気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

M1

2005-12-25 23:34:39 | つれづれ
知る誰もなかりしあの頃あの気負い今日は誰もがカズとのみ呼ぶ
(永田和宏 日付変更線 短歌1月号)

折り鶴をひるのやすみに折りてをる男子生徒の無聊をわらふ
(小池光 業 短歌1月号)

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河原町三条のブックファーストで角川短歌1月号を買う。短歌雑誌をあれこれ買って読んでおかないと不安症候群の今日この頃。買ったからと言って、すべて読めるわけでもないし、歌がうまくなるかどうかも不安。

永田和宏氏は学会でハワイに行ったようだ。そういう場では、ファーストネームで呼び合って親しくなるらしい。もういまはカズだけで通じるんだよ・・・という作者の自負がある。
小池さんの歌の「折り」「をる」の重なりは、折り紙のいかにもこてこてとした、紙の重なりを感じる。

夕食を食べながら、M1グランプリを見た。審査員のコメントを聞いていて、これって短歌の賞の選考会だと思う。ライヴだという点が違うか。とにかく賞金1000万円。優勝はブラックマヨネーズだったが、麒麟の右の人って、だれかに似ている。ほら。

わが夫を日毎苛む上司の名オクムラと云ふ小池にあらず
(近藤かすみ)