気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

サンタが町に

2005-12-14 21:24:52 | つれづれ
白昼堂々サンタが町にやって来てもうふたり来て拾うタクシー
(斉藤斎藤 三蔵2 第五号)

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角川短歌12月号の特集、今年出会った一番の歌(田中槐さんのページ)からの引用。
見せてはいけない舞台裏を見せちゃったことを歌にして面白い。あれあれと思うが、一首の中にお話があって映像も浮かんでうまく出来ている。

サンタが町にやって来・・・から思い出すことだが、もう十数年前、娘とピアノの連弾でこの曲を弾いた。なんとか出来たのだけど、その出番の前の緊張と言ったら、もう胃に穴が開くかと思うほど緊張した。その後の記憶に残る緊張は、息子の合格発表だった。どこへ行っても緊張してしまう私だが、この二大緊張を超えるものはまだない。

息子来て食べて帰つて娘からこれから帰ると電話がかかる
(近藤かすみ)