気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

雪だるま

2005-12-22 15:33:33 | つれづれ
ならびたる天気予報の雪だるま何ゆゑにそのつぶらなひとみ
(多田零 茉莉花のために)

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
(穂村弘 シンジケート)

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ここ数日雪だが、今日はまた格別に降りつづく。朝ポストに新聞を取りに行くのに竹箒で掃きながら行ったのに、昼前にはもう朝と変わらない状態。

雪の予報をテレビで見ると、必ず多田零の雪だるまの歌を思い出す。何も可愛らしくする必要もないのに、みんな可愛く見える。
めったに雪の降らない地方の人には、この穂村弘の歌。最後が「かよ」で終っているのは、当時はなんの意味もなかったのね。
(画像は京都新聞のサイトから)

むかし子をなせしをとこと春の雪ほつりほつりと眺めてをりぬ
(近藤かすみ)