ぶんちゃん日記

最北の、何もない静かな山奥「ぶんちゃんの里」のオーナーの交流日記です!

64日が過ぎました・・・その2

2022-11-18 11:25:10 | Weblog
 朝起きて寝室のカーテンを開ける。
すぐ近くの窓下から数頭のシカが慌てて逃げ出す。「昨晩も電線を越えて侵入か~」と朝からため息が漏れる。
外の周りがもう少し明るみを感じるようになった。私達は防寒服に着替える。万歩計をセットしてスマホをポケットにいれる。
朝の「歩く」のスタートだ。
毎日まいにちの1日の始まりのスタンスだ。シカの群れを見、そして・・歩く・・・「なんとも贅沢な1日」の始まりか。

 酪農を卒業して、多くのひとから「離農したんですね~」という言葉を含めて挨拶する機会が多くあった。
「離農・・」ちょっと複雑な心境になったことも事実である。何故なら「生涯、農業者でありたい」と言う願いがあるからだ。
改めて「離農」という言葉をひもといて見た事があった。
そのとき「やっぱりオレは生涯農業者でいられる」と言う満足感にしたった。

 もう~牛がいなくなって64日以上が過ぎ去ったのだ。
深い雪に包まれる山奥で、しっかりと52年間の私自身が過ごしてきた日々を思い起こしてみたい。
きっと恥ずかしさや反省の出来事で1杯になることは想像出来る。
そして・・・雪が溶け、春になったら清々しい気持ちで残された人生の「スタート春」に出来れば・・と思う。

 64日が過ぎた今、当時のことを思い起こした。
恥ずかしながらも3日間ビデオ作成の為に撮影してくれたオクラホマの藤尾さんのビデオ完成も近いとか・・・
その予告編も見ることが出来た。
改めて妻とともに涙が出た。

                  

                  

                        

                                

                    

 牛のいなくなった牛舎の機器類は取りのぞぎ、建物はそのままだ。
何度かの変遷をへてではあったが、古い建物はしつかりと建っている。
牛もいなくなり、生乳生産をやめたその夜2人で乾杯した。その写真を改めて見ると、当時の表に出せなかった心の底が見えたような気もした。

                          

 藤尾さんがまもなく公開するビデオの予告編を見た。
当時、寂しさと緊張と・・・これから訪れるであろう~楽しさの期待もあったのかも知れないが、何を語ったかは定かではない。
しかし、率直な気持ちを語ったであろうと自信はある。
改めて藤尾さんに感謝だ。そして・・そんな機会を作ってくれた森崎博之さんにも・・。

                     

                                      

        予告編アドレスはこれです     https://youtu.be/Ulyq5XEOdwE 
                               
コメント
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