ぶんちゃん日記

最北の、何もない静かな山奥「ぶんちゃんの里」のオーナーの交流日記です!

小さな取り組の大きな成果を期待

2022-11-06 18:46:56 | Weblog
 いま、酪農家は円安や戦争による飼料や生産資材価格などの大幅な引き上げ、個体販売価格の暴落、消費の低迷や脱脂粉乳の在庫増などで
生乳の生産調整を余儀なくされるなどかつて経験した事のない経営経済の厳しい状態に置かれていることは、SNSの投稿やマスコミ報道で知ら
されている。
「明けない夜はない」「悪い天気は必ず晴れる・・」などと言った励ましなどの応援メッセージもあることも事実だ。

 なんとしても消費の拡大したい、脱脂粉乳の在庫を減らしたい・・・・と活動を使わない続けているグループもあることも事実だ。
確かに「こぶし」をあげることも、とても大切なことだ。「大変だ、たいへんだ」と言う事も大切な事だ。
しかし・・同時に自らこの危機を乗り越えるための方策を考え行動に移すことも大切なことだ。

 私は、消費の拡大を図ろうと酪農家自らが活動を展開する町のJA女性部の活動を、日本農業新聞の通信委員として取材したことがあった。
小さなちいさな取り組みに見えたが、この輪が大きく広がることが脱脂粉乳の在庫を減らす大きな成果になる事を望んだ。

                   

                                    

 彼女達は、地元にある乳牛工場が日本で最大級の脱脂粉乳の生産工場であることを認識して、少しでも脱脂粉乳の消費を増やそうと
町の給食センターに協力を求めた。脱脂粉乳を使ったメニューを作ってほしいと要請し脱脂粉乳を進呈。
その後、夕食センターでは何種かのメニュー開発に協力。その試食を依頼されたという。実際に160名を越える児童生徒にメニューは配給された。

                   

 更に同部では、他人にばかり頼むのではなく、自らも消費すべきだと考え、同部の部員と脱脂粉乳を使った料理交流会を開いた。
彼女達は「脱脂粉乳を使ったレシピは沢山あるが、脱脂粉乳は主役ではないために使用する量は少ないが、日常の調理に身近な隠し味としてソバに
置いておいて消費してほしい」と呼びかけていた。このコメントは記事からは外れたがとても大切なことだと思った。

                                   

 更に料理交流で彼女達は試食しながら「脱脂粉乳の在庫の量を聞く度に残念で悔しい思いになる。小さな取り組みだが、私達酪農家自身が料理に使って
広めていくこともたいせつだ」と語りあっていた。

 6月から10月までの間のわずか5ヶ月の間に同じグループの取り組みを3回取材た。
北海道地方版でしたが小さい記事ではあったが、3回とも掲載された。
JA女性部の小さな取り組みではあるが、こうした取り組みが、官公庁などの食堂や各学校での給食で取り組まれるようになったら消費は大きく拡大し
ていくのではないだろうか~と期待した通信委員であった。
  
コメント
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