命の限りをつくして・・

　晩秋と言って良いのか初冬と言って良いのか・・・
１１月も２日が過ぎた我が家。１０月下旬に野原が１日だけ白くなった初雪以来、まだ雪の姿が見えない。
風は毎日強いが、気温も高く過ごしやすい日々が続いている。この先も１週間は雪マークのない週間天気予報だ。とても嬉しい。
運動程度に放牧地で戯れている未経産牛達も元気いっぱいだ。

　　　　　　　

　１０月上旬の雨で増水した我が家の前を流れる小川に鮭が群れをなしていた事はこの日記でも記したことがあった。
その川も、いまでは川縁に枯れ葉もたまり、雨もないために川幅も狭くなっている。あの時の鮭はおいしそうであった。
　　　　　（下記の写真は１０月上旬のもの）

　　　　　　　　

　増水した時期から１ヶ月。
あの時の鮭は身体はボロボロ状態だが、元気に泳ぎ回っているものも多くいた。
まるで鮭の老後の楽しみ方のようでもある。

　　　　

　川側に近づいてみると驚いたのか浅瀬を慌てて逃げまとう姿が痛々しく見えた。
命の限りを尽くして生きているような姿でもあった。１ヶ月前の姿とはまるで違っていた。

　　　　

　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　いままでも秋にこの川が増水すると鮭が遡上することが良くあった。
今年の遡上も数年前にこの地で命を受けた鮭たちの故郷参りだろうか～～。

　今年も遡上した鮭は、新しい命を育み数年後には・・・。
増水しても直ぐに水が引き、川幅も狭まりその中で、争いながら懸命に役目を果たそうとする姿は感動そのものだ。

　命の限りをつくして、役目を終えた鮭たちの行き先は「死」そのものだ。
その死は次なる生き物の命を育む役割として・・・。