「リスク」を背負って

　明後日、その次日も・・と、今月末までいくつかの酪農体験予約が入っている。

　酪農を語り牛乳をかたり・・・。酪農の理解促進とともに酪農の持っている多面的な機能から学びとってほしいものを伝えたいと、懸命に語りかける。

　しかし一方で、「牧場の環境でアレルギー体質は大丈夫だろうか」とか「牛にさわることで手洗いをきちっとやっていただけるだろうか」「牛に蹴られないように・・」などと言った心配もつきない。

　「牛の体にさわって暖かさを感じて下さい」とか握りしめてもなかなか出ない牛乳に「乳頭を強く握って下さい」とアドバイスする。
そんな時、「牛さんおとなしくしていて下さい」という願いが脳裏をかすめる。

　無事に体験が終わり安堵して、「きれいに手を洗って下さい。消毒もわすれずに」と強く促す。
　そんな時も「ヘンな菌など持ち込まないように・・きちっと洗って・・」との思いが。
消費者のみなさんに「牧場でのの体験を楽しんでもらいたい」との思いとともにリスク管理の重大性も認識しながら・・。

　昨夜、テレビニュースを見ていたら突然に妻は「搾乳体験、もうやめようか」などと言い出してた。「牛を知らない子供達が体験したい、と言うのだから・・」と励ました。
基本的な基本、「手洗い、消毒、危険なことを避けながら、今まで以上に私たちが気をつけて頑張っていこうよ」と励ましを続けた。

　何をやるにも常にリスクはつきもの。「十分に気をつけて頑張ることだ」と
自分で自分をを励ました。