その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロンドン交響楽団 デイヴィス指揮 ヤナーチェクのグラゴル・ミサ他

2010-10-15 23:04:16 | コンサート (in 欧州)
 コリン・デイヴィスさんとLSOのコンサートに足を運びました。 (写真は携帯写真)

 現代曲の前座の後、デイヴィスさんがヴァイオリンソロのアンネ=ゾフィ・ムターさんと登場。2階席の後方からですが、ソリストがえらい美人(に見えたの)でびっくりしました。黒のドレスで長身ですらっとしたスタイルはヴァイオリン持って立っているだけですごい絵になります。オヤジ根性丸出しで恐縮ですが、正直、こんな日に限ってオペラ・グラスは忘れる、カメラも忘れるはでホント悔しかった。演奏曲は、ドボルザークヴァイオリン協奏曲。私は初めて聴く(はず)の曲なのであまり馴染みはありませんが、演奏はお見かけのイメージよりとても力強いものでした。ドボルザークのボヘミア調のメロディが土の香りを運んでくるような音楽でした。

 休憩をはさんで2曲目は、ヤナーチェクのグラゴル・ミサ。これはとっても激しい曲でした。スラヴ語の典礼文に曲付けされた、独唱者と合唱、管弦楽のための作品だそうです。オーケストラ、合唱、独唱がフルスケールでガンガンに鳴らします。特に、合唱の美しさは秀逸でした。ボリュームの大きさもすごいのですが、ただ大きいだけでなくバランスもとれている。独唱陣も皆さん良かった。オーケストラはスケール大きく、金管の突き抜ける響き、重層的な弦のアンサンブル。オルガンのソロもあり見せ場満載でした。デイヴィスさんの指揮はとっても不思議です。特に細かい指示を出しているようにも見えないし、指揮する姿も80歳とはとても思えない元気さですが、オーラが出ているという訳でもないし、そんなにかっこ良いとい訳でもないのです。なのに、LSOを振るととってもスケールの大きな音楽をいつも聴かせてくれます。いつまでも元気に頑張っていただきたいです。

 結構空席が目立っていたのは残念でした。



※グラゴル・ミサ(チェコ語: Glagolská mše / Mša glagolskaja、ラテン語で ラテン語: Missa Glagolitica)は、レオシュ・ヤナーチェクの合唱曲で、教会スラヴ語の典礼文に曲付けされた、独唱者と合唱、管弦楽のための作品である。だが、宗教的な意図のためではなく、民族主義の発揚や顕彰が目論まれた特殊な作品であり、性格的にも厳粛というより劇的で情熱的である(ちなみにヴァーツラフ・ピンカヴァなども同種の作品を創作している)。1927年12月5日にブルノで初演が行われた。(Wikiより引用)




London Symphony Orchestra / Sir Colin Davis
12 October 2010 / 19:30
Barbican Hall

Dvorák Violin Concerto
Janácek Glagolitic Mass

Sir Colin Davis conductor
Anne-Sophie Mutter violin
Krassimira Stoyanova soprano
Anna Stephany mezzo-soprano
Simon O'Neill tenor
Martin Snell bass
London Symphony Orchestra
London Symphony Chorus

Tonight's concert will also feature Trickster by Sasha Siem conducted by Michael Francis.
コメント (5)
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