その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

欧州人気質?

2010-10-06 23:02:37 | ロンドン日記 (日常)
 私が勤める会社のカルチャーなのか、欧州人のカルチャーなのかわかりません。

 普段、私が主に仕事を一緒に進める欧州人(主に英・仏・蘭・独・西)マネジャーたちは、よく言えば「大人」、悪く言えば、衝突をさけようと保守的に行動しがちなように見受けられます。会議等でも、他のマネジャーやチームを正面から批判するようなコメントはあまりありません。もちろん、会社ですからいろいろな組織間の利害の衝突は発生するのですが、会議では非常に遠まわしな言い方でコメントしたり、相手を慮った発言が目立ちます。

 イギリスで生活するまでは、これまでお付き合いのあった西洋人といえばアメリカ人ばかりでしたので、西洋人と言えば、ダイレクトにはっきりともの言う人たちというステレオタイプが出来上がっていたのですが、この1年半でこの西洋人のイメージはすっかり崩れました。もちろん国や人による違いもあります。(これも何処までが人の特性で、どこまでが国の特性かも見分けるのは難しい)また、若手日本人同僚に聞くと、マネジャー以下の会議は衝突は日常茶飯事とも聞きます。ただ私の廻りには、全体に「和」を重んじるという雰囲気を強く感じます。

 これは、争いごとを最小限に抑えるという、歴史の中で培われた欧州人の生きていくための知恵なのでは?と思っているのですが、どうなんでしょうか?

 ただ、時として、非常にまどろっこしいこともあります。問題の正面からの分析や、課題への切込みをぼかしてしまい、中途半端な結論で、抜本的な解決策が取れないことがあるからです。曖昧さにかけては、日本人を凌ぐ人種は居ないと思いますが、その日本人の私から見ても、もっと健全なコンフリクトはあってしかるべし、と思うぐらいです。

 これは会社のカルチャーなんですかねえ?それとも、やっぱり欧州人って、こういう傾向があるんでしょうか?未だ、よくわかりません。

 2010年10月6日

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