その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロイヤルオペラハウス "Niobe, regina di Tebe"

2010-10-08 23:41:22 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 この間の日曜日、Agostino Steffani作曲のオペラ"Niobe, regina di Tebe"(直訳すると「ニオベ、テーベの女王」)の最終日の公演を見に行きました。あらすじは、dognorahさんのブログ(こちら→)を参照ください。

 Agostino Steffani(ステファーニ?)という作曲家は初めて聞く人ですが、ヘンデルとかに影響を与えた人とのことです。

 オペラ自体は何がメッセージか良くわからないところがありますが、音楽がとっても美しいのが印象的でした。演奏はBALTHASAR NEUMANN ENSEMBLEという楽団です。古楽器を使ったアンサンブルはとてもきれいで、安心して聴いていられました。

 歌手陣の中で印象的だったのは、王様役の男性ソプラノのJacek Laszczkowski。男性ソプラノというのは私初めて聴きました。歌声はとっても綺麗なのですが、髭面からあの声は正直ちょっと気色悪かったです。ゴメンナサイ。タイトルロールの女王ニオベ役のVéronique Gensの声は良い時(合う曲?)とそうでないことがありましたが、全般的にはとっても満足でした。

 あと、ステージの色彩がとっても美しかったです。また、ミラーボールや劇場内の客席照明を使ったり、いろいろ小技が施されていました。バロック系の音楽であまり変化があるわけではない分、舞台の変化を楽しめました。

 「ちょっと長いなあ~」と思ったのは事実。飽きる寸前だったがなんとか持ちこたえた。でも肩が凝らずに、リラックスして、純粋に音楽を楽しめるオペラでした。

※真ん中がVéronique Gens、その右がVéronique Gens


※指揮のThomas Hengelbrock


※お揃いで。


以下はロイヤルオペラハウスのHPから抜粋 Photos: Bill Cooper







Niobe, regina di Tebe
Sunday, October 03 3:00 PM

Credits
Composer Agostino Steffani
Director Lukas Hemleb
Set and lighting designs Raimund Bauer
Costume designs Andrea Schmidt-Futterer
Choreography Thomas Stache

Performers
Conductor: Thomas Hengelbrock
BALTHASAR NEUMANN ENSEMBLE
Niobe: Véronique Gens
Anfione: Jacek Laszczkowski
Manto: Amanda Forsythe
Creonte: Iestyn Davies
Tiberino: Lothar Odinius
Clearte: Tim Mead
Nerea: Delphine Galou
Tiresia: Bruno Taddia
Poliferno: Alastair Miles

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