その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

リージェンツ・パーク バラ園

2012-06-22 00:16:48 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 リージェンツ・パークのバラが見ごろです。日曜日のジョギング中に立ち寄りました。

 バラ園入り口。


 朝日が眩しく写真はあまり綺麗ではないのですが、色とりどりのバラをお楽しみください。
 

 

 

 

 バラ園の中の様子です。
 

 

 リージェンツ・パークの様子。
 

 2012年6月17日
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初めてウェストミンスター寺院を訪れる

2012-06-20 23:14:17 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 在英3年半になって初めてウェストミンスター寺院を訪れました。規模こそセントポール寺院に及ばないものの(それでも十分大きい)ですが、1066年のウィリアム征服王の戴冠以来、英国国王の戴冠式が行われたり、数多くの歴史上の人物が埋葬されている世界遺産のこの寺院は、英国史の生き証人として、訪れるものを圧倒します。ロンドンの一級の観光スポットであることが納得できます。



 この日は閉門時間寸前の15:30直前に飛び込み入場したため、閉館までのわずか1時間の間の駆け足見学になりました。でも、歴代王の墓石も見たし、小説『ダヴィンチコード』の謎解きのカギとなったニュートンの墓石も見れたので満足でした。

 一つサプライズの出来事は、夕べの祈り(Evensong)のリハーサルで、ウエストミンスター寺院の合唱団がコーラス席を使ってリハーサルを始めたことです。リハーサルとはいえ、教会に響き渡るオルガンや天使の声は、ロンドンの喧騒とは全く別世界のものでした。



 観光客の見学は1630で終了だったんですが、そのまま居残り、ミサに合わせて入場してきた参拝者と一緒に17:00からのミサに参加しました。この夕べの祈りは、プログラムの多くが合唱団による讃美歌合唱で構成されており、牧師さんのお説教は短いものがあるだけです。なので、ミサといっても殆ど合唱コンサートのようで、もう素晴らしい歌声を聴いていると、体から毒気が抜けていくような感覚になります。合唱が終わるごとに拍手したくなるのですが、ミサですのでそれは許されず逆に欲求不満がたまります。異教徒の私が興味本位でミサに参加するのも申し訳ない気がしたのですが、これは一度体験する価値があります。

 16ポンドの入場料が高いなあ~と入館時に思ったのですが、十二分に元をとった気がして、私の貧乏根性も満足です。Evensongの参加だけなら無料のようなのでEvensongだけ行くという選択肢もありかとも居ます。ウエストミンスター寺院のHPでスケジュールを確認されて出かけるのがよいと思います。

 ※ウェストミンスター寺院のHPはこちら→

 2012年6月9日訪問
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ロンドン ハイゲート・セメトリー (Highgate Cemetery)

2012-06-16 23:33:13 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 ロンドンの北部にハイゲートという高級住宅街があるのですが、このエリアの一角を占めるハイゲート・セメトリーを訪れました。イギリス縁の有名人のお墓がいくつかあることで有名なところです。日本で言えばさしづめ青山墓地と言ったところでしょうか?

 道路を挟んで東墓地と西墓地に分かれていますが、西墓地は外来客は定期的に墓地が実施しているガイドツアーでないと入ることはできません。私はお目当てのお墓が東墓地にあるので、東墓地のみを訪れました。入り口で入場料3ポンドを払って中に入ります。さらに1ポンドで敷地内地図を購入して、お目当ての場所を探して、向かいます。





 墓地は緑に囲まれたというよりも、墓地が林の中にあるという趣です。



 お目当てはこの方のお墓。



 そうです。カール・マルクスです。マルクスはドイツ出身ですが、1849年から65歳で亡くなる1883年までロンドンで過ごしています。私は共産主義者ではありませんが、学生時代にはマルクスは殆どの受講科目に何らかの形で出てきたし(私は試験前に概略本を斜め読みするだけでしたが・・・)、何よりも、ロンドンの亡命生活中30年間、大英図書館に朝から夕方まで通い続けて研究を続けたという熱意だけでも脱帽。そして、その研究成果、理論は、社会科学分野の理論としては間違えなく最も世の中に影響を与えてきました。もと不良学生は、ほとんど原典にあたることもしていませんが、せめて墓参りぐらいして、その業績に敬意を表し、学ぼうと思ったわけです。



 銅像の顔の大きさはこの写真では分かりにくいのですが、相当大きいです。そして、その下には有名な"Workers all land unit"の一文が。ちなみにマルクスの墓は、ハイゲートセメトリーの中でも、最も人気があるそうです。

 マルクスのほかにも政治家、作家(ジェーン・オースティンとか)、芸術家、企業家等、いろんな有名人がこの墓地では眠っています。ちょっと、週末の午後にでも、散歩の寄り場所にしてもいいと思います。

 ※ハイゲート・セメタリ―のHPはこちら→

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ダイヤモンド・ジュビリー (Diamond Jubilee)

2012-06-01 06:32:17 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 いよいよ今週末は、エリザベス2世の即位60周年を祝うダイヤモンド・ジュビリー・ウィークエンド。近づくにつれて、私が想像していた以上にお祭りモードが盛り上がっていて、同じ皇室でもイギリスの方が日本に比べて、市民により近い雰囲気を感じます(日本の天皇陛下は以前は「神さま」だったから、「近い」なんてとんでもないと考える人もいるのかもしれませんが・・・)。昨年のウイリアム王子とケイトさんの結婚のような浮かれた騒ぎではないですが、落ち着いた中にも祝福のムードに街中が溢れていることに、感心します。

 私は事情によりこの週末はロンドンにいられないのが残念なのですが、個人の記録も兼ねて、いくつかダイヤモンド・ジュビリーに関連する写真を残しておきたいと思います。


【街の風景】
 通り、お店至るところに国旗を飾っています。イギリス国旗であるユニオン・ジャックは、デザイン、色合いが装飾として優れているので、街の華やかさが増しますね。

(リージェント・ストリート)


(オックスフォード・ストリート)


(ジュビリーのお祝いは、みんなでドレスアップしましょう!という地下鉄ポスター)


(コベントガーデン)



【ジュビリー・グッズ】
 いろんなお店がダイヤモンド・ジュビリーを記念したグッズを売っています。相当の経済効果があると思われます。

(近くのマーク・アンド・スペンサー(スーパーマーケット)のジュビリーコーナー)


(すっかりお店のマーケティングに乗せられて、いろいろ買ってしまった)


(これは以前アップしましたが、Whitbyの雑貨屋さん)



【主役】
 当然のことながらメディアはこのイベントに関連して色んな特集記事を組みます。Times紙の企画は、毎日別刷りで10回以上にわたって、年代順にエリザベス女王2世の在位60年を歴史として追っていくものでした。この1952年からの60年は、まさに現代イギリス史そのものであり、かつての大英帝国の影響力は失われ、社会不安、不況等に苦しみながらも、新たな国家像を模索するイギリスの推移が分かり、興味深いものでした。そうした変化の時代に60年間、君主として君臨したエリザベス女王の写真は多くが、気品と知性、そして責任感に溢れたものに、私には感じられます。




 縁あって、この時期にイギリスに在住した外国人として、心からダイヤモンド・ジュビリーを祝福したいと思います。

 2012年6月1日
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ロンドンのリトル・ヴェニス ナローボート・ツアー

2012-05-08 21:19:26 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
<この2週間、仕事の山場に加えてと飲み会まで集中し、ちょっとぐったり。日本は本当に飲み会が多いですね。なのでブログにアップするようなネタもありません。ただ、ちょっと、まだロンドン・ネタでアップできてなかったものがあるので、遅まきながらその当たりを少しご紹介します。(ここまで、2012年11月初掲載)>


 ロンドンのパディントン駅の裏(北)側に歩いて10分程のところにリトルベニスというちょっとした名所があります。ロンドンを通る運河の結節点のようなところで、イギリスならではのナローボートが沢山停泊しています。正直、ベニスの独特の建物と運河の組み合わさった雰囲気を想像すると、似ても似つかぬところがあり、ヴェネティア人からすれば「何故ここがリトルベニスなのか」と言って怒りだすかもしれないようなところなのですが、静かで落ち着いたところで、洒落たCafeなどもありますから、ちょっと散歩で足を延ばしたりするのには良いかもしれません。

 ここから、リージェント運河が東のカムデンロックに向かって伸びており、1時間弱、3‐4キロのナローボートの旅が経験できます。毎年、5月上旬に運河開きのようなイベントが開催され、私も今年初めて出かけました。生憎、雨日でしたが、ちょっとした観光気分を味わうことが出来ましたので、その時撮ったスナップをご紹介します。


(ロンドン中のナローボートが集まったのではと思うほど)


(ボートそれぞれに色んな装飾が施されていて、見ているだけでも楽しいです)


(雨にも関わらず、イベント目当ての観光客で一杯でした)

 
(リトルベニスを出ると、ボートはリージェンツ・パークの北辺を行きます)


(運河から見上げる教会は普段より美しい)


(カヌーの練習?)


(50分ほどでカムデンロックへ到着)


(雑貨、古着、アクセサリーなどなどの露店、ショップの巨大なマーケットエリアです)

 2012年5月8日

 ※リトル・ベニスのご紹介→
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ナショナルギャラリー レオナルド・ダ・ヴィンチ展

2011-12-22 22:47:59 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 ナショナルギャラリーで開催中のレオナルド・ダ・ヴィンチ展に足を運びました。日時指定の前売り券は既に全て売り切れ、当日に販売される当日券を巡って行列ができるという評判の企画展です。当日券は最大3時間の行列を覚悟せよとの但し書きがホームページには書いてあるほどです。開館時間の10時入場の前売り券を持っていたので丁度10時に到着したのですが、当日券を求める長い列ができていました。



 流石に噂に違わぬ重量級の美術展です。ダ・ヴィンチのルドヴィコ・イル・モーロのサポートを受けていたミラノ時代の絵画やスケッチが全部で90点ほど展示されています。

(白豹を抱く貴婦人)


(ある貴婦人の像)


 ルーブル美術館とナショナルギャラリーにある「岩窟の聖母」が同じ部屋で向かい合って置いてあったのは何とも壮観です。(左がルーブル所蔵、右がナショナル・ギャラリー蔵)
 

 絵画ばかりでなく、展示の多数を占めるスケッチも印象的で、人の横顔を設計図のように、顎から口元、鼻下、目、眉毛、額などの長さを精密に計測して記録したスケッチや、人のいろんな動きや部位が緻密に描かれているのに驚きました。

 特に感心したのは、別の作家が描いた「最後の晩餐」のコピー(ロイヤル・アカデミー・アーツ所蔵)が置いてある部屋に多数展示してある、「最後の晩餐」のデッサン。机下に描かれている聖人の足や、聖人の腕の角度、そしてグラスを持つユダの手までが、細かく、詳細にスケッチされています。こうしたスケッチの集大成があの大作につながったのかと思うと、そのディテールと計算された全体の構成の見事なバランスにもう感服するしかありません。



 ただ、これは、私の超素人印象ですが、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ聖堂で「最後の晩餐」を見たとき(こちら→)を除いては、ダ・ヴィンチの絵は、あまりにも隙がなさすぎて、感嘆はするけども、何故か打ちのめされるように気持ちが揺さぶられることは少ないというのが私の率直な感想です。なんか、凄すぎるんですよね~。

 美術展としては、これだけ一時期のダ・ヴィンチの作品を一同に集めた展覧会はそうはないでしょうから、前売りチケットを持っていなくとも、「並ぶ価値は十分にある」(タイムズ紙のレビュー)というのは本当だと思います。私もこれだったら2枚買っておけばよかったと後悔しました。(展覧会は2月5日まで)

 この展覧会紹介ヴィデオ(約20分)を見るだけでも、面白いと思います。(こちら→)

 2011年12月17日訪問
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NFL観戦@ウエンブリ―スタジアム ~このアメリカ的なるもの~

2011-10-24 21:55:38 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
イギリスでの遠征公式戦アメリカNFL(アメフトのプロリーグ)タンパベイ・バッカニアーズ対シカゴ・ベアーズの試合を見に、ウエンブリースタジアムへ行った。一度はウエンブリースタジアムへ行きたかったのと、NFLの試合を観るという、私のWishListの2つが同時に叶うというこの日は、朝から興奮状態。

往路のTubeメトロポリタンライン車内からお祭り状態。Wembley Park駅で降りると、駅前から堂々と見えるスタジアムまで伸びる一本道も、もう既にファンで一杯。プレミアリーグの試合にはかれこれ1年近く御無沙汰しているが、プレミアリーグのサッカーの試合に比べても、かなり華やいだ雰囲気に感じる。しかし、いったいロンドンでNFLの試合を見に来る人ってどういう人たちなのだろうか?ベーアズやバッカニアーズののユニホームを着た人が何人も居る。加えて、ジャイアンツだったり、ジェッだったり、ドルフィンズだったり、他のチームのユニホームを着た人も居る。

(ウエンブリー・パーク駅からスタジアムを臨む)


(スタジアムから駅を臨む。人で一杯)


(スタジアムにかかったビルボード)
 

スタジアムの中に入るととにかくでかい。最上階の私の席にたどり着くのに、何個のエスカレータを上ったことか。スタジアムのつくりはアーセナルのエミリーツ・スタジアムに似ていると思ったが、もう場内は完全にアメリカに変わっていた。

(スタジアムに入るとそこにはアメリカが)


まず、アメリカを感じるのはチアリーダーたち。プリゲームショウでこれこそアメリカのチアリーダとも言うべき、ぶりぶりのオネエちゃん達が出てきて踊る。肉眼では良く見えないが、大スクリーン一杯に写ったチアリーダーたちの作られた完璧な笑顔や振り付けが、いやらしいぐらいアメリカである。隣に座っていたイギリス人グループは大喜びだった。そういえば、イギリスでこういうオネエさんって見かけたことがない。

(チアリーダーのショウ)
 

また、試合前の国家斉唱。これほどアメリカ的なものもないだろう。イギリスに来て初めてプレミアリーグの試合に行った際、イギリスの国家斉唱がないのに驚いた(きっとナシュナルチームのチームにはあるだろう)が、米国スポーツではスポーツ種類、プロアマを問わず、試合前の国家斉唱抜きの試合はありえない。国家斉唱が始まっても、私以外廻りの人が誰も起立しようとしないので、やっぱりイギリス人は国家斉唱には慣れてないんだと思った。途中で、段々と起立する人が目立ってくると、「そうか立つのか」という感じで立ち始めるのも微笑ましい。

(プリゲームのコンサートと選手入場)
 

(国家斉唱)
 

名称上はイギリスと同じ、フットボールでも、アメリカンフットボールは完全なアメリカのスポーツだ。個々の選手の役割が完全に定義され、その役割のプロフェッショナルたちが、兵隊としてその役割を演ずる。一つ一つのプレイに間が入り、作戦が確認される。試合展開は、流れの中で選手の自主、創造性に大きく委ねられるサッカーとは全く異なる。同じフットボールという名前がついているのかが、不思議なくらいだ。

試合は、前半は完全なベアーズペースでワンサイドゲームになるかと恐れたが、後半バッカニアーズが盛り返し、最後の最後までバッカニアーズの大逆転があり得る、面白い試合だった。あの大男達が、あんなに素早く動けるのが信じられない。そして、パスが通ったときの美しいフォーメーション。久しぶりのアメリカンフットボール観戦を堪能した。

(試合模様)
 

 

しかし、多少複雑な気持ちが残ったのも事実。全てのプロセスが100%ショービジネスとして完璧にプロデュースされたアメリカスポーツに、もと自他共に認めるアメリカ小僧であったはずの私が、微妙な違和感を感じてしまったのだ。アメリカンフットボールのスポーツとしての面白さは置いておいても、その舞台設定というか、演出とか、全てが出来過ぎなのである。決して、プレミアリーグがショービジネス化していないかと言えば、全くそうではない。しかし、何が違うとはっきりとはいえないのだが、「スポーツ」も「場」も「味付け」も本質的に違うのである。そこに違和感を感じたのは、私が年齢を重ねたせいか?イギリス基準に慣れてしまったからか?、両方か?自分でも良くわからかった。

いろんな意味で面白い1日だった。


 2011年10月23日
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ロンドン 国会議事堂見学

2011-10-08 11:52:18 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 ちょっと前の話ですが、とある日系旅行代理店が企画する国会議事堂ツアーに参加しました。議会がお休みになる夏の期間、あのビッグベンで有名なイギリスの国会議事堂内を見学できます。普通に訪れても議事堂の英語ガイドによるツアーに参加できるようなのですが、100%理解できる日本語による解説を求めて代理店企画の日本語によるツアーに参加しました。



 2時間半あまりにツアーですが、これはお勧めです。長い歴史を誇るイギリス議会の歴史と伝統を肌で感じることが出来ます。いくつか驚きがありました。

(入り口のウエストミンスターホール 写真撮影はここまで)


 貴族院(上院)と庶民院(下院)の内装の著しい違い。貴族院の内装は、豪華絢爛そのもの。赤を基調にしたソファに、金ぴかの壁。女王が着席する玉座なんぞは眩くて目がくらむ程です。一方で、庶民院のほうは地味というか、質素なものです。緑基調のソファに、木の壁。色合いも、装飾も質実剛健にまとめています。さすが、身分制社会と妙に感心してしまいます。

 また、貴族院、庶民院ともに本会議室がとても狭いのに驚きました。日本の国会は小学生の時の社会科見学以来行ってませんが、間違いなく、日本の本会議場とは比較にならない程狭いです。下院は国会議員数659に対し、座席数は437しかないのです。与党と野党が近い距離で正対しているのも面白いです。近い距離で正対することで議論を活発化させるためとか。確かに、会社でも大会議室の会議はあんまり盛り上がらないからね。

 建物通じて、歴史の風格を感じないわけにはいきません。もともとは王室の居城だったこの場所が議会として利用され始めたのは13世紀からとか。その後、1834年の家事により旧建物は焼け、今の議事堂が再建されたそうですが、いたるところにこの現代につながっている過去を見られます。歴代の王/女王や首相の肖像画、書棚、ロビーの装飾などなど、見ているだけでため息が出ます。

 国会の会期中は国会見学はできるそうですが、このように本会議室に足を踏み入れたりは出来ないでしょう。今年はもう手遅れですが、是非、機会があったら試してみてください。

(テムズ川から見る議事堂)




 ※イギリス国会のHPはこちら→

 2011年9月3日 訪問

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ドガとバレエ展 @王立美術院

2011-09-24 07:26:39 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)


 金曜夜の美術館シリーズ。今週は王立美術院(ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ)で先週から始まった「ドガとバレエ展」に足を運んだ。有難いことに、王立美術院は、金曜日は夜10時まで開館している。

 副題に「動きを描く」とあるように、ドガがバレエの動きを絵に描いたがテーマ。バレエスタジオでの練習風景を描いた初期の作品から、晩年までバレエのスケッチ、パステル画、油彩、彫刻作品が、オルセー、メトロポリタン(NY)、近代美術館(NY)、ワシントン、ハーバード大学、デトロイト、ローザンヌ、トレド、グラスゴーなどなど世界中の美術館や個人から集められて展示されている。

 私はドガのバレエの絵は、臨場感、構図や色合いがとても好きで、特にロンドンのコートルードギャラリーにある「舞台の2人の踊り子」(冒頭の絵。今回のこの美術展にも展示)はお気に入りである。今まで、いろんな美術館で1枚ないし数枚のドガのバレエの絵を鑑賞することはあっても、こうして画家の一生を通じてのバレエの絵を集まった個展を見るというのは、初めての経験である。よくもまあ、こんなにバレエに執着して描き続けたものだと、それだけで感心する。よほどバレエかバレリーナが好きなのだろう。さしづめ、バレエ・フェチなのかと。

 しかし、この個展を通して相当数のドガのバレエの絵を見て感じたのは、果たしてドガはバレエが本当に好きだったのだろうか?という疑問だった。練習風景、スタジオでの休憩、舞台での踊りなどの絵から感じるのは、どれも醒めた観察者から見た一場面であり、私には絵描きの対象への情熱や愛情は全然感じられない。バレリーナの個人的な心情を汲み取っているわけでもない。人は描かれるが一つの風景として、個性的な構図ではあるけどもスナップ写真のように切り取られているに過ぎない。そうか、彼は(性的嗜好としての)バレエ・フェチではなかったのだ。

 まさにこの個展のテーマのとおりだ。ドガが好んだのは、動きとしてのバレエであり、その動きを如何に描写するかが彼の関心ごとだったのだ。何だ、そういうことなのかと、企画者の狙いに簡単に嵌ってしまった自分の単純さに呆れる。ただ、この個展で、今後、彼のバレエの絵を一枚見る時の自分の中のスタンスが変わることは明らかだった。一つの座標軸が出来てしまった。良いのか、悪いのか・・・、もっと素直に、直感的に、絵を楽しみたいのに・・・。ちょっと、複雑な気分で、夜10時人影もまばらになった美術館を後にした。

 12月11日まで開催。


 2011年9月23日 訪問


 ※企画展のHPはこちら→

(余談だが、この個展の難点は入場料がロンドンの美術館としては異例の14ポンドもすること。てっきり、7,8ポンドぐらいかと思って10ポンド手に持ってチケットカウンターに出向いたら、14ポンドと言われ、引き返すわけにもいかず、あわてて財布の中の現金を探す羽目になった。ただ、これだけのドガのバレエの絵を集めた個展はそうは無いと思うので、14ポンドの価値はあると思う。でも、2回はこないかな。やっぱり、無料のナショナルギャラリー等は偉大だ!)


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ナショナル・ギャラリー 企画展 Devotion by Design: Italian Altarpieces before 1500

2011-09-19 22:28:29 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 帰宅途中に、ナショナル・ギャラリーのセインツベリー館地下1階で開催中の企画展Devotion by Design: Italian Altarpieces before 1500を覗いてきました。(ナショナルギャラリーは金曜日は夜9時まで開館しています。)



 常設展の作品を、特定のテーマで選び、並び変えて展示する企画展なのでありがたいことに無料です。しかし、新しい視点や学びを与えてくれるナショナルギャラリーの企画展には、いつも感心させられます。

 今回は、1500年以前の中世後期からルネッサンス初期にいたるイタリアの祭壇画が展示されています。祭壇画のつくりや、変遷などをパネル展示を追いながら絵を鑑賞するのは、ギャラリーに「ただ」並んでいるだけでスーッと通るのとは、また違った印象を与えてくれます。一つの部屋では、祭壇画の後ろに入れるようになっており、木つくりのパネルの裏側がのぞけたりします。

 中でも圧巻はメインホールで、実際の教会を再現したようなつくりで、正面のメイン祭壇と左右の小祭壇を並べた形で祭壇画を展示してあります。照明を落とした部屋に、教会音楽を厳かに流されて、あたかも中世の教会にそのままタイムスリップしたような感覚になります。一つ一つの絵が繊細で美しく、神秘的です。

 教会の宗教画はちょっとと抵抗感を感じる人は居ると思いますが(私もどちらかといえば苦手)、好きでなくてもお嫌いで無ければ、企画展ならではの切り口に新しい発見もあるかと思いますので、足を運ばれることをお勧めいたします。(10月2日までです)


 ※この企画展のためのビデオがナショナルギャラリーのHPにアップされています。これがとってもよくできていて面白いのですが、行かれる方はこれを見てから行くと、更に楽しめます。会場横のVIDEOルームでも上映してます。(こちら→

(余談)
 センイツベリー館の玄関ホールで、リュート(たぶん)の伴奏に合わせて、ソプラノの歌手がモダン(?)宗教曲を中心としたミニコンサートのようなものをやっていました。数人が立って聞いているだけだし、ナショナルギャラリーのパンフレットに掲載されているイベントでもないので、音楽好きのボランティアのパフォーマンスなのかなあと思って、何となく立ち止まったのですがが、直ぐにその歌声の美しさに痺れてしまいました。金曜の夜、暗く、人もまばらなナショナルギャラリー別館の入口ホールに響くその歌声は、一週間の仕事の疲れがスーッと抜けていくような感覚に陥いるものでした。オペラやコンサートも良いけど、音楽を聴いて本当に良かった、幸せだと思う瞬間でありました。



 2011年9月16日
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突入 バッキンガム宮殿

2011-08-26 00:07:31 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 毎年、夏の間だけ公開されるイギリスの君主エリザベス女王の仕事場でもあり家でもあるバッキンガム宮殿。今年は7月23日から10月3日までが公開期間です。全部で600程もある部屋のうち、ごく一部の20前後の部屋の見学ではあるのですが、ロンドンに居るからには一度は行っておきたいということで、クイーンズギャラリー訪問の後、訪れました。



 外見はそれほど派手ではないですが、中はさすが大英帝国の君主のお住まい。フランスの宮殿のような、キラキラ、ゴテゴテ感はなくとも、格式ある豪華壮麗さには圧倒させられます。(残念ながら、撮影禁止)

 特にギャラリールームにあるすばらしい絵画や、音楽の間の天井の装飾の美しさには目を奪われました。ギャラリールームにはクイーンズギャラリーには置いてなかったフェルメールも発見し、うれしさ倍増。

 更に、今年の目玉は、5月のロイヤルウエディングの品々を飾った特別展。ウエディングケーキや靴、そしてケイトさんのウエディングドレスも展示してありました。ドレスはとっても腰廻りが細く、びっくり。シューズの方は予想通り大きかったけど。。。

 もうひとつ、Royal Fortegeという特別展を実施していたのですがこれも凄いの一言。ここには、ロシアの宝石商カール・ファベルジェから集めたロイヤル・コレクションが暗室の中に展示してあります。暗い展示室の中でスポットライトがあたった宝石の美しいこと。宝石には何の興味・関心がない私のような人でも、思わず見入ってしまうほどです。これらがすべて、皇室コレクションということに、ため息が出ざるえません。日本の皇室にどれだけのコレクションがあるのか知りませんが、こんなものをこんなに持っている国と戦争したって、負けるわけだわなあと改めて納得です。

 入場券の中に含まれる音声ガイドと一緒に回っていると、あっという間に2時間近く経ってしまいます。屋外に出ると、また美しい庭園があります。こんなロンドンのど真ん中にこんな別世界があるとは、全然知りませんでした。





 「今更、バッキンガム宮殿?」と言わず、おのぼりさん気分で、ぜひ、見に行きましょう!


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バッキンガム宮殿 クイーンズ・ギャラリー訪問

2011-08-23 22:02:12 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 今年の夏は特に長期の旅行予定はなく、単発でロンドンやロンドン近郊の町を訪れるようにしています。 先日は、バッキンガム宮殿のクイーンズギャラリーとエリザベス女王が不在になる夏季のみオープンするステート・ルーム(State Rooms)に行ってきました。

【チケット】
 宮殿入口のチケット売り場でも購入可能なようですが、並ぶのを避けるためには事前にネットで購入したほうが時間の節約になると思います。クイーンズ・ギャラリーやバッキンガム宮殿それぞれの単独チケットのほかに、クイーンズ・ギャラリー、バッキンガム宮殿、Royal MEWS(皇室の厩)がセットになったチケットもあります。私は、ギャラリーと宮殿に行きたかったのですが、それぞれを個別に買うより、Royal MEWSとのセット券のほうが割安だったので、セットチケットを購入しました。

 ※チケットはこちらから→

【クイーンズギャラリー】

 なんていったて王室コレクションですから、ものすごい貴重なコレクションが並んでいます。時期によって企画が変わり、展示作品は都度大きく変わるようです。

 今年の夏季シーズンはオランダ風景画の企画展を実施中です。残念ながら、個人的にオランダ風景画には特段興味があるわけではないので、スーッと通して軽く鑑賞。オランダの風景画ばかりを2部屋に渡って何十枚と見せられても、私にはどれもが似たように見えてしまいます。

 もうひとつの企画は「神話と摂政時代(Mythology and Regency)」というテーマで、ロイヤルコレクションの中から神話を扱った絵画と収集家でもあったリージェント皇太子(後のGeorge4世)のコレクションが展示されていました。レンブラント、デューラーなどの有名どころの絵が並んでいます。

(撮影禁止のはずなのですが、結構皆ばしばし撮ってました。係りの人も注意せず。私も1枚だけ)


 絵画のほかにも、眩いほどのダイヤモンドがちばめられた装身具や金ぴかの皿、精巧な陶器なども並んでいました。一つ一つの展示品が、正真正銘の一級のものであることは、素人が見てもよく分かります。イギリス王室のすばらしいコレクションとその後ろにある富にため息が出るばかりです。

 ただ、ギャラリーそのものは期待したほど大きくありませんでした。そしてその半分近くが、企画展のオランダ風景画で占められていたのは少し残念でした。また、目当てのひとつであったフェルメールの絵も無かったので、これにはかなりがっかりでした(ただし、これはこの後、バッキンガム宮殿内で発見)。というわけで、展示品そのものの素晴らしさは痛いほど分かったものの、今回の展示は、私としては多少欲求不満が残った中での退室となりました。

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ウインブルドンで日本選手を応援する/ クルム伊達公子選手の巻

2011-06-27 22:11:12 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 土居選手の試合が終わるや否や、伊達選手の試合が行われる第6コートへ。まだ、前の試合がやっていますが、伊達選手の試合で良い観戦ポジションを得るために、待機します。第6コートは、第14コートよりも更に観戦エリアが狭く、複数の隣り合ったコートの通路にベンチが一列に少し置いてあるだけ。基本的に立ち見なのです。それでも、早期待機が功を奏し、そのベンチシートの一角を確保することができました。

 試合は18:15から。ダブルスのコンビは中国の張帥選手、そして対戦相手はイタリアのフラビア・ペンネッタ、フランチェスカ・スキアボーネ組です。この日は午前中は厚い曇りで肌寒い程の天気、そして午後になってから段々と雲が薄くなり薄日もさすようになりました。そして、この試合が始まるころには、空は真っ青に冴え、西日がまぶしいぐらいに差し込みます。芝生の緑、ウインブルドンの会場の基本カラーであるブルー、空の青色、西日を受けて輝くコートの後ろ彼方に見える丘の上の教会の尖塔、そして選手の白のウエア、全て色が絶妙に入り交り、なんとも美しい風景です。

 会場入りした伊達選手のその若々しさと風格にまず驚きました。(失礼ながら)40歳にはとても見えない引きしまり、かつ均整のとれた体です。日に焼けた肌が引きしまった筋肉に支えられ、夕日に照らせれ美しい。そして、にこやかな笑顔と時に見せる厳しい目つきは、これまでの経験の深さと自分への自信、そしてテニスそのものへの愛情、これからプレイすることの喜びを体現しているものでした。スター選手のオーラを体全体から感じます。ホント、姿を見ただけで、感動してしまいました。

(コート入りしたクルム伊達公子選手と張帥選手)


 試合が始まると、これまた伊達選手の正確なストローク、ボレーに魅せられます。相手も相当強い選手のようなのですが、一歩も引きません。前半はペアの張帥選手の調子が今一つで、伊達選手がなんとかカバーするケースが多かったです。しかし、常に張帥選手とコミュニケーションをとり、指示や確認をするペアの姿は、まさに伊達選手が良きリーダーとして張帥選手からの信頼を得ていることが、良く分かります。

 

 試合は、緊迫したラリーが続く、緊張感あふれるものでした。第1セットを6-3で撮ったものの、第2セットは2-6で逆に取られ、最終セットにもつれます。伊達選手も第2セット後半ぐらいからミスも出始めましたが、逆に張帥選手が調子を取り戻します。相手は、この日2人ともシングルスの試合があったようなのですが、なかなかの試合巧者で、かつフランチェスカ・スキアボーネは男性張りの力強い叫びと闘争心丸出しのプレイスタイルで、会場を大いに盛り上げます。イタリア人のファンからも多くコールが懸っていました。日本人の応援もとっても多く、日本人皆、手に汗握る展開です。

 

 結局、第3セットを6-4で取り、ゲーム終了。苦しい展開でしたが、勝って良かった。ゲーム自体も面白かったですが、やっぱり結果が見ている方にも大切です。嬉しかった。

 

 ウインブルンドンの素晴らしいのは、選手が本当に近いこと。特に、今日見たグラウンド・コートでは特に選手用の通路があるわけではありませんから、観客と一緒に通路を出たり入ったりします。わざわざ「出待ち」する必要もなく、サイン用のテニスボールを持って、選手にサインをねだるファンの要望にも、多くの選手が快く応じています。試合が終わって8時頃、西日がかなり傾いた会場を後にする前に、ショップで幾つかのみやげものを購入したのですが、そこには買い物かごに沢山グッズを詰め込んだ土居選手をお見かけました。他の買い物客は知ってから知らずかは、わかりませんが、特に土居選手に話しかけるわけでもなく、土居選手も淡々とお土産を買ってました。

(コートから引き上げる伊達選手)


(がっかりのフランチェスカ・スキアボーネ)


 職場の同僚と長くかつ充実した1日を振り返りながら、暗くなり始めたウインブルドンの町を歩きながら、帰路に着きました。自分の中にも、自分にとっての夏の最大イベントの一つが終わり、満足しながらも、寂しさが漂いました。

 2011年6月25日 観戦


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ウインブルドンで日本選手を応援する/土居美咲選手の巻

2011-06-26 17:05:24 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 今年も行きました。テニスの「聖地」ウインブルドンで行わるテニスの選手権大会。

 今年も例によって、当日券狙い。ただ、今年は少し「ずる」をさせてもらいました。朝一番でどうしても行かなくてはいけないところがあったので、名物「Queuing」は同僚達にお願いし、私は数時間遅れて、途中から合流。昨年の反省を踏まえ、始発で6時頃に到着した同僚が確保してくれたQueuカード(整理券)の番号は3000番台、昨年は6000番台でしたから、凄い進歩です。

(列は続くよ、どこまでも・・・)


※昨年のQueuingの様子はこちら→

※昨年の観戦記はこちら→

 11時過ぎにいよいよ入場。相変わらずの、世界中からテニスファンが集まる会場内はお祭り雰囲気満載です。

(会場の一部の様子)
 

 そして、この日は、昨年と違って大きな幸運がありました。何と、2人の日本人の選手が応援できるのです。しかも、そのうちの一人は、生きる伝説伊達公子さん。つい先日、ヴィーナス・ウィリアムズを最後まで苦しめて、職場の何人の英人から、「あのゲームはとっても良かった。Dateは本当に惜しかった」と言われた程です。伊達さんの女子ダブルスの試合は金曜日に予定されていたのですが、雨のため一日順延されたそうです。そして、もう一人は女子シングルスを予選から3回戦に勝ちあがってきた土居美咲さん。まだ20歳の若手です。2人もの日本人選手を応援できる機会と言うのはそうはありません。

 まず、土居選手の試合が15:00過ぎから第14コートで始まりました。14コートは両サイドに5列ぐらいの観客用ベンチシートが並んでいるだけのコートですが、本当に目の前で選手のプレイを見ることができます。観客席はロンドン在住日本人で一杯になるのかと思ったら、想像したほど多くはありませんでした。

 相手は、ドイツのザビーネ・リシキ選手。2回戦で今年の全仏オープン優勝のナ・リーを破っています。コートに現れた土居選手は、小柄ながらもスポーツウーマンらしいしっかりした体格で、童顔の面影が残る顔立ちながらも、とっても落ち着いて見えました。

(土居選手)
 

(ザビーネ・リシキ選手。年齢は土居選手とそんなにかわらないらしいのですが・・・)


 日本ではテレビ放映もされるということだったので、日本の家族にVIDEO録画をメールで依頼。幸い、ゲーム前半で1列目の席に座ることが出来、手の届きそうなところに選手がいます。世界トップクラスの先週のプレイをこんな近くで、スピード感、パワーを感じことができるのもウインブルドンならではでしょう。

 試合の方は、リシキの高速サーブにも押され、なかなかペースをつかむことができません。第1セットは何とかサービスゲームはキープしていたのですが、後半ブレイクされ4-6で落としてしまいました。そして、第2ゲームは、完全に相手ペースで進み、2-6で落とし、残念ながらストレート負け。一度もブレークを取ることが出来なかったのは残念でした。

 



 でも、予選からここまで上がってきた土居選手は本当に素晴らしい。また、是非、来年も戻ってきてほしいです。

(試合後、悔しい中でもファンのサインに応える)


 (つづく)


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突撃! ロイヤル・ウエディング @ハイドパーク

2011-04-29 17:00:22 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 今日は、ロイヤルウエディング。兎にも角にも、嵐の可能性もあるとされたお天気が、雨に降られず本当に良かったです。曇り空ながらも、要所要所では多少お日様も覗く天気。本結婚式を祝う万人の思いが天に通じたとしか思えない天気でした。

 朝8時に起きてTVをつけたら、もうバッキンガム宮殿前からの中継をやってました。もうかなりの人が集まってました。「出遅れたなあ~」と思いつつ、行くか、行くまいか迷った挙句、結局10時前に部屋を出発し、バッキンガム宮殿に向かいました。

(パレードのルート)


 グリーンパーク駅を出るともう人だかりで、バッキンガム宮殿近くのセントジェームスパークはおろか、グリーンパークですらもう閉鎖されて中に入れません。もう、これは大人しく帰るしかないかと思ったら、お巡りさんが「ハイドパークに行けば、スクリーンで観れるよ」と教えてくれました。

(グリーンパークの柵に上って、100m以上も先を通るであろうパレードを見よという人たち)


(ハイドパークコーナー。この先がバッキンガム宮殿ですが、立ち入り禁止。すごい人だかりになっているのが遠巻きに見えます)


(ハイドパークの広場に向かう人たち)


 着いたら、ここにも凄い沢山の人が居ました。ずーっと先に、特設ステージと大型スクリーン3台が設置してあります。生ではないですが、これは楽しいかもと思って、ここで見学することを決定。何とかスクリーンが見やすいところまで人をかき分け前進します。

 

 11:00前にはウイリアム王子、ケイトさんが其々式場であるウエストミンスター寺院に向かいます。もう、会場は旗を振って、歓声あげての大騒ぎ。



 ウエストミンスター寺院へ入場し、厳粛な式が始まります。さすがに、式の間は皆さん、お静か。
 

 式が終了すると、バッキンガム宮殿までのパレードです。
    

 このハイドパーク会場は広角カメラで撮影されて、お二人のウエディングアルバムに載るんだそうです。その記念撮影の瞬間。


 そしてバッキンガム宮殿のバルコニーからロイヤルファミリーが登場。2人のパブリック・キスもありましたが、一瞬だったので撮り漏れました。

 

 英国空軍の祝典飛行。


 とにかく凄いお祭り騒ぎ。でも、家で一人でテレビを観ているよりずっと楽しいし、沿道に陣とれていたとしても式典はみれなかったから、総合的にはこっちでよかったかもしれません。まだまだパーティーは続きます。



 あと、いくつか会場の様子や集まった人たちを何人か紹介。

(いろんなコスチュームの人がいます。まさに大Party)
   

(潜水艦の潜望鏡のように、高いところが見えるようということらしいですが、効果はいかほど・・・)


(さすがイギリス。露店の行列管理は完璧でした。私はイギリス夏の名物飲み物ピムスを頂きました)
 

 月並みですが、お二人が、末永くお幸せであることを、心より祈念いたします。
 
 
コメント (4)
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