その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

『イギリス式人生』 (黒岩徹)

2009-01-30 01:36:42 | 
 ロンドン特派員を勤めた毎日新聞記者によるイギリスに関するエッセイ集です。イギリス人の生き方、政治、価値観などについて、筆者の体験に基づく考察が、軽く、楽しく書かれています。

 まだイギリスに住んで間もない自分には、思い当たるというよりも、「ふ~ん、そうなんだ」と思う箇所が殆どでした。

 あまり自分の体験の前に、こうした書物で頭でっかちになりすぎるのはどうかと思いますが、今後イギリスで生活していくにあたって大いに参考になります。あとは、先入観を持たず、自分の五感でしっかり感じて、それを自分なりに良く斟酌することが大切だと思います。 (★★★★☆)

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『笑う大英帝国-文化としてのユーモア』 (富山太佳夫)

2009-01-29 14:37:44 | 
 『笑う大英帝国』を読みました。赴任にあたり父から貰った本です。

 英国の「お笑いネタ」を解説し、なおかつそれを文化論にまで昇華させるというすごい本です。

 ただ、私には正直、本書を読んでも、まだイギリスのユーモアとは何ぞやかはよくわかりませんでした。解説を読んでも分からない「ユーモア」の奥深さにただ感じ入るばかりでした。

 う~ん。これが、イギリスの文化だとしたら、自分はついていけるのだろうか?・・・

 (★★★☆☆)

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映画 "カレンダー・ガールズ"

2009-01-24 01:19:35 | 映画
 TVで「カレンダーガールズ」という映画を見ました。ヨークシャの婦人団体に属するおばさん達が、毎年カレンダー作成・販売によって白血病患者サポートのための基金集めをするのに、自分たちのヌード写真(とは言ってももちろん丸々の裸ではありません)をネタにしたところ、大当たりしたという物語。実話だそうです。

 サクセスストーリーというわけではなくイギリスの田舎の女性たちの生き方を、真面目に、かつ面白く描いた作品です。女優陣の熱演もさることながら、ヨークシャがいかにもイギリスの田舎という感じで、美しいのが、印象的でした。
(★★★★☆)

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映画 ブーリン家の姉妹

2009-01-20 22:52:58 | 映画
 『ブーリン家の姉妹』を見ました。英国チューダー朝のヘンリー8世の寵愛をめぐるブーリン家のドラマです。これは、いろんな意味で面白いし、勉強にもなります。

・歴史ドラマとして
 16世紀のイングランドの歴史や貴族たちの暮らしなどが良くわかります。これが、あのロンドン塔での処刑のやり方なのかとかもわかります。(時代考証はどれほど正確かわかりませんが・・・)

・女優さんがきれい
 ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソンが中級貴族の姉妹を演じていますが、この2人がとっても美しいし、演技も素晴らしいです。

・ヒューマンドラマとして
 個々の人物が非常に個性的な上に、親子や姉妹、夫婦といった人間関係が良く描かれており、とても重みのある作品になっています。(2009年1月18日)

(★★★★☆)

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映画 マンマ・ミーア

2009-01-19 21:51:12 | 映画
 最近は特に目新しいことがないので、書き溜めたメモをご紹介します。
******************************

 ロンドンの数あるミュージカルの中でも「マンマミア」はかなりの人気と聞いているので、一度見に行きたいと思っています。この映画は、舞台を映画化したもので、最近DVD化されたので、ミュージカルの事前学習の意味も含めて、見てみました。(日本でも1月下旬に公開されるようです

 ABBAの曲を中心にしたミュージカル映画なので、聞き覚えのある音楽ばかりですが、ストーリーも簡単で分かりやすいので、単純に楽しめます。ここまで、毒のないただ楽しい映画は久しぶりに見た感じがします。

ABBAの音楽を楽しみたい人、気軽に映画を楽しみたい人に最適の映画だと思います。 (2009年1月17日)

(★★★☆☆)




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映画 "Inkheart"

2009-01-18 05:24:42 | 映画
 映画"Inkheart"を見ました。近くにシネコンがあり、買い物帰りに寄ったら、ちょうど開演前だったので、試しに入ってみました。シネコンの作りは日本もイギリスも同じですね。

 映画自体は、とんだ冒険物語でした。まあ、時間つぶしには良いかもしれませんが、自分の趣味ではなかったなあ。(★★☆☆☆)

(2008年12月8日)

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ロンドン 床屋

2009-01-17 21:55:00 | ロンドン日記 (日常)
 髪の毛が伸びてうっとうしいので、思い切って近くの床屋に行って来ました。

 日本でも床屋はここ13年同じところを使っていたので、何も言わなくてもいつも同じように整えてもらっていましたが、今回はそうもいかないので、何と言えばよいのか少々こまった挙句、面倒なので「1インチぐらい切ってください」とだけ頼みました。

 切り方は基本的にバリカンがほとんどです。ハサミは前髪とトップの髪の毛を切るのに使っただけ。後ろとサイドはバリカンだけ。普段は始まるや否や、眠りに入り、1時間余り極楽の時間を過ごすのですが、不安でとても練れたものではありませんでした。結局、15分程度で終わってしまうので、寝る時間もありませんでしたが・・・

 シャンプーも顔そりも、もちろんマッサージもありません。髪を切って、携帯用バキュームで切った髪を吸い上げて、ハイおしまい。これで£15(3000円ぐらい)。高いのか、安いのか、よくわかりません。

 仕上がりは、う~ん。BeforeとAfterの写真でもアップできればよくわかると思うのですが、恐れていたほど最悪ではなかったので、少しホッとしています。
(2009年1月2日)

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バルセロナ 出張

2009-01-16 06:18:56 | ロンドン日記 (日常)
 昨夜、パリからバルセロナ入りしました。飛行機が遅れてホテルに着いたのは23:00近く。ホテルの周りには何もなさそうだったので、夜の外出はあきらめました。

 今日も一日会議だったのですが、唯一のスペインらしさは、スペイン名物(?)のお昼でした。昼食時間は14:00ぐらいから始まり、ゆっくり2時間かけて過ごします。中には家に帰って食べる人もいるとか。「いまどき、シエスタ(昼寝)を長々とする人は少ない」とのことでしたが、スペイン人にとってお昼は最も大切な食事のようです。

 職場近くのレストランで、同僚とまず頼んだのは、数種類のタパス(小皿料理)です。生ハム、フランスパンにオリーブオイルとトマトを載せたトースト、スペイン風オムレツ、小豆と子烏賊の煮物、豚肉とご飯の合わせをソーセージ風に詰め込んだもの等々を少々のワインと一緒に食べます。ほとんど居酒屋感覚です。そして、そのあと、エビのパエリア、デザートと続くランチは、いつもロンドンで4-10分でサンドウィッチを詰め込むいつもとは別世界でした。美味しい食事と尽きない楽しい会話は、う~ん、ラテン系だなあ~と妙に納得。

 スペイン人とスペインにいるとそれだけで人生1.5倍くらい楽しくなるような気がします。

 もっといたいのですが、仕事ですので、今夜、ロンドンに帰ります。
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パリ 出張

2009-01-14 22:00:46 | ロンドン日記 (日常)
 昨夜から出張でパリに来てます。

 パリといっても、昨夜10:30過ぎに空港について、そのままパリ郊外のオフィス近くのホテルに泊まったので、シャンゼリゼ大通りを通るわけではなければ、エッフェル塔も見えないので、パリに来た感じは全然しません。

 同僚にとってもらったホテルは、ビジネスホテルは東京もフランスも変わらないなあという感じでした。部屋は日本のビジネスホテルより気持ち広いぐらい(20㎡はないと思います)で、TVとバスがあるだけの極めて簡単なものでした。経費節減が経営課題なので、これで十分です。

 今日のお昼に出た、お弁当が唯一フランスを感じさせてくれました。いわゆる箱弁なのですが、チーズ、子海老の入ったサラダ、鮭のムニエル、ケーキというメニューでいかにもフランス的。味付けも、良かったです。さすがに写真を撮るわけにいかないので、見ていただけないのが残念です。

 今夜、移動です。

 
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ロンドン ビートルズ マジカルミステリーツアー

2009-01-13 01:31:28 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
昨日の続きです。

*************

 今日(1/11)は家でゆっくりするつもりだったのですが、あまりにも天気が良く、暖かいのでちょっと外出。

 ロンドンの観光ツアーで有名ななものに、"LONDON WALKS"という徒歩のツアーがあります。全部で100近いツアーのメニューから、曜日毎に15~30がプログラムされ、指定の集合場所へ集まり、ガイドが2時間あまりWalkingTourを行うというものです。予約不要で、7ポンドです。

 そのLONDON WALKSのツアーの一つに「ビートルズ マジカルミステリーツアー」というのがあり、前々から気になっていたので、今日はそこに出撃しました。ロンドン内のビートルズゆかりの地を訪ねるというものです。

 集合は大英博物館近くの地下鉄Tottenham Court Road駅。そこへ11:00集合。集金して出発。ツアコンはビートルズマニアのリチャードさん。参加者は15名ぐらいでしょうか。外国人観光客が多いように見受けられました。

 案内してもらったのは・・・
 ・ポール・マッカートニーが所有し、事務所として今も使っているビル
 ・ジョンがTVに公衆便所案内係として出演した公衆便所
 ・ビートルズがWHITE ALBUMを制作したスタジオ
 ・ビートルズのメンバーたちが飲み歩いたSOHO街
  (写真はビートルズのアルバム「サージェントペッパーロンリーハーツバンドクラブ」の表紙をもじって描かれた通りの壁絵です)


 ・ビートルズにより英国史上「追っかけ」なるものが初めて発生した劇場
 ・ビートルズが有名な屋上公演を行ったアップル社社屋(ビートルズのレコード制作会社)


 ・ジョンとオノヨーコが初めて会った画廊(当時)

そして、地下鉄で聖地アビーロードへ向かいます。地下鉄のセント・ジョーンズ・ウッド駅には、アビーロード見学のお客を当て込んでか、ビートルズコーヒーショップなるコーヒーと土産物屋があります。気分が盛り上がります。




 ・ビートルズが何曲も録音をしたアビーロードスタジオとアルバム「アビーロード」のジャケットの写真にある横断歩道です




最後に今日の案内をしてくれたリチャードさん。ロンドンのビートルズ縁の地を紹介した自書もある相当のマニアです。ありがとうございました。楽しかったです。








 
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ロンドン ハイドパーク

2009-01-12 00:47:30 | ロンドン日記 (日常)
 ももこさんのリクエストに応えるべく、今朝はカメラを持って、ハイドパークまで走りました。

 皮肉なもので今日は朝から暖かく、天気も良さそう。公園に着いても、霜もあまり落ちていないし、空気は霧一つない晴れだし、自分の吐く息すら色がつかず、白い世界と全然無縁のようでした。

 なんとか、辛うじて白い霜の降りた公園内歩道を発見。


 池から上がってきたアヒル?の群れが寄ってきます。「餌はないよ~」




 しかしながら公園内の池の水はまだまだ白く凍っていました。心なしか昨日よりは薄くなったような気がしますが・・・




 
 公園の中を進んでいくと、ハイドパークとケンジントン公園を分ける橋が見えてきます。この風景は奇麗で好きです。



 橋から東側と西側を見たものです。昨日は視界20メートルだったのですが・・・




今日は相当暖かいです。(1月11日)





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ロンドン セントマーティン・フィールド教会 コンサート

2009-01-11 08:11:21 | コンサート (in 欧州)
 土曜日の仕事帰りに、セントマーティン イン ザ フィールド教会でバロック音楽のコンサートに立ち寄りました。この教会では、中でバロック音楽を中心にコンサートを良くやっています。前から気にはなっていたのですが、なかなか足を運ぶチャンスがなかったので、今回が初めてです。

 曲目はバッハのブランデルブルグ協奏曲やG線上のアリア、ヨハン・パッヘルベルのカノンなど耳にした曲ばかりで、トリはビバルディの四季でした。


まず教会の中でのコンサートという環境がすばらしいですね。一階と少々の2階席であわせて400~500名の収容といった感じでしたが、音楽と教会の大きさが丁度ぴったりという感じでした。また、教会の中でバロック音楽を聴くというのも、雰囲気を盛り上げます。お客さんもリラックスした形で音楽を楽しむという人が殆どでした。

 聞き覚えのある曲ばかりでしたが、意外と生で聞くのが初めてという曲が多かったのも自分には新鮮でした。特に、「四季」はCDやラジオでしょっちゅう聞いているのですが、生で聴くと、こんなにも寒暖差がある激しい音楽であるということが恥ずかしながら初めてわかりました。やっぱり「生」はいいです。


 今夜も余韻に浸りながら会場を後にしました。また、来てみようと思います。(1月10日)

(★★★★☆)

Belmont Ensemble of London
Conductor:Peter G Dyson
violin: Helena Wood

Bach Brandenburg Concerto No 3
Bach Concerto for Two Violins in D minor
Mozart Salzburg Symphony No 2
Vivaldi Sinfonia 'Alla Rustica
Pachelbel Canon in D
Handel Arrival of the Queen of Sheba
Bach Air 'on the G String'
Vivaldi 'The Four Seasons'


 

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ロンドン ジョギング ハイドパーク

2009-01-10 19:26:01 | ロンドン日記 (日常)
 昨夜の酔いが少し残る中、今朝はハイドパークまで走りました。

 今朝は深い霧模様だったため、カメラは持たずに走ったのですが、失敗でした。霧の中の公園は、それはそれで、白い美しい世界でした。最近の連日の冷え込みから、公園の池の水は完全に凍りついており、その上を白鳥が歩いてます。芝生や葉の落ちた木々についた霜の白さが、霧の白さとマッチして、幻想的な風景を作っていました。映画の中を走っているような錯覚にとらわれます。

 どんな時でもカメラは必携ですね。
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ロンドン 送別会

2009-01-10 08:40:05 | ロンドン日記 (日常)
 同僚が異動でドイツに行くので、送別会がありました。

 日本の送別会と大きく違うところ。

 同僚が送別会を企画し、メンバーを募るのではなく、送別される本人が呼びかけます。「今日ここで何時から飲みたいから集まってくれ~」、そんな感じです。職場近くのパブで17:30から始まった(はずの)送別会に19:30前から参加。いろんな職場から、縁のある人が三々五々に集まって勝手に飲んでいます。基本的に立ち飲みなので、少々疲れますが、いろんな人と話もできるし楽しいです。

 もう一つの違い。食べ物はありません。ピーナッツとポテトチップスぐらいだけ。ただひたすら、飲み続けます。これは、食べながら飲むのが習慣になっている日本人にはきついですね。でも、食べ物はないので、頼みようがありません。もう少しなんかあっても良いのになあ~

 結局23:00頃、退散しましたが、まだまだ残っている人が沢山おりました。何時に帰るのだろう、彼らは?

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ロンドン 中華街近く Mr.Wu

2009-01-08 20:52:32 | レストラン・パブ (in 欧州)
 今日から今年の事業計画の説明会をやっています。端役での登場ですが、英語でのプレゼンテーションは疲れます。今日も先週末に入ったレストランの紹介です。


 ピカデリーサーカス近くの中華料理のビュッフェレストランの“Mr.Wo”に入りました。大通り沿いの窓越しに、ビュフェのコーナーが見えるので、思わず引き込まれるように入ってしまいます。値段が£8.5というのも、お手軽です。



 とにかく、料理の数が沢山あります。30は下らないでしょう。サラダやデザートまであるのが嬉しいです。いつ横を通っても混んでいるように見えましたが、今日も店内は一杯でした。お客さんは、外国人の観光客が多いように見受けられました。中国人っぽいお客さんはあんまり居なかったような・・・

 味もものすごく美味しいというほどではありませんが、無難な味です。全体に甘い味付けで、日本人の味覚にはちょっと濃いと感じられました。ただ、種類の多さ、値段で、十分に費用対効果的には合格です。

(★★★☆☆)

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