その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

パリ日帰り出張+30分観光

2009-07-31 06:44:15 | ロンドン日記 (日常)
 打ち合わせのためパリに日帰り出張しました。7時過ぎのユーロスターでパリへ。この時期は日本の新幹線も家族連れや旅行客でいつもと雰囲気が一変するのですが、ユーロースターもそうでした。もう車内は完全にバカンスモード。団体客も多く、座席に身を乗り出して、連れと楽しそうな話に興じています。仕事をしたい私にはかなり辛い環境でした。


 11時前にパリ北駅へ到着。今日はじめて気づいたのですが、ロンドンの駅の天井が丸いのに対して、こちらは三角形でした。


 いつもはパリ郊外のオフィスで行うのでタクシーに乗って、市内は素通りなのですが、今日は市内のあのシャンゼリゼ大通り近くの会議室で打ち合わせです。初めて地下鉄にものりました。パリの住民はほとんどバカンスに出てしまっているのか、旅行客がやたらと目立ちます。


 打ち合わせは17時半過ぎに終了。帰りのユーロースターまで少し余裕があったので、30分シャンゼリゼ大通りを凱旋門を背にして、ルーブル美術館をめがけて散歩することにしました。


 コンコルド広場です。広い!トラファルガー広場と全然雰囲気が違います。


 奥に見えるのが、エッフェル塔(たぶん)。


 30分弱歩いて、やっとルーブル美術館につきました。残念ながら入る時間はありません(もっとも開館時間は終わっていたかもしれません)。


 とにかくパリは暑いです。ロンドンでは、夏用のスーツでは時折肌寒いと感じるのに対して、こちらではスーツを来ている人は全然見かけず、完全に浮いてました。街の雰囲気も、気候も、電車で2時間半来るだけでこうも違うんですね。

 帰りのユーロスターでは、さっさとチョコをつまみにビールを飲んで、お休みなさいです。


 2009年7月29日

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ハイドパーク 7月

2009-07-30 05:24:45 | ロンドン日記 (日常)
 久しぶりにハイドーパーク、ケンジントンガーデンコースを走りました。

 梅雨がないロンドンでは、正直、6月も7月もハイドパークそのものの風景はあまり変わりません。この辺りが、梅雨明けとの本格的な夏の到来というけじめがある日本と異なるところです。じめじめしてないのは良いのですが、なんか夏がやたら長いんです。

 ※6月のハイドパークの写真はこちら

 そうは言ってもここ数週間は最高気温がせいぜい23度程度で、最低は15度ぐらいですから、寒いぐらいの日が続いています。このまま、秋になってしまうのだろうかという感じです。

 定点チェック地点のこの日の写真をアップします。


池の左端の白いブイで囲んであるところは、一応スイミングエリアになっていて、いつも何人かの人が泳いでいます。とても泳げるような水には見えないんですが・・・




公園入口の花壇がきれいでした。




2009年7月25日 朝

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アスコットで競馬を見る

2009-07-28 05:52:33 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 一度は観てみたいと思っていた、本場イギリスの競馬を見に行きました。ロンドンから列車に乗って1時間弱ほど南西に下ったアスコット競馬場です。ここは毎年5月に行われ、セレブのファッションショー的な豪華さを誇るロイヤル・アスコットで有名なところです。

(アスコット駅の駅看板)


(正面玄関を入ったところにあるパドックとスタンド。建物の奥が馬場です。)


 競馬はイギリス上流階級のスポーツと言われますが、まず紳士淑女達のドレスアップの華やかさに目が奪われました。競馬場というよりも、着飾って、競馬をネタに、仲間と会話を楽しむ社交場という感じです。華やかさという意味では、決してロイヤルオペラハウスにもひけはとりません。数回でかけたことのある東京府中競馬場とのあまりの違いに愕然としました。
 あと、観客の中に中国人が多いのも驚きです。学生と思しき若く着飾った男女、小さな子どもを連れた家族づれ、そして正直、府中競馬場にはいいかもしれないけどアスコット競馬場には全くそぐわない恰好と雰囲気のおじさんおばさんグループなどなどあらゆる年齢層の中国人グループが闊歩しているのにはびっくりでした。

(英国の淑女と中国のおじさん)


 競馬場もただただ広いです。前半行われたマイル戦(1600m)はなんと直線一本の勝負です。さすがに長距離レースは周回コースを使いますが、向正面ははるかかなた。双眼鏡を使っても、馬群は見えるが個々の馬まではとても追い切れないという感じでした。

(直線のずっと右奥がスタートです)




着飾った観衆の雰囲気と広大な緑が広がる競馬場と洗練された設備が組み合わさって、独特の舞台が出来上がっているという印象でした。

 あと、しくみは良く分からないのですが、馬券の運営主体がいくつもあって、其々がお店を出しているのが面白いです。同じ単勝でも、どこで買うかにより配当率が微妙に違います。ですので、「うちは他社よりXX%配当が良いですよ」という売り文句で広告を出している業者もいます。中央競馬会の独占よりもこちらのやり方のほうが健全ですよね?

(私が買った馬券出店)


 競馬場観察、人間観察で馬券を買う時間も無かったのですが、帰る前に1レースはせっかくだから買おうと思い、単勝馬券を2枚買いました。当然、馬の名前は知りませんので、その場で思いついた数字2つを1枚づつ各1ポンドで購入(何ともせこい買い方ですが・・・)。しかし、たとえ1ポンド馬券でも、馬券を持っているのと持っていないのでは、見る気合いが全然違います。すると何と、そのうちの1枚が大当たり。配当率9倍で9ポンドになって返ってきました。ビギナーズラックとはまさにこういうことを言うのでしょうね。でも、その嬉しさは、もしかしたらロンドンにきて一番かもしれません・・・・

(頑張れ!!!!)


 とっても充実感のある半日のお遊びでした。また、来ようっと。

2009年7月26日

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プロムスに行く

2009-07-27 04:17:10 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 昨日の記事と時間軸が逆ですが・・・

 先週から世界でも有名な夏の音楽祭プロムスが始まりました。9月上旬まで毎日ロイヤル・アルバート・ホールで、英国や欧州の演奏家を中心に、演奏会が開かれます。プログラムを見ていると、あれも行きたいこれも聴きたいと、おおいに迷います。

 ロイヤル・アルバート・ホールはいつ見てもその威容に感嘆します。「美しい」の一言です。プロムスということで、ホールの周りも、気のせいか高揚した雰囲気が感じられるような気がしました。




 今日のプログラムです。


 ホール内に入ると、これまたお祭り雰囲気。一瞬、プロレスを見に来たのかと見違えるほどです。


 天井の照明もきらびやかです。


 面白いのは観客席のつくりです。舞台の一番前のアリーナは、立ち見席になっていて£5で見られます。そして、その周りをシート席やボックス席が取りまっているというつくりです。前回初めて来たときは、最上階から見下していただけでしたので、舞台近くに来るとまた違った雰囲気が楽しめました。


開演が近づくと、アリーナ席の人たちは皆立ち上がります。一度、この席も体験してみたいと思っています。


2009年7月24日
コメント (2)
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プロムス10 準・メルクル リオン国立管弦楽団

2009-07-26 00:19:14 | コンサート (in 欧州)
 初プロムスの初コンサートは、準・メルクル指揮のリオン国立管弦楽団の演奏会です。メルクルの指揮は、日本でN響を振ったのを何度か聞いていて、スマートな指揮ぶりがとても好きでした。その彼が音楽監督を務めるリオン国立管弦楽団を率いての演奏会ですので、とても楽しみにしていました。

 また、プログラムが素晴らしい。「東洋と西洋:海流が交わる海」とのテーマで、日本の作曲家と演奏家、フランスの作曲家とオーケストラとの組み合わせ、さらにフランスとスペインの対比という、何とも凝ったプログラムです。これだけでも、行きたくなります。

 コンサートも非常に印象的なものでした。特に、宮田まゆみの奏でる笙の音色の美しさは格別でした。神秘的な武満徹、細川俊夫の音楽、さらにロイヤルアルバートホールの舞台・照明と合わさって、一つの小宇宙を感じたのは私だけでしょうか?宮田まゆみの笙も何年か前に同じ「セレモニアル」でN響と共演したのを聞いています。ただ、その時はあのNHKホールの3階席。残念ながら宇宙を感じるような環境ではありませんでした。どこからどうやって、あのような音が出るのか本当に不思議です。今日は間近で見、聞くことができ、感動しました。







 もう一人のソリストは諏訪内晶子さん。彼女が史上最年少でチャイコフスキーコンクルールでバイオリン協奏曲を演奏している映像を当時、NHK教育テレビで見て感心し、一度は聞きに行きたいと思っていた人です。本当に舞台映えする方ですね。宮田さんが小柄で日本の雅楽を意識したであろう白装束で現れた後に、彼女はワインレッドのドレス。美しい容貌とあいまって、聴衆の注目を一気に引き付ける魅力にあふれています。私もすっかり見とれてしまいました。ただ、それがいいのかは、わかりません。2曲を弾いてくれましたが、正直、ずーっと弾く姿に見入ってしまい、音楽のイメージが良く残っていないのです。お恥ずかしい・・・







 最後の曲はドビッシーの海。これは、申し訳ないですが、先月ベルリンで聴いたベルリンフィルの演奏がまだ残りすぎていて、ノーコメント。

 相変わらず、メルクルは爽やかで、誠実な振る舞いで、好感が持てます。カリスマという感じではないのですが、オーケストラをしっかりまとめている感がありました。アンコールでは、私の大好きなカルメンの序曲をやってくれました。2回の休憩を挟み、3時間近くに及ぶ長い演奏会でしたが、いろんな意味で満足度の高い演奏会でした。







2009年7月24日 ロイヤルアルバートホール


PROM 10: TAKEMITSU / DEBUSSY / RAVEL / SARASATE / TOKIO HOSOKAWA
Takemitsu: Ceremonial: An Autumn Ode 8’
Debussy, orch. Caplet Estampes – Pagodes 8’
Ravel: Rapsodie espagnole 16’
interval
Takemitsu: Green 6’
Sarasate:‘Carmen’ Fantasy 12’
Ravel: Tzigane 10’
interval
Toshio Hosokawa: Cloud and Light 17’UK premiere
Debussy: La mer 25’

Akiko Suwanai violin
Mayumi Miyata sho
Orchestre National de Lyon
Jun Märkl conductor

※7月27日追記
テレグラフ紙のレビューです。結構、厳しいです。
BBC Proms 2009: Prom 10 - Orchestre National de Lyon/Markl, review
The Orchestre National de Lyon showcased a programme put together for their tour to Japan under German/Japanese conductor Jun Märkl. Rating: * *

By Geoffrey Norris
Published: 11:23AM BST 27 Jul 2009

There were plenty of vacant seats for this Prom – a three-hour stretch that looked at musical links between the Orient and Occident.

This is not exactly uncharted territory. Debussy’s fascination for exotic sounds and pentatonic scales is as familiar as the Japanese composer Toru Takemitsu’s inclination towards the music of 20th-century France, but the programme was an apt and diplomatic amalgam put together for the Orchestre National de Lyon’s tour to Japan under its German/Japanese conductor Jun Märkl.

It was arranged so that some merciless miasmas of inertia were contrasted with music of animation. In the former category, a new work, Cloud and Light, by the 53-year-old Hiroshima-born composer Toshio Hosokawa took the concept of stasis to a gruelling extreme and was one of those pieces that could really have begun and ended anywhere. It featured the sho¯, the Japanese courtly wind instrument that approximates to the sound of a miniature pipe organ. With soloist Mayumi Miyata there was at least something delicate and haunting to tickle the ear, but the orchestral music surrounding it had an anonymity that refused to be unmasked. Takemitsu’s Ceremonial: an Autumn Ode and Green (November Steps 2), while similarly given to leisurely exposition, had a more fascinating palette of colour and yielded elements of interest in the allusions to Debussy and Messiaen. But it is odd how even a six- or eight-minute piece by Takemitsu can seem to last a lifetime.

Elsewhere, the East/West associations were effected by Japanese violinist Akiko Suwanai playing Sarasate’s Concert Fantasy on themes from Bizet’s Carmen and Ravel’s Tzigane. Suwanai won the Moscow Tchaikovsky Competition in 1990 and has one of those indomitable techniques that are ubiquitous these days. She played the Sarasate with icy efficiency, the double-stoppings, harmonics, pluckings and other antics articulated with aplomb but no appreciable personality. Likewise, Ravel’s Tzigane lacked its raw sensuality and frenzied intensity. It sounded strangely demure, and was little more than bland.

So, in this marathon of a concert, it was a relief to be immersed once in a while in André Caplet’s scoring of Pagodes from Debussy’s Estampes, Ravel’s Rapsodie espagnole and, finally, Debussy’s La Mer, in all of which the orchestra turned in decent performances.

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外国人部下への評価フィードバック面談

2009-07-25 07:39:52 | ロンドン日記 (日常)
 今週は目茶苦茶疲れました。何が疲れたかというと、上期の評価のフィードバック面談を7名の外国人の部下にしたからです。1月当初に設定した目標の達成度を5段階でつけるのですが、ボーナスの約3~5割がこれで決まる(残りは会社の財務成績)ので、評価される彼らも必死です。

 フィードバックの面談そのものは、日本でも定期的にやってましたので、違和感はないのですが、外国人相手に1対1でやるのですから、疲れるに決まってます。どんなに短く終わっても一人30分、長い人は1時間半近くもかけて、納得してもらうまで話をしなくてはいけません。

 「良いところも、悪いところも実例をあげて、誠意をもって説明することが大切
」だと前任者から教わったので、極力、そのようにするよう心掛けました、

 ただ、意外なのですが、こちらの人の方が話をしっかりすると最後は上司の言ううことには、受け入れてくれるような気がします。「終身雇用ではない欧米では、上司に逆らうといつ首が飛ぶか分からないから、上司のオーダーには日本人よりもずっと従う」という話を聞いたことがありますが、そのせいかもしれません。

 まあ、とにかく肉体的にも精神的にも疲れ果てました。まだ、来週もあるんだよね~。

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360度 フィードバック

2009-07-24 07:55:44 | ロンドン日記 (日常)
 先日の360度評価についてですが、全部で100のマネジメント行動を表す文があり、それが被評価者(私)にどれだけあてはまるかを7段階で示します。

その100項目の中で、特に点数が良かった項目
-各個人に敬意と関心を積極的に示している
-一緒に働く人と信頼関係を築くよう努力している
-人が気軽に話しかけられるよう努力している

逆に、点数が低かった項目
-自分が正しいと信じたことは積極的にリスクを取る
-部下を報いるために様々なインセンティブを使っている
-組織の戦略を明確に示している

対人面では結構、皆さんポジティブに受け止めてもらっているようで安心した反面、いわゆるリーダーとしての必要条件はまだまだと、大いに反省している次第です。
コメント (4)
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韓国レストラン New Seoul Restaurant

2009-07-23 08:03:16 | レストラン・パブ (in 欧州)
 日本からの出張者との懇親会をロンドンの韓国レストランNew Seoul Restaurantで行いました。

 以前ピカデリーサーカスで入ったレストランは正直イマイチだったですが、ここはグッドです。ブルコギ、韓国風お好み焼き、春雨の唐し炒め、ビビンパなどなどどれも惜しかったです。

 マイナスは冷えたビールがすぐに切れてしまったことです。まあ15人近くも行ったから需要予測を間違えたのかもしれませんが、ちょっとお粗末ですね。

164 Clerkenwell Road, London, EC1R 5DH; Tel: +44 (0)20 7278 8674

2009.7.7

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360度フィードバック 外国人部下からの評価

2009-07-22 08:02:33 | ロンドン日記 (日常)
 最近、コーチングなるものを受け始めたことは、以前書きましたが、そのプログラムの一環で、360度フィードバックの調査を行いました。私の同僚、部下、上司並びに自分自身がWebアンケートに答え、私のリーダシップ行動についての振り返りを行うというものです。

詳細はまた別途紹介しますが、結果はとても興味深いものでした。8名の私の外国人直属部下からの評価は正直、怖いもの見たさという心境でしたが、恐れていたほど悪くはなかったので、少しほっとしました。すごく乱暴に、いわゆる偏差値に直すと、総合で52~53といったところでしょうか。どうやらグローバル企業のマネジャー平均ぐらいはあるらしいです。

そうは言っても、個別の回答を見ると、一人、どの項目もメタクソな評価をしている人がいました。個人名はもちろんわからないのですが、何となく個人名が気になりながら、「俺に恨みでもあるのかなあ~」と逆切れ寸前。しかし、その思いを抑えつつ、「何が悪かったのか?」素直に反省するようにしました。

また、日本人の直属部下からの点数を比べると、外国人部下からの点数は全般的に3割ぐらいポイントが低いです。これは日本人部下が情けを懸けてくれたのか、それとも単に点付けのマインドの違い(一般論ですが、欧米人の回答者が上下の差が激しく点数をつけるのに対して、日本人回答者は、特にいい点数と悪い点数のばらつきが少ないようです)なのかも良く分かりませんが、面白い結果でした。

もっと面白いのは、個別のコメントですが、それはまた次の機会に・・・

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ロンドン ラベンダー満開

2009-07-21 08:41:01 | ロンドン日記 (日常)
 日本だとラベンダーは6月のイメージなのですが、ロンドンでは結構今が満開です。いろんなところで、ラベンダーを見かけます。


 ハチが沢山群がっていました。






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ロイヤル・オペラ・ハウス

2009-07-20 02:10:08 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 昨日の「セビリアの理髪師」で私の今シーズンは一応幕切れ。期せずして、昨年12月よりロンドンに来ましたが、私の最大の気分転換として本当にお世話になりました。昨日は何枚か中の写真を撮ったので、ご紹介たします。

 まずは、有名な外観。アーチ状のガラスが美しいです。


 中はレストランやバーになっています。


 1階のストール(平土間)席から、中を見上げた姿です。


 天井はこんな形です。絵はありませんが、美しいです。



 オーケストラピット。


 1階のストール席の裏サイドには、ROHで活躍した名演奏家たちの写真が飾ってあり、歴史を感じさせます。 


 最上階まで行くと、ここにも過去の舞台の写真が掲示してあります。


 過去、蝶々夫人を演じた名ソプラノたち。白黒の写真が年代を感じさせます。


 最上階から舞台を見ると・・・


 9月の新シーズンの開幕を楽しみに待ちたいと思います。

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ロイヤル・オペラ 『セビリアの理髪師』

2009-07-19 05:09:36 | オペラ、バレエ (in 欧州)
記憶に残る舞台になりました。

いろんなハプニングがありました。
まず、アルマヴィーヴァ伯爵役のコリン・リーが風邪のため代役。それも、歌い手と演技が別々で歌い手さんが舞台脇で歌うという形になりました。そして、ロジーナ役のジョイス・ディナートが初日の舞台で足を骨折したため、車椅子で演技し、歌いました。

こうしたハプニングが更なる波及効果を生んだのか、本当に素晴らしい舞台だったと思います。特に、車椅子を操り演じ、歌ったジョイス・ディナートには特に感動しました。一つ一つの動作や歌から、彼女のプロフェッショナリズムが痛いほど伝わってきました。歌も車椅子に座って歌っているとはとても思えないほど、声量と言い、感情の入れ込みといい、すごいとしか言いようがありません。車椅子でいることによって、かえって演じるロジーナの監禁された生活の不自由さに演出的効果を加えられているようにまで見えました。

フィガロを演じたピエストロ・スパニョーリも張りのある大きなバリトンで、なおかつ演技も素晴らしくはまり役という感じです。

あと、舞台前に説明があったのですが、よく聞き取れなかったので、結局舞台脇で伯爵を歌ったのが誰なのかよくわかりません。ただ、甘美なテノールでした。また、他の出演者も其々が個性抜群でした。

ひとつだけちょっと不満が残ったのは、閉幕寸前の伯爵とロジーナが結婚にたどり着いたときに舞台背景に現われるハートマーク。あれは止めてほしかった。ただ、全体としてはそんなことはどうでもよい良い、素晴らしい舞台だったと思います。会場も熱烈拍手の渦でした。

※今日はバルコニーの最前列。やっぱり、高いだけあってこういう席はいいです。
※7月19日追記 「ロンドンの椿姫」さんに教えて頂きました。歌っている人が代役のトビー・スペンス、演じている人がコリン・リーでした。

左がトビー・スペンス。右がコリン・リーです。


車いすで見事に演じきったジョイス・ディナート


フィガロ役のピエストロ・スパニョーリ




指揮のPaul Wynne Griffithsも交えて。舞台背景のハートマークだけは勘弁してほしかった。


最後にジョイス・ディナートをもう一枚



Il barbiere di Siviglia
Saturday, July 18 12:30 PM

Credits
Composer: Gioachino Rossini
Director: Patrice Caurier, Moshe Leiser
Set Designs: Christian Fenouillat
Costume Designs: Agostino Cavalca
Lighting: Christophe Forey

Performers
Conductor: Paul Wynne Griffiths
Figaro: Pietro Spagnoli
Rosina: Joyce DiDonato
Count Almaviva: Colin Lee
Doctor Bartolo: Alessandro Corbelli
Don Basilio: Ferruccio Furlanetto
Fiorello: Changhan Lim
Berta: Jennifer Rhys-Davies
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フランクフルト 動物園ホテル (Hotel aw Zoo)

2009-07-18 07:17:10 | ロンドン日記 (日常)
 今回フランクフルトで泊まったビジネスホテルが思いのほか、良かったのでご紹介します。名前はHotel aw Zoo、三ツ星ホテルです。

 フランクフルトの動物園の目の前に建っています。


部屋は何の変哲もありませんが、欧州のチューン系のビジネスホテルよりよっぽど広いです。

 
 何と、これで一泊€60!!!!

※ホテルのホームページはこちら


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フランクフルト コーヒーショップ Wackers Kaffee

2009-07-17 09:31:01 | レストラン・パブ (in 欧州)
「ドイツで一番おいしいコーヒーを出す店」らしいです。欧州をまたにかけて飛び回っているうちの営業部長によると・・・

 たしかに、お昼時に行くと10名は優に超える人が狭いお店の入口にずーっと並んでいました(久しぶりに日本のラーメン屋の行列を思い出しました)。で、4時過ぎに出直して、エスプレッソを飲みました。店内はテーブル席が数席ありますが、コーヒー豆や喫茶関連の商品(クッキーと)が所狭しと並んでいます。

 ドイツ一番かどうかは、分かりませんが、美味しいことは間違いありません。店には常に人が出入りし、流行るどのお店にも共通の匂いとオーラがあります。

 場所はフランクフルトの繁華街ハウプトヴァッへの近くで、カタリーナ教会の裏手です。

 ※お店のHPはこちら




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フランクフルト 出張

2009-07-16 07:10:24 | ロンドン日記 (日常)
 今日は出張でフランクフルトに来ています。朝4:30に起きて、5:40のヒースローエキスプレスに乗り、7:30の飛行機でロンドンを発ち、11時前にオフィスにやっと到着です。

 今日も夜の20時半まで会議が続きましたので、晩飯を会議メンバーで食べて、さっきやっとホテルに到着です。くたくたですが、今回は珍しく泊出張なので、少しゆっくりできそうです。

 TVをつけたら、さっきからずっと指揮者のクルトマズアの特集番組をやっているので、ドイツ語は全く分りませんが、興味深く見ています。偶然ですが、「やっぱりドイツ」と妙に勝手に納得しています。

 何故だか分りませんが、パリとかブリュッセルとかのフランス語圏よりもなぜかドイツの方が落ち着く感じがするのは、個人の好みなのでしょうか?同じ非英語圏でも随分、個人の受け止めが全然違うので、面白いです。

 ※ヒースロー空港で食べた朝のターキーサンドイッチとコーヒー。これが意外と旨かった。


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