その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ノッティング・ヒル・カーニバル (Notting Hill Carnival)

2010-08-31 22:49:06 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 連休最終日の月曜日、ヨーロッパ最大規模と言われるノッティング・ヒル・カーニバル (Notting Hill Carnival)を覗いてきました。

 噂に違わぬすごい人出でした。それでも午後早めに出掛けたのでエリアに入ることはできましたが、見られる場所を確保するのに一苦労です。

 色とりどりの衣装を身に纏ったダンサー達がすごい音量の音楽に合わせて踊ります。グループごとに次から次へと流しでダンスが続くのは、日本の阿波おどり、よさこい、ねぶた祭りとかと同じです。

 音楽がビートを効かせたリズム感たっぷりの音楽で、大音量には参りましたが、めちゃ楽しめます。みんな楽しそうに踊りますね。「どうせ踊るなりゃ、踊らにゃ、ソン、ソン」は古今東西同じのようです。

 そんなに長居をするつもりはなかったので、一時間ほど覗いたら帰ろうとしたら、そんなに甘くはありませんでした。帰ろうと思っても人が多すぎて身動きは取れないし、出口はほとんど規制されていて閉鎖されていて、脱出しようにもできません。1時間近く彷徨って、やっと脱出しました。

 彷徨って分かったのは、このフェスティバルは、パレードだけでなく町の至るところで大音量の音楽をかけて、皆、踊って飲んで、パーティーをしています。パレードは夜9時に終わるがパーティーは深夜まで続く、とどっかに書いてあったのはこういうことかと合点しました。

 まあ、いくら文章で書いても、この雰囲気は伝えにくいので、以下の写真をご覧ください。



(出陣前です)


(いよいよ始まり・・・)


(フードコーナーではブラジルやカリビアンの料理の屋台が沢山)


(蝶蝶夫人?)


(気勢を上げろ!!!)


(このスピーカーでガンガンやられますから、聞いている方は結構つらい・・・)


(かなり世界に浸ってます・・・)


(ここは本当にロンドンなのだろうか????)


(どう見てもロンドンとは思えない・・・)


(自分的にはMVP。最高に格好良かったです)


(これは何だろうか???)


(これも良く分かりません・・・)


(これは、カーニバルのお面です)


(「こらぁー。おまわりさんに抱きつくな!!逮捕する。」この写真では分かりませんが、すごいイケメンおまわりさんでしたが、結構、嬉しそうでした。)


(スチールバンドというのがいくつも出ていました)


(3役揃い踏みです。ごっさんです。)


(この中を帰るのは相当苦労しました)


 2010年8月29日



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Active Walking

2010-08-30 23:08:04 | ロンドン日記 (日常)
 体が重いと思った時、体重を少し絞りたい時、私に間違いなく効くのはジョギングではなくWalking。散歩でなくて、結構、一生懸命の早歩きみたいなやつです。

 土曜日にフラットからロイヤルアルバートホールまで歩きました。1時間ちょっと。結構、汗もかきます。

 下の写真は途中通るハイドパーク。とてもロンドンのド真ん中とは思えない風景です。一瞬、自分が何処に居るのだかわからなくなります。



 2010年8月28日 18:50頃


 

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Prom 57: Minnesota Orchestra

2010-08-29 00:15:04 | コンサート (in 欧州)
 今年の春先にロンドンで行ったLondon Philharmonicとのシベリウス交響曲チクルスが大好評だったオスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä)さんが手兵ミネソタ管弦楽団を率いてのプロムス公演です。公演は早々に売り切れだったので行く予定はなかったのですが、仕事の関係で行けなくなってしまった来週のPromsにチケットの交替にBox Officeを訪れたところ、当日のリターンチケットが数枚あるとのことで、幸運にも2階席の良い席が追加料金を払ってゲットできました。

 前半はベルグのヴァイオリン協奏曲。18歳で亡くなったマノン・グロピウス(アルマ・マーラー(生前のマーラーの奥さん)とヴァルター・グロピウスが設けた娘)の追悼曲として作曲した作品ですが、彼自身の最後の作曲になってしまった曲とのことです。

 バイオリン独奏のGil Shahamは、緊張感と優しさが併存するこの曲を美しく演奏してくれました。私はベルグの無調音楽とかはまだまだ慣れないのですが、この曲は所々美しいメロディが響きます。ヴァンスの指揮にもしっかり合わせていこうとする姿勢が、今日の席からは良く分かりました。

 満員のアルバートホールなのに、演奏中、殆ど咳や物音がしないのに驚きました。聴衆もみな高い緊張感を持って聴いているのが良くわかります。広いアルバートホールが一点に集中している、そんな感じのする会場でした。

 大きな拍手に応えて、アンコールもやってくれました。曲名は聞き取れませんでしたが、優しい音楽で、ベルグのヴァイオリン協奏曲のデザートとして、そして、次の第9の前菜として最高の曲選択でした。

(演奏終了後、ヴァンスカは抱き合ってシャハムを讃える)


(大きな拍手に応える)


 後半はベートーベンの第9番。このコンビでこの曲のCDも出しているので、どんな演奏になるのかとても楽しみでした。前に第9を聴いたのは、LSOとガーディナの超高速第9でしたし。

 第1、2楽章は良くいえば、堂々と重厚なベートーベン。悪く言えば、正統派すぎてあまり面白みはないなあという感じの演奏でしたCDを聴いているような感じです。オーケストラも悪くはないのですが、何か特徴的なところがあまりないなあと思ってしまいました。

 しかし、第3楽章は特筆でした。もともと第3楽章は大好きなのですが、柔らかで包み込むような暖かい演奏は、自分を柔らかい綿の中に包まれているような感覚にトランスさせてくれました。弦楽器が奏でるメロディや木管楽器とのハーモニーは、至福とはまさにこんな感じを言うのだろうというほどの演奏でした。

 第4楽章は、ヴァンスカ、オーケストラ、独唱、合唱団がパワー全開。独奏陣は冒頭のバスのNeal Davies の冒頭の出だしの独唱やソプラノのHelena Juntunen の声が良く響いていましたが、ちょっとあのアルバートホールでのステージ後方からの独奏はちょっと大変そうでした。合唱はBBCコーラス。100名を超える合唱は迫力抜群で、クライマックスでは全てが最高潮に達して、曲が終わりました。もちろん、会場からは凄い拍手。何度も何度も、ヴァンスカさん舞台に呼び戻されてました。

(オケを讃えるヴァンスカ)


(独唱陣たち)


(合唱も見事でした)


 ミネソタは15年前にミルウオーキー訪れて、ブリューワーズの試合を観たり、ビールのミラーの工場見学をしたりで、とても良い思い出のある土地です。オーケストラの本拠地はミネアポリスですが、ミルウオーキーでも年に何度か公演をしていました。当時は、大植 英次さんが首席指揮者に就任したところでした。今回はミネソタ管そのものには特に目っだところは感じませんでしたが、米国の中西部らしい真面目で、ヴァンスカとのコンビは確固たる信頼関係にある良い楽団だなあとの感想を持ちました。



Date Saturday 28 August 2010
Time 7.30pm–c9.40pm
Venue Royal Albert Hall

Berg Violin Concerto (28 mins)
interval
Beethoven Symphony No. 9 in D minor, 'Choral' (68 mins)

Gil Shaham violin
Helena Juntunen soprano
Charlotte Hellekant mezzo-soprano
Eric Cutler tenor
Neal Davies bass
BBC Symphony Chorus
Minnesota Orchestra
Osmo Vänskä conductor

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スコットランド中東部 ドライブ

2010-08-28 23:06:59 | 旅行 イギリス
 ※夏季休暇スコットランド旅行最終回です。

 スコットランドはエジンバラしか知らないので、今回は車を借りて、少しエジンバラ近郊に足を伸ばしました。スコットランドのハイランド(北部)やエジンバラ郊外を巡るには沢山のマイクロバスのツアーがありますが、いろんな場所を巡れることができる利点の一方で、自分のペースで廻れないマイナス点もあることから、今回はレンタカーによるドライブにしました。

 生憎、この日は結構な雨で、天気は最悪。レンタカーのオフィスのお兄さんも「雨で残念だね」と。なので、楽しく快適なドライブには程遠かったですが、スコットランド中部の壮大な風景は十分味わえましたし、訪れた2か所はとても充実したものでした。

(スターリング→Creiffの風景)


【スターリング城】
 まず、訪れたのは、エジンバラから一時間ちょっと北西に走ったところにあるスターリング城。スターリングは「スコットランドの鍵」といわれ歴史上、幾度とイングランドとの戦争の場になったところです。街の中心となる城は、「スコットランドで一番美しい城」で「スコットランドの城を一つ訪れるならここ」(英文旅行ガイド“Rough Guide to Scotland”)との売り文句に誘われました。



 スコットランド一かどうかはわかりませんが、確かに岩山の上にそびえ立つ城は美しいです。ただ、感じたのは、雨空の暗い天気のせいもあるでしょうが、その美しさがとっても不気味。霊気が漂っている雰囲気さえ感じます。この城が直接の舞台ではありませんが、私のシェイクスピア「マクベス」の城のイメージそのものでした。

(スコットランドの英雄ロバート・ザ・ブルース)


 城の中はそれほど大きなものではありません。エジンバラ城を更に小ぶりにした感じですし、ロンドン近郊のウインザー城にはとても敵わないサイズですが、その地味さ加減や建物の壁や彫り物が、ここで流された血やその時の権力者たちの思いなど、歴史の重みを感じさせます。





 城からはスターリングの町やスコットランド中部が見下ろせ、爽快な気分が味わえます。天気が良ければ、エジンバラまで見渡せるとのこと。街の真ん中に川が流れるのが見えますが、何故か、私には、一瞬、川中島の決戦に臨む武田信玄の気分が蘇りました。




【Famous Grouse スコッチウイスキー蒸留所】
 城を観た後は、更に北に一時間弱上りPerth近くのCreiffという町の外れにあるFamous Grouseという有名なスコッチウイスキーの蒸留所を訪れました。前々から一度スコットランドの蒸留所巡りをしたかったのですが、今回は車の運転もあるので、この1箇所だけ。1775年に設立されたこの蒸留所は、スコットランドで最も古いウイスキーの蒸留所ということです。

 谷あいの道を進むと、ひっそりと潜むように蒸留所が現れます。周囲を緑に囲まれた中、白い建物に黒の屋根の蒸留所、煙突から上がる白い湯気、飾りなのか実用なのか分かりませんが小屋の廻りに置いてある樽、なかなか絵になる風景です。


(入り口のマスコットのGrouseは無い方がいいのに・・・)


(熟成のための蔵)


 ここでは、1日数回、蒸留所の中を解説しながら見学させてくれるツアー”Famous Grouse Experience” があります。昨年、エジンバラの「ウイスキー・エクスピアレンス」というアトラクションを訪れたので、ウイスキーの製造工程は抑えたつもりですが、ここでは、実際に製造の現場で、製造プロセスを見学させてくれるのがポイントです。



 大麦から麦芽を作る製麦、温水と混合させる仕込み、発酵、蒸留、熟成といったプロセスの一つ一つを追っていきます。日本でも、日本酒の醸造所やビールの製造工場は機会があれば必ず訪ねていたのですが、こうした製造現場は洋の東西を問わず、人間の知恵・工夫、科学の応用、現場の汗が感じられるので大好きです。撮影禁止で残念ながら写真は撮れませんでしたが、案内のお姉さんも非常に分かりやすい説明で、興味深いものでした。後半には、かなり凝った大スクリーンの3Dもどきの映像を見せてもらえますが、これもなかなか面白いです。少しばかりの原酒を2種類頂くこともできました。

 お土産屋さんやレストランも併設されているので、なんだかんだ、ゆっくりと3時間ここで過ごしました。敷地の廻りもWalkingコースがあったりで、天気が良ければもっとゆっくりできると思います。



※Famous Grouseのホームページはこちら

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エディンバラ・ミリタリー・タトゥー

2010-08-27 23:38:50 | 旅行 イギリス
 今回のエディンバラ訪問の主目的は、フェスティバルの目玉とも言えるミリタリー・タトゥーです。タトゥーはいわゆる軍楽隊の行進のデモンストレーションですが、このエジンバラでのタトゥーは、バックパイプによる演奏による異国情緒、エディンバラ城をバックに行われる舞台、民族舞踊等のパフォーマンスなどが組み合わさって、世界的にも有名なイベントになっています。ロンドンの日系企業の多くの方から、「一度は見に行くと面白いですよ」と勧められていました。

 当日は、残念ながらしとしとの雨。フリースにジャケット、そして雨除けのポンチョをはおってやっとの気候で、夜21:00開始の公演は寒くてちょっとつらいものがありましたが、会場の熱気はそうした悪天候を吹き飛ばすものでした。

(色とりどりのポンチョが・・・)


 公演が始まる前から、エディンバラ城をバックにした舞台装置に目を奪われます。門の上の旗が風にはためき、松明とライトが城を幻想的に浮かびあがらせます。

(いよいよ公演開始)


 スコットランドの軍楽隊によるバッグバルプの音が一杯に響き、壮大なスケールの公演が始まります。その後、プログラムは、ポーランドの民族舞踊、ロンドンのオートバイクラブのデモ、軍教育部の体操教錬デモストレーション、ニュージーランドのハイランダーの演武等、次から次へと美しい公演が繰り広げられ、ただただ食い入るように見入るだけでした。演奏や歌、舞踊といったパフォーマンスの美しさとエジンバラ城のライトアップ効果が掛け合わされ、自分はどこに居るのかと思うほどの非日常空間が演出されます。テレビで見るオリンピックの開会式って、きっとこんな感じなのだろうと思いました。

(華やかであり、かつ勇壮)






(オートバイのパフォーマンス)


(たしかポーランドの舞踊だったと思います)


 当たり前と言えば当たり前なのですが、アフガニスタン前線への表敬、帰還できなかった兵士への追悼等、お祭りとはいいつつも、対テロ戦争中であるイギリスならではの配慮や国威発揚的な盛り上げが多く見られました。これこそ、本来のタトゥーの目的であるはずなのですが、観光化したイベントの観光客として出かける平和ボケ日本人の一人である私には、改めて国際政治や戦争の位置づけに気づかされる一瞬でした。

(背景にアフガンで戦う兵士たちが・・・)


(イギリス国家斉唱)


(スコットランド民謡の「蛍の光」の演奏)


 これだけのビッグバンドによるバッグパイプの合奏、民族衣装の美しさ、舞台と照明など、視覚と聴覚に最大限に訴えかけるこのショーの素晴らしさは、生涯、記憶に残るイベントになると思います。




 2010年8月23日

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エディンバラ・フェスティバル フリンジ恐るべし

2010-08-26 08:53:12 | 旅行 イギリス
 8月のエディンバラは凄い騒ぎです。クラシック音楽、バレエ、演劇等の国際的に有名な演奏家、ダンサー等が出演する芸術祭「インターナショナルフェスティバル」、軍楽隊のパレード「ミリタリー・タトゥー」、本関連の展示、講演会「インターナショナル・ブック・フェスティバル」、そしてコメディ、実験劇や軽音楽等の多数の公演が行われる「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」の4つのフェスティバルが同時開催。(これらの総称がエディンバラ・フェスティバル(7月末にはJazz FestilvalやFilm Festivalもあります)となります。)この時期は町の人口が3倍に膨れ上がるとのことですが、エディンバラは3回目の私にも、あながち大げさな表現ではないという感じでした。

(着いた初日は素晴らしい天気)


 それにしても、今回のエディンバラ訪問の最大のサプライズはフリンジでした。町中に芸人達が溢れ大道芸を披露しています。そして市内には約300の会場が用意され、「ぴあ」のような340ページもあるパンフレット、2400をこえる公演。そして至るところでチラシの配布。楽しい雰囲気満載です。特に旧市街のロイヤルマイルの一角は、模擬ステージになっており数十分単位でいろんな出し物が披露され、チラシを配り本番公演の勧誘をしています。まるで大学のドデカ文化祭のようで、居るだけでウキウキしてきます。

(ロイヤル・スコティシュ・アカデミー前にはフリンジのと当日半額券売り場があり、いつも大道芸人が芸を披露しています)


(公演のチラシを配ってPR)


(街のいたるところに会場(Venue)が。300もの会場が用意されています)


(旧市街のロイヤル・マイル。フリンジの事務局、模擬ステージがあります)


(これも芸の一つらしい)


(アダム・スミス大先生の横でもパフォーマンスを)


(こちらはまじめなバックバイプのストリート演奏)



 この雰囲気の乗せられ、予定外のフリンジ公演へ足を運びました。"Out of the blue"というオックスフォード大学の男子学生12名からなるアカペラグループです。模擬ステージでのパフォーマンスがやたら面白かったし、歌もなかなかだった。

(模擬ステージでのパフォーマンス)


 ※後ろに2009年の模擬ステージのVideoにリンクを貼りました


 エディンバラ大学構内のシアターを会場にしての一時間弱の公演はまさにフリンジの楽しさに溢れたものでした。200名ほど入る会場はほぼ満員で熱気に包まれ、一曲一曲に拍手、笑いがあったり、また、しっとりバラードに聞き入ったり、とても密度が濃かった。£10.5のチケットで、思いっきり笑い、楽しませてもらいました。思わず、帰りにCDを買ってしまいました。

(会場のエディンバラ大学内の小シアター)


(チラシが壁一杯に貼ってあります。学園祭そのもの)


(公演風景)




 フリンジを中心として街全体がお祭りとなっているこの雰囲気は、私がこれまで訪れたことのあるどのフェスティバルよりも賑やかで、大規模なものでした。建物が重厚で落ち着きながらも、やや暗めの印象を与えるエディンバラの街並みが、全く別色に輝いて見えるのです。まさに、街をあげての巨大学園祭。フリンジ、恐るべしです。

 お祭り好きの方は、是非、この時期のエディンバラに足を運ばれることをお薦めします。



<OUT OF THE BLUE関連のWeb>

OUT OF THE BLUEのHP

2009Fingeでの模擬ステージ模様(U-TUBEより)


<エディンバラ・フェスティバル関連の公式ホームページ>

インターナショナルフェスティバル

ミリタリー・タトゥー

インターナショナル・ブック・フェスティバル

エディンバラ・フェスティバル・フリンジ


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Edinburgh International Festival "The Gospel at Colonus"

2010-08-24 23:44:53 | ミュージカル、演劇 (in 欧州)
 夏季休暇を利用して、エンジンバラを中心に中部スコットランドを小旅行しました。この時期のエジンバラは世界的に有名なエンジンバラ・インターナショナル・フェスティバル、フリンジなどをやっていて、凄い騒ぎなのですが、詳細はまた別にアップしたいと思います。

 そのインターナショナル・フェスティバルの公演を一つは見てみたいと思い、ゴスペルを使ったミュージカル” The Gospel at Colonus “に足を運びました。会場はエジンバラのプレイハウスというなかなか立派なシアターです。


 予習不足で話の筋は、正直良く分かりませんでした。ギリシャ悲劇『コロノスのオイディプス』を現代のアメリカに舞台設定を変更してリメークされたお話だそうです。ただ、この元の話も、良く知らないうえに、相当難しそうな感じなので、理解するにはちょっと手間暇がかかりそうです。(原作のWikiの解説はこちら→)

ただ、公演自体は筋書き関係なく楽しめました。特に、出演者たちのゴスペル合唱が素晴らしい迫力でした。それこそ映画“SISTER’S ACT”(邦題『天使にラブソング』)をぐらいしか観たり聴いたりしたこともないのですが、黒人を中心とした出演者たちの体全体から絞り出すような声による独唱や祭りの憑かれたように陶酔の世界に迷い込んだような気にさせる合唱は本当にすごい迫力で、アフリカの民族衣装的な原色を組み合わせた華やかな衣装と合わさり、舞台から目が離せませんでした。 隣のイギリス人も”I didn’t follow the story, but the music is great.”と言っていたので、きっと同じ感想だったのでしょう。





(フェスティバルHPより)




こんな、普段、見る機会の少ないミュージカル等を観ることができるのもフェスティバルならではと思いました。


22 August, 2010
Play House

The Gospel at Colonus
by Lee Breuer and Bob Telson

The Blind Boys of Alabama
The Legendary Soul Stirrers
The Steeles
The Inspirational Voices of Abyssinian Baptist Church, Jeff Bolding, Director
Cast Rev Dr. Earl F. Miller, Jay Caldwell, Kevin Davis, Carolyn Johnson-White, Bernardine Mitchell, Josie Johnson
Bob Telson Piano
Butch Heyward Organ
Leroy Clouden Drums
Lee Breuer Adaptor and director
Bob Telson Composer and musical director
Alison Yerxa Set designer
Adam Larsen Video projection design
Jason Boyd Lighting designer
Ron Lorman Sound designer
Produced by Dovetail Productions


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プレミアリーグ観戦 アーセナルVSブラックプール 

2010-08-21 19:55:16 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 友人からチケットを譲り受け、初めてアーセナルの試合を見に行きました。今日はプレミアリーグ開幕2戦目。本拠地エミレーツ・スタジアムでは開幕ゲームになります。相手のブラックプールは今シーズン昇格してきたばかりのチームです。(ちなみにブラックプールは、映画「Shall We ダンス?」の社交ダンス・コンクルールの舞台になっているところで、イングランドの北西部にあります)

(スタジアム入り口)


 エミレーツ・スタジアムは当然、6万人の満員大入り。私は過去に2回、フルハムの試合を見にクレイヴン・コテージを訪れましたが、設備が老朽化しとてもこじんまりとしたクレイヴン・コテージ(それはその独特の良さがあり、大好きなのですが)と比較し、その近代的な大型スタジアムにはただただびっくり。同じプレミアリーグでもえらい違いです。その大型スタジアムが満員ですから、雰囲気の盛り上がること。居るだけで、楽しさが味わえます。(フルハム戦観戦記はこちら →その① →その2



 試合は事前の予想以上(?)のアーセナルのワンサイドゲーム。6対0で、ブラックプールは殆どチャンスらしいチャンスもないまま終わってしまいました。もうアーセナルのやりたい放題と言う感じでした。前半の中盤ぐらいまではかなりシュートのミス等があったので、本当だったら10対0ぐらいでもおかしくないぐらいです。

(2点目のペナルティキック)


(アーセナルのカウンター攻撃)


 なので、ゲームとしてはエキサイティングとは言えませんでしたが、相変わらず各選手の運動能力、テクニック、スピードには感嘆です。セオ・ウォルコットがハットトリックを決めましたが素晴らしい動きでした(ミスもありましたが・・)。ちょっと目を離すと何が起こるか分からないのがプレミアリーグの面白さです。この点は正直、Jリーグとは全然違う。

 もう、アーセナルファンのためのような試合。とりわけアーセンルファンと言うわけでもない私はもうすこし接戦を期待したのですが、十分、楽しませてもらった2時間でした。

(終了直前の電光掲示板) 
 
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Jazz Night in the Cafe in the Crypt at St Martin-in-the-Fields

2010-08-20 21:48:24 | コンサート (in 欧州)
 トラファルガー広場の横にあるSt.Martin in the Field教会では毎晩のように、バロック音楽を中心としたコンサートをやっていますが、毎週水曜日の夜ははカフェテリアとして利用されている地下聖堂(Crypt)を使って、Jazzのコンサートが開催されています。

 一度行ってみたかったので、仕事帰りに足を運んでみました(開演は20:00)。テーブルの予約なし(空いている席に座る)で5.5ポンド、テーブル予約で9.5ポンドですから手ごろです。

 この日は、Rob Hughesという人のバンドで、サックス、トランペット、キーボード、ドラムの構成で、モダン系のJazzをやってくれました。Jazzはたまにしか聴きませんので、演奏についての細かいコメントはできませんが、地下聖堂というちょっと独特の雰囲気の中で演奏されるJazzは雰囲気抜群で、ワインやビールをちびりながら聴くのは、仕事で疲れた心身の気分転換に最適です。

 1回の休憩を挟んで、約2時間。たっぷり楽しめました。






Wednesday 18 August, 8.00pm
Rob Hughes
This funky soulful band plays original jazz tunes including music from their new album The London Experiment.

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イギリス人のメディア消費

2010-08-19 21:13:03 | ロンドン日記 (日常)
 今日のTimes紙らのメディアでは、イギリスのメディア規制官庁OFTELから発表された英国人のメディア消費の実態調査の結果が報道されていて、興味深いものでした。

いくつかのデータ(いずれも1日あたり)
-平均テレビ視聴時間 173分
-平均ラジオ聴取時間 62分
-オフィスでのコンピュータ利用時間 36分
-メール利用時間 34分
-書籍/新聞等の読書時間 31分
-FaceBook等のソーシャルメディア利用時間 19分
-固定電話利用時間 15分
-携帯電話利用時間 12分

テレビの視聴時間は1992年以来最大の数字。
携帯による通話時間は640億分(2004)から1180億分へ(2009)
スマートフォーンユーザー 550万(2008第2四半期)から1280万(2010第2四半期)
テキストメッセージ(携帯メールの簡易版) 270億通(2004)から1040億通(2009)へ

16-24歳までの年齢層は半分以上のメディア消費を携帯とコンピュータに頼っている
55歳以上の高齢者もブロードバンドは普及し、若年層との差が利用度の差は詰まっている

などなど

 「平均」というだまされ易い数字ではありますが、なかなか面白いです。日本の数字がわかりませんが、ラジオを62分も聴いているというのも面白いし、いまだ固定電話で電話する人のほうが多いというも「へえ~」。まあ携帯とかネットの利用度が飛躍的に高まっているというのは、日本も同じでしょう。メディア受容とか消費活動は、それだけで立派な学問の一分野になりますから、奥深いものですが、この数字の裏にある人の行動や社会の特性や変化を考えるのはなかなか面白いです。

 ※OFTELからの公式ニュースリリースはこちら→

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塩野七生 『ローマ人の物語 12 ユリウス・カエサル ルビコン以後 (中)』

2010-08-18 23:04:01 | 
 ポンぺウスに勝利し、ローマの主となったカエサルが次々と彼のビジョンを実現していく。
 その革新性と実行力には驚嘆するしかない。日々、業務の問題でもがき、その実行、実現度の壁に悩む自分とのあまりの違いに愕然とするばかりである。卑近な考えだが、シーザーだったら私の周りの業務課題を次々とどう処理していくのだろうか?(まあ、あまりにも仕事のスケールもレベルも違い過ぎるのは明らかなので、我ながら、何の意味もない発問だ)

 紀元前の時代にして、ガリア、スペイン、中東、北アフリカと地中海世界を遠征しつくす、そのエネルギーにも脱帽。

 本当にすごい人物である。

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コッツウォルズ ドライブ (Malmesbury モームスブリー)

2010-08-18 00:05:28 | 旅行 イギリス
 最近、帰国者から安価で車を譲り受けたので、早速、車でないとアクセスがよくないコッツウォルズへドライブ。バーフォード、バイブリー、ボートン・オン・ザ・ウオーターといった北部の名所は、昨年日帰りバスツアーで一回りしたので、今回は南部をスローペースで廻ることにしました。

 バスツアーのコッツウォルズ巡りは1日で効率的にいろんなところを廻れると言う意味では良いのですが、「はい~、じゃあ1時間後にバスに戻ってきてくださいー」というのは結構つらいので、一度自分のペースで廻ってみたいと思っていました。ホントは、一つの村で2,3日ゆっくり過ごすのが良いとは分かっているのですが、なかなかその時間も取れないので、今回も日帰り旅行です。

【Malmesbury モームスブリー】
人口約4600人のコッツウオルズの中では中規模の村。村の境界に小川が流れ、丘に立つ村からの眺めはまさにイギリスの田園風景です。こじんまりとお店や名所が徒歩圏内に散在するので、廻りやすく落ち着いた雰囲気で、とても気に入りました。



○ Walk Path
小川沿いのWalkPathを一部散歩しました。日本の唱歌「春の小川」がぴったりくる風景です。小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、犬を散歩させる地元の家族、緑、平和で時間が止まったような感覚に襲われます。ここだけでも十分満足。



○ Street
ハイストリートにはお店が幾つか立ち並んでいますが、日曜日なので8割がたは閉まっていました。ただ、ちょっとした小物屋さんや服屋さんが空いていて、連れが一生懸命物色していました。ハイストリートを上りきったところに1490年に建築されたとされるMarket Crossが立っていて、人々の集まる場になっています。



○ Malmesbury Abbey
12世紀に立てられた由緒正しい寺院。12世紀頃にはカンタベリー、ウインチェスターに次ぐイングランドで3番目に重要な修道院だったらしい。





○ Abbey House Garden http://www.abbeyhousegardens.co.uk/
Home of 'The Naked Gardeners' Ian & Barbara Pollard というのが売りらしく、裸の中年夫婦と一緒の絵葉書や写真集が売っているのが、少し不気味ですが、庭自体はとても手入れが行き届き、美しく、落ち着きます。



○ Old Bell Hotel
 The Old Bell Hotel in Malmesbury, Wiltshire is reputed to be the oldest purpose-built hotel in England. だそうです。昼食をここの中庭で食べましたが、どれも美味く、従業員の接客も良いので、とてもリラックスした美味しい食事ができました。ミシェランにも載っているらしい。一度、是非、泊まってみたいです。





結局、この村には5時間近く過ごしましたが、根がつきそうな、適度に店もあり、見所もある落ち着いた田舎です。あまり、ガイド等では紹介されていないようですが、お薦めです。

 2010年8月15日訪問


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日本、中国に抜かれ世界第3位の経済大国へ転落

2010-08-17 22:52:56 | ロンドン日記 (日常)


 今朝のFincaial Times やThe Timesでは、"Rise of China's economy signals shift in power" (FT),
"Exhausted old giant slips into shadow as China's sun rises" (Times) と日本のGDP数値の発表を受けて、中国の台頭、日本の経済停滞を大きく報道していました。(会社に置いてある日経新聞や朝日新聞には、「4−6月期 GDP減速」とは書いてありましたが、中国に抜かれたという報道は無かったのと対照的でした)。

 特にTimes紙は、日本の政治経済状況が如何に内向きで、停滞しているかを1ページ半を使ってレポートしています(写真)。それにしても、このTinesの本文見出し(上記)、解説記事の見出し"From tales of greatness to anecdotes of decay" (成功物語から衰退の逸話へ(稚拙な直訳でスイマセン)といい、日本人としては腹立たしいことこの上ないです。

 別に負け惜しみではないですが、2位が3位になったって世界3位の経済力と言うのは十分胸を張っていいことだと思う。ただ、とにかく日本国/日本人全体が自信/自負を失っているように見えること、政治が本当に今後の10年、20年を見据えて議論をしているとはとても思えないこと、多くの日系企業も「ウリ」がぼやけてしまっていることは、本当に一日本人として心配です。

 海外に居れば嫌でも実感する、日本人労働者の質の高さ、勤勉性、謙虚さはまだまだ胸を張っていいはずだし、世界をリードする力を持っていると思う。もっと、元気出して、楽しくやろうよ、と言いたい。
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ロンドン チャイニーズレストラン Princess Garden of Mayfair

2010-08-15 21:59:01 | レストラン・パブ (in 欧州)
 数週間前に日本人同僚たちと出かけたチャイニーズレストラン。今までロンドンで食べた中華料理では間違いなくNo1。

 味がとってもマイルドで程よい。どちらかといえばさっぱり系。日本人の口にぴったりだと思う。一緒に行った同僚一堂、感動していた。中には「今まで人生で食べた中華料理の中で一番旨かった」という若手も。

 頼んだは、コース料理(65ポンドぐらい)。次から次へ、食べきれないくらい運ばれてくる。どれも、ホントおいしい。北京ダックもある。 仕上げのチャーハンもからっと炒めてあり、油でベトベトしていることもない。

 雰囲気もお上品で、店員の対応も素晴らしい。

 中華料理としてはハイエンドだが、目が飛び出るほど高いわけでもなく、費用対効果の満足度も二重丸。

 是非、一度、お試しを。

※お店のHP(こちら→

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オランダ美術館めぐり

2010-08-14 22:03:59 | 旅行 イギリス外
 2010年8月11日

 東京から訪ねてくれた妻とオランダへ美術館巡りの旅へ。その時のメモ。

【マウリッツハイス美術館】
 素晴らしい美術館。訪れる価値満載。16-18世紀のオランダ絵画の黄金期の名作を集中展示。一枚一枚が見ごたえたっぷり。邸宅を利用した美術館全体の雰囲気の良さも抜群。

 フェルメールは特別展のためエジンバラとドレスデンから一枚づつ借り受けており計5枚を鑑賞。『真珠の耳飾りの少女』は潤んだ目、全体の色調の穏やかさが印象的。風景画の色合いもとても美しい。

 その他レンブラント、ルーベンスのコラボ絵があったり、ダイク、ホルバイン、ブリューゲル一世、スターンなどの傑作が満載。



【パノラマ・メスタグ】
 会社のオランダ人に勧められた美術館(?)。これは見る価値あり。あたかも自分がその場に居合わせた感じになる。絵も細かいところまで丁寧に描かれていてリアル、雲、静かなん波、家並みなどまさに360度のパノラマである。砂浜、網、籠、靴の残骸がリアル感を高める。効果音、海浜の臭い 気温 光の強さも顧慮されているようだ。一瞬自分が美術館にいることを忘れさせる。オランダ人なら誰もが見たことある風景だとしたら、印象深いだろう。漁師、軍隊、地元民、がいる。



【デン・ハーグ 街並み】
 オランダ第3の都市で、政治機能が集中している街だが、比較的こじんまりとしていて、綺麗な街。政治都市らしく整った印象があった。








 2010年8月13日(木)

【オランダ国立美術館】

なぜオランダ絵画では光がポイントなのか?

さほど大きくはないが良質の絵が揃っている。レンブラントの「夜警」は大きい。ここでも回りが暗い中、中央の二名に強い光が当たっている。

 ● フェルメール 『牛乳を注ぐ少女』
 小さい。パンがリアル、壁が大きい部分を閉める。明るい。

 ●レンブラントのユダヤの夫婦。
 この衣服の描写の細やかさ質感に見いった。本や絵はがきにするとその質感が全く失われてしまいなぜこの絵が名画かわからなくなるだろう。生の迫力。

 ●アフェールカンプの冬景色。
 とても生き生きしていて観るものを飽きさせ個性

 ●特別展
 ミロの展示をやっていて面白かった。

【ゴッホ美術館】

 来たのは2回目、前回と同様、とにかく込んでいる。相変わらずこのコレクションはすごい。

 ベースとなる力強さは変わらないにものの、時期によって色使いが大きく異なるのは面白い。人多さ、ゴッホの作品の個性が合わさってとても疲れる。





【アムステルダム街並み】














 一人旅も良いが、二人旅行ならではの良さを実感。

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