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その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

5月渋谷らくご3日目 扇辰トリ公演:薫風落語会

2025-05-13 07:55:08 | 落語

私には今年初の渋谷らくご(シブラク )。 3月に独演会に足を運んだ扇辰師匠がメインのお目当てだが、久しぶりに聴く志ら乃師匠、 若手落語家選手権の決勝で聴いた小ふねさん、そしてラジオも聞いている小痴楽師匠と充実の ラインナップだ。

先頭バッターの志ら乃師匠は枕で20分弱使うう。今月19日の大相撲中継の審判斜め奥は注目だ。

婚活中と言う小ふねさんの「鈴ヶ森」に続いては、小痴楽師匠が「崇徳院」。いつもながらのキレの良い語り口が耳に心地よい。枕が短めだったのは少し残念。陰謀論のお話とか聴きたかった。

そして、トリの扇辰師匠は「夢の酒」。偶然にも3日前に喬太郎師匠で聞いたばかり。夢の中の出来事が噺のメイン舞台なので春眠覚えるこの季節に多い演目なのかも。

驚いたのは、喬太郎師匠と話の運びや所作が似通っていたこと。屋号が違うし、当然師匠は違うはずなんだけど、同じ指導を受けたような芸風の相似だった。それでも女性・男性の表情などに個性が出てて面白かった。喬太郎師匠を聴いたときはさすがやなあと思ったが、扇辰師匠も流石である。

日曜日の夕刻、たっぷり笑って、とっても人少なくて意外な円山町を離れた。

 

渋谷らくご3日目
5月11日(日)17:00-19:00

「渋谷らくご」

立川志ら乃-君の四股名は
柳家小ふね-鈴ヶ森
柳亭小痴楽-崇徳院
入船亭扇辰-夢の酒

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豪華メンバー!柳の家の三人会 @調布市グリーンホール

2025-05-11 10:47:18 | 落語

今の落語界を牽引していると言ってもいい三人会。チケットも発売日、開始時間に購入かけたら、なんと最前列の真正面。ホール落語としては最高のポジションであった。演目はいずれも古典落語からで、三者三様の芸を楽しんだ。

開口一番は当然前座さんが出てくるものと思っていたら、なんと三座師匠が登場し、びっくり。「金明竹」の上方の早口言葉は私もほとんど聞き取れ無いほど。(余談だが、この日三三師匠、ダブルブッキングだったようで、この後大手町の日経ホールでの一之輔師匠との二人会にも出演してる。ワープでもしたのか?)

続いて登場した喬太郎師匠は髪が黒くて、これもびっくり。最近まで、お芝居に出てたそうで、色気づいたわけでは無いとのこと。師匠の女性役はいつ聞いても見ても妙な色っぽさがある。

中入り後にあずみさんが登場したのにはチラシにもなかったので驚いた。三味線漫談は2度目だが気軽に笑える。楽しさが良い。

トリは市馬師匠。初めて実演に接したが、「妾馬」はとっても人間味溢れる八五郎がいいなあ。後半には歌も少し入って綺麗な声を披露いただいた。
大いに笑うと共に、師匠達の熟練技に舌を巻く、実に充実した2時間であった。

 

5月8日(木)
「柳の家の三人会」
@調布市グリーンホール
「金明竹」柳家三三
「夢の酒」柳家喬太郎
お仲入り
三味線漫談 林家あずみ
「妾馬」柳亭市馬

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入船亭扇辰 独演会「赤坂は扇辰」

2025-03-29 07:41:19 | 落語

入船亭扇辰師匠の独演会「赤坂は扇辰」に出かけた。師匠の生は初めてである。

会場は赤坂の赤坂会館という雑居ビルの7階。靴を脱いで上がったフロアには、旅館の大宴会場のような畳張りの部屋があって、前方に座布団席、後にパイプ椅子席が用意されている。計50席ぐらいだが、到着時には既に椅子席は一杯であった。

扇辰師匠のことは良く知ら無かったので、前座さんの後におもむろに登場した師匠に興味一杯。恒例となっているらしい3月のバリ島旅行のまくらで始める。

正直、まくらはパットしなかったのだが、本題に入ると、いきなりスイッチが入ったように空気がガラッと変わった。表情、表現の豊かさで噺にぐいぐいと引き込む力はさすがと唸らせられる。特に、大人女性を演じる仕草や台詞回しが奥深い。

演目は前半が「心眼」で後半が「ねずみ」の古典2作。人情系の噺は、演者の個性や力量が如実に表れる気がした。古典の世界にたっぷり入り込む心地よさ。

初めての畳の上での落語鑑賞も新鮮だった。後半、姿勢維持が辛くはあったが、座布団同士で演者さんと向き合うのも良い。

 

2025年3月25日 赤坂会館

入船亭辰むめ 天災

入船亭扇辰 心眼

                     ねずみ

 

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2024年度 公推協杯 全国若手落語家選手権に行ってきた!

2025-02-23 07:30:50 | 落語

昨年に引き続き公推協杯全国若手落語家選手権の本選を鑑賞。個人的に春風亭一花さん応援のつもりでチケット買ったのだけど、一花さんがまさかの予選で姿を消し、著しくモチベーション落として会場へ。

この選手権、観客にも投票権が与えられる。なので会場入口で投票用紙が入った資料一式を頂くと、一転して当事者意識がモリモリ上がって着席。

4人の本選出場者の若手はいずれも私にはお初の人たち。若いという共通項以外は、江戸(東京)ベースで活動される方、上方で活動される方が半々。演目も古典、新作、講談風とバラエティに飛んでいて、一人20分の持ち時間、それぞれ個性あふれる芸が披露された。大会特有の緊張化はあるものの、落語通と思しきお客様さんも多数交じっていそうな中、温かい笑いに会場は包まれた。

4名の落語終了後は投票の集計の時間に、昇太師匠のいつもの緩い笑いの一席が聞けたのも嬉しい。

大賞には、4名の中で圧倒的に会場の笑いを取ったごはんつぶさんが選ばれた。「これ落語なの?」とまで思わせる、紙資料多数付きの一人語りの新作ものだったが、話はとっても良く練られたもので、グイグイと観客に迫り会場を笑いの渦に巻き込む力量はさすが。私も少々首を傾げつつも、笑い続け、寄り切られた感じだった。どうも一花さんは予選で彼に勝てなかったようだ。確かに、良くも悪くも一花さんには、このはみ出し感は感じないから(ただ私には、そこが一花さん推しの理由でもある)ごはんつぶさんは、是非、次回は古典も聴いてみたい。

昇太師匠がまくらの中でしみじみと、師匠らがデビュー当時の落語界の不人気を語っていた。昨年から見に来ている本大会だが、ここで聞いた若手達がこれからどんな落語界を作っていくのか、とっても楽しみである。

2月21日(金)19時〜  渋谷 伝承ホール

『公推協杯全国若手落語家選手権』
昇ちく「弥次郎」

柳家小ふね「磯の鮑」
笑福亭茶光「手水廻し」
桂源太「山内一豊と千代」
三遊亭ごはんつぶ「落語業界の真実」

春風亭昇太「人生が二度あれば」

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演芸初めは末廣亭初席!

2025-01-12 07:28:25 | 落語

24年の演芸納めが末廣亭だったので、25年演芸初めも末廣亭にて。正月初席最終日第二部に突撃。演芸初心者の私は初・初席体験。

NHKの元旦のリレー中継でも昇太師匠と放映がされた末廣亭。初席とあってか大きな松飾りが高座に据えてあり、落日ながらお正月気分満載。第二部は3時間の公演で15名/組が出演するということで、普段の倍速廻し。これは初席ならではということらしい。

8-10分程度の持ち時間なのでちょっと物足りない感じはするが、いろんな演者さんからの新年ご挨拶聞けるのは楽しい。特に、私的注目の小すみねえさんの三味線と唄、加えて尺八まで聴けて大拍手。そしてトリは神田松鯉師匠。初めて聴いた師匠の講談は赤穂義士、赤垣源蔵の徳利の別れ。吸い込まれるように聴いた。

これ以上望めない2025演芸スタート。

古今亭今輔
マグナム小林 漫談
三遊亭遊雀 つる?
三遊亭とんま 踊り
新山真理 漫談
三遊亭茶楽 紙入れ
日向ひまわり
??? 
北見伸 手品
立川吉幸 平林
三遊亭遊吉 紀州
宮田陽・昇 漫才
雷門助六 
桂小すみ 音曲
神田松鯉 赤垣源蔵・徳利の別れ(赤穂義士伝 銘々伝)

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新宿末廣亭で演芸納め!

2024-12-28 17:15:50 | 落語

先週の春風亭一花さんの独演会が、今年の落語締めの予定だったけども、急遽予定が空いたので仕事納めの後、末廣亭に立ち寄った。久しぶりの末廣亭は、変わらぬ伝統ある独特の雰囲気が漂う。

中入り後は座席も8割ほど埋まって、年末の千秋楽前日を演者・聴衆一体で盛り上がった。中入り後の落語は全て新作。題材が鉄道もの2本、ゴルフネタ1本、登山1本と、個人的にも好きなジャンルだし、いずれも私には初物。主任の彦いち師匠は過去に何度か聞いているが、他の落語家さんは初めてだったことも加わって、興味深々で聴き入った。

個人的に感心したのは、翁家社中の太神楽。前から2列めの至近距離に陣取ったので、投げもの、立てものの曲芸が目の前で披露され、彼らの凄い技にびっくり仰天だった。

最近、落語会への参加が中心で、寄席は夏以来だったので、リラックスした雰囲気でいろんな芸や演者さんが楽しめる寄席の楽しさを再認識。とっても満喫させてもらった。

これで今年の落語は本当に納め。

2024年12月27日

新宿末廣亭
12月下席 夜

林家 錦平/片棒
小梅/ 手品
柳家小袁治/ ???

(中入り)

古今亭 駒治/楽しい山手線
風藤松原/漫才
三遊亭 円歌/お父さんのハンディ
柳家 小ゑん/鉄の男・中
翁家社中/太神楽
林家 彦いち/遥かなるたぬきうどん

 

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「春風亭一花を真打昇進まで応援する会」@シン・道楽亭

2024-12-22 07:30:25 | 落語

今年最後の落語会です。

一花さんはホール落語やシブラクで何度か実演に接してますが、その歯切れのよい話しっぷりや声の良さ、真面目なお人柄(これは私の勝手な予想)が好きで、いろんなコンテスト系にも参加されているので、いつも応援している女性落語家です。

今回は初めての独演会への参加で、しかも会場が道楽亭というとってもディープな体験となりました。

20名ちょっとのキャパですから演者さんが目の前なのですが、しかも今回は最前列。ホント、手を伸ばせば届く距離です。この近さは聞く方も緊張感あります。

演目は「馬大家」「のめる」「文七元結」の3本。今回感心したのは文七元結。有名な人情話で、この秋NHKでやってた「一之輔の落語入門」でも紹介されてましたが、私は実演で聞くのは初めて。

一花さん迫真の話しっぷりで物語の世界にたっぷり引き込まれました。一花さんにはこういう人情話がとっても良く似合います。演じ分けで各登場人物の人物像も明確に表現されて、それぞれに感情移入してしまう。40分ちょっと、たっぷり時間かけて話し、私も満喫しました。

まくらでは学校落語での天草珍道中はなしなど。

今回で、一花さんへの個人的応援指数はますますアップ。次回は来年3月21日とのこと。是非伺いたいです。

12/20(金) 道楽亭

春風亭一花 を真打昇進まで応援する会

「馬大家」「のめる」「文七元結」

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鉄板! 『柳家喬太郎•柳家三三 二人会』 @調布市グリーンホール

2024-11-28 07:32:03 | 落語

 喬太郎師匠と三三師匠の二人会って、私にとってはベストの組み合わせ。行かないわけにはいきません。

 京王線の人身事故で止まっているとのことで、スタートが15分遅れ。演者さんが車内だったらどうなるんだろう・・・とそわそわしながら待ちますが、アナウンス通り7時15分スタート

 今回は喬太郎師匠が先。体調崩されていたというポストを拝見していたので、心配していたのですが、お元気そうで何より。「列車止まってるっていうのに、スタート15分遅らせてなにが変わるんですかね~」との毒で始まったお話は、まくらで調布を弄った後、演目は古典の「抜け雀」。顔芸と言い、話のトーンやボリュームの高低や強弱と言い、表現の幅が広い。古典をたっぷり楽しみました。

 三三師匠は「明烏」とこちらも古典の定番。実はこの演目、今年5月の調布の独演会でも取り上げられたお題。がっかり感はあったものの、師匠ならではの切れの良い語り口による「明烏」を堪能。

この日のサプライズは久方ぶりのロケット団。チラシには何の案内も無かったのですが、仲入後にロケット団のお二方が現れびっくり、かつ嬉し。2024年を振り返りながら時局を上手く織り込んだ漫才に爆笑。

前座は笑福亭ちづ光さん。小柄でとっても可愛らしい外見です。先日はNHK新人落語大賞の本選に一花さん美馬さんも進出していて、女性落語家が盛り上がりそうです。今後の活躍、期待してます!

 

11月21日(木)19:00

『柳家喬太郎•柳家三三 二人会』

@調布市グリーンホール

「熊の皮」笑福亭ちづ光

「抜け雀」柳家喬太郎

 お仲入り

 漫才 ロケット団

「明烏」柳家三三

 

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とってもいい雰囲気: 柳昇一門会2024「春風亭小柳枝トリビュートの会」@北とぴあ

2024-11-19 08:08:38 | 落語

友人にお誘いいただき、柳昇一門会に行ってきました。2日間のイベントですが、私らが出かけた2日目は、「小柳枝トリビュート」がテーマ。入門レベルの私は、柳昇師匠も小柳枝師匠も実演に接するには時すでに遅しですが、今は亡き師匠や兄弟子への想いが一杯に詰まった、アットホームなとっても良い雰囲気の落語会でした。

演目は小柳枝師匠が好んで演じた古典ばかり。どこかで聞いたことのある噺で一杯でしたので、リラックスして楽しみました。仲入り後の、小柳枝師匠の思い出を語る座談会も、私は知らない師匠の人間像が想像できます。

演目では前半最後の鯉昇師匠の「二番煎じ」は、先日の独演会で聴いたばかりですが、相変わらずの食べる様が最高。そして、主任の柳之介師匠は人情噺の傑作「芝浜」。柳之助師匠は今春の浅草演芸ホール以来ですが、直球ど真ん中の速球を投げおろす正統派の風格を感じる芸は流石です。物語の世界にぐいっと引き込まれました。

一門会、とっても良いです。


<主任の柳之助さん終演後、一門集合>


<昔昔亭A太郎師匠は「写真撮ってください」とのこと>

 

柳昇一門会2024「春風亭小柳枝トリビュートの会」
開催日2024年11月8日金曜日
開演時間18:45
会場北とぴあ 3階 つつじホール

【御案内】瀧川鯉朝
瀧川鯉三郎「権助魚」
昔昔亭A太郎「堀の内」
昔昔亭桃之助「時そば」
春風亭傅枝「粗忽長屋」
瀧川鯉昇「二番煎じ」
仲入り
トークコーナー「俺たちが知ってる小柳枝の横顔」
(瀧川鯉昇/春風亭笑好/春風亭愛橋/柳亭芝楽/瀧川鯉橋/春風亭柳雀/春風亭昇也/春風亭昇市)
春風亭昇吾「狸札」
春風亭昇乃進「雑排」
春風亭柳好「野ざらし」
春風亭柳之助「芝浜」

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渋谷らくご10周年記念興行 最終日最終公演に行ってきた

2024-11-14 12:27:31 | 落語

シブラク10周年記念興行最終日最終公演に伺いました。

初めて行ったのが2023年8月なので、まだ1年ちょっとの通い経験しかありません。ただ、必ずしも混みあっているとは言えない公演が多いのも事実でありまして、ちょっとお先が心配になることもあるのですが、10年続けられているってホント凄いです。私自身、粒ぞろいの演者さん、高座との距離の近さ、たっぷりの時間、アットホームな雰囲気、クッション効いて座りやすい椅子と、いいとこずくめのこの渋谷らくごは大好きで、極力毎月足を運ぶようにしています。

今回は10周年記念月ということで、会場のユーロライブの出入口付近には記念のポスターや常連の演者さんたちの写真入りポスターが掲示されていたりしていて雰囲気を盛り上げてました。私も今回は気合を入れて、前売り券を買って、最前列に座りました。

最終日最終公演は小痴楽師匠、文蔵師匠、いちかさん、吉笑さんという豪華メンバー。いちかさんの講談は初めてですが、その発声の気持ちよさ、表情の豊かさ、話の盛り上げ方などなど流石です。真面目な正直者が報われるお話ですが、涙を誘われました。

主任は来年6月の真打昇進が決まっている吉笑さん。「カレンダー」は彼の新作ものとしては結構定番ものという話を聞いたことがありますが、私は初めて。マシンガントークに乗って、縦横無尽に展開するドタバタ喜劇はいつもながら聴衆を惹きつけて離しません。

小痴楽師匠、文三師匠はいつも通り楽しませて頂きました。小痴楽師匠が読書家とは聞いてましたが、都市伝説/陰謀論好きとは知りませんでした。いちかさん曰く、若ヤクザ、年寄ヤクザ、インテリヤクザの三名、それぞれ持ち味違って、最終公演に相応しい盛り上がりでした。

終演は22時15分過ぎ。2時間15分超を大いに笑ってストレス発散。これからも通いますので、よろしくです。

 

2024年11月13日 20:00~

 

柳亭小痴楽 花色木綿
橘家文蔵  千早ふる
市川いちか  報恩出席俥
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シン・道楽亭で瀧川鯉昇師匠の独演会

2024-11-05 07:35:01 | 落語

一度、寄席で拝聴して、一度じっくり聴いてみたいと思っていた瀧川鯉昇師匠の独演会に行きました。

会場は新宿2丁目の道楽亭。初めて足を運びましたが、いっぱい詰めても30名くらいで、ちょー密空間。師匠も高座に頭ぶつけないように、天井を気にしながら上がる程です。今年の夏に先代がお亡くなり、その後を有志の方々で運営を続けておられるということで、シン・道楽亭とのこと。

来られてる方々もコアなファンのようで、顔見知り同士も多い様子。今回は私は不参加でしたが、独演会の後には、打上げがあるので、そこでお知り合いになるのかな。

落語の方は、鯉昇師匠の古典3本、十二分に楽しみました。夏の暑さがいつまでも残り、いつもなら冬ネタを取り上げても良い頃なのに、全然そんな季節感にならないから、ネタ選びも迷うなんてことも仰ってましたが、そうなんでしょうね。

前から2列目なので、師匠に手が届きそうな距離。そんな師匠のとぼけた感じで、脱力系の落語が良いです。食べたり呑んだりする所作を観て聞いてるとがこっちまで腹減ってきます。ホール落語や寄席とはまた全然違ったアットホームな雰囲気で芸を堪能させて頂きました。

今回はお初なので、打上げは遠慮しましたが、次回はお邪魔しようかな。

 

2024年10月16日@道楽亭

二番煎じ

武助馬

質屋蔵

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10月シブラクに喬太郎師匠登場!

2024-10-18 08:13:52 | 落語

喬太郎師匠目当てで、久しぶりに渋谷らくごへ。似たような人が多いらしく、会場は私には過去経験無いチケット完売の満員。整理番号順に入場が許される。開演前から熱気で満々だった。

開口一番は二つ目春風亭朝枝さんの鈴ヶ森。面長の菊之丞さんに似た雰囲気。落語も端正で正統派。今後、期待です。

続いて登場したのは二つ目の桂伸べえさん。こちらは変化球系。演目は〈広末写真集〉という新作もの。まくらでは、滑舌がもう一つでハラハラさせられたが、本題に入ると、慣れた演目なのか、のびのびと話していた。広末涼子の写真集を買った中学生とその友人や家族とのやり取りが描かれる。私の好みとしては、微妙。

休憩挟んで、真打ちの歓之介師匠が登場。今年4月下席の浅草演芸ホールで主任を務めてらした時に聞いて以来。演目は〈竹の水仙〉。さすがの真打ちの貫禄で、二つ目さんたちとは、一味もふた味も違う安定した話芸を披露頂いた。

そしていよいよ喬太郎師匠の登場。どんなまくらから入るのかと思って、固唾を飲んで見守っていたら、着座と同時に本題が始まった。いきなりで面食らったが、そんな驚きもあっという間に置き去りにして、話の世界にぐぐっと引き込む師匠の迫力が凄い。

初めて聞くシリアスな駆け落ち逃避行の物語。登場人物毎に表情ががらっと変わる。小さなユーロスペース、それも前列3列目に座っていたので目をそらす間も与えてくれない。緊張感溢れる話に没入した30分だった。

話が終わり師匠から噺の一言紹介が。円朝師匠作の「品川発廿三時廿七分」で、前後にも話がついているようだ。期待とは違った展開ではあったが、喬太郎師匠の力を見せつけられた演目であった。

 

渋谷らくご3日目

10月13日(日)17:00-19:00
「渋谷らくご」

春風亭朝枝-鈴ヶ森
桂伸べえ-広末写真集
柳家勧之助-竹の水仙
柳家喬太郎-品川発廿三時廿七分

大入り満員 

 

(付録)

久し振りに〈やしま〉を訪問。昔はセンター街の外れにあったよね。

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春風亭昇太・桂宮治「二人会」(+桂小すみ) @調布グリーンホール

2024-09-13 07:30:41 | 落語

笑点〈大喜利〉の司会、レギュラーメンバーとして夫々活躍される春風亭昇太と桂宮地の「二人会」に足を運んだ。

ただ、今回の私のお目当ては、今年のゴールデンウイークに浅草演芸ホールで初実演に接した音曲担当の桂こすみ姐さん。その時は、初めて生で聴く姐さんの三味線と唄、そして越後獅子とともに、プッチーニ「蝶々夫人」での引用部分を歌ってくれたのが感激だった。

今回は後半、トリを務める昇太さんの前に登場。越後獅子も弾いてくれたが、「蝶々夫人」についてはほんの触りだけの歌の披露だったのは残念。

一方で、今回の目玉は七・七・七・五の音律で歌われる「隅田川さえ 竿さすのに・・・」の替え歌。隅田川をナイル川、ラプラタ河に置き換え、曲も思い切って編曲した「干乾しのピラニア」をご披露頂いた。「隅田川・・・」との違いや、現場を想像させる曲と歌が素晴らしい。

昇太さんの紹介によると(落語家のコメントではあるが)「東京学芸大学出身で、ウイーン音楽大学に国費留学もされているとのこと。もともとはリュート弾き」だそうである。歌も三味線も魅力的で素晴らしい上に、差し込まれる楽器や曲の小話も勉強になる。独演会とまでは行かなくても、どっかでもっと長い時間枠でやってもらえないかしら。今後もフォローしていきたい芸人さんである。

落語の方は、前半は前座さん(春風亭昇ちく)の「初天神」に続いて宮治さん。何度か実演聴いているが、いつもながら声の張りと勢いが素晴らしい。演目は「お見立て」。

トリは昇太さん。鉄板の「笑点」ネタの枕から入って、演目は「不動坊」。昇太さんの落語はいつも手軽で、素直に聴きやすい。

今回は最前列の席を確保していたので、ホール落語と言えども、演者さんの表情もしっかり確認できて嬉しかった。

一方で、会場が大きいと動作や声も自然大きくなるので、必ずしも近ければよいというものでもないのかな、という感想もよぎる。いずれにせよ、2時間10分、たっぷり笑って帰路に就いた。今週前半、仕事でストレス続いたので、良い発散になった。「笑い」はとっても大事。

演目
初天神   昇ちく
お見立て  宮治
 お仲入り
      小すみ
不動坊   昇太

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三人会 柳亭小痴楽、林家つる子、柳家わさび @有楽町よみうりホール

2024-08-14 07:27:19 | 落語

若手真打ちによる三人会。今回のお目当ては、今春抜擢で真打昇進を果たした林家つる子さん。つる子さん聞きたさに、週末の午前中から有楽町よみうりホールへ。

開口一番では二つ目の鈴々舎美馬さん。若い女性落語家さんで、小柄で可愛らしい雰囲気の方。落語界もどんどん多様化してて良いね。

続いて、小痴楽さん。この方、生は去年8月の<しぶらく>以来ですが、NHKラジオ第1の<小痴楽の楽屋ぞめき>がいろんな落語界の裏話が面白くよく聞いてます。切れの良いセリフ回しが好き。新作なのかと思いきや、演目は古典の「堪忍袋」。おかみさんの演技が色っぽかった。

休憩挟んで、つる子さんの登場。演目は季節にぴったりの「お菊の皿」。このお話し、お菊さんが主人に仕組まれて手討ちにされたのを恨んで幽霊として出る「皿屋敷」をもとに、その幽霊お菊と町の庶民との騒動を描いた滑稽話だが、今回のつる子さんの噺は「お菊の皿」部分もかなり詳しく演じてくれた。その「皿屋敷」部分の幽霊お菊さんの怖いこと。そして、楽しんだのは、「お菊の皿」での幽霊スターとなったお菊さんの緩んだお茶目ぶりとの落差。表情や仕草で、同じ人物の変化を、面白おかしく演じるつる子さんの芸を堪能した。

そして、トリはわさびさん。わさびさんも昨年の5月浅草、9月の<しぶらく>以来。てっきり古典かと思いきや、季節感たっぷりの新作「エアコン」。新作は、過去に聞いたことがあったり、ある程度予測がつく「古典」と違って話の展開がどうなるかが分からない。聴く方も「古典」とは違う緊張感がある。今回の「エアコン」もなかなか先が読めない展開を楽しんだ。

ベテランもベテランならではの味があるが、この日のような若手真打の芸は、勢いと芸の両方が楽しめ、とっても刺激的な2時間。

終演後は交通会館の地下へ。13時過ぎだというのに、どの店も混んでてで驚いたが、水沢うどんので鶏うどんを頂く。カラっと上がった鳥のてんぷらとさっぱりとしてるが出汁の効いたうどん汁が上品でとっても美味しく満足。

2024年8月4日

 

 

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立川吉笑 真打トライアル 2024 『古典モード』 @博品館劇場

2024-07-22 07:30:18 | 落語

真打への内定は受けたものの、実際の昇進時期が決まっておらず「真打トライアル公演」が続く立川吉笑さんの独演会に足を運びました。会場は、会社の近くの博品館劇場です。新作らくごで知られる吉笑さんですが、今回はタイトル通り古典の3本立て。

ただ、この日は自虐的なまくらが最高でした。笑った、笑った。エピソードの真偽をいちいち詮索するのは野暮だし、具体的ネタのご披露はマナー違反として差し控えますが、いや~真打になるって大変なんですね。

古典の3本はもちろん聴き応えたっぷり。吉笑さんの落語は勢いと登場人物たちの活き活き度が魅力です。それぞれ作風が異なり、登場人物たちのキャラ設定も大いに違いますが、吉笑さんがそれぞれを演じ分ける表現がお見事。この方の落語は、リラックスしながらも、自然にぐーっと高座に意識が集中していくんですね。当然ながら、眠くなることは一切ありません。結局、終演は予定時刻を15分以上オーバーして、終演は21時20分頃。十二分に楽しませて頂きました。

2つ目の吉笑さんの落語を聞くのはこれが最後になりそうです。次は昇進記念公演に顔を出したいと思います。

 

(以下、写真は撮影Okの時間帯撮影のものです)

2024年7月18日 19:00~

立川吉笑 真打トライアル 2024『古典モード』

十徳
三人旅·おしくら
仲入り
妲己のお百

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