その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ヨーク(York)旅行  (その1 ヨーク・ミンスター)

2009-11-30 03:15:52 | 旅行 イギリス
 週末に、イングランド北部のヨークに行ってきました。先日、コメントを頂いた守屋さんのブログで、ヨークがイギリス人に2番目に人気のある観光地であるということが紹介されていて、カレンダーを見たらこの週末しかなさそうだったので殆ど衝動的に決めました。

 朝10時キングスクロス発のエジンバラ行きの列車に乗り、2時間ほどです。この路線に乗るのは、7月末にエンジンバラに出かけて以来です。


 ロンドンを出て15分もするとイングランド特有の田園風景が車窓に広がります。北海道に多少似ているかもしれませんが、穏やかな気分になるので、とても好きな風景です。ロンドンの朝は快晴でしたが、またたく間に曇りや雨がぱらつく天気になりました。


 列車を降りて、まず街のシンボルである、ヨーク大聖堂へ向かいます。カンタベリーに次いで、英国では格式のある教会とか。確かに、街を見下ろすように立っています。街を囲む城壁に沿って歩いて15分ほどです。街の中心に川が流れ、とってもしっとりした、落ち着いた感じの街です。




 近づくと、まずその大きさに圧倒されます。


 大聖堂は評判通りの素晴らしいものでした。丁度タイミング良く、無料のガイドツアーが始まるところだったので、それに参加し、一人だと見逃してしまいそうなところも、説明を聴くことができました。




 ステンドガラスの壁が素晴らしいです。


 修復中のステンドグラス。


 説明を聞いた後は、275段の階段を上って、タワー(塔)からヨークの街並みを一望。




 2時間半たっぷりかけて、楽しむことができました。
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岡田暁生 『音楽の聴き方 聴く型と趣味を語る言葉』 中公新書

2009-11-28 07:26:58 | 
 最近ろくに本を読んでいないので、良い本に巡り合うわけもないのだが、久しぶりに、今の自分にぴったり腹に落ちる本に出会えました。ひたすら音楽を消費するだけの自分のためにあるような本。
 
 音楽の「語り方」、「聴き方」について、音楽を社会学的、歴史的、文化的に考察しつつ、指南してくれる本です。いちいち、うなずかされる箇所が多く、印をつけながら読んでいたら、印だらけになってしまいました。

 「はじめに」から少し抜粋しただけでも・・・

・「自由闊達に語り合えれば合えるほど、やはり音楽は楽しい。・・・。「聴くこと」と「語り合うこと」とが一体になってこそ音楽の喜びは生まれるのだ。」

・「音楽を語る言葉を磨く」ことは、十分努力によって可能になる類の事柄であり、つまり音楽の「語り方=聴き方」には確かに方法論が存在するのだ。

・芸術音楽の特異性は、単に「聴く」喜びを提供するだけなく、それについて「考え」「語り」「知る」楽しみの次元というものを、つまり「趣味や知恵を深めること」を当初より前提として創られている点にある。・・・批評や理論の次元を最初からある程度想定しつつ、音楽構成されている

・音楽受容には、ありとあらゆる次元における、隠れた「型」がある。・・・音楽形式とか、音楽に対する反応モードだけではない。音楽を上演する場についての型・・・音楽を語るロジックのそれ・・・音楽の文化的背景・・・

・自分自身の聴き方に偏差について幾分自覚的になることによって、もっと楽しく音楽とつきあうことが出来るのではないか

 ブログを通じていろいろな方のコンサート評を楽しく読ませてもらっていますが、この本を読んで改めて、それがなぜ楽しいのかがわかった気がしましたし、逆に自分の「よかった」「感動した」レベルの感想文は、もう少し勉強することによって、語り方が向上する可能性もあり、更に楽しみが深まる可能性があるようです。もう少し、「語り方」について学ぼうかと思い始めました。

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映画 「ビリー・エリオット」 (リトル・ダンサー)

2009-11-27 06:04:14 | 映画
 いや~、感動しました。涙が止まりません。

 ミュージカルがヒットしているのでもちろんタイトルは知っていましたが、内容は予備知識なし。職場の同僚と英語の訛りの話をしている中で、「イングランドの北部訛りを知りたかったら『ビリー・エリオット』を見ればいい」と薦められたので、週末にDVDを借りてみてみました、こんなにも感動作だったとは・・・

 炭鉱夫一家の次男で11歳のビリーがバレエに目覚め、親の反対に合いながらもバレエを練習し、ロイヤル・バレエ・スクールに入り、ダンサーとなる物語です。これだけだと、単なるサクセス・ストーリーなのですが、炭鉱夫のストライキや生活環境といった社会情勢(時代設定は1984年)、労働者階級と中産階級といった階級問題、そして父親と息子たち(長男は組合リーダー)の家族愛と様々な要素が織り込まれ、とっても内容の深い作品だと思いました。

 主役のビリーを演じるジェイミー・ベルをはじめとする各俳優たちの存在感ある演技も素晴らしいです。

 きっかけとなった北部訛りの英語は、確かに全然わかりませんでした。

 ミュージカルも是非、見てみたいと思います。 
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イングリッシュ・ナショナル・オペラ トゥーランドット

2009-11-25 07:41:00 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 イングリッシュ・ナショナル・オペラへトゥーランドットを見に行きました。今日は大好きなトゥーランドットなので1階のストール席です。ロイヤルオペラでは絶対見れないストール席ですが、ENOのストール席はROHの1/3の値段で見ることができます。

今回の公演は、有名な劇監督のルパート・グールドによる新プロダクションということで、かなり評判になっていました。今のところ新聞等の批評を見ると、賛否両論(殆ど非の方がおおいようでしたが)のようだったので、楽しみにしていました。

感想は、確かに奇抜であるし、良く分からないところもあるのですが、全体では面白い試みだと思います。現代中国のとある高級レストランを舞台にしているところ、この物語をレポートする第3者的なジャーナリストという役柄(どうもプッチーニを暗示しているらしい)を置いているところ、民衆も皆現代人に置き換わっているところなどが通常のトゥーランドットと大きく違うところです。ただ、パーツ、パーツでは面白いのですが、正直、各々にどんなメッセージが託されているのかは良く分かりませんでした。

歌手陣は皆さん安定した好演でした。たしかにROHの歌手陣と比較すると知名度では劣りますが、私には十分です。特に、ルー役のAmanda Echalaz、トゥーランドットの Kirsten Blanckの歌は良かったです。ただ、言い出せば切りがないのですが、ルー役は個人的にはもう少し声が細い人の方が好みですし、Kirsten Blanckの声はいいのですが、衣装や背格好が「いくよ、くるよ」を思い出してしまいます。カラフもまずまずでした。

(写真はガーディアン紙サイトよりhttp://www.guardian.co.uk/music/2009/oct/09/turandot-opera-review-andrew-clements)


(TimeOutサイトよりhttp://www.timeout.com/london/classical-music/event/24735/688952/turandot)


私的には、Edward Gardnerの指揮によるオーケストラとコーラスがとても良かったです。早めのピッチで、音は大きすぎるのでは思うほど、がんがんに鳴らしていました。

たしかに劇監督者の演出ということもあってから、普段とは違った意味で楽しめたトゥーランドットでした。

自分で撮った2枚の写真(今日は珍しく注意されてしまいました)





Turandot
21 November 2009/ 19:30
Coliseum, London

Princess Turandot Kirsten Blanck;
Calaf Gwyn Hughes Jones;
Liù Amanda Echalaz;
Timur James Cresswell;
Pang Richard Roberts;
Pong Christopher Turner;
Emperor Altoum Stuart Kale;
Mandarin Iain Paterson

Conductor Edward Gardner;
Director Rupert Goold;
Set Designer Miriam Buether;
Costume Designer Katrina Lindsay;
Lighting Designer Rick Fisher;
Choreographer Aletta Collins;
Translator William Radice

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ヨーロッパ剣道大会

2009-11-23 02:56:08 | ロンドン日記 (日常)
 会社のお付き合いでヨーロッパの剣道大会なるものがあると誘われ、ロンドン郊外の体育館に見学に行きました。

 「オリンピック種目の柔道ならともかく、日本の伝統武道である剣道をやる西洋人ってどんあ人たち?」と興味本位で出かけてみたのですが、行ってみてびっくり。

 まず、体育館の入り口に入った瞬間、あの匂いが・・・。防具にしみ込んだ歴史的汗の蓄積と今この瞬間の汗が混ざり合った、独特の匂いが入り口にすでに充満していました。おーっと、これは本物かもと、さらに廊下を進み、ホール(道場?)に入ると、さらに予期せぬ光景が・・・。剣士の気合声のぶつかり、竹刀と竹刀がぶつかる音、ブレザーを着た審判達のきびきびとした判定の声、そして選手を取り囲んで応援団たちの声援と拍手。日本の剣道大会そのままの姿がそこにはありました。感動!!!

 大会役員や審判団たちは1/3ぐらいは日本人ですが、多くはこちらの人が運営しているようです。パンフレットをもらって、見てみると、少年の部、女性の部とメインの団体戦の3部構成。団体戦はイギリスからはもちろん、ギリシャ、ドイツ、フランス、アイルランド等欧州全域から64チームが参加しています。団体戦はちょっと変則で1チーム3名構成ですので、団体戦だけでも200名近い人が参加しているわけです。チーム名を見ていると、オックスフォード、インペリアル・カレッジ、国技館ベルリン、ギリシャ武道センタ、英国陸軍、講道館などいろいろ。剣道がこんなにも受け入れられているとは、びっくりしました。

 白人、黒人、東洋人いろんな人がいます。かわいい女性剣士もいました。なんか、白人や黒人が「メーン」とか「ドー」とか言っているのは、とっても違和感がありますが、あたりまえですが剣道そのものです。技術レベルは私には良くわかりませんが、確かにまだこれからという人も居ましたが、相当、レベルの高い人もいるように見受けられました。日本人の審判員の方と話をする機会がありましたが、「いやー、なかなかのものですよ。上位者は日本でも相当上まで行けますよ」とのこと。確かに、すごいスピードと切り返しで、とっても見所がありました。西洋人であろうと東洋人であろうと、上級者の剣道は見ていてとっても美しいです。構え、打ち込み、見ていて本当に面白いですね。

 少年の部は6歳から17歳まで年齢区分に従って50名ぐらいの少年たちが試合をします。日本人が数えるほどしか出ていませんでしたが、「この1年の不況で、日本企業に勤めるお父さんの子供たちが随分帰国してしまった」とのこと。

 剣道という一つの日本文化が、限られてではあるけども、西洋人に受け入れられているのを目の当たりして、日本人として誇りをもって伝統的なものをしっかりと受け継いでいくというのは、とっても大事なことであると、再認識した次第です。

大会本部。インターナショナルでしょ。


たれの名前はカタカナです。スターさんとかスコットさんとか・・・


ちびっこガンバレ!
コメント (8)
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ダニエル・ハーディング指揮 ロンドン交響楽団

2009-11-22 09:30:34 | コンサート (in 欧州)
 めちゃくちゃ忙しかった今週の憂さを晴らすべく、疲れた体に鞭打って、金曜の夜にバービカン・センターへ。チケットは取ってなかったので、売り切れていたらどうしようかと思いましたが、結構、まだ空いてました。

 この日は、何回も聴いている曲(メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲)と初めて聴く曲(マーラー交響曲第10番)の組合せ。マーラーの10番は、未完で終わっているのを、Deryck Cookeが完成させたものです。

 メンデルスゾーンは、一週間の疲れが一挙に噴き出し、第2楽章あたりから爆睡(Tetzlaffさん、ゴメンナサイ)。Tetzlaffは今回が始めてではないですが、いつも優しい、美しいバイオリンの音色を聴かせてくれました。演奏後はそごい拍手。最初はその気はなさそうでしたが、あまりの拍手に押された感じで、アンコールもやってくれました。アンコールはしっかり聴いていましたよ。

 マーラーの10番は、1時間20分余りのすごい大曲でした。正直、かなり暗めの曲。第1楽章(これはマーラーの完成稿です)は9番の続編という感じの、陰影豊かな曲。第2楽章は格好いいし、最終の第5楽章は、暗い中にも美しい旋律が次々と現れます。ただ、予習なしで、いきなり本番を聴くには、あまりにも深遠な曲すぎて、ムツカシイ。ちょっと自分の方が準備不足でした。演奏はもちろんいつもながら素晴らしいものです。私はLSOの金管セクションが大好きなので、マーラーでは特に彼らが冴えて聞こえました。

 ハーディングは、夏のザルツブルグの「フィガロの結婚」以来です。相変わらず精力的な指揮ぶりで、これも大好きです。老練の渋いおじいさん大先生の指揮も渋くて良いですが、こういう活きの良いエネルギーいっぱいの若手指揮者は違った良さが大いにあります。ただ、マーラーの10番はさすがのハーディングも疲れるのか、終わった後はヘトヘトという感じでした。演奏後フルートを讃えようと前方に進もうとすると、何かにつまずきでもしたのか、転びそうにずっこけてました。

 いい演奏会だったのですが、自分の準備不足と体調のため、ちょっともったいないコンサートになってしまったのが残念です。

20 November 2009 / 19:30
Barbican Hall

Mendelssohn Violin Concerto
Mahler Symphony No 10 (compl. Cooke)

London Symphony Orchestra
Daniel Harding conductor
Christian Tetzlaff violin
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ロンドン レストラン Mint Leaf

2009-11-21 09:34:32 | レストラン・パブ (in 欧州)
 昨夜は、大型受注のお祝い会でBankにあるMint Leafのラウンジでパーティ。

 Mint Leafはロンドンのインディアン・レストラン中でも、おしゃれな雰囲気とおいしい料理で、かなりの人気店らしいです。確かに、レストランのエリアは常時満員でした。

 我々は、そんなレストランのラウンジでひたすら飲みオンリー。18:30に始まったパーティでしたが、いつ終わるとも知れず、私は22時半ぐらいでフェイドアウト。

 でも、普段の仕事の中ではなかなか話ができないスタッフともいろいろな話ができて、飲み会好きの日本人の典型である私にはとっても楽しい時間でした。

 ※レストランのホームページはこちら
 たまにはこんなおしゃれなお店も良いです。

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ワルシャワ ポーランドレストラン cafe radio

2009-11-19 07:50:02 | レストラン・パブ (in 欧州)
 夜9時過ぎにホテルにチェックインし、雨の中をホテル周りを歩いて、偶然見つけたレストラン。


 店の雰囲気がとても素敵でした。ラジオ局が近くにあるのか、歴代のアナウンサーと思われる人たちのポートレートがお店の壁一面にかけてあり、レトロな雰囲気と、ちょっとインテリっぽい雰囲気を漂わせていました。気のせいか、他のお客さんもなんとなくメディアの人っぽい感じが・・・


 まずはポーランド・ビールで一人乾杯。


 初のポーランド料理でしたので、ポーランド名物と言われてる、ソーセージ入りのスープとハッシュドポテトでポークソテーを挟んだ料理を食べました。日本人の口にぴったりの、とっても体も心も温まる料理です。




 冷えた体がすっかり暖まりました。

 ※お店のHPはこちらから。

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モスクワ ロシア料理店 Kitezh-Town

2009-11-18 08:05:14 | レストラン・パブ (in 欧州)
 駐在員の方に連れて行っていただいたロシアレストラン。通りからちょっと入ったところにあり、一人では決して入れないレストランです。
 

 中は落ち着いた雰囲気で高級感があります。頼んだは、ロシア料理の定番。ピロシキ、ボルシチスープ、ロシア版水餃子、ビーフストロガノフ。どれも、日本人の口に合うほっとする味です。写真はボルシチスープです。


 圧巻はデザートのロールケーキ。日本のロールケーキと同じです。一人ではとても食べきれないので、3人で分けて食しました。


※お店のHPはこちらから。


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モスクワ2時間観光

2009-11-17 06:45:05 | 旅行 イギリス外
 土曜日は飛行機が午後の便でしたので、現地の駐在員の方に、お昼前後にモスクワ市内を案内頂きました。いくつか撮った写真をご紹介します。

 ホテルの部屋から撮った市内。


 別の方向です。中央先に見えるのが、ビジネスセンター(のはず)です。


 すでに書きましたが、映画「未来世紀ブラジル」の情報省そっくりの外務省ビル。自分的にはこれがモスクワで一番受けた。


 ロシアが生んだ偉大な詩人プーキシンの記念館です。


 マクドナルドもあります。看板がロシア文字(あたりまえか?)。


 有名な赤の広場。右端の壁の中がクレムリンです。赤の広場の「赤」は社会主義とは関係がなく、古代スラブ語では「美しい」という意味だそうです。なので、ここは、「美しい広場」です。


 イワン雷帝がモンゴルへの戦勝を記念して1560年に建てられたものだそうです。


 有名な「レーニン廟」。20分ぐらい並んで、中に入りました。「レーニンの遺体が安置されています」と言われていますが、中に安置されてるのは、どう見ても本当の遺体ではないような・・・。


 たった1日半のモスクワ滞在でしたが、たしかに急成長中の勢いを感じるとともに、厳しいさまざまな制約(VISAによる入国、ホテルでのパスポートコピー、ちょくちょく見かける軍人や警察等)や、(寒さのためとは思いますが)うつむき加減に歩く人が多いこと、そして(冬なのであたりまえですが)葉のない木々等が目立つ寒々しい風景などが総合的にミックスされると、どうしても息苦しさを感じるのは否めませんでした。しかし、同時に、この国はきっとものすごく奥深いところがあり、もうすこしじっくり見てみたい、そう思わせる国であるのも確かです。すごく、複雑系な国というのが、今回のショートステイの感想です。

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ハムステッド・ヒース ウォーキング

2009-11-16 05:14:30 | ロンドン日記 (日常)
 昨夕、ワルシャワ・モスクワの出張からロンドンへ帰還。出張の間はずっと曇り・雨模様で、太陽を一度も見ることはありませんでした。今朝のロンドンは、昨夜の雨も上がり、朝から晴天。そうはいっても、変わりやすいロンドンの天気ですから、出張中の外食でだぶついた腹周りの減量と晩秋のロンドン郊外を楽しみに、朝からハムステッド・ヒースをウォーキングすることにしました。

 引っ越しで、ロンドン中心部へは遠くなりましたが、ハムステッドヒースには逆に近づきました。ヒースに行く途中、高級住宅街エリアであるハムステッドには、ちょっと小じゃれた路地がいくつもあります。


 ヒースの入り口から見下ろすロンドンの街並み。台風一過のようにきれいに見えました。


 落ちた葉っぱを踏みしめながら、歩きます。


 すっかり葉が落ちてしまった小道。


※ちなみに、こちらは先月の10月11日です。


たぶん、この地点がヒースで最も高いところです。


 1時間半かけて、ガシガシ歩きました。

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ロシアとのビジネス

2009-11-15 16:30:52 | ロンドン日記 (日常)
 一時の勢いは無いとは言え、モスクワは新しいビルの建設が次々と進み(中断しているところもあるようだが)、多くの高級車が街に走る(そのため、いたるところがすごい渋滞)、勢いを感じる街である。

 今回の出張、はじめてロシア企業のビジネスマンとの交渉を経験した。(写真はモスクワのビジネスセンターともいうところ。グーグルの画像検索で借用。訪れた日は小雨日和のどんよりした曇りの天気)。私はほとんど上司のカバン持ちなので、大した役回りはなかったのだが、ロシアとのビジネスが一筋縄でいかないことを実感するには十分だった。

 非常に友好的だが、話が革新に及ぶと、彼らの主張を延々と「演説」したり、ポイントを微妙にずらした問答など、話が進んでいるのだが、戻っているのか、なかなかわからない。突然、立ち上がって歩きはじめたり、怒鳴るとまではいかないまでも声のトーンが上がったり、どこまでが演技なんだがも判断が難しい。

 結局、100点満点とはいかないものの、半歩は前進した結果で、これからにつながる形で話が終わったので良かったが、まさに神経戦であった。非常に、疲労感が残った。

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ロシア出張

2009-11-14 03:58:47 | ロンドン日記 (日常)
 昨日、ワルシャワからエアロフロートに乗って、モスクワへ移動。初めてロシアの地を踏みました。

 どんより曇ったところはロンドンに似ています。ただ、道幅の広さ、車の多さ・汚さ(粉塵をかぶっている)、でかい看板、時折みえるそびえたつような権威的な建物、帽子とコートを着込んだ人々といった風景はロンドンとは全く違っていて、異国を感じさせるに十分なところがあります。

 写真はホテルの前にそびえたつ、ロシア外務省。私の大好きな映画「未来世紀ブラジル」(ジョージ・オーエルの1984のパロディ映画(テリー・ギリアム監督))の情報省の建物は、この建物のパロディであることを確信しました。

 こうやって、ブログに書き込みをしつつ、これも監視されているのかもしれない、という緊張感がある国です。

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ワルシャワ ポーランド料理店 RESTAURACJA STAROMIEJSKA

2009-11-13 05:51:39 | レストラン・パブ (in 欧州)
 一日に及ぶ会議の後に、現地のスタッフが案内してくれたポーランドレストラン。旧市街の王宮広場に面している。店内は落ち着いた、高級レストラン風の雰囲気。

 今日は実は11月11日はポーランドの独立記念日。1918年にポーランドがソビエトから独立した日を記念し、祝日になっているとのことでした。今日は一日冷たい雨が降り続いていましたが、メインストリートでは軍事パレードとかも開催されたようです。(祝日にもかかわらず、今日は我々のスケジュールに合わせて、出勤頂きました。ありがとうございます。)

 伝統的なポーランド料理レストランということで、ポーランド人のお勧めに従って、大量に頂きました。

 まずは、ポーランド風餃子、ピエロギ。中身が挽肉だったり、チーズだったり、野菜の酢漬けだったり、いろいろあると言う点を除いては餃子そのものです。


 続いて、昨夜に引き続きジューレック。昨夜、食したジューレックよりも酸味が強かったです。


 メインはトンカツ。ボリュームたっぷり。味付けが非常に薄味で、ソースべったりということがなく、日本のポークカツレツそのものでした。


料理はもちろんのこと、ポーランド人スタッフとの会話は非常に楽しいものでした。話題は、お酒(ポーランドにはワインはなく(寒くてブドウが取れない)もっぱらビールのようです)、食事習慣、ポーランド語、歴史などなど。会話の端々に、ロシアやドイツ等の強国に絶えず侵略を受け、歴史の波に翻弄されながらも、民族としての自立を勝ち得たポーランド人の愛国心や誇りを感じたのは、私の意識のし過ぎなのでしょうか。ただ、普段、ロンドンにおけるイギリス人との会話では見えてこない欧州の複雑さ、奥深さを感じたのは事実でした。

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ワルシャワ出張

2009-11-12 04:39:27 | ロンドン日記 (日常)
 昨夜の最終便でワルシャワに来ました。ポーランドの地を踏むのは初めてです。飛行場は非常に近代的なもので、入国審査も簡単で、町の中心部までも車で20分弱。飛行機を出てからホテルに着くまで30分そこそこでした。

 第2次大戦で0からのスタートで出来た街と聞いていますが、道路が広く、建物も比較的新しいので、ホテル前の通りを見る限りは、照明の明るさは到底及びませんが、名古屋の栄にとっても似ているというのが第一印象でした。

 街の中心にしては、ロンドンやパリとかと比べると、人の数も少なく、全体的に暗い感じがするのは否めません。結構、雨も降っていたので10時すぎにチェックインしたときは、なんとなく陰鬱な気分。ただ、荷物を降ろし、ホテル近くの夜のワルシャワを散策し、見つけたポーランド料理屋さんは最高でした。特に、ソーセージとマッシュルームの入った煮込みスープは、びっくりするほど美味しいもので、陰鬱な気分を払いのけてくれました。これについては、また別途。

 ※写真はワルシャワ中央駅の隣にそびえる文化科学宮殿。「スターリンの贈り物」とか「ソビエトの立てたワルシャワの墓石」とか呼ばれているそうです。
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