その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロンドン G20サミット 注意報

2009-03-31 04:57:27 | ロンドン日記 (日常)
 今週実施されるG20サミットでちょっとした騒ぎになっています。会社にも波及しており、今日は総務担当から、以下の注意報が発令されました。

1.抗議運動がBishopsgate/Liverpool Streeet, London Bridge, Cannon Street and Moorgateから各々スタートし、昼頃にイングランド銀行で落ち合う予定なので、これらの地域には近づかないこと。

2.お客様や外部との打ち合わせは極力控え、出張も不要不急なものは控えること。

3.当日は、(金融関係者と見間違えられるような スーツ類の着用は控え、ドレスダウンして出社することが望ましい。

 1,2はわかりますが、3はちょっと面白いですね。

 3月30日

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マリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団

2009-03-31 03:18:27 | コンサート (in 欧州)
 ドイツを代表するオーケストラの一つであるバイエルン放送交響楽団のロンドン公演に行って来ました。

 ドイツのオーケストラに、ベートーベン、R・シュトラウスというプログラムだったので、ゴリゴリの骨ぼったい演奏を想像して出かけたのですが、予想とは逆の非常に繊細で優しい音楽を聴かせてくれました。

 まず、ベートーベンの交響曲第3番。解釈そのものは正統派だと思うのですが、聴いた印象はとても優美な「英雄」で、重厚長大な「英雄」と対極にある印象です。私は第2楽章が一番好きでこの楽章の演奏には特に耳をそばだてて聴くのですが、この日は比較的さらりとすんなり流されてしまった感じがして、ちょっとがっがり。逆に、第3,4楽章は自分にとっては第2楽章の「ついで」とか「勢い」のような存在なのですが、今日はややスローなピッチで、優しく聴かせる第3,4楽章で、私にとって新たな地平を拓いてくれるような感覚を持たせてくれました。

 休憩をはさんでのシュトラウスの「4つの最後の歌」は初めて聴く曲でしたが、これもAnja Harterosの圧倒的な声量ではないが繊細なソプラノとオーケストラが見事に融合して、満足度の高い演奏でした。

 圧巻は最後のラヴェルの「ダフニスとクロエ 第2組曲」です。音楽が表現する夜明けの静かな動きや、祭りの華やかさを、繊細な演奏と見事なオーケストレーションで、弦と管の素晴らしい個性かつハーモニーを聴かせてくれました。目の前に風景が浮かぶような演奏で、本当に素晴らしかったです。

 指揮のマリス・ヤンソンスは、小柄で、決して恰好の好い指揮ぶりではありません。ただ、体全体を使って、時には指揮棒を持ちかえ、各セクションに指示を出し、音楽を作り上げていく様子を見ていると、今日のこのオーケストラのバランスのとれたきめ細やかな演奏スタイルは彼の指揮によるものと思いました。

 サービス精神も旺盛で、「ブラボー」の嵐に応え、アンコールを2曲もやってくれました。 (★★★★★)

挨拶するAnja Harteros


「ダフニスとクロエ」が終わって拍手を受けるヤンソンスとオーケストラ



Royal Festival Hall

Bavarian Radio Symphony
Sunday 29 March 2009, 7.30pm

Beethoven Symphony No.3 (Eroica)
INTERVAL
Strauss Four Last Songs
Ravel Daphnis et Chloe - Suite No.2

Mariss Jansons conductor
Anja Harteros soprano

※Times紙のReviewがもうHPにアップされていました。(タイムズ紙HPより抜粋)
March 31, 2009

Bavarian Radio Symphony Orchestra/Jansons at the Festival Hall, London SE1Hilary Finch
★★★★☆

The Bavarian Radio Symphony Orchestra really does speak Richard Strauss's own language as to the manner born. A sweetness that is saved from the excesses of Viennoiserie by a bucolic tang; the inflections of a distinct dialect; above all, a warmth that looks smilingly to the south: it was all there in the orchestra's weekend performance of Strauss's Vier letzte Lieder.

And the warmth that Mariss Jansons clearly feels for an orchestra whose muscle he has toned, and whose spirit he has raised and refined, glowed out of these late vignettes of spring, September, sleep and sunset. Anja Harteros was the soloist. Her soprano grows more and more lustrous, and this was an opulent, sun-drenched performance.

Jansons, too, kept the music's hot blood flowing. The orchestra moved as in a dance through Strauss's levitating setting of Hermann Hesse's Frühling, intensified September's dreams, and ensured that the soul soared eagerly, almost impatiently, free of the body in Beim Schlafengehen. The leader's violin here remained stubbornly sturdy and corporeal: devotees of the cycle may well have longed at this point for a more heart-stopping glimpse of the ether.

In an artfully planned programme, the Four Last Songs had been framed by a no less warm and sympathetic performance of Beethoven's Eroica symphony and by a shimmering dawn chorus of a Ravel Daphnis et Chloé Suite No 2. Jansons's way with the Beethoven was to release its song in long-breathed lines of melody and close-textured harmony - and to activate its rhythmic vigour not on the obvious surface, but deep inside its writing. Inner voices pulsed and danced in a lean, lithe, yet tenderly affectionate performance, whose sheer joie de vivre won the audience's heart.

※4月1日追記 Finacial Timesの批評が載っていましたので、転載します

Bavarian Radio Symphony Orchestra, Royal Festival Hall, London
By Richard Fairman

Published: March 31 2009 22:44 | Last updated: March 31 2009 22:44

Wherever his career has taken him Mariss Jansons has shown a remarkable ability to cast his spell anew. Other conductors have formed unique partnerships with individual orchestras, but like a magician whose art never fails him, Jansons has repeated the trick in every city where he has worked – from Oslo to Pittsburgh, Amsterdam to Munich.

Although he dallied with all three of the leading London orchestras in the 1990s, he only appears in the UK now on tour. That is one reason why his visits with the Bavarian Radio Symphony Orchestra, of which he is chief conductor, are so welcome. The other is the quality of the concerts.

Sunday’s programme brought together three pieces he does well. Jansons has the ability to make every composer’s orchestral writing seem exceptionally transparent, as if the audience have been handed magical spectacles through which everything suddenly becomes clear.

There is a danger the music may turn out sleek but shallow, and that flaw was not entirely avoided in his performance of Beethoven’s Symphony No 3. With its beautifully crafted surface the opening movement gave little sense that a Beethovenian struggle was under way, but then the funeral march that followed proved that emotional understatement can be a virtue. The two later movements were typically exhilarating.

In Strauss’s Four Last Songs, Jansons was the perfect accompanist, mesmerisingly so in the ravishing detail he found. The singer was Anja Harteros, who is less well known in the UK than she should be. Maybe Harteros does not have the ideally creamy soprano for Strauss, but there was much more – half a dozen voices, now dark and foreboding, now glinting with brilliance, in a performance that was fascinatingly personal, if not always quite right.

To end, Jansons chose Ravel’s Daphnis et Chloé, the usual second suite, which is one of his favourite showpieces. Then the encores: “Solveig’s Song” from Grieg’s Peer Gynt, breathtakingly tender, and Elgar at his most colourful in The Wand of Youth, brilliantly played. The Bavarian Radio Symphony Orchestra may not be in the very top flight of orchestras as some have claimed, but when Jansons is in charge they sound very close to it. ★★★★★


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ロンドン ジョギング ハイドパーク

2009-03-30 00:11:59 | ロンドン日記 (日常)
 ここ数日、冬に逆戻りしたような寒い日が続いています。今朝は風のない晴れ模様でしたが、気温は5度に達しない冷たい空気でした。ただ、ハイドパークには、いろんな春を感じさせるものがあります。

 数少ない桜の花もかなりは散っていますが、ハイドパークの桜は満開のようでした。


 花壇の花は日増しに種類を増しています。


 芝生も日増しに緑を深めています。これからはこの木々に葉が付いてくるでしょう。


 池には、生まれたばかりなのでしょうか、子どものカルガモが親かもと一緒に泳いでいました。


 2009年3月29日

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タイムズ紙 G20サミット 麻生首相の紹介

2009-03-29 07:25:45 | ロンドン日記 (日常)
 今日のタイムズ紙は、来週ロンドンで開催されるG20サミットについての記事が盛りだくさんでした。

 そのなかの1ページには、今回参加の各国トップが一言紹介されています。麻生さんは・・・

JAPAN
Taro Aso
Age; 68
Style; Outspoken nationalist with a weakness for malapropisms
Best know for; Love of manga comics; catastrophically low approval ratings
Friends and enemies; Friends with US, military protector from Northe Korea
Agenda; Fovours heavy public spending over deregulation
Size of stimulus; 2.2% of GDP

訳しますと・・・
日本
麻生太郎
年齢 68
スタイルは 遠慮なくものを言う民族主義者だが、言葉の使い方がおかしい弱点あり
有名なのは マンガの愛読者であり、壊滅的に低い支持率
友達は 北朝鮮から守ってくれるアメリカの軍事保護者
行動指針は 規制緩和よりも大規模な公共支出(投資)が好き
景気刺激策の規模は GDPの2.2%

思わず笑ってしまいました・・・

  
コメント (1)
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カムデン・ロック・マーケット B級グルメ

2009-03-29 02:34:30 | レストラン・パブ (in 欧州)
 今日はご客人のリクエストにお応えして、カムデン・ロック・マーケットにご案内しました。前回、ジョッギング中に立ち寄りましたが、まだじっくりと歩いたことは自分も初めてです。今日はロンドンらしいというか、雨が降ったり、いきなり太陽がでたりで、風も強く、気温は最高気温が8度と、最近ではかなり寒い日でした。


 地下鉄ノーザンラインのカムデン駅から道沿いに500Mほど、古着屋、アクセサリー屋さん、靴屋などなど主に若者向けの楽しそうな店が雑多に立ち並びます。さしずめ、原宿の竹下通りのロンドン版とでもいいましょうか。


 500Mほど行くと、リージェント運河のせき止め場であるカムデンロックに到着します。その辺りを中心に、旧倉庫街のようなエリア一面に、露店や小さなお店が入り込んでいます。イメージは、アメ横が近いでしょうか。Tシャツ、アクセサリー、絵、古着、鞄などなど、あらゆるお店が所狭しと並んでいます。


 われわれが最も魅かれたのは、その中にあるワールドフードコートとでも呼ぶべき、世界各国の料理が露店で出ている一帯です。中華、イタリアン、スパニッシュ、インディアン、タイ、ジャパニーズ、メキシカン、ターキッシュ、ブラジリアン・・・、朝、結構お腹一杯に食べたはずの、腹具合を全く忘れさせ、かつ何を選んだら良いのか自分の決断力を試されているような、そんなお店のラインアップです。



 その中で、我々が選んだのは以下の一品でした。

 まずは、イタリアのピザの露店からガーリックブレッド。温かく、しっとりしたパンにチーズとガーリックがたっぷりはさんであるお品は、寒さを飛ばしてくれます。


 続いて、中華料理店からシーフード・ベジタブル。うす甘味の味付けが美味しかったです。




 さらに、周りの人が食べていて気になったものをチャレンジ。コロッケのようで、どんな食べ物かと思いましたが、イタリアシチリア地方の名物だとか。ご飯の中にひき肉が入っていて、それをコロッケのように揚げた食べ物です。これまた、おいしいです。




 メインディシュはトルコ料理から。鶏肉のバーベキューに、トルコ風のパン、ケチャップライス、サラダがついてます。お店のバーべーキューコンロからの煙が美味しそうでしょう?




 結局、3時間ぐらい滞在し、お金を使ったのは食べ物だけでした。
 
 2009年3月28日


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ロンドン塔

2009-03-28 18:08:07 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 チョップ・ハウスでたんまり食べた後は、客人を近くのロンドン塔にご案内しました。ご案内と言っても、私も今回が初めてです。その姿はテムズ川のこちら側や向こう側から、何度も目にし、そのただならぬ外観に、興味津津だったのですがついに訪れる日がやってきました。

 感想は、一言「目茶、面白い」です。敷地自体はそれほど大きくないので、1時間もすれば一回りできるかと思っていたのですが、結局、最後は3時間弱かけてその7割ぐらいをカバーするに止まりました。

 まさにイギリスの歴史の大舞台であり、博物館であると同時に、テーマパークとして楽しめます。是非、£4払って、ガイダンステープを聴きながら、見学することをお勧めします。ロンドン塔のつくり、歴史、王族の暮らし、騎士たちの鎧、武器、王冠や宝石、そして投獄と処刑、などなど、どの展示や解説も興味深いものばかりです。

 私は、今年「ブーリン家の姉妹」を見たばかりなので、ここでアン・ブーリンが処刑されたのかと思うと、あたかもその処刑の場に立ち会っているような感覚に襲われました。

 イギリスの歴史について、もう一度おさらいしてみたくなりました。

入口から延びる外壁と内壁の間の通路です


屋敷内に当時の騎士団の騎馬と鎧が飾ってありました

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ロンドン レストラン チョップ・ハウス

2009-03-28 05:34:03 | レストラン・パブ (in 欧州)
 日本から訪ねてきてくれたプライベートな客人と、彼らのリクエストにお応えして、とっておきのイギリス料理レストラン チョップハウスへランチを食べに行きました(写真はお店のHPから転載)。「イギリス料理は食べない方が良い」と良く言われている(というか、おいしい各国料理が味わえる)ので、イギリス料理のレストランは殆ど行かないのですが、ここはしっかりしたイギリス料理を出すということで評判の良いお店です。テムズ川沿いで、タワーブリッジの脇にある、旧倉庫街をおしゃれなストリートに改造したバトラーズワーフにあります。

 お店はちょっと高級感漂う雰囲気で、お昼時のお店はスーツを着込んだビジネスマン、ウーマンで一杯です。注文はやはりイギリス料理と言えば、フィッシュ&チップスとローストビーフです。




 まず驚いたのはそのボリューム。前菜のサーモンや牛肉の燻製、パンなどで、既に八分目になったお腹に追い打ちをかけるようなすごい量でした。ただ、味の方はとてもお上品な美味しい味付けでした。フィッシュ&チップスはから揚げの衣の味付けが強すぎず、レモンをかけて、添えつけのタルタルソースをつけて食べると何とも美味です。ローストビーフも、肉は柔らかく、ソースも味わい深いものでした。

 デザートまではとても入らずストップ。「今夜の夕食は抜きで良いや」と思うような、量質ともに充実したランチでした。 (★★★★☆)

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スペインレストラン FINO

2009-03-27 02:28:27 | レストラン・パブ (in 欧州)
 最近、大きな受注があったので、関係者でお祝会をしました。スペイン料理のFINOというレストランです。
 
 店内は、照明を落とし、ちょっと高級感が漂います。ただ、スペイン料理ですので、お品はタパス(小皿料理)をどっさり頼みます。生ハム、タコの空揚げにソースがけ、スパイシーソーセージ、あといくつも頼みましたが、どれもおいしいです。お値段は安くはないですが、高いというほどではないので、この雰囲気ならコスト・パフォーマンスは合格です。

 今日の主役の一人である英国人は、片道2時間半かけて通っているとのことで、英国の田舎暮らしの良さを語ってくれました。2時間半かけて通うぐらいなら、もっと近くに引越せば良いのにとも思いますが、英国人の住環境に対するこだわりを壊間みた感じがしました。 (★★★★☆)

 2009年3月17日

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ジョッギング ノッティング・ヒル

2009-03-26 07:33:14 | ロンドン日記 (日常)
※ ちょっと遅れて、日曜日の日記です。

 昨夜、TVで映画「ノッティング・ヒルの恋人」を観たので、今朝のジョギングはノティング・ヒルを目指しました。

 地下鉄のノッティング・ヒル・ゲート駅の横を入ったポートベロー・ロード沿いに約2Kmにわたって、2000以上マーケットが立ち並ぶポートベロー・マーケットはロンドン最大のマーケット(「わがまま歩き6 ロンドン」(p207))だそうです。街灯の看板にも通り沿いのマーケットの現在地を示す案内板が。

残念ながら朝7時半ですから、どの店もまだクローズ。

次回はお昼過ぎに出かけてみたいと思います。

 今日は初めて走る道が殆どでしたが、今までにない雰囲気のエリアを幾つか通りました。ちょっと清潔とは言えないアパートが立ち並び、洗濯物が干しっぱなしになっているところなど、ここがロンドンとは思えないようなところがありました。朝ですので危険な感じはしませんが、暗くなるとかなり怖くなると思います。

 途中、綺麗な教会を2つ見かけました。
 まさに、ノティング・ヒルのヒルの一番高い所になっている、ノティング・ヒル・セント教会です。


こちらも、途中で横を通った教会です。似てますね。敷地内の花も綺麗でした。


  2009年3月22日

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ロンドン とある若手起業家との打合わせ

2009-03-25 08:34:46 | ロンドン日記 (日常)
 今日は弊社のパートナー企業であるスペインのA社と第1四半期の総括と第2四半気に向けての活動計画について打ち合わせをしました。A社は設立から5年程度のベンチャー企業で、今日は創業者である社長と技術担当役員が会社のあるスペインからロンドンまで来てくれました。
 
 社長、役員と言ってもまだ30歳そこそこの若手経営者です。彼らと会うのは今回が2回目ですが、前回はあいさつ程度でしたから、真面目な話をするのは今日が初めてです。

 若いと言ってもさすが自分で起業して、苦労してきただけのことはあります。次から次へと、業務の提携案や改革案を提案してきます。その発想力や決断の速さは、長年日本企業という箱の中で組織の一員としてじっくりと働いてきた自分にはなかなか及ばないところであり、感心するとともに、非常に刺激になります。

 当り前のことですが、互いの強み、弱みを把握し、自分の弱いところは徹底的にパートナーなどのネットワークを活用して補い、競争上の優位性を確保する。したたかな若手起業家との半日でした。

 2008年3月24日 

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映画 『ノッティングヒルの恋人』

2009-03-25 07:45:24 | 映画
 TVで『ノティング・ヒルの恋人』(原題は"Knotting Hill")を見ました。日本でもずいぶん人気があったこの作品ですが、私は初めてです。ロンドンの西エリアのノティング・ヒルを舞台に、冴えない本屋の店主(ヒュー・グラント)とハリウッド女優(ジュリア・ロバーツ)が恋に陥るという、ロマンティクコメディです。

 ロンドンを舞台にしているので、シーンのいたるところが分かるのが面白いです。ノティング・ヒルはアパートが決まるまで滞在していたホテルの近くにあったので、数回ぶらついたことがあります。
 
 映画としては、評価の分かれる映画と思います。私としては、ジュリアロバーツ、ヒューグラントをはじめとして各役者さんが非常に良い味を出していて良いし、音楽もおしゃれと思った反面、ストーリーは「ちょとあり得ねえだろう」
という感じで、ちょっと中途半端な印象です。

 ヒューグランが演じるウイリアムが実家の家族と会話のシーンが、イギリスの家庭をさりげなく切り取っているのですが、残念ながら英語は半分くらいしか分かりませんでした。妙に真面目なところがあったり、現実離れしたところがあったりで、どっちかにしてくれれば、僕的にはもっと良かったのですが。

 全体としては、良くできた映画だと思います。(★★★☆☆)

3月21日

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フィルハーモニア管 内田光子ピアノ ベルグ他

2009-03-24 08:22:27 | コンサート (in 欧州)
 日本人ピアニストの内田光子(写真はSouthBankCentreのHPから転載)さんが出演するということで、ロイヤルフェスティバルホールへフィルハーモニア管のコンサートに行って来ました。

 指揮者のサロネンは今シーズンからフィルハーモニア管の主任指揮者に就任しており、今回は彼の就任記念企画ともいえる「夢の街 ウイーン 1900-1935」シリーズの一環です。当時、ウイーンで活躍した作曲家にフォーカスをあて、音楽のマーラー、美術のクリムト等、当時の前衛的な芸術活動が盛んだったウイーンの位置づけを確認するという企画です。

 サロネンさんの指揮を見るのは今回が3回目です。確か92年頃にN響で1回、あと94年3月に米国旅行中にロスアンジェルスでロスフィルで1回聴きました。あれから15年も経っているのに、相変わらず若々しい外見と指揮ぶりに、びっくりです。

 内田光子さんのピアノは初めて聴くのですが、体全体で弾くとでも言えそうな情熱的な演奏を聴かせてくれました。特に、2曲目のベルグの「ピアノとバイオリンと13の管楽器のための室内楽」は内田さんだけでなく、バイオリンと他の管楽器の方も緊張感のある素晴らしい音楽でした。音楽自体は決して聴きやすいメロディがあるわけでもなく、演奏者にとっても相当難易度の高い楽曲のような感じがしましたが、各々しっかり自己主張のある、高レヴェルな音楽家のぶつかりあいが、聴衆にもダイレクトに伝わってきました。ブラボーです。帰り際にホールで今日のコンビが同じ曲を演奏したCDが売っていたので、思わず買ってしまいました。



 最後はマーラーの交響曲第9番。これも素晴らしい演奏だったのですが、自分としては昨年2月にNHKホールの3階席から聴いたチョン・ヨンフム指揮のN響の演奏の方が好みでした。今日は、100名を超える大編成オケに、弦と管がフルパワーですごい迫力の演奏で(3階席とは思えないすごい音だった)したが、どう違ったのかは、説明が難しいですが、端的に言うとN響の時は第4楽章で泣けたけど、今日は泣けなかった、そんな感覚的な違いです。金管の演奏などは間違いなく今日の方がすごいのですが・・・。もちろん、好みの話で、演奏はブラボーです。(★★★★☆)



Royal Festival Hall

Philharmonia Orchestra
Sunday 22 March 2009, 7pm

Alban Berg Piano Sonata, Op.1
Alban Berg Chamber Concerto for piano, violin & 13 wind instruments
Gustav Mahler Symphony No.9

Esa-Pekka Salonen conductor
Mitsuko Uchida piano
Christian Tetzlaff violin


※3月25日追記 タイムズ紙(3.25)より転載。べた褒めしてます。
March 25, 2009

Philharmonia/Salonen at the Festival Hall
Hilary Finch

★★★★★

Mahler wanted his listeners “to go to the matter with the heart, to listen and comprehend with feeling”. “Intellectual tools”, he said, “are to be excluded.” Well, the programme book for the Philharmonia's Vienna: City of Dreams project is a veritable intellectual toolbox: extensive essays, countless quotes, metres of timelines - and, for Mahler's Ninth Symphony, no fewer than 24 words of directions from the composer himself. And here I am, compelled to write still more...

Thanks to Esa-Pekka Salonen, though, this central performance of Mahler's Ninth was felt not just in the heart but in the rest of the viscera too. Past and future collided in musical fragmentation which Salonen ensured gave a frisson of fear and elation. Even at the start - Mahler's great song of ultimate farewell - Salonen kept its muscle taut. The ubiquitous two-note dying fall throbbed and pulsed its requiem for a world of yesterday, and finally the music seemed just out of reach, lurking behind strange, tremulous fragments.

The bucolic Ländlers were stamped out with elan. And the Rondo-Burleske became a scorching scherzo, with quickfire response and repartee from each section of the orchestra. The corruscating counterpoint was quietened only by a cymbal clash that led to a dream of a trumpet song.

Salonen's decision to push on that great “Abide with me” of a finale, to allow the orchestra scarcely any breathing space, gave a sense of an inexorable summation of all the variations, collisions and interpenetration of themes that had gone before.

And this was all the more compelling for summing up, too, so much of what had come earlier in the evening. That same feeling of dizzily contrived chaos hurtled out of a rare and wonderful performance of Berg's Kammerkonzert for piano (Mitsuko Uchida), violin (Christian Tetzlaff) with 13 wind soloists - each one a wild and mercurial virtuoso. This exceptional performance within a programme of real revelations, was preceded by Uchida's limpid yet impassioned account of Berg's Piano Sonata Op 1 - music straining and stretching towards the future.


※3月25日追記 FTのレビューも転載します
City of Dreams, Royal Festival Hall, London
By Richard Fairman

Published: March 25 2009 04:00 | Last updated: March 25 2009 04:00

From Brussels to Barcelona the Philharmonia Orchestra has been busy touring the concert halls of Europe over the past month. Its series of concerts focusing on cultural life in Vienna in the early 20th century – “City of Dreams” – is about halfway through in terms of the number of events, even though some cities on the itinerary are yet to have their first visit.

One of the main objectives is to shine a spotlight on the orchestra’s partnership with Esa-Pekka Salonen, its new principal conductor. Giving them so many big pieces to play together within a short period means they should be raising their game and London no doubt benefited from the fact that the symphony in Sunday’s programme had already been performed in Amsterdam, Cologne, Vienna and Madrid.

Even so there was a novelty. The concert opened with a pair of chamber pieces by Berg – his Piano Sonata, Op. 1, and the Kammerkonzert, both with Mitsuko Uchida as pianist – that will not be turning up anywhere else on the schedule. The Kammerkonzert, judiciously executed by the 13 Philharmonia wind players under Salonen’s direction, flared into life thanks to the contrast between its two main soloists, the highly articulate Uchida and violinist Christian Tetzlaff with his extreme sensitivity.

These concentrated chamber pieces made an appropriate curtain-raiser to Salonen’s performance of Mahler’s Symphony No 9. Not for him the luxurious Wagnerian orchestral tapestry that Daniel Barenboim brings to this symphony, or the indulgent (but unforgettable) emotions of Leonard Bernstein. Salonen approaches Mahler from his expertise with later, more cerebral composers – not least the Second Viennese School – and the results are always clear and precise, if often on the chilly side.

Perhaps prompted by the Berg, the outstanding passages of this performance often occurred when groups of solo instruments came together, like individual voices in a crowd, their discourse delicately tended by Salonen. Even when he pressed ahead unsentimentally, there was poetry to the playing. Though the finale might have breathed more generously, its unruffled poise seemed the right destinationfor this performance, as the music evaporated with a beautiful control into the ether. Maybe Salonen’s newly close working with the Philharmonia is already paying dividends.


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ロンドン 今日の夕飯

2009-03-23 08:01:23 | ロンドン日記 (日常)
 今週末初めてチャレンジしたサーモンの塩焼き。とっても美味しくできました。となりはブロッコリーとチーズの炒めです。

 3月22日

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グリニッジ 旧王立天文台

2009-03-23 01:19:16 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 グリニッジに来たので、旧王立天文台に立ち寄りました。
 
 波止場近くのグリニッジパークの丘の上にあるのが、天文台です。


 写真を撮られている人の足元にある線が子午線です。東経西経0度の線。


この赤い線から右が東半球、左が西半球とのこと。勝手に決めんなよな~


 丁度、担当のお姉さんが、子午線の研究の歴史について説明してくれました。すごい熱弁です。「望遠鏡の精度が上がるたびに、子午線の位置がだんだん修正されてきた」とのこと。最初の子午線は今の位置よりも10mぐらいずれていた(写真のお姉さんが立っているところ)らしいです。


 天文台の中には、天文研究や時間研究の博物館になっており、なかなか見ごたえがあり、面白いです(撮影禁止)。海洋国家であるイギリスが、海の上で、いかに方角、位置、時間を把握するかについて知恵を絞ってきたかが良く分かります。この博物館も無料なのがまた嬉しいです。

 天文台の敷地から見るグリニッジ、ロンドンの景色はすばらしいです。


 公園内のCafeでコーヒーを飲んで帰りました。

 2009年3月21日

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ロンドン テムズ川水上バス

2009-03-22 03:58:09 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 今日は午前中出社したのですが、あまりにも天気良いのでお昼過ぎに切り上げ、テムズ川の水上バスに乗ってみました。ロンドン塔の水上バス乗り場からテムズ川を下り、グリニッジを目指します。

 船はそれほど大きなものではありません。今日はぽかぽか陽気なので観光客も多く、2階のデッキ席はすでに満席でした。


 10分あまり乗っていると、左手にロンドンの新しいビジネス街であるドッグランズエリアが見えてきます。


 ロンドン塔から30分余りで目的地のグリニッチが見えてきました。建物は旧英国海軍大学です。
 

 到着です。景色が頻繁に変わるし、普段と違った角度から見るロンドンも面白ろかったです。

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