その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 @Bunkamura ザ・ミュージアム

2015-10-31 11:45:49 | 美術展(2012.8~)


渋谷Bunkamuraのザ・ミュージアムは、金・土は夜9時まで開館していて、とっても便利。金曜日の仕事帰りに立ち寄りました。

 ウィーン美術史美術館の所蔵品から、風景画が生まれたとされる16世紀から18世紀に至るまで、オランダ文化圏の絵を中心に展示されています。

 16世紀の風景画は、風景そのものを描くというよちも季節画や月歴画として、人々の生活を描いているところが、風俗画好きの私には楽しめました。当時の人々が活き活きと生活している様子が伝わってきます。

 思いのほか知っている画家の絵が少なかったです。ティチィアーノ、ピーテル・ブリューゲル(父)の子供であるヤン・ブリューゲル (父) 、カナレットぐらいで少々残念。ウィーン美術史美術館にはピーテル・ブリューゲル(父)のコレクションでも知られているので、一枚ぐらい持って来てもらいたかったなぁ。

 それでも、静寂で人気の少ない美術館で、ゆっくりと絵を見ながら金曜日の夜を過ごすのは何とも贅沢な時間であり、お勧めです。



ヨアヒム・パティニール《聖カタリナの車輪の奇跡》1515年以前 油彩・板


ルーカス・ファン・ファルケンボルフ《夏の風景(7月または8月)》1585年 油彩・キャンヴァス
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半藤 一利 『日本のいちばん長い日』 (文春文庫)

2015-10-29 00:00:18 | 


 この夏、映画化されている。「読んでから観る」派の私は、まず原作から。

 終戦の玉音放送に至るまでの、最後の1日(24時間)、日本の中枢部にいた指導者達の行動を描いたノンフィックション。2つの意味で興味深かった。

 一つは、終戦に向けた舵取りを迫られた日本の指導者たちの行動。「なぜ、あそこまで引っ張ってしまったのか?」という当時の日本の指導者達への疑問、批判は避けられないが、それをもってしてもあそこまで追い込まれた中で、一国の存亡をかけて、各指導者達がとった決断、行動は緊張感に溢れるし、敬意を表するべきだろう。

 もう一つは、歴史の偶然性。終戦の歴史も一歩間違えば、大きく異なったものであることを強く感じる。御前会議で天皇の聖断が下ったからと言って、戦争が終わるほど現実は簡単なものでは無かったこと。一部の青年将校たちがとったクーデターの試みも、大規模化により終戦プロセスにブレーキをかけ、日本の行く末を変えた可能性も十分あったということを知った。

 日本人として是非、読んでおくべき一冊だと思う。また、映画館での上映は終わってしまっているようなので、DVDで観るしかなさそうだが、この原作がどう映像化されているのかも大変興味深い。
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第6回富士・鳴沢紅葉ロードレース大会 ~風に難儀、でも素晴らしい紅葉と天気を楽しむ~

2015-10-26 00:01:01 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)
 3年ぶりに富士・鳴沢紅葉ロードレース大会ハーフマラソンの部に参加しました。

 10時スタートですが、行楽時期の中央道は渋滞の影響が全く読めないので、早めに出たところ、朝、8時には現地到着。素晴らしい快晴の天気でしたが、富士山からテントを倒さんばかりの風が吹き付ける上に、気温も低く、寒い寒い。半袖のランニングシャツしか持参しなかったのを、かなり後悔。


《雲一つない青空の中、準備体操》

 この大会、すべての種目を入れて2000名の参加です。きっとハーフは500名ぐらいかな(かなり適当)?最近はどの大会も、人でごった返していて、それだけで疲れてしまうところがあるのですが、この大会は適度な参加者と地元の手作り感がなんともアットホームな雰囲気を醸し出していて、大好きな大会です。


《大会アドバイザーの瀬古俊彦さんがランナーを激励》


《スタート前》

 風は相変わらずですが、陽が高くなるにつれて気温は上がってきた中でスタート。紅葉最盛期とも言えるような好日、富士山麓の林の中を走り抜けます。新鮮な空気を胸一杯に吸い込み、ランニングの醍醐味を味わえます。





 前回走ったとき、この大会の唯一の難点がコースの高低差でした。230mもの高低差が脚を直撃して、かなり辛かった。今年も覚悟してエントリーしたのですが、当時とコース取りが変更になっていて高低差は70mほどに小さくなっていました。それでも、コースの3/4はアップダウンが続く、厳しいコースです。来月のフルマラソンに向けて、丁度いいトレーニングとなりました。風には終始悩まされました。何とか、人の後ろについて風を避けようと試みましたが、なかなかうまくペースが合う人がおらず、逆風の時は前に進むのが大変なほど。


《富士に向かって走れ!でも、富士山からの吹きおろしの強風が直撃しているんです》

 タイムは、目標のキロ5分20秒ペースでのハーフ1時間52分とほぼ近しい1時間50分49秒(手持ち時計)でゴール。後半、ちょっと左ひざと右腰に違和感があったのが気になりますが、満足な走りができました。


《ゴール前》

 あと、この大会の良さはお土産。レース後に、温かいおそばが供される上に、お土産として地元の新鮮野菜セットがプレゼントされます。取り立ての大根、キャベツ、ジャガイモです。ちょっと重いけど、車なら大丈夫。今年から、地元産の野沢菜の漬物やジャムなども選ぶことができるようになったようです。私のランニングには必ずしも好意的でない家人も「このレースは毎年出たら」とのことです。

2015年10月25日

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N響 10月定期Cプロ/ パーヴォ・ヤルヴィ首席指揮者就任記念/ 五嶋みどりさん登場!

2015-10-24 20:27:40 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)
 パーヴォさん首席指揮者就任記念演奏会の最終日。この10月、このコンビは、3つの定演プログラムの他にもNHK音楽祭にも出演し、既に、ハネムーン期間としての新鮮さというよりも、安定したオシドリコンビ的な雰囲気も出始めている気がします。そんなこともあってか、私としては、この演奏会は(失礼ながら)就任記念演奏会というよりも、五嶋みどり(Midori)さんが一番のお目当てでした。

 Midoriさんのコンサートやリサイタルは、ロンドン在住時に、毎年のように足を運びました。厳しいけど暖かく幅の広い人間性が滲み出るような演奏にいつも感動を貰っていました。今日のショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲 第1番 も2009年にロンドン響との共演で聴いています(指揮はなんとパーヴォさんの弟、クリスチャン・ヤルヴィさんでした)。4年ぶりにお見かけしたMidoriさんは、変わらず華奢ながらも、ステージに現れるだけで周りの雰囲気が締まるオーラを放ってます。

 厳かに始まった第一楽章から最終楽章のクライマックスまで、三階席の私は、距離の遠い分、普段の倍以上に耳を研ぎ澄まさせて、前のめりで聴きました。繊細で緊張感を孕む音は変わっていません。ちょっとしたニュアンスも聴き逃さないように集中して聴きました。音は決して大きくないですが、ヴァイオリンの音から聴き取れる精神的な叫び、自分自身に何かを問いかけてくるような音。自然に、目を見開いて、背筋をが伸びます。演奏姿は、まるで修行僧、求道者が更なる悟り、高みを求め続ける姿そのものに見えます。見て聴いて、何故だか、涙が零れてきます。

 パーヴォさんとN響もMidoriさんに最大限の敬意を払って、下支えしているように見えました。引き立て役に徹しているように見えますが、オケの音も独奏者とバランスよく、美しく響いていました。聴衆の一人一人が集中しているのが感じ取れた静寂の観客席でしたが、終演後は割れんばかりの大拍手とブラボー。オケのメンバーも一緒になって、大きな賞賛をMidoriさんに送っていました。

 休憩後の、バルトークの管弦楽のための協奏曲も素晴らしい演奏でした。しかしながら、私は前半でエネルギーを使い果たしていたのと、15分の休憩ではとても気持ちの切り替えができず、集中力不足。自分の体力不足を嘆くばかり。

 冒頭には、パーヴォさん出身のエストニアの作曲家トゥールのアディトゥス(2000╱2002)という現代曲の演奏がありました。


《葉が少しづつ色づいています》


第1819回 定期公演 Cプログラム

2015年10月24日(土) 開場 2:00pm 開演 3:00pm
NHKホール

~パーヴォ・ヤルヴィ首席指揮者就任記念~

トゥール/アディトゥス(2000╱2002)
ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77
バルトーク/管弦楽のための協奏曲

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:五嶋みどり


No.1819 Subscription (Program C)

Saturday, October 24, 2015 3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall

Chief Conductor Paavo Järvi Inauguration Concert

Tüür / Aditus (2000 / 2002)
Shostakovich / Violin Concerto No.1 a minor op.77
Bartók / Concerto for Orchestra

Paavo Järvi, conductor
Midori, violin
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松岡 正剛 『誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義』 春秋社

2015-10-21 21:28:24 | 


「知」の魅力と限界を感じた一冊だった。

 最終章までは久しぶりにヒット本に出合ったと思った。近現代世界史を政治、社会思想、文学等の緒側面から、国や地域を超えて縦横無尽に俯瞰する。市民講座の講義録を書籍化した作りだが、議論の射程は広く、内容も深いので、授業を受けているかのような臨場感の中、知的好奇心が刺激される。

 筆者の博覧強記ぶりは終始、感嘆しっぱなし。博識が過ぎて話題があちこちに飛ぶ難点はあるが、単なる物知りではなくて、知識というのはこう活用して世界、社会を見る軸にするのだなあと感心する。「インテリ」ってこういう人なのだろう。

 ただ、ずーっと感心しっぱなしだった本書だが、最終の第十一講「日本の苗代を取りもどしたい」で梯子を外されたというか、ずっこけた。近現代の世界史を俯瞰し、「さあこれからの日本はかくあるべき・・・」という勢いで読み始めた本章の記述があまににも定性的、抽象的で、パンチの欠けたものであったからだ。

 筆者は、清少納言が見ていたような「小さな変化」を見立てる日本人のものの見方が好きだという。また、高谷好一さんという農業研究者の著作を引きつつ、日本の良さは、稲作に見られる、いったん蒔いた種を「苗」にして、それを再び田植えで移し替える「苗代」の方法だともいう。それなのに、現代の日本は「日本という方法」によらずして、アメリカの新自由主義経済を取り入れている。「リスクすら商品化してしまうアメリカン・リスク・マネジメントの趨勢に対決できるのは、ひょっとすると、このような日本人の「小さな変化」を見立てられる力なのではないか」「また、天変地異をひょいひょいと自然哲学や俳諧にしてしまう才能が、新自由主義の金融工学に刃向かえる力ともいえるんじゃないでしょうか。」(p447)と主張する。

 これは、あまりにも現実の経済社会の中で生きる私たちには、あまりにも空疎で、第三者的で、力を持たない言葉だ。これが、それまで縦横無尽、複眼的に近現代世界史を思考してきた末のメッセージなのか?あまりにもこの著者の「知」の無力ぶりにがくっと力が抜けてしまった。これでどうやって現実のグローバル資本主義、格差問題、宗教戦争などなどと向き合いながら生きていけるのか。

 もちろん本書は生き方指南書ではないので、現代に生きる処方を期待する方が間違いなのかもしれない。ただあまりにも、筆者の専門分野である「編集」を活用した近現代史の解説がエキサイティングだっただけに、今の問題に力を持たない「知」って一体何なのだろうか。と、多少なりとも、「知」の力を信じたい私には相当ショックとなる一冊となった。



目次

第一講 ネーション・ステートの謎
第二講 エリザベス女王とリヴァイアサン
第三講 将軍の国と華夷秩序
第四講 列強の誕生とアジアの危機
第五講 開国の背景に何があったのか
第六講 明治日本の戦争と文化
第七講 社会も国家も進化しつづける?
第八講 カフカとフロイトの部屋
第九講 二つの世界戦争のあいだ
第十講 資本と大衆の時代
第十一講 日本の苗代をとりもどしたい
おわりに――苗代の知恵

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宮本 雄二 『習近平の中国』 新潮新書

2015-10-20 21:32:00 | 


 元中国大使が書いた現代中国についての分析本。習金平が世界の経済大国となった中国の舵をどうとろうとしているのかが分かる。著者の長い中国経験を踏まえた、現政権の現状と課題、政治闘争、共産党の分析は、新聞報道だけでは見えにくいところを照らしてくれて、勉強になる。

 一方で、全体の構成や文章は、必ずしも構造的とも、良く練られたものとも言えず、元大使さまが書いた本としては、ややお気楽に済ませた印象も残った。また、中国通であるが故だろうか、今後の日中関係についてもやや楽観的すぎるのではという気がした。

 気安く読めるので、出張の時の新幹線の中とかで読むのが良いのかな。


目次
第1章 共産党の「隠したがり体質」が陰謀論を生む
第2章 組織は強大でも人材不足の共産党
第3章 現政権を呪縛する江沢民の「遺産」
第4章 必要悪としての権力集中
第5章 「トラ退治」はどこまで進むか
第6章 「みんなの党」になった共産党の矛盾
第7章 習近平は中国をどこに向かわせようとしているのか
第8章 「軍拡」を必要以上に恐れるな
第9章 中国の未来と日中関係の行く末

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新国立劇場 ラインの黄金 楽劇「ニーベルングの指環」序夜|リヒャルト・ワーグナー

2015-10-18 07:00:00 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)


 私にとって初めての「ラインの黄金」鑑賞ということで、期待感一杯で新国立劇場に出かけたのですが、残念ながら必ずしも大満足とは言えなかった公演でした。(最近、感性が鈍って来ているのではないかと、自分のことが少々心配)

 良かったのは、外国人歌手を初めとする歌手陣。これは文句なし。ヴォータンのユッカ・ラジライネン、ローゲのステファン・グールド、ファフナーのクリスティアン・ヒュープナーの外国人歌手は流石の安定した声量と美声。とりわけ、ローゲのグールドが素晴らしく、彼によって舞台が相当引き締まってました。日本人歌手陣も頑張っていて、フライヤの安藤さんのソプラノやラインの娘たちの合唱の美しさも良かった~。

 逆に、ピンとこなかったのがオケと演出。オケはどうだったんでしょうか?初めて聴くオペラなので、私の印象がどこまで的を得ているか分かりませんが、焦点のはっきりしない、散漫な演奏に聞こえてしまいました。ワーグナーを聴いた際の陶酔感や爽快感が生まれて来なかったんですよね。

 演出も良くわからなかったです。全体ではシンプル過ぎず、派手すぎず、伝統的でもなければ、かといって現代的というわけでもない舞台でした。巨人族の消防隊のような衣装や地底の国のセットを見てコメディタッチの演出かと思いきや、全体を通じてはコメディに徹しているわけでは無いです。演出により想像力を掻き立てられたとか、作品の理解に助けになったとか、美しさに引き付けられたというところもなく、私にとっては印象の薄い演出でした。4階席最深部という座席のせいなのかな?

 今まで見たワーグナーのオペラの中では、一番のめり込み度が弱かったのですが、これは作品のせいか、パフォーマンスのせいか、はたまた自分のせいなのか?ワーグナーオペラを観て、こんな思いを持ちながら劇場を後にするのも初めての体験でした。(10月14日)


《いつもの4階4列目。劇場最深部》


2015/2016シーズン オープニング公演<新制作> 
ラインの黄金

楽劇「ニーベルングの指環」序夜|リヒャルト・ワーグナー

“Der Ring des Nibelungen” Das Rheingold | Richard Wagner


指揮:飯守泰次郎
Conductor : Iimori Taijiro

演出:ゲッツ・フリードリヒ
Production : G�・tz Friedrich

美術・衣裳:ゴットフリート・ピルツ
Scenery and Costume Design : Gottfried Pilz

照明:キンモ・ルスケラ
Lighting Design : Kimmo Ruskela

演出補:イェレ・エルッキラ
Revival Director : Jere Erkkil�・

舞台監督:村田健輔
Stage Manager : Murata Kensuke

ヴォータン:ユッカ・ラジライネン
Wotan : Jukka Rasilainen

ドンナー:黒田 博
Donner : Kuroda Hiroshi

フロー:片寄純也
Froh : Katayose Junya

ローゲ:ステファン・グールド
Loge : Stephen Gould

ファーゾルト:妻屋秀和
Fasolt : Tsumaya Hidekazu

ファフナー:クリスティアン・ヒュープナー
Fafner : Christian H�・bner

アルベリヒ:トーマス・ガゼリ
Alberich : Thomas Gazheli

ミーメ:アンドレアス・コンラッド
Mime : Andreas Conrad

フリッカ:シモーネ・シュレーダー
Fricka : Simone Schr�・der

フライア:安藤赴美子
Freia : Ando Fumiko

エルダ:クリスタ・マイヤー
Erda : Christa Mayer

ヴォークリンデ:増田のり子
Woglinde : Masuda Noriko

ヴェルグンデ:池田香織
Wellgunde : Ikeda Kaori

フロスヒルデ:清水華澄
Flosshilde : Shimizu Kasumi

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
Orchestra : Tokyo Philharmonic Orchestra

協力:日本ワーグナー協会
Cooperation : Richard-Wagner-Gesellschaft Japan

芸術監督:飯守泰次郎
Artistic Director : Iimori Taijiro

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春田 真 『黒子の流儀 DeNA 不格好経営の舞台裏』 中経出版

2015-10-16 00:01:06 | 


 DeNAの取締役会長を務めていた春田 真さんの体験を綴った本。DeNA創業者南場智子さんの『不格好経営』が非常に面白くかつ為になったので、その副読本として読んでみた。

 京大→住友銀行という典型的な旧来型のエリートコースに乗った人が、ベンチャー企業に飛び込んで球団経営まで経験する。プロ野球業界の様子なども垣間見れて、読み物として面白く読めた。

 一方で、『不格好経営』がベンチャー企業論、インターネットビジネス論、リーダーシップ論として非常に勉強になるのに対して、本書はそういった要素は殆どない。なので、何か得るものを期待して読むと、がっかりするかもしれない。とあるビジネスマンの体験記として楽しめる一冊。


<目次>
■第1章 球界参入
運命の日/驚愕の資料/横浜DeNAベイスターズ誕生/TBSからの打診/交渉打ち切り/再び買収交渉へ/「横浜」との関係構築/社内での正式決定/球団買収の理由/予期せぬ障壁出現/なぜ楽天は参入に反対したのか/渡邉恒雄さんという人/記者たちとの戦い/それでも憎めない記者たち/チーム名は〝モバゲーベイスターズ〞

■第2章 銀行員時代
内気な幼少期/家族のこと/バブル景気と大学時代/京都で銀行員/督促と回収の仕事/支店で学んだ基礎/東京へ/中野部長/DeNAとの出合い/金融再編成の波に揺られて

■第3章 ベンチャー
「年俸600万円で!」/決心/女性の恐ろしさ/肩書きは公開準備室長/試行錯誤のオークション/苦しかった資金調達/樽酒事件/モバイルシフト/携帯キャリアとの共同事業/上場準備/実務の神様/DeNA株

■第4章 DeNA事件簿
モバゲーの誕生/社会問題となったモバゲー/業界団体の設立/400人のパトロール体制/公取委による立ち入り検査/巧みな尋問/検査員との攻防戦/南場さんの退任/まさかの会長就任

■第5章 野球への想い
球団オーナーという役職/高田さんのGM就任/絶好調男の登場!/長嶋さんと松井さん/チームに目指してほしいこと/厳しい世界/ファンあっての野球/伝統から学ぶこと/新参者としての役割/赤字脱却への改革/改革は続く/メジャースタジアム



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ブルガリア国立歌劇場 ボロディン:歌劇『イーゴリ公』

2015-10-11 21:18:35 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)


 なかなか観る機会がなかった『イーゴリ公』。「韃靼人の踊り〈ポロヴェツ人の踊り〉」は演奏会で何度か聴いていますが、一度観たかった待望のオペラです。ブルガリア国立歌劇場も初めての歌劇場。先日来日してた英国ロイヤルオペラは気の遠くなるようなチケット価格で泣く泣くあきらめたのですが、こちらはなんとか購入可能範囲。ウキウキしながら東京文化会館へ。

 一言でいうと、ラストシーンに設定された「韃靼人の踊り」につきました(今回の『イーゴリ公』は劇場総裁プラーメン・カルターロフ氏の演出版で「韃靼人の踊り」はラストに置かれてます)。異国情緒あふれる音楽に合わせて、ブルガリア国立歌劇場バレエ団の面々が踊り乱れる様は、息を飲んで目が離せません。メインのバレリーナさんの長い手足が映える神秘的な踊りや男女のダンサーが入り混じっての華やかな群舞に、完全に別世界に連れて行かれました。色艶やかな衣装にも目を奪われます。素晴らしいラストでした。

 実は、このラストシーンに至るまでは、ややモヤモヤ感がありました。王妃ヤロスラーヴナ役のガブリエラ・ゲオルギエヴァ、ガリツキー役のアレクサンダル・ノスィコフ、イーゴリ公のスタニスラフ・トリフォノフ、いずれも図抜けた感はありませでしたが、日本人歌手にはない力強いさ、骨太さを感じるものでした。しかしながら、物語の展開が何をテーマにしようとしているのかわかりにくかったり、オーケストラの不安定さが耳についたりして、どうも完全投入というわけにはいかなかったのです。

 が、繰り返しになりますが、最後の「韃靼人の踊り〈ポロヴェツ人の踊り〉」は完全に逆転サヨナラ満塁ホームラン。ブルガリア人とポロヴェツ人の関係は全く分かりませんが、ローカル色一杯の、このバレエとオペラ(コーラス)のコラボは、外国歌劇場ならでは。日本ではなかなか見ることは難しいでしょう。観れてよかった。

 舞台装置は特に奇をてらったところはありませんでした。舞台最後方にスクリーンが置かれ、イエス・キリスト等の場に応じたイメージ画像が投影されます。舞台には、王座などの場に応じた造形物が設置されていました。この版は、舞台で見せるよりも、「韃靼人の踊り〈ポロヴェツ人の踊り〉」をラストに持ってくる構成が売りなのでしょう。



《カーテンコールより》


ブルガリア国立歌劇場 ボロディン:歌劇『イーゴリ公』

日時:10月11日(日) 15:00開演(14:15開場)
演目:ボロディン:歌劇『イーゴリ公』全2幕(プラーメン・カルターロフ版)
指揮:グリゴール・パリカロフ
演出:プラーメン・カルターロフ(劇場総裁)

出演:
イーゴリ公:スタニスラフ・トリフォノフ
ヤロスラーヴナ:ガブリエラ・ゲオルギエヴァ
ガリツキー:アレクサンダル・ノスィコフ
コンチャク汗:アンゲル・フリストフ

演奏:ブルガリア国立歌劇場管弦楽団
合唱:ブルガリア国立歌劇場合唱団
バレエ:ブルガリア国立歌劇場バレエ団

Sofia National Opera

Borodin
PRINCE IGOR

Opera in 2 Act
Approximate Running Time: 3hrs.

Oct. 11 (Sun.) 15:00
Tokyo Bunka Kaikan

IGOR: Stanislav Trifonov
YAROSLAVNA: Gabriela Georgieva
GALITSKY: Alexander Nossikov
KONCHAK: Angel Hristov
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藤田 純孝 編著『CFOの挑戦―最高財務責任者が担うコーポレートガバナンスと企業価値創造』ダイヤモンド社

2015-10-11 07:57:25 | 


 図書館の新刊本の棚に置いてあったので手に取ってみた。私自身のキャリアプランで将来CFOというのはあり得ないのだが、興味半分、お勉強半分で。

 編著者の藤田氏は日本CFOP協会理事長で、伊藤忠商事でCFOを務めたことのある方だ。藤田氏以外にもCFO協会所縁の方4名による共同執筆である。

 テーマはこれからの日系企業に求められるものだし、切り口も要所を抑えていると思う。日系企業が強くなるために、CFOの役割がますます重要になっていくこと、意識的な育成が必要であることは全く同意だ。一方で、共同執筆本にありがちな、全体としての統一感が弱さやテーマの掘り下げの不十分さが目に付いたのは残念だった。


第1章 日本経済を取り巻く最近の動向
第2章 日本経済の流れと企業経営
第3章 日本のコーポレートガバナンスの現状
第4章 企業価値創造を推進するCFOの役割
第5章 メーカーにおけるCFOの役割
第6章 CFOの実践的心得
第7章 ビジネスパートナーとしてのCFO
第8章 CFOを育てる
第9章 プロジェクト推進とファシリテーション1

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映画 「顔のないヒトラーたち」 (監督 ジュリオ・リッチャレッリ )

2015-10-09 00:01:18 | 映画


 戦後ドイツの正義感溢れる若手判事の活動を軸に、戦時中のアウシュビッツ強制収容所で行われた犯罪を裁いた「アウシュビッツ裁判」に至るまでの道のりを描く。原題は"Im Labyrinth des Schweigens"で、グーグル翻訳によると「沈黙の迷路で」。

 戦後のドイツがナチスによる負の歴史にどう向き合ってきたかの一面を知ることができる映画。私自身、アウシュビッツ強制収容所は訪ねた経験があるものの、恥ずかしながら、1958年のドイツではアウシュビッツは忘れれた歴史になりつつあったことや、アウシュビッツ裁判が始まったのが1963年と終戦後20年近く経とうとしていた頃であったことなどは初めて知った。

 負の歴史に向き合うことの難しさ、そしてそれが個人のレベルに落ちれば落ちるほど複雑になることが分かる。主人公の成長物語的にも観ることは可能だが、歴史ドキュメンタリー的な社会派ドラマとして観るのだろう。諸説はあるものの150万人が死亡したとされるアウシュビッツ強制収容所の話なので、必然重い映画であるが、舞台は戦後のフランクフルトであり、残酷シーンがあるわけではないので、少しでもこの手のテーマに関心のある人にはおススメしたい。否が応でも、日本との比較も考えさせられる。

監督:ジュリオ・リッチャレッリ
製作:ヤコブ・クラウセン
   ウリ・プッツ
   サビーヌ・ランビ
脚本:エリザベト・バルテル
   ジュリオ・リッチャレッリ
撮影:マルティン・ランガー
   ロマン・オーシン
美術:マンフレート・デーリング
衣装:アンヌ・プラウマン
音楽:ニキ・ライザー
  セバスチャン・ピレキャスト

キャスト:
アレクサンダー・フェーリング: ヨハン・ラドマン
フリーデリーケ・ベヒト: マレーネ
アンドレ・シマンスキ: トーマス・グニルカ
ヨハン・フォン・ビューロー: ハラー検事
ヨハネス・クリシュ: シモン・キルシュ

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ハイティンク 指揮/ ロンドン交響楽団/ ブラームス 交響曲 第1番ほか

2015-10-07 00:09:10 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)
 まさかハイティンク翁の指揮でロンドン交響楽団の演奏を東京で聴けるとは思ってもみなかった。価格的にとても手が出ない海外メジャーオケのコンサート。ただ、今回はN響定期会員には先行受付制度を使って最安席をゲット。昔の恋人に会うかのようにドキドキしながらホールに入った。

 顔なじみのメンバーが殆ど変っていないのが嬉しかった。長身の体を大きく揺らして演奏するヴァイオリン首席君をはじめ、各パートいつも見ていたメンバーだ。唯一、ファンだったチェロのミナ嬢が居なかっただけはがっかりだった。

 ハイティンク翁は今年で86歳という。ロンドン在住時に、コンセルトへボウ、ロンドン響、シカゴ響を振ったのを計5回聞いたけど、いつも飾り気ない中に、丁寧で優しく包み込むような音楽を聴かせてくれた。一時、足腰が弱ったのか、ロンドンのバービカンホールでは、カーテンコールで舞台袖に消えることなく途中で戻ってくることもあって、今回は大きなNHKホールのステージで大丈夫なのだろうか?と心配したりしたのだけど、足元はしっかりしていて元気そうで何よりだった。

 冒頭にパーセル(スタッキー編曲)のメアリー女王のための葬送音楽が入っていたのは良かった。ベートーヴェンのピアノ協奏曲とブラームスの交響曲で終ってもよさそうなプログラムだけど、イギリスの作曲家の作品で、日本では普段あまり取り上げられない曲を演ってくれるなんて嬉しい限り。

 この日はハイティンクとLSOというだけで舞い上がっていたのだが、実はピアノにマレー・ペライアさんが入っているというこれまた豪華布陣。ペライアさんはロンドンでも良く出ていたのだが、私はご縁がなくて今回が初めて。初めて聴くパライアさんのピアノはこれ以上にないほど優しく甘美なものだった。オケは引き立て役に徹したかの如くの包み込み方で、その中で響くピアノの音にはうっとり。第2楽章で、補聴器の音のようなハウリング音が響き続けていたのは、何とも恨めしい限りだったけど、ハイティンクさんともぴったり息のあったピアノ演奏にはため息が出っぱなし。

 休憩後のブラームスの交響曲第1番は骨太の横綱演奏。音響では悪名高いNHKホール(まあ、LSOの本拠地バービカンホールも音響は良いとは思えないのだが)だけど、音圧というか、厚みというか、音の質がN響とは全然違った。太くて、強い。特に金管の力のこもった響きは違いを見せつけられた。数年前はこんな音をいつも聴いていたのかあと思うと、過去がフラッシュバックする。

 ただ、アンサンブルという意味では、残念ながらこの日は必ずしもLSOらしさが出ていなかった気がする。ど迫力の音の塊の中に、アンサンブルの精緻さを同時に感じるのがLSOだったはずだが、この日はちょっとバラバラ感あり。なんか統一された集中力を今一つ欠いてしまったように聞こえた。NHKホールが合わなかったのだろうか?

 まあ、私にとっては、音楽そのものよりもハイティンク翁とLSOのコンサートに行けただけで大満足。NHK音楽祭大感謝である。ハイティンクさんはいつまでもお元気で。LSOは次期主席指揮者のサイモン・ラトルと来日したら、さらに値段が跳ね上がって、なかなか行けない可能性が高いが、またNHK音楽祭に是非呼んでほしい。




ベルナルト・ハイティンク 指揮
マレー・ペライア(ピアノ)

ロンドン交響楽団

パーセル(スタッキー編曲)/メアリー女王のための葬送音楽
ベートーベン/ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ブラームス/交響曲 第1番 ハ短調 作品68

London Symphony Orchestra
Bernard Haitink, Conductor
Murray Perahia, Piano

PURCELL arr STEVEN STUCKY / Funeral Music for Queen Mary
BEETHOVEN / Piano Concerto No.4 in G major, Op.58
BRAHMS / Symphony No.1 in C minor, Op.68

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N響 10月定期Aプロ/ パーヴォ・ヤルヴィ首席指揮者就任記念/ マーラー交響曲第2番

2015-10-04 22:15:03 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)


 待ちに待ったパーヴォ・ヤルヴィさんの首席指揮者就任記念公演に行ってきました。チケット完売のホールは、あふれんばかりに期待の熱気で一杯。

 そしてその期待通りの素晴らしい演奏でした。何よりも指揮者、奏者の緊張感と気合がステージに溢れていました。その姿を見ていると、聴く自分自身も自然と背筋が伸びて、音楽にぐっと集中していきます。

 パーヴォさんは丁寧にかつ大胆に濃淡、強弱をつけて、立体感豊かに音楽を創っていました。第2楽章以降はアタッカで続けたのは驚きましたが、圧巻はやはり第5楽章。弦、木管、金管、打楽器、各々の音がぶつかる中で、オケ全体が一つの楽器としてNHKホールの大きさを全く感じさせずに、一杯に鳴り響き小宇宙を作ります。部分、部分で気になったところが無かったわけではありませんが、全体の熱演の中では大した話ではありません。

 アルトのリリ・パーシキヴィは存在感ある貫禄の歌声。ソプラノのエリン・ウォールさんは、前半はやや弱いかなと思わせましたが、後半は納得の美声。やや残念に思われたのは合唱陣。私が座った3階席には、オケに比べて弱く聴こえ、バランスがもう一つだったのと、ちょっと一本調子に聴こえました。ただ、ここでも全体の熱演を壊すものではなく、あえて言えばというレベルです。

 終演後は割れんばかりの大拍手。最後は一般参賀つき。このコンビ、これからN響に大きな変化をもたらしてくれること間違いことを、皆が確信した拍手でありました。



《これからお世話になりまっせ!》


第1817回 定期公演 Aプログラム

2015年10月4日(日) 開場 2:00pm 開演 3:00pm

NHKホール

~パーヴォ・ヤルヴィ首席指揮者就任記念~

マーラー/交響曲 第2番 ハ短調「復活」

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

ソプラノ:エリン・ウォール
アルト:リリ・パーシキヴィ

合唱:東京音楽大学



No.1817 Subscription (Program A)


Sunday, October 4, 2015 3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall

Chief Conductor Paavo Järvi Inauguration Concert

Mahler / Symphony No.2 c minor “Auferstehung”

Paavo Järvi, conductor
Erin Wall, soprano
Lilli Paasikivi, alto

Tokyo College of Music, chorus
コメント (2)
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Kevin Carroll (著), Bob Elliott (著), 高松 綾子 (翻訳) 『ビジネスは30秒で話せ!』 すばる舎

2015-10-03 09:26:11 | 


 いわゆるハウツー本。何かで推薦されていたので読んでみたが、正直、既知のことが多く、得るところは少なかった。もちろん、知っていることとできることは別のことなので、既知だから私ができるということではないけど。

 内容は目次につくされている。チェックリストとして使うのはいいかもしれない。

(いくつか得られた気づき)
・自分は「とにかく話す」ことが多いなあ
・プレゼンの終わりに、話し手が聞き手に何か行動してもらう、または聞き手が何らかのメリットを得るのどちらかがなければ、プレゼンの意味はない
・15秒プロモーションで話すこと:主要ポイントは何か、なぜそれが聞き手にとって重要なのか
・ストーリー性:個人的な体験を紹介し、その要点を一つ簡潔に述べて、それを聞き手に結びつけて話す
・パワーポイントを使うとき:聞き手の10%がスライドへ、90%は話し手に向くべき


目次

第1章 準備
1 人生、常に本番
2 シンプル・イズ・ザ・ベスト
3 自分自身がブランド
4 話すチャンスを見逃すな
5 それは誰に向かって話しているのか?
6 WIIFM= 私に何のメリットがあるの?
7 「とにかく話す」は厳禁

第2章 内容
8 論理化の基本ルール
9 このダイヤモンド・モデルは本当に素晴らしい! ~話を論理的に構成するためのパターン表
10 エサを投げて引っかける
11 確信を持って言い切る ~メイントピックを明確に述べる
12 三は魔法の数字 ~サブトピックを三つ挙げるのがよい理由
13 聞き手の頭に残す ~三つのサブトピックを印象付ける方法
14 証拠を挙げろ
15 要するに…… 話したことを総括する
16 そして結論 話のポイントを相手にシッカリ理解させる!
17 アクション 相手に何をしてもらいたいのかを述べる
18 ダイヤモンドがきらめく
19 15秒プロモーション
20 大量データをぶん投げるな!

第3章 話し方
21 相互作用の法則 ~人生はブーメラン!
22 相手を惹き付ける話し手の共通点
23 印象はエネルギー量で決まる
24 相手に信じてもらうため、まず自分を信じる ~意識して自信を作ろう
25 そのとおり! ~アイコンタクトで相手と自分をつなぐ
26 なるほど、君の言いたいことがわかったよ ~ボディランゲージが本音を語る
27 今すぐジェスチャーを使え
28 一定トーンは相手の眠気を誘うだけ ~話し方に変化を持たせよう
29 声量を上げる
30 沈黙は金なり ~上手に間を取りタイミングよく話す
31 言葉の過積載禁止 ~情報を詰め込み過ぎない!
32 業界用語、専門用語、チンプンカンプンな話 ~わかりにくい言葉は使わない
33「たぶん・・・になるのではないかと・・・思います」
34 話に面白味を添える
35 ストーリー性を持たせる
36「メッセージをどうぞ」
37「これメールしといて!」
38パワーポイントの使い方のポイントは?

第4章 質問者への対応
39 「ちょっと質問なんですが…」に上手く対応する
40 攻めの姿勢で前へ進め
41 相手の質問をしっかり聞く
42 「言葉の橋」を使って危険を回避
43 質問を受けたら先に結論を話す
44 でたらめを言わない
45 けんか腰や議論をふっかける質問への対処
46 質問者へ敬意を払おう

第5章 まとめ
47 メッセージを伝える原動力は信頼性
48 コミュニケーションを妨げるトップ10
49 よし、準備OK ~さぁ、次にすることは?
50 見て聞いてもらう場を自ら作り出す
51 覚えておきたい5つのC ~明確さ、簡潔さ、色付け、信念、コントロール



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