その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

東京マラソン2024 完走記(2/2)

2024-03-07 07:30:35 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

【ハーフ〜30k地点】

22キロ地点での給水ポイントで、カロリーメイトゼリーを取る。初めて飲むゼリー。味は癖が無いのだが、密度が濃く結構ヘビーだったので、少しずつ飲んだ。ハーフを過ぎて、トイレをどうするか頭をよぎる。昨年の大阪マラソンで得た、使い捨てカイロを下腹部に入れてお腹を温めるやり方が功を奏してか、差し迫ったトイレ欲求は体から発せられていない。ただ、行けるときに言っておいた方が良いのか、せっかく順調なペースで来ているので、このモメンタムを止めたくないし・・・。(驚きなのだが、結局、このレースではトイレは行かずに済んだ)

清澄通りは3キロほどの真っすぐな道で、東京マラソンのコースの中では一番変化の乏しいパートになる。だが、門前仲町に近づくにつれて声援がどんどん大きくなる。応援の雰囲気も、人情味あふれて、やんちゃというか、下町っぽい地域性を感じる。走りながら、東京の街の雰囲気の違いを感じられるのも、このコースならではだ。


<富岡八幡宮前>

富岡八幡宮の前を折り返してしばらく行くと25キロ地点。沿道の応援が相変わらず凄い。応援メッセージを印したプラカードに「あと17キロしか走れないよ。楽しんで!」というメッセージが目に入る。そうだよね〜、こんな応援の中、走れるのは今日しかないんだから、あと17キロで終わっちゃうなんて勿体ないよね〜、と激しく同意する。フルマラソンのレースでそんな思いがよぎったのは初めてかも。


<24キロ地点前後で、3時間45分のペースランナーに抜かれる>

しばらく走ると、また違うプラカードが。「笑って!楽しんで!」。プラカードだけでなく、一人一人に「笑って〜」「口角上げて〜」と声をかけてくれる。「そんなに苦しそうに走っているのかな?」と思いつつ、ちょっと気持ち悪いが、笑い顔を無理やり作ってみる。不思議なことに、体から力が抜け、なんか走りやすくなった感じ。沿道の声援、ボランティアのサポートは涙が出るほどうれしい。

大きなマイルストーンである30k地点を目指し、淡々と走るが、段々と考える余裕も無くなってきた。(なので、この辺りから記憶が飛び始めている)無心に脚を前に出すだけ。30k地点の明治座前まで辿り着いた。ストップオッチのボタンタッチを間違えて5kラップタイムは分からなかったが、30k地点で2時間40分台であることは確認できた。さあ、残り12キロを1時間20分で走りきれる。本当のクライマックスの始まりだ。

【30k〜ゴール】

明治座から再び兜町、日本橋に戻り、いよいよ銀座の中央通りに突入。この銀座の目貫通りを独占して走れるというのは何とも贅沢。だが、32k地点を超え、練習でも走ってない距離のゾーンに入ると、いよいよ脚が動かなくなってきた。練習は正直である。最後のお札でもあるアミノ酸ゼリーをポケットから取り出し、流し込んだ。


<中央通り 日本橋>


<中央通り 銀座松屋近辺>

走っていて、ドイツ、アメリカ、メキシコ、ウクライナ、オランダ、韓国、中国、台湾・・・いろいろな国旗が目に入るのも東京マラソンならでは。日本橋か、銀座か忘れたが交差点の角で中国応援団が、六大学野球の応援団が掲げる団旗より大きいと思わせる国旗を振っていた。

34キロ地点で、銀座・有楽町から日比谷通りに入る。この辺りに家族の面々が居るはずだとキョロキョロ。すると丁度、横で「頑張れ〜」と家人から声をかけられた。気づくのが遅かったので、力なく手を上げて応えた。35kで5kラップが約29分。ついに1キロ5分30秒のペースを下回る。どんどん脚が重くなりペースが落ちていく。

内幸町、西新橋、御成門、大門、田町はマイエリアなのだが、もう思考力が無くなって、考えられなくなっている。東京タワーや増上寺の写真を撮る余裕もやる気も出てこない。とにかく脚釣りや痙攣が発症しないことだけを念じて、ただただ脚を前に出す。腿裏がちょっとぴくぴくし始めているのが気になる。

田町駅前で折り返して、日比谷通りを北上。恐れていたのは、試走の時に経験した強い北風。一番苦しいところで、向かい風を真正面から受けることになる。だが、この日はマラソンの神様が味方してくれた。風向きは南風の逆向きでむしろ追い風。これには助けられた。

40キロ地点での5キロのラップは遂に30分を超えた。急速な減速だ。想定内とはいえ、1キロ6分を超える大ペースダウンである。ただ、嬉しかったのは丁度40キロ地点を過ぎた日比谷公園沿いで、再び家族に遭遇し、声を掛けてもらい元気貰った。

残り1キロ、丸の内仲通りは割れんばかりの大声援がビルにこだまする。やっとゴールを計算できるところまできた安堵感と疲れと応援の興奮がミックスされて、脚は動かしているものの、全ての感覚が麻痺している。これまでのいくつもの大会でラスト200メートルで足の痙攣とかを経験しているので、最後の最後まで油断はできない。最後のコーナーを曲がって、御幸通りに入って、東京駅前を皇居に向かって、ゴール。時計を止めたら、3時間52分台。ポンコツGarminでは42.88キロも走っていることになっていた。700mも遠回りして走ってたんですかね・・・


<仲通り>


<ゴール寸前>

9年前の記録更新には5分弱足りなかったが、目標としたサブ4は達成。3時間55分を切るのも数年ぶりである。素敵なデザインのガウンを頂き、念願の完走メダルを首にかけてもらう。う〜ん、よく走った。結局、4時間ハイな状態なまま走り続けたので、自分でレース組立て、走った感覚は無く、無我夢中のまま終わってしまった。それだけ、東京マラソンの舞台は特別なのである。走る楽しさ、喜びをこれほど味わせてくれる大会はホントまれだ。


<東京駅をバックにゴール>

次回、東京マラソンに当選するのは、何年後になるのだろうか?これからも毎年、応募はつづけなきゃ。そんなことをぼんやりと考えながら、大手町の更衣室に向かった。

(おわり)


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東京マラソン2024 完走記(1/2)

2024-03-05 07:25:31 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

9年ぶりの東京マラソン当選。あの絶えることない声援の中を走れる喜びを再び味わえる嬉しさとともに、あの中でベストなパフォーマンスが出せるよう、それなりに準備を重ねてきた。前回出走の時からコースが一部変更になったこともあり、コース試走も行い、距離感、高低差(ほとんどないけど)も頭に入っている。数日前からアルコール断ち、カフェイン断ち、カーボローディングも行い、とりあえずやるべきことはやったつもりで、いよいよ当日。

【スタートまで】

5時30分起床。朝食は味噌汁に切り餅を3つ入れて腹ごしらえ。7時20分には新宿駅到着。スタートエリアまで意外と距離があったが、ボランティアさんの案内が明確だったので、迷うことなく7時40分にゲートイン。もうずいぶんとランナーが集まっていた。高層ビルの谷間から見える空は雲一つない青空である。トイレを済ませ、駅で購入した赤飯おにぎり1個とエネルギーゼリーで最後の腹ごしらえ。軽くストレッチをして、8時20分ごろにはスタートエリアに並んだ。


<最高の青空 午前7時40分>

スタートは9時10分なので、時間はある。日陰に入ると冷え冷えするが、風がないので良い方だろう。周囲を見渡すと、外国人ランナーの多さが目立つ。プログラムによると1万人近くの外国人ランナーがエントリーしているようなので、4人に一人は外国人ランナーだ。世界6大大会制覇のゼッケンを背中に着けているツワモノもちらほらいる。


<スタートまでの待機が結構寒い>

私の集合エリアはDブロック。前方に位置しているためか、ぱっと見、鍛えてる感満載なランナーが多く、名物の仮装ランナーは殆どいない。だが、偶然、目の前に(顔被りしていて)年齢不詳の男性がピンクの忍者衣装で固めていたので、話しかけてみた。「この衣装、自前作成ですよね?本格的ですね。東京以外もこの衣装で走るんですか?」「自前って言ったって、かあちゃんが作るんだけどね。今年はピンクだけど、去年は赤の忍者衣装。ほら(と言って昨年の写真をスマフォで見せてくれた)。これで、台湾やアメリカでも走ったよ。カルフォルニアのレースの時には、頭巾は(顔分からないから)取れって言われちゃったよ。頭巾取ったら、忍者じゃないよね。しょうがないからキャップ被ったけどさ〜」。レース前のちょっとした会話を楽しんだ。


<忍者おじさん>

【スタート~10k地点】

いよいよ9時10分スタート。名物の桜吹雪は私がスタートラインに着く頃は終わっていたが、4分弱でスタートラインに到着し、マットを力強く踏み込んだ。昨年の大阪マラソンでは、ビル間を走るせいかスマートウオッチGarminの正確性がボロボロだったので、この日はGarminに加えて、ベルトがちょ切れたストップウオッチも懐中時計として持参。2つの時計のスタートボタンを押して、推定4時間の旅に出発。

 


<スタートの号砲なる!>


<さあ、いよいよ始まり、始まり・・・>

都庁を周回して、青梅街道から靖国通りに出る。左右の沿道から凄い声援を突き破るようにランナー集団が進んでいく。おー、これだ、東京マラソンって。と、9年ぶりの再体験に心身ともに舞い上がる。


<JRをくぐって新宿東口へ>

前半は水道橋まで緩やかなくだりが続く。ここで調子に乗ってはいけない。Garminが2k経過のアラームを教えてくれた。1kラップは5分5秒。「そんな早いわけないだろ」と時計相手に罵る。レースに設置された距離ボードを探すと、2km地点ははるか100mぐらい先。「やっぱり、都市型マラソンにGarminはポンコツだ。」と想定範囲内の事象を再確認し、Garminのモードを心拍数に切り替え、心拍計としてだけ使うことにした。

5キロ経過が懐中ストップウオッチで27分弱。キロ5分30秒ペース維持が目標なので、ちょうどいい感じ。ただ、スタート直後の興奮がまだ収まらない。心拍数が130を超えることもあり、何とか120台に落ちるよう深呼吸を重ねた。

靖国通り→市ヶ谷で外堀通り→水道橋で白山通りを走り、神保町に出て再び靖国通りに。須田町交差点を左折して、秋葉原を経由して上野に向かう。この辺りは馴染みの場所なので、安心感ある。10キロ地点は懐中時計で53分ちょっと。5キロラップも26分台で思惑通り。Garminと距離ボードの差はどんどん拡大し、200m以上開いている。


<靖国通り、神保町>


<中央通り 秋葉原>

 

【10k~ハーフ地点】

それにしてもこの途切れない応援は凄い。これも想定どおりだが、そのおかげでハイな精神状態が続いて、走っているのが自分であって自分で無いよう。これは吉と出るのか、凶と出るのか、この時点では分からない。

上野の鈴本演芸場あたりで折り返し、中央通りを戻る。昔の私のホームグランド神田を通って、日本橋へ。更に、水天宮を通って、浅草に向かう。15キロ地点で5キロラップ26分台。まだまだ上出来である。16キロ地点前後で、対向車線に29キロ地点の先頭グループとすれ違う。黒人選手団の桁違いのスピードと前傾姿勢の格好良さに面食らう。同じコースを走る同じ人間にはとても見えん・・・


<走りが違う対向車線のエリートランナー この方達でも第3か第4集団>

18キロ地点で浅草寺の雷門。ここはやっぱり絵になる。雷門を曲がると正面にスカイツリー。思わずカメラを向ける。

 

次は、折り返し地点の門前仲町を目指す。蔵前橋で隅田川を渡り、清澄通りを南下する。ここでハーフ地点。ポケットに入れたベルトの切れたストップウオッチは1時間52分前半。3分弱の貯金ができて、ちょっと安心。ここまでは順調。あとはカウントダウンだ。

(つづく)


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まだまだ暑い! 第67回ベジタブルマラソン in 彩湖 (30k男子、40歳以上)

2023-10-02 07:27:04 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

10月下旬のフルマラソン出走に向け、練習レースとして埼玉県戸田市で開催されたベジタブルマラソンIN彩湖、30kの部に出走しました。翌日から10月というのに、気温25℃の蒸し暑い日。陽が完全に雲に隠れていたのが唯一の救いです。

加えて今夏の暑さで長距離練習も十分でない上に、2-3日前から体調もいまいちで、30k走り切れるか不安を抱えてのスタート。そして、不安が的中した苦しいレースとなりました。

前半20kまではプラン通り、キロ5分30秒前後のペースで走ります。蒸し暑いので給水所では必ず水を取り、水分補給と体を冷やすようにします。コースは5kの周回コースで、途中3か所ほどアップダウンがあり、良いアクセントになっています。



途中、NHKのBS「ランスマ」の取材で、ハーフの部に参加していた元AKBの大家志津香さんを発見。「ランスマ」時々見ているので、「頑張ってください~」と横から声援。


(前の水色のシャツが大家さん)

練習は正直です。練習でも走れてない20kを過ぎた途端にペースが落ち始めました。それでも25kまでは何とか5分台で走れていたのですが、25kで脚が完全に止まってしまいました。それから3k程は殆ど歩き。ただ、ブトウ糖飴が効き始めたのか、体が動くようになり最後の2キロはしっかり走れました。

タイムは2時間56分台でなんとか3時間以内で走り切れましたが、体の疲労はフルマラソン並みの疲れ方でぐったり。来月の本番に向け、いろいろ課題の多いレースとなりました。

 

(その他 メモ)

・彩湖までの武蔵浦和駅発の路線バスは余裕をもつことが必要。予定した便が満員で乗れず、次便は15分ほど先だったので、会場到着がギリギリになってしまった。
・今回は、事前のカーボローディングが不十分。それがガス欠要因?
・2月の大阪マラソンでも課題だったが、1週間前の体調管理は特に注意要。
・暑さ対策にはネッククーラー(保冷材無し)が有効。給水所貰った紙コップの中に突っ込んで、中の水を染み込ませる。
・Garminnつけたレースは4回目だが、相変わらずGarminの距離とレースの距離表示が合わない。今回は初めて、Garminの距離表示の方が、レースの距離表示ボードよりも遅かった(遠かった)。


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蒸し暑さの中、「第66回ベジタブルマラソン in 立川(ハーフ)」に出走!

2023-06-11 09:29:02 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

今年は2月の大阪マラソンを走ったので、秋のフルマラソンまでちょっと間が空いています。細々と練習は続けているものの今一つモチベーション上がらず、アクセントとして夏前のレースにエントリー。

ベジタブルマラソンは随分前に埼玉の彩湖でのレースに参加したことがあります。参加賞がお野菜の詰め合わせ。持って帰るには重いが、家族には喜ばれる品々です。

天気は梅雨入り目前の東京としては、幸運の曇り空で、気温も最高気温25度予想。晴れても暑さにやられそうだし、雨では楽しくない。蒸し暑さはあるものの、この時期としてはベストの天気といって良いでしょう。

ハーフの部のスタートエリアに並んだのは200名ぐらいかな?黄色と黒の色柄のTシャツのいかにも早そうな若者グループが目に入りましたが、箱根にも名を連ねる東京国際大学の陸上部メンバーとのことでした。

この日の個人的目標は3つ。1つ、ハーフとは言え25度前後の気温なので、無理はしないで完走第一。2つ、できればタイム1時間55分以内を目指す。3つ、前半スローで入って、ピッチを上げるネガティブスプリットで走る。

12時5分にスタート。最近、練習では、基本に返って腕をしっかり振って、肩と腰の回転で自然と脚が前に出るようなフォームを意識してます。レースでもしっかり実践しようと思い、走り始めました。

小規模とは言え、やっぱりレースは練習とは全然違います。周りのランナーにつられていきなり最初の1キロが5分12秒。明らかに早すぎます。「いかん、いかん」と思いつつも、ペースを下げようにも下げられない。早々にネガティブスプリット戦術は断念しました。

コースは園内を外縁に沿って1周5キロを4周します。小さいですが、所々アップダウンがあって、適度なアクセントになります。先日のNHKのBS番組「ランスマ」でトレイルランの練習で、坂道は腿上げの要領でとアドバイスされていたのを思い出し、(トレイルランからすれば単なる平地ですが、)坂では腿を上げることを意識。結構、楽に走れたので一つ収穫。

コースは木々の緑の深まりが感じられる美しいものでした。ところどころ、紫陽花が満開でこれも風雅で、蒸し暑さの中のランに彩りを添えてくれました。


(走りながらのスマフォ撮影なので綺麗に撮れませんが、雰囲気だけ)

2周めの途中で、3周目の東京国際大の若者たちに追い越されます。フォームやストライドなど走りが全然違いますね。思わず見とれてしまいますが、あっという間に姿が見えなくなりました。

気温こそ25度を超えることは無かったようですが、やはり蒸し暑さは辛かった。1周途中で2箇所給水エリアと水をかけてくれるところがあって助かりました。ただ、水のぶっかけコーナーでは、お酌で水を頭からぶっかけてくれるお姉さんと私のタイミングが合わず、左から半分がずぶ濡れになっただけ。却って走りにくくなるは、シャツが変に体にへばり付いて気持ち悪いはで閉口しました。これもレースならではのトラブルです。

もう一つ、トラブルと言えば、トイレマネジメント。フルマラソンの時はレース前から相当気を遣うのですが、今回はハーフということで完全に舐めてましたね。詳細は省きますが、2周めぐらいから違和感が発生し、その後最後まで心身に影響ありでした。

結局、ネガティブスプリットどころか、16キロまでは1キロ5分10~20秒ペース、17キロ以降キロ5分20~30秒ペースというありがちなペース展開。ただ、汗びっしょりでのゴールしたタイム(ネット)は1時間52分台。3つの目標のうち2つは達成でした。まあ、よく頑張った。

これで、夏は体力落とさない程度に練習し、秋からの新シーズンに気持ちを向けていきます。いいタイミングでのいい練習レースでした。

2023年6月10日

PS:久しぶりに訪れた国立昭和記念公園ですが、雄大で緑一杯で良い公園ですね。西立川駅からの入口を入って、すぐに大きな池がありプレジャーボートが出ていたりしてます。私の間週末のランニングコースであったロンドンのハイドパークの趣も感じられ、なんかとっても懐かしくもありました。ビールと文庫本で1日いたいぐらいです。


(とっても長閑)


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寒かったけど、大阪街走りを満喫!:大阪マラソン2023 完走記

2023-02-28 12:02:47 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

念願の大阪マラソンに出走してきました。以下、その一部始終になります。長文になりますが、よろしければお読みください。

【当日まで】
2015年以来東京マラソンは抽選外れが続き、「東京がだめなら、大阪へ」ということで昨年秋に申し込んだ。参加費約2万円は高額だったが、東京マラソンやロンドンマラソンの声援が今も耳に残り、あの楽しみを再び。

練習計画をこなし、12月には私用に併せて、2日にわたってテストランもしてコースの7割を下見済。レース1週間前まではほぼ完璧な練習・調整だったが、1週間前に風邪をひき、鼻・喉が不調で体もたるいまま、不安の中での大阪入りとなった(PCR検査は陰性)。

(前日の大会受付等模様は別エントリーで)

【当日:スタートまで】
6時に起床。コンビニおにぎり2個とホテルでの和朝食に加えて、エネルギーゼリーを1つを腹に収め、エネルギー源をたっぷり充填。7時55分に大阪城公園前到着。検温等を済ませランナーズエリアに入り、スタートまで1時間15分あるので余裕の到着のつもり。


<全国旅行割引のおかげでいつもより2ランク上の朝食>

会場ですぐに既に30m以上の列が出きていたトイレ(小用)に並ぶ。これに8時5分から8時30分まで結局25分もかかった。この待ち時間は時計とのにらみ合いでストレスたまった。トイレはここを含めてスタートエリアまで3か所あったが、この規模の大会としては圧倒的に数が少ない。大会関係者はトイレの重要性認識してるのかな???

更に、荷物預けてからスタートラインまでの導線には、途中狭い階段を上るところがあって大渋滞。ゲート締め切りに間に合わないんではないかと、これも相当イライラ。

<集合場所の大阪城公園へ>


<スタートエリアではありません。スタートエリアに向かうまでの導線が大渋滞>

9時前にギリギリ何とかスタートラインに並び、スタート前のアミノ酸ゼリーを食す。ランナーの全体像は見えないが、定員32000名近くが走るこれだけの大規模大会は本当に久しぶりで、ワクワク。

この日の3つの目標を唱える。1つ、とにかく大阪を楽しむ。2つ、体調万全でないので無理はしない。連続記録が続いているサブ4は2の次。3つ、練習の課題であったガス欠とトイレマネジメントを注意。


<スタートエリア。気温4.7℃とかなり寒い>


<いよいよ42.195kの旅の始まり>

【スタート~10k】
9時15分にスタートの号砲がなる。前半はとにかくペースを上げないように。スマートウオッチGarminを装着し、キロ5分30秒、心拍数を120台前半で走ることを肝に銘じる。

Garminの最初の1キロ通知が5分40秒。スタート直後の渋滞もあったにしては早いなあと思ったが、レースの1キロボードはまだ50mぐらい先に見えている。「ん?ってことは、6分越えるペースなのか?昨年10月の水戸黄門マラソンでもGarminとレース距離表示の差分はあったけど、最初の1kでこんなに差が出るか?」と、結構、動揺。

更に、4キロから5キロのGarminの1kラップは何と5分3秒。いくらなんでもそんなハイペースでは走ってないし、Garminの5k通知と5kの距離ボードの誤差は既に100m以上。「今日のGarmin、全く使いものにならぬ」と走りながら「怒」。(帰宅後に大会連携のアプリで照合したところ、5kラップは大会アプリで27分38秒、私のGarminは27分1秒と5キロで30秒以上の差があった)


<日本一長い天神橋筋商店街>

6k地点近辺は堂島・中の島エリアを走り、大阪の歴史的建造物などが沿道の左右にあり見所満載。五代友厚の銅像が証券取引所の前に堂々と立っていて、私的には大喜びで思わず1枚パチリ。「う~ん、大阪だ」。

6k過ぎから御堂筋に入る。大阪を代表する通りで、広く、走っていて気持ちが良い。東京マラソンの銀座通り並みの観衆を想像していたら、それほどではなかったが、大丸デパートやグリコの電光スクリーンがコースから見えて大阪感満載。


<取引所前に立派な五代友厚像>


<御堂筋爆走中。後続ランナーさんポーズありがとうございます。右下は忍者おじさん>


<NHKBSの撮影中のようです。「りさっち」ってタレントさん?>


<大阪と言えばこの「グリコ」>

【10k~ハーフ地点】
御堂筋を難波まで走り、千日前通に出て西に向かって走る。コブクロ小渕さんが走っていて、横を追い抜いた。大正橋を渡るとまた街の雰囲気が変わる。京セラドームなど新しい商業地域と、昔ながらの下町的な雰囲気が共存している。ドーム近くではおおくの応援団から声援を頂いた。

千日前通に戻って、大正橋を再び渡ると今度は右折して、なにわ筋を南下。道こそ広いが、新旧の小規模な住宅が左右に広がる。横に見える道は狭く、庶民的な家々が見える。応援の数は若干減った感じだが、レース前半の大事なところなのでしっかり走りに集中。一定のペースを維持して、まずはハーフまではしっかり走り切るが当面の目標。


<コブクロ小渕さんを抜く!>


<京セラドーム前の応援団。カメラを向けたら大声援送ってくれました。大阪ねえさんノリ良いです>


<大正橋を渡ってくだり。難波方面へ>

一方で、Garminと距離ボードとの誤差はどんどん広がるばかり。10k地点でGarminの誤差が150m以上になっていて(10.15k走ったことになっている)、自分のペースが適切なのかどうか混乱。Garmin10キロ地点の1キロラップがなんと4分47秒。あり得ないでしょう(こちらもレース後の検証では、10キロラップが大会アプリ54分12秒、Garminが53分18秒で1分近く違ってた)。Garminの距離・ラップタイムは信じず、とにかく心拍数を抑えて走ることに徹した。

岸里で折り返し。地元の人から大きな声援を貰う。ハーフ地点を通過し、まずは一安心。疲れはあるものの、状態は悪くない。時折太陽も覗き、もう少し気温が上がってくれればと思う。走っていても体が温まらず、手袋が離せない。後半のガス欠防止にウエストポーチに入れていたエネルギーゼリーを飲む。


<岸里で折り返し>

今回のテーマの1つはトイレマネジメント。トイレを気にしながら走るのは、走っていて楽しくないし、ストレスフルだ。いかにトイレの回数とロスタイムを最小限に抑えるかは、サブ4目指していつも秒の争いをしている私には死活問題でもある。ネットでトイレ対策として、ホカロンを下腹部に充てると良いと情報を得ていたので、今回試してみたが、これがとって効果あった。走っていても寒いような気候だが、下腹部はあったかくて心地よいのだ。

それでも、早めにトイレに行っておこうと考えていたら、22k地点ぐらいのトイレエリアで、女子高生らしきボランティアの女性が、「今、何番のトイレが空きました~」と空き状況をお知らせしてくれているのが耳に入る。急遽、早めにトイレに駆け込み、待ち時間なしでロスタイム2分弱だけで収まった。おねえさん、ありがとう!


<丁度、中間点にてグロスタイム4時間のペースメーカーに追いついた>

【ハーフ~30k】
千日前通りに戻る。ちょっと沿道の応援と距離があるのが残念だが、難波近辺の大声援は嬉しかった。丁度25k地点で、脚に疲労がたまってきたのを忘れさせてくれた。難波のアーケード街や黒門市場の横を通る。

そして下寺町の交差点を右折し、天王寺公園入口で再び折り返し、千日前通に戻る。下寺町近辺は寺院の集積地らしく、お寺が目につく。レースコースにもお香の匂いが漂う。お香の匂いは好きなので、気持ちが落ち着く。


<戎橋筋>


<12月に訪れた黒門市場>

Garmin上では1キロ5分30秒前後でラップを刻んでいるが、既に距離表示とGarmin通知で300mの差が出ているので、このラップはとても信じられない。もうラップタイムもあてにせず、時刻表示だけを見るようにした。スタートラインを超えるまでに4分弱のロスがあったので、ネットで4時間切るには13時19分までにゴールすればよい。このペースが続けば大丈夫そうだが、いつどこで足が止まるか、ガス欠になるかわからない。とにかく、動くうちはひたすら足を前に出すだけ。

このレース、エイドのスポーツドリンクや給水は十分な長さが取られていて取り漏れることはないのは有難かった。ボランティアの皆さんが掛けてくれる声もうれしい。「頂きます~。ありがとうございます~」と言うと、「頑張ってください~」と答えてくれる。そんな、ちょっとしたやり取りだけで元気を貰える。給食はスポーツ羊羹、お菓子、塩分飴などがあったが、給食コーナーは場所が小さく、羊羹と塩分飴以外は取り漏れた。


<天王寺公園へ。きっと学園坂近辺>

再び、千日前通に戻って、本コースの最も斜度のきつい上り坂。12月に下見で走った時は楽勝と思ったが、既に30キロ近く走った脚には応えた。皇居RUNの乾門近辺の上りに比べれば大したことないと言い聞かせ、何とか上りきる。坂を上った谷町九丁目の30k地点のところで家人が私を呼んでいるのが耳に入った。元気をもらう。

【30k~ゴール】
千日通りと別れを告げ、四天王寺方面へ。ここからも細かいアップダウンが続き、足が悲鳴を上げる。左ふくらはぎがぴくぴくし始めて、やばい予感。四天王寺の入口の門はカメラに収める。

35キロ地点過ぎて、今里筋へ。冷たい北風が疲れた体に直撃し痛い。37キロ過ぎで「残り5k」と残り距離のボードが見え始める。いよいよカウントダウン。脚もつらいが内臓が辛い。ウエストポーチに忍ばせた最後のエネルギーゼリーを食べた方が良いかと思いつつも、喉を通る気がしない。お好み屋さんの横を通ると強烈なソースの匂いも辛かった。今里の駅前で、地下鉄で移動してきた家人を再び発見。スマフォを向けてくれたので、力なく手を挙げて応えた。  


<四天王寺前 これ以降ゴール直前まで写真撮る余裕なし>

今里筋を曲がっていよいよ残り2k。長野マラソンなら千曲川の土手を降りて、スタジアムに向かう最後の道だな、と4月に走ったレースが頭をよぎる。あの時は脚がひと時動かず、止まってしまった。あれに比べれば今日は上等と思う。時折、霙のような氷の混じった水滴が風に乗って体にあたる。最後まで寒いレースだ。

最後の2kを走って、大阪城公園入り。大阪城を背景にフィニッシュ・エリア入りは絵になるなあ~と思ったが、カメラを取り出す元気はでなかった。なんせ4時間まであと2,3分しかない。過去のマラソンでもゴール100mまで足が痙攣起こして動けなくなったレースもあるから、最後の最後まで気は抜けない。ペースを落とさず、上げもせず、ヘロヘロになりながらも脚だけは動かす。「グロスでは4時間2分になります~」というアナウンスが耳はいった。そして何とかゴール!


<ようやくFINISHゲートが見えてきた!>

ゴールしたがGarminを途中で見なくなったこともあり、ゴール後もしばらくSTOPボタンを押すのを忘れていた。なので、結果が分からずしまいで、喜んでいいのかどうかも分からない。呆然として、完走メダル等を受け取る。グロスで4時間2分と言っていたから、ネットではサブ4大丈夫だろうとは思ったけど、ストップウオッチ止め忘れるなんて・・・自分自身の阿呆さ加減に呆れた。(レース後の公式記録証でタイムは3時間58分台でした)

スタート前のストレスはあったものの、ボランティアや街の人の声援に背中を押された充実の大会だった。ランドマークになるような観光スポットはさほど多くはないが、大阪のいろんなエリアを巡り、多様さ、ディープさを感じ取れた気がしたのもうれしい。参加できて良かったわ~。


<完走タオル。大阪っぽい>


<完走メダル>

おわり


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第7回水戸黄門漫遊マラソン・完走記

2022-10-30 22:41:56 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

素晴らしい秋晴れの下、水戸黄門漫遊マラソンに出走しました。前日に水戸入りしていたので、スタート時間の1時間前にホテルを出て、余裕をもってスタートラインに並びます。


<スタートに並ぶ前にストレッチなど>

4月の長野マラソン以来の大規模レースですが、多くのランナー達が集まる興奮や谷口博美さん、増田明美さんと言った伝説のランナーがスタート櫓に上るなど、独特の盛り上がりで、自然と気持ちが高揚します。


<総参加ランナー約8000名>


<写りが小さいですが、増田明美さん・谷口博美さん>

今回のレースは9月に痛めた脚が完治しておらず、参加するかどうか最後まで迷ったのですが、1週前になって、タイムは気にせず、完走を目標に走ることにしました。8月に購入したスマートウオッチでペースや心拍数が分かるので、前半はとにかくキロ5分30秒のペースを上げずに、体力を温存して後半戦に持ち込むというシンプルなレースプランで臨みます。

スタートから25キロ地点まで、5キロのラップは27分30秒±10秒でプラン通りの走りが出来ました。15キロぐらいまでは、自然とペースが上がる傾向があるので、心拍数を見ながら、意識的にペースダウンを心がけます。また、気温が18℃くらいまで上がってくるとのことだったので、給水所では必ずスポーツドリンクや水を取りました。ペース配分と給水が上手く作用したのか、前半戦はほぼ思い通りの走り。


<8キロぐらい。茨城県庁前の通り>


<ハーフ折り返し直後>

気になったのは、スマートウオッチのキロ毎のアラームと実際のレースの距離表示板が100mぐらいずれている(スマートウオッチの方が早い)。遠回りをして走っているのか?、GPSってそういうものなのか?原因はまた調べてみようと思いますが、走っていて手元の時計上は20k走っている報せがあるのに、20kの表示はずっと先に見えるというのは、精神的に良くありません。

25キロ過ぎると流石にペースが少しずづ落ち始めますが、大崩れすることなく持ちこたえました。そして、私にとってこの大会の難所は32キロからの最後の10キロ。千波湖の外周は坂は無いし、応援も大きく、紅葉もきれいなのですが、湖の反対岸で先行ランナーたちが見えるのがそこまでの遠い距離を実感させ辛い。そして、その後のアップダウンも普通なら大したことないのですが、35キロ以上を走った脚には相当きつい。過去2回の出走ではここらで脚が攣ったり、動かなくなるのですが、今回は前半でエネルギーの無駄使いを防いだせいか、辛いことは辛いのですが、脚が痙攣したり、止まることなく、最後まで走り抜けました。タイムは3時間57分台。


<秋真っただ中の千波湖畔>


<4時間のペーサーにゴール直前で追いつかれ焦った>


<ゴール!>

この大会、運営もしっかりしていますし、何より沿道の応援が背中を押してくれます。給水所のボランティアの方々、オフィス単位での職場応援、地域コミュニティでの応援、一般市民の方の応援、ほぼ途切れることなく声援を送ってくれます。感染防止対策か、今年は少年野球チームとかの子供たちをあまり見かけなかった気がしましたが、ラスト2キロでの長いトンネル内での中学生(?)の応援は、本当に元気を貰えます。


<単調なトンネル内のコースが若い応援のおかげでハッスルコースとなる>

天気の良さも後押ししてましたが、私としても新しい走り方(ペース配分)を試し、私なりに満足する結果が出て、新しい走りの世界が多少見えた気がした大会となりました。

2022年10月30日


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フルマラソン並みの消耗:第40回火祭りロードレース @富士吉田市

2022-08-23 07:30:45 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

秋のフルマラソンに向けた練習レースとして、富士吉田市の火祭りロードレース(ハーフの部)に4年ぶりに出走しました。コロナで大会自体もここ数年中止が続き、今回は3年ぶりの開催だそうです。


<会場の富士北麓公園陸上競技場前のモニュメント>

天気予報では曇時々小雨のはずでしたが、雲は多いものの時折、太陽が覗く天気となりました。標高1000m地点となるスタート付近は、地上とは異なる澄んだ空気が味わえます。


<多少湿っぽいですが、清々しい空気です>

サザンの音楽がBGMで流れ、大会のお祭り気分を盛り上げます。大会ならではのハイなスタートの前の雰囲気は、決して練習では味わえません。

このコース本当にタフで、前半に8km地点ぐらいまでで高度300mを上って、折り返して350m分下り、そして終盤に50m上るという、平地部分が殆どない変態コースです。私は今回で5回目の参加ですが、過去4回はいずれも、前半の上りで力尽きて走り切れず、歩いてしまいました。今回は、とにかくタイムよりも走りぬくことが目標です。


<スタート!>

スタートし、まあいつも通りですが、最初から結構きつい上り坂が続きます。途中からは舗装されてない登山道も走ります。幸い、殆どが林の陰で太陽は木漏れ日しか届きませんが、ハーハー。とにかく無理をせず、心拍数を整えながら、気持ちが折れるので前方は決して見上げずに淡々と脚を動かしました。それでも初めて、何とか最高地点まで歩かず走りきりました。まず、心の中でやった!と叫びます。


<ひたすら上り>


<途中、唯一の展望が開けるところ>


<最初の折り返し点:この後は下りが中心>

そして、そこから下りが6キロちょっと。ずーっと下りなので、足を前に出して進むこと自体は難しくありませんが、いかに脚への負担を抑えられるかがポイント。極力、小股で走ります。要所要所に国士舘大学の救援部隊が控えてくれているので安心です。女子の救護部員が皆チャーミングで、おじさんランナーは元気もらえます。


<国士舘大学の救護隊のお兄さん・お姉さんが要所要所で待機してくれています>

15k地点程から、このコース唯一の平地と言えるところを2.5kほど走り、最後の2k弱の長い上り坂を迎えます。ここが正念場と気合を入れて、頑張って上りきりました。19k過ぎて、本コースで初の歩き無し完走が見えてきました!


<最後の長い上り坂>

と思ったのが、油断を招いたのでしょうか。ラスト2キロというところで、足が痙攣を始めました。それも両脚です。脚が自分の脚でないように、ぴくぴくと勝手に収縮し、痺れる傷みが襲います。走るどころか歩くことすらままならない。最初は両脚の脛の横部分だったのですが、そのうちに脹脛までも釣り始めました。無念ですが、本当にどうしようもないのです。多少動けるようになったところで、トボトボと歩き始め、何とか残り2キロを殆ど歩いてのゴールとなりました。これは本当に悔しい。

唯一の救いは、これでもタイムは2時間9分後半。過去の記録では2時間1桁分はありませんでしたから、自分としてのコースベスト記録。しかし、最後の2キロは大きな宿題を貰った気分です。19kまでは完璧と言って良い程だったのですが、ラスト2キロのために何をどう走ったら良いのか?思考はグルグル回りましたが、来年のリベンジを誓って、会場を後にしました。

2022年8月21日


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第24回長野マラソン完走記

2022-04-18 08:25:22 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

コロナで2年連続中止となった長野マラソン。今年、3年ぶりの開催です。私自身も2年半ぶりのフルマラソン。模様を記録しておきます。

過去2回走っているが、いずれも宿を長野市内に取れず上田に前泊。今年は運よく市内のビジネスホテルを確保。そのおかげで起床も30分以上ゆっくりできて、5:00に起床。ホテルの窓から雲一つない空が見え、気分が高まる。

6:52長野発の列車に乗って会場へ。会場着が7:20。青空と朝日が眩しい、これ以上は望めないであろう絶好の天気。「これは暑くなるかなあ~。ランニングタイツ脱ぐべきか」、最後の最後まで迷う(結局、履き続けた)。トイレを済ませて10分前にスタートエリアに並ぶ。高まる緊張感が何とも言えず心地よい。

8時20分、スタート。目標は7レース連続記録更新中のサブ4。高橋尚子さんがスタート台で、「思いっきり、楽しんでください~」とテンション上がる掛け声をかけてくれる。

 

【スタート~15k】
前半戦はすこぶる好調。多少のアップダウンでペースは上下するもののキロ5分20~30秒を目指すペースをしっかり維持。善光寺の参道も、御開帳で盛り上がる地元や観光客の方で一杯。いつものような声を出しての声援は控えめだが、こんな応援の前で走るのは3年ぶりだから、有難くて涙が出てくる。

10k地点で53分58秒。暑くなりそうなので、脱水症状だけは気を付けなければと、各給水所ではスポーツドリンクと水を交互に、少しづつ取るように心がけた。

【15k~25K】
中盤戦。順調と言えば、順調だが、疲れがたまってきているのがわかる。15k過ぎの給食所でパウンドケーキのようなものを採ったのだが、封を開ける際に指が滑って、落としてしまう。がっかり。代わりに、塩飴を舐める。

大部暑くなってきた。ハーフ地点を過ぎる。1時間54分16秒で、よしよし。ハーフを過ぎてからの長い緩やかな上りがきついが、桃のピンクの花が美しく、癒される。

しかしいつも思うが、私レベルのランナーにはフルマラソンって、30Kまでに前座として膨大な時間とエネルギー使わせて、とにかく30キロ過ぎからが本番という、本当に意地の悪いスポーツだ。

【25k~ゴール】

25k過ぎていよいよゴールに向けてのカウントダウンだが、どんどんラップタイムが落ちてくる。いつのまにか、目標としている5:30ペースが維持できなくなってきた。想定より早いラップ落ちで、「これはまずい」とちょっと気持ちが乱れる。気温とともに体温も上がってくる。給水所の度に水の紙コップを取り頭からかけたり、顔にぶっかける。塩水になって口の中にしみてくる。30k地点が2時間44分台で通過、5キロラップが28分30秒。

30kすぎて、いよいよきつい。脚が棒のようになってきて、上体も保てず、フォームが崩れているのが自分でも良く分かる。内臓に無理がかかっている感覚も出てくる。お腹が減ってきた感覚もあるのだが、給食でもらったチョコも喉通らない。35k地点で3時間13分台、5キロラップが29分21秒。

35k手前で岩野橋を渡り、千曲川の最後の長い川べり。ここ区間、山と川と花が組み合わさった景色が本当に素晴らしいのだが、ここからの5kはいつも本当に辛い。やはり今回もだ。弱い風なのだが、逆風を感じるのも恨めしい。キロ6分以上にペースダウンし、サブ4無理っぽい。「やっぱり2年半のブランクは大きいか。練習は十分だったはずなのに~。4時間オーバーでも良いから、とにかく歩かず走りきる」と言い訳やら、早い反省やらが頭によぎる。

途中で4時間のペースランナーと一緒に走っている集団に抜かれる。「この集団についていければまだサブ4可能かな」と、一生懸命ついて行こうと頑張るもの、追いつけない。これは精神的ダメージ大きかった。40k地点で3時間45分台、5キロラップ32分。

40k手前で、川から離れて、スタジアムに向かう道路にコースが移る。半分やけくそで、初めて、走りを停め、歩きながら体のバランスを再調整してみる。すると不思議なことに、棒のようになった体が、少し動くようになった。まだ4時間まで13分ほど残っている。「キロ6分ペースに戻れれば、ぎりぎりサブ4行けるかも」と、かすかな希望の灯りが灯る。足が攣らないことを祈るのみ。

スタジアムに入る。ふかふかの人工芝なので走りやすい。「もしかしたらいける?」と思った途端、ゴール100m前で足(ふくらはぎと腿の後ろ部分)がつる。「ここで来るか~」と自分の体ながら恨めしい。10年以上前に走ったアムステルダムマラソンと同じ症状だ。ただ、立ち止まって脚をほぐしている時間はない。走るというよりも、ピョンピョン跳ねながらなんとかゴールした。

手元の時計は3時間59分1桁秒。目標達成の嬉しさというよりも、思考能力が止まったまま呆然として完走エリアを進んだ。

まあ、結果オーライと言えばオーライなのだが、振り返ると、ランニング練習も大切だが、体幹鍛えることが大事なんかなあと思う。それにしても、最近、こういう自己の限界に挑むみたいな経験してないなあ~。私レベルのランナーだと、フルマラソンの「魅力」ってやっぱりこの挑戦感、達成感なのだろうなあと、再認識した次第。

この大会、3年ぶりの開催だが、いつもながらのしっかりした運営、ボランティアさんの熱心なサポート、地元の厚い応援、雪の残る山々・咲き乱れる菜の花、桃の花と言った信州の春と、条件が揃った素晴らしい大会だ。来年こそは35キロからの5キロをしっかり走り抜けるよう、再出走を誓って、長野を後にした。

2022年4月17日

 

(いくつかの振り返りの追記)
〇今回、長野市内に宿を取れたが、アクセスの便利さが上田とは桁違い。当日の朝の余裕が全然違う。加えて、今回泊まったホテルはレース後の大浴場も提供いただき、大助かりだった。粘って長野の宿を探すべきだと実感。

〇水分摂取を多数回×少量を心掛けたのは良かった気がする。トイレに行かずに済んだのでロスタイムが0。これでトイレに行っていたら、サブ4は難しかった。

〇25kまではほぼ5分25秒平均で完ぺきだった。これは練習通り。

◇スポーツドリンクやゼリーの摂りすぎは気持ち悪くなるので、今回は最小化。それは良かったと思うが、後半の痙攣やスタミナ対策をどうするのがベストなのかはいまだわからず。

△想定してなかった会場でのスタート前のトイレで、相当時間を食って準備運動不足でスタート。

△25キロで失速し始めたのは誤算。練習でも30kは2回走ったから、失速は30キロ過ぎてからを想定していたので、早いペースダウンは精神的にも堪えた。暑さと言っても、この程度の暑さでダウンは早すぎ。原因不明。

△35キロで既に相当疲れていたので、橋を渡ってからの最後の5kの川沿いの道はどうしたらいいのか今だ対策無し。

コメント (2)
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1年10月ぶりのレース 多摩川マラソングランプリ2021 Autumn

2021-10-07 07:30:01 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

〈集合は京王多摩川駅近くの鉄橋下〉

最後に走った大会は昨年1月の勝田マラソン。今月開催予定でエントリー済みだった水戸黄門マラソンも中止。もう今年はレースを走ることは無いのかと諦めていたところ、小規模ではあるものの、近場で多摩川沿いを走るレースがあることを知り、ハーフマラソンの部に申し込んだ。

150名程度のエントリーだが、やっぱりゼッケンつけて、他のランナーと一緒に走る大会は、練習とは違う緊張感がある。そして、10月の雲一つない秋晴れの中、開放感ある多摩川のサイクリングロードを走る気持ちよさは格別だ。


〈スタート直前。朝日が眩しい〉

久しぶりのレース、絶好の天候ということもあり、ペースがつかめず、スタート直後から行き過ぎのハイペースで足が動いてしまう。1キロ5分30秒の一定ペースで走ろうというプランは早々に崩れ、1キロ5分~5分10秒ペースという自分としては破格のハイペースで前半は飛ばしてしまった。


〈関戸橋を通過し、国立方面へ〉

府中の四谷橋の先で折り返し。復路は陽を正面から受け、眩しいし、気温もどんどん上がってきた。16キロ過ぎたぐらいから、案の定、ペースががくっと落ちた。ラスト2キロは5分30~40秒/キロペースである。



フルマラソンならこのまま撃沈だが、幸いハーフなのでペースが落ちながらも、何とか1時間50分台でゴール。最近、16キロ以上の練習も久しくしてないのに、ハーフだから楽勝だろうと舐めていた。予想以上に体へのダメージがあって、その日は1日使い物にならなかった。長距離練習の大切さが身に染みた。

新規感染者はかなり減ったが、千人を超える規模の大会は当分開かれないだろう。大会出場はやっぱり大きなモチベーションの源泉だ。こういう小規模大会でしっかりつないでいこう。

2021年10月3日

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第68回! 伝統の勝田全国マラソン 完走記

2020-01-28 07:30:00 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

勝田全国マラソンに出走した。今回で第68回となる歴史ある大会である(当初は読売全国マラソンとして東京で開催され、その後変遷を経て第20回から勝田でやっているとのこと)。

水戸に前泊したので、10時半のスタートに余裕を持って朝8時45分頃ホテルを出発し、JR、大会シャトルバスと乗り継いで、会場に9時20分頃には到着した。


<夏の高校野球「栄冠は君に輝く」に似た大会歌がバックに流れてます>

2万人参加と言う大規模大会であるが、会場は広いので混雑は感じない。荷物を預け、軽くストレッチして、スタート30分前には指定されたブロックに並んだ。気温は4℃で寒いが、風がないのが救いだった(風への備えを全くしてなかったので本当に助かった)。会場の実況中継が(声・言葉遣いから想像するに)超ベテラン(初老)の大会関係者の方らしく、朴訥とした語り口がかえって、68回の歴史と伝統を感じさせてくれる。


<凄いランナーの列>

いよいよスタート。スタート直後の市内商店街の通りは狭いので混雑気味だが、かえってスピードが上がらくて良い。最初の1キロは5分37秒で、まずまずの入りだ。1キロちょっと走ると大きな幹線道路に入り、さあ、いよいよという感じである。最初の5キロが27分10秒。まあ、こんなもんだろう。ただ走っているのに寒さを感じるのが気になった。5キロ過ぎても、10キロ過ぎても、体がなかなか暖まらない。体が重く、スピードが乗らないなあと思いながら走る。スタート時間が遅いことを考慮して、ホテルの朝ごはんをかなりお腹いっぱいに食べたのも裏目に出てるのかもしれない。後半の貯金もかねて、もう少しペースを上げたいのだが、スピードが上がらない割には呼吸も一杯一杯で、廻りに流されて走らされている感覚だった。


<スタート直後は道路狭く渋滞>


<太鼓隊の応援>

寒さで体が冷えているせいか、15キロ過ぎてからトイレ行きの閾値を超えた。大会本部指定のガソリンスタンドのトイレに駆け込んだら7名ほど並んで待機していたので、「これは(待つのは)無理」と思ってトイレは断念してコースに戻った(数も多い仮設トイレを使った方が良さそう)。たださすがに我慢できず、20キロ手前で、コースの反対側にあるセブンイレブンで用足し。ありがとうございました!随分すっきりして、体が軽くなった感じがした。25キロの5kラップも26分46秒でまずまず。30キロは若干落ちたが27分30秒以内で納めた。


<細かいアップダウンがあります>

コースは変化に乏しく、ランドマークがあるわけでもないので正直、走っていてあまり面白いとはいえない。せっかく勝田市と那珂市がいっしょになってひたちなか市になったのだから、那珂湊の景勝地とかもコースに組み入ればいいのにとか思ったが、ここはガチのマラソン大会なのだろう。一方で素晴らしいのは、私設エイドが至る所にあり、住民のみなさん、地元企業の社員の方々が、給水をはじめ、バナナ、チョコレート、牛乳!(お腹に来るとまずいので私は遠慮したが・・・)サポートしてくれる。ありがたい。


<子供たちの応援は嬉しい>

ただ、やっぱり30k過ぎてからペースが少しづつ落ち始め、精神的にもつらくなった。ハーフを過ぎて、いつもより早くゴールまでの逆算を始めてしまう。スピードが上がらないので3時間50分切りは難しいと計算してしまうと、「サブ4死守」と気持ちが守りに入る。姿勢が崩れ、足を出しているだけになる。レース前は「たしたことないだろう」と高をくくっていた緩いアップダウンも意外と堪える。35キロ過ぎると、「いよいよあともう少し。がんばろう。」という気持ちと、「俺ってなんでこんなことやってんのかなあ~」という自問が頭を駆け巡り、惰性で走っているとしか言いようがない状態。国道の一本道が長いこと、長いこと。


<あともう少し>

それでも、ゴールが近づくにつれて大きくなる声援に背中を押されて、何とか3時間54分台でゴール!一度も止まることなく走りきれたのは良かったが、後半の走りはとっても不満が残り、満足には程遠い感覚だった。完走メダルが無かったのは寂しかったが、完走(乾燥)芋は嬉しい。


<やっとゴールが見えてきました>

歴史と伝統の大会であることが良く分かる大会で、とっても好感度高かった。今後も是非継続して出たい大会だ。

(余談だが、着替えて勝田駅に戻ったのは15:30頃。駅近くの焼き鳥屋で焼き鳥とビールを道路脇で食べたが、これは旨かった。)

【教訓】
・後半のエネルギー切れにやっぱりサプリメントが必要か?
・ランニング練習よりも体幹訓練が大切な気がする
・雨・風対策を全くやってなかったが、ビニールとか準備しとかないとね。

2020年1月26日

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秋ランニングシーズンのスタートはこのレースに決まり!@八ヶ岳縄文の里マラソン

2019-09-10 07:30:00 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

 もうロードレースに出るようになって20年近くになりますが、こんな素晴らしい景色と天候のレースはなかなかないと言って良い大会でした。

 車で日帰りも十分可能ですが、今回は前泊してプチ観光付きのプランに。朝は宿をゆっくり8時30分過ぎに出て、10分ほどで野原の駐車場入り。駐車場が草原の中なんてまるでアメリカのよう。真っ青の空を徐々に上っていく太陽が、芝生の緑に反射して眩しく目を開けられないぐらい。


〈長閑な開会式会場〉

この大会、定員1000名ということでとってもこじんまりしてます。2kとか3kの地元小学生が走るレースも併設されているので、とってもアットホームで家族的な雰囲気が漂っていて、いい感じ。


〈スタート10分前。ランナーもさほど多くないのでリラックスムード> 

 スタートするや大自然の中に身を委ね、自然の中の一部になったような感覚で走れる環境に驚くと同時、嬉しくなってきます。肌を焼くのが分かるほどの強い日差しが首、腕、足に降り注ぎますが、爽やかな風が時折頬にかかり暑さを和らげてくれます。やっぱり標高1000m~1150mを走っているのですが、それだけ普段より太陽に近いということで、強い日差しにも納得。

黄金色に変わりつつある稲穂、白の蕎麦の花、深い青空、真っ白い雲、空を反射してるかのような青い山々、まるで絵葉書のような信州の初秋でした。走りながら、そうかやっぱり日本は稲作の国なんだなあと改めて実感。


<山に上って延びる棚田>

〈山に向かって走れ!〉


〈ソバの花〉

<八ヶ岳の向かいにあるこの山々は何という山だろう?>

コースは八ヶ岳の山麓ですから、緩急双方のアップダウンが続き、かなりタフです。10kも走ると暑さもあって、体温が上がり、発汗量も増えてきます。8か所ある給水所では必ずスポーツドリンクと水を頂き、水は頭や腕にかけて体温落としました。頭に掛けた水が濃い塩水になって口に零れ落ちてくるのを感じ、こりゃあ、相当汗かいていること実感。

 前半は上り坂が続きこりゃあ21キロも走れるかなとちょっと不安になったのですが、折り返して後半は下り坂基調で多少持ち直しました。場所柄、応援で沿道が埋まるというようなことにはなりませんが、給水場のボランティアの方々やプチトマトを配って頂いた地元の方など暖かい応援を一杯に受け、こりゃあ走り切らなきゃと気合も都度都度入れ直し、意識も段々朦朧としてくる中、足は前に出し続けました。最後の1キロは結構な上り坂で、歩きそうになって頭あげたら、丁度ゲストランナーの赤羽由紀子さんから「頑張って!」と声を掛けられ、ハイタッチ。最後の300メートル何とか走り切ってゴール!

 普通ハーフマラソンの大会では、ゴールしても「まだまだ走れるなあ」と余力を残す場合が多いのですが、今回は力を振り絞ってのゴール。タイムは2時間2分と我ながら超平凡なタイムでしたが、ハーフとは思えない疲労感と充足感に浸ることのできたレースでした。秋のマラソンシーズン初めの練習レースとしてどの大会に出ようか、この時期のレース選びでいつも迷っていたのですが、今後はこの大会にお世話になることに決定!また来年も走りたいと思います。

2019年9月8日

 


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3年ぶり2回目の出走は今回も最高のランニング体験:長野マラソン完走記

2019-04-25 07:30:00 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)

ni日曜日に走った長野マラソンの1日をお送ります。

【起床~スタート】

4:45起床。目覚ましは5:00セットだったので、ちょっと早いが始動。前日にコンビニ購入したおにぎり、カット野菜、ゆで卵、クリームチーズ、味噌汁、野菜ジュースを食す。

3年前初めて走った時も、長野のホテルを確保できず上田に宿を取った。その際は5:45発の臨時列車に乗ったが、やや早く着きすぎた感があったので、今年は一本遅い6:08に乗る。小諸始発なので長野まで座れないではと心配だったが、到着時はガラガラ。長野で真っ赤なコカコーラ列車に乗り換え、隣の北長野駅で下車。プラットフォームから改札までが大渋滞で、駅の改札を出るのに10分程度掛かってちょっといらいら。次回は階段が近い前方の車両に乗ろう。

≪コカコーラ列車≫

≪まさか改札にたどり着くのに10分かかるとは≫

駅からは15分程度歩いて、会場入りは7:30。すぐにトイレに並ぶ。待ち時間は15分。すっきりした後は荷物預けて、8時にスタートエリアへ。ここまで完璧と思っていたが、準備運動してないことに気づいた、高橋尚子さん(Qちゃん)リードの体操で体を温めるが、曇り空の天候は結構寒く、体が冷える。

≪スタートエリアに集合≫

今回は自己新目指して、3時間45分を切ることが第一目標だ。

≪いよいよ42kの旅スタート。スタート台に上がっているのはQちゃん≫ 

【スタート~10km】

 薄曇りの天気で低めの気温は、マラソンには絶好のコンディション。定刻8:30にスタート。相変わらず沿道は凄い応援で一杯。久しぶりの歓声の中で走れる喜びに、嬉しくなって、スピードがついつい上がりがち。アップダウンがあり、自分のペースを掴みにくい。5キロ通過は2653秒で理想の入り方。5k過ぎから善光寺の参道を下る。ここで早くも最初のアクシデント。スタート前に体を冷やしたためか、トイレに行きたくなってきた。我慢するか、早めにトイレに行くか、頭の中でいろんなシミレーションを走らせる。10キロ地点で52分59秒で、5kのラップが26分6秒を確認して、この感じなら早めに行っておこうと判断し、ビッグハットのトイレに寄り道。50秒ロスしたが、体楽になって仕切りなおし。


【10k~ハーフ】

多少声援も落ちついてきたので、ペースを意識して走るが、トイレロスを取り返そうとして、どうしても早くなる。市街から犀川沿いの道に出て展望が開けて、気持ちがいい。15キロ地点で1:19:52で、5kラップは26:57(トイレロスを除くと26:7)、自分としては練習でも例がないハイペース。もう少し抑えるべきだが、3時間45分切りのためにはこのぐらいのペースが必要だし、気持ちと脚がコントロール不能。もう行けるところまで行くしかないかと割り切る。
応援地帯となっているMウエーブ周回の声援がまた凄い。これまで液体だけだったエイドがやっと給食が始まる。バナナを取ってほうばる。五輪大橋は私が嫌いな自動車道路特有の緩やかな上り。20キロで1時間46分6秒で5キロラップが26.14。あとどのくらいこのペースを続けられるのか・・・

≪Mウエーブ通過≫

【ハーフ~ゴール】

オリンピック・モニュメントであるホワイトリングを見ながら幅広の道が広がる。走りやすい。桜や桃の花が美しい。雲が切れ太陽が顔を出し始め、気温が上がってきた。25キロ地点は、2時間12分16秒で5キロラップは26分9秒。相変わらずハイペースが続く。まだ17キロもあるが、カウントダウンを意識し始める。ハーフを超え体が疲れてきたのがわかる。この辺りからペースが落ちてきた。千曲川に出たところでQちゃんが「頑張ってください~」と一声かけてくれた上にハイタッチ。これはとっても元気が出るのだが、贅沢言えば、もっと疲労婚倍の30キロ以降でご登場いただくともっと嬉しいなあという思いが頭をよぎる。

≪野球少年の応援は嬉しい≫

30kは3時間6分59秒、5キロラップは27分50秒。いよいよペース落ちが明らかに。この辺りは真田家ゆかりの松代エリアにあたるためか、真田の兜を被った女性陣達が応援してくれる。ここから35キロぐらいまでは淡々と。 34kの給水場に立っている桜が丁度見頃だった。 岩野橋を渡って、最後の堤防沿いの一本道。見通し良く、気分が良い。35kは3時間6分59秒で5キロラップが27分50秒。そういえば3年前はここでもう完全に足が止まった場所だ。ペースは落ちたが今年はまだいけるぞ。左手にゴールのオリンピックスタジアムも見えてくるが、まだ7kある。右となりをすーっと「おじいさん」(明らかに70代か80代)に抜かれた。大したもんだなあ。この最後の堤防道路が長く5k近くある。まだかまだかと思いつつ、やっと川を離れ、一般道に出て40キロ時点。3時間37分32秒。

≪梅の花が美しい≫

≪34キロ地点の給水所≫

目標の3時間45分切れは届かなかったゴールは手元の時計で3時間51分台。オリンピックで言えば、銅メダルぐらいかな。

やっぱり、この大会最高です。沿道の大応援、スムーズな運営、出場選手の規模、ボランティアの皆さんの笑顔、素晴らしい景色、この満足度の高さはなかなか他の大会ではない。唯一の難点であるエントリー競争の厳しさだが、必ず来年も走って自己記録をやぶりたい。

 

それにしても今回は疲労困憊。前回は、長野駅そば屋で天ぷらそば食べて、善行寺観光して帰京したのですが、今回は疲れ果てて、観光どころか、めし、ビールは全くのどが通らない。吐き気を催したぐらいです。そばは駅の立ち食いそば屋でかけそばだけ頂きながらも、ショート観光の気分も無く、予定の新幹線を早めて帰京しました。

2019年4月21日


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晩秋のつくば路を走る @第38回つくばマラソン

2018-11-29 07:30:20 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)
 秋のフルマラソンは、ここ2年ほど水戸黄門漫遊マラソンに出走してきましたが、今年は未体験コースにチャレンジしたく、つくばマラソンにエントリー。万全の体調でスタートに臨むため、前夜に土浦にて宿泊(つくば学園駅周辺のホテルは取れず)し、春の古河はなももマラソンで3時間46分台を上回る自己新、あわよくば3時間45分切りを狙う意気込みです。


《ホテルの部屋の窓から見る夜明け前の霞ヶ浦のヨットハーバー》

 ホテルを7:20にチェックアウト。土浦駅からのシャトルバスは本数が少なく、20分程度待ちましたが、8:10には会場入り。天気は快晴、風はなし、気温も暑くなく寒くもない、言い訳NGのコンディションです。


《スタート前整列》


《紅葉も後半ですがそれでも美しい》

 持ちタイムによるウェーブ・スタートで9:10にGo。エントリー時に「このコースは平坦で走りやすいけど、単調で退屈だよ」とランナー仲間数人からコメントを貰いましたが、最初の5kは晩秋の紅葉あふれる筑波大学キャンパス内を走り、予想外に爽快です。5kは26:45でまずまずの入り。


《キャンパス内の並木道を走ります》





 5k過ぎると、キャンパスの外に出ますが、幹線道路を筑波山を見据えながら走り、ここも気分良しです。10k過ぎると今度は銀杏並木。青空に銀杏の黄色が映えて美しい。前半、周りのランナーに押される感じで、ペースが速い目なのが気になりましたが、体の動きは良く、好記録の期待感が高まります。


《遠くに筑波山が》


《銀杏が綺麗》



 ハーフで1時間52分台。このままのペースが維持できれば目標の3時間45分切りも行けそうな予感。後半は32kまでをいかに我慢して極力、体力を無駄使いせず走るかがポイント」と自分に言い聞かせます。同じ茨城県の大会としては、水戸黄門マラソンや霞ケ浦マラソンに比べると、沿道の応援は寂しめではありますが、エイドは飲み物、食べ物共に充実していて、運営もしっかりしており好印象です。

 中盤からはいかにも茨城県らしいまっ平らな関東平野そのものといった道を淡々と走ります。



 ただ、やはりフルマラソンは甘くはありません。異変は30k過ぎから、徐々に訪れました。まず、足が上がらなくなってきて、1キロのラップが少しづつ数秒落ちる。その上に尿意と便意が同時に訪れ、我慢できるか、できないか・・・の自問自答区間が2キロ。結局、34kのトイレに駆け込みついにトイレ・インターバル。2.5分。


《30k地点ぐらいの折り返し地点》

 出すもん出した後(汚くてすいません)は、一旦体が軽くなって、まだまだ行けるかと思いきや、既に体が動かなくなってました。苦し紛れに、スピード緩めて体幹リセット体操などをやってみるものの、殆ど効き目なし。35k前の地点で楽しみにしていたお汁粉の給食が、実は汁だけのお汁粉で餅も白玉も入っておらず、超ショック。


《餅の入っていないお汁粉なんて・・・》

 35kのタイムが3:8:29。どう計算しても、45分切のゴールは無理。あとは4時間切りだけは死守という新たな目標を置くものの、惰性で前に進んでいるだけでヘロヘロ状態。最後の5kは本当に長かった。既に色んな言い訳や反省が頭の中に浮かんでくる。1キロ毎の距離表示板と一緒に掲示してある応援メッセージがやたら硬派で「自分に負けるな!」風のメッセージで、天邪鬼な私には応援メッセージで頑張るどころか、毒つく始末で、かえって恨めしい(かすみがうらマラソンの応援メッセージは茨城弁のゆるゆるメッセージだったので、そっちのがいい)。


《やっとキャンパスに戻ってきた》

 40kを3:41:41で通過し、なんとか最後の陸上競技場のトラックに入ったものの、ゴール30mまえで足が痙攣。ゴールゲートの写真を撮ろうとしたのが裏目に出たらしい。最後の直線で固まってしまったのですが、1分ほど立ち止まり、足を無理やり引きずって、3:55:24という最低限の目標サブ4だけは維持してゴール。記録はサブ4ですから悪いとまでは言えませんが、思ったような走りが35K以降全くできなかったので、満足度は極めて低いレースとなってしまいました。


《ここで左足痙攣》

 ただこの大会自体は走りやすいコース、綺麗な紅葉、エイドの充実等、非常に好印象です。来年も出てみたいと思います。

【反省点】
・前半もっと抑えるべきだった
・生理系のコントロール
・明らかに後半のエネルギー切れ。直前のカーボローディングが足りなかったか?

【大会運営等】
・運営は極めてスムーズ。ロッカー、着替え、トイレ等も特に不満無く、走りに集中できる
・コースも平坦で走りやすい。ただ、キャンパス内は車のスピード抑制のための段差があるので、。注意。友人は転んで、救急車行きで病院送りに。
・エイド、応援も不満無く、ともよい。

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気温33℃、高低差350mに惨敗! @火祭りロードレース

2018-08-29 07:30:00 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)


 東京は予想最高気温36℃。ぶっ倒れリスクを心配する家族の反対を押し切って、富士吉田市で開催された火祭りロードレースに昨年に続き出場しました。今年の8月は旅行先のロンドンでは多少走ったものの、東京ではあまりの暑さにとても走れず、このレースは、11月のフルマラソン出走に向けたキックオフレースの位置づけです。

 自宅を朝6時過ぎに出発しましたが、既に暑い。ただ、台風後のためか空気が澄んでいて、中央高速自動車道の国立府中IC付近からも綺麗に富士山が望めました。途中、相模湖近辺で多少流れが悪くなったものの、現地には7:40には到着。

車を降りたとたん、降り注ぐ眩いばかりの日光に、目が開けられないほどでした。富士山麓だけあって、日陰に入ると爽やかな高原の風が心地よいですが、日向に出ると高度が高く太陽に近いためか、日差しが東京よりずっと強い。このレース3回目の出場ですが、スタート会場から富士山が見えたのは初めてです。空の青、木々の深い緑、澄んだ空気の透明感が、絶妙に組み合わさり、目に入るもの全てが輝いて見えます。









 9時半にスタート。とにかく熱中症にだけはならないようにと、おっかなびっくりで走り始めたせいか、頑張ろうとか粘ろうとかの気持ちが全く湧かず、全く気合が入らない状態。その結果、2.5k過ぎて本格的な5kの上り道に差し掛かると、すぐにGive-upして歩き初めてしまいました。何しに来たんだと?と自問自答の状態ですが、倒れて救急車行きよりはいいか。





 8.5kで折り返し、今度はひたすら下り。途中で足が吊りそうになったけど、騙し騙しで何とか持ちこたえました。



 全身から湧き出る汗が滝のよう。給水所では必ずコップを2つとって、一つは頭から被りました。エイドで貰った冷凍ブルーベリーが本当にうまかった。



 辛かったのは下り坂を降り切って、高速道沿いの14k地点から17k地点のところ。2回目の折り返しコーンを中間地点に往復3k弱ぐらいで、ここだけは平地なのですが、日陰がゼロ。私も後頭部に軽く差し込まれるような痛さを少し感じ、これはやばい。



 その後も2k近くある緩やかな上り。昨年は頑張ってここは上り切れましたが、今年は最初からと戦意まるでなし。最後、スタジアムに戻って、Finishのマークを見たときは地獄の耐久レースもやっと終わりかと、全身の力が抜けるようでした。結局、ゴールタイムは2時間22分台で自己ワースト。まあ、生き残っただけで良しとしましょう。



 2018年8月27日



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第6回古河はなももマラソン完走記

2018-03-13 08:30:00 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)
 「平坦で走りやすいよ~」という出場経験者のコメントに誘われて、職場のランナー仲間たちと初めて出走。その言葉通り、多少の緩やかなアップダウンはあったものの、押しなべてフラットなコースで、寒くもなく暑くもない天候条件も重なり、4年ぶりの自己新記録を更新できた大会となりました。

 自宅を6:20に出て宇都宮線野木駅に8:20過ぎに到着。もっとも混雑する時間になってしまったため、野木駅から会場までのシャトルバスに乗り込むのに30分近くかかってしまい、会場に到着したのは9時過ぎ。更に、着替えやトイレに意外と時間を要し、スタートエリアに並べたのは、スタート10分前。ろくに準備運動もできず、かなり慌ただしいスタートなりました。





 前評判通り、平坦なコースです。そのためか10キロ地点経過が53分台、20kが1時間45分台とちょっと早すぎるぐらいでした。練習ではキロ5分30秒を基本ペースに走り込んできたのですが、やっぱり本番レースになると、周りのランナーにも影響されてどうしても早めのペースになってしまいます。
 
 20-30キロは、「後半10キロに備えて力を蓄えるところ」と自分に言い聞かせて走ります。

 それにしても、聞いていた通り、コース自体はいたって単調です。折り返し地点が設けられていて、エリートランナー達とすれ違う箇所が何か所かあるのは楽しみですが、景色を楽しんだり、目立ったランドマークはなく、正直退屈してしまうのは事実です。ただ、沿道の応援してくれる人やボランティアからの声援は熱く、力を貰えました。







 30k地点は2時間38分台、35キロ地点は3時間5分台と多少ラップは落ちたものの、余力はある感じでした。途中空腹が気になったけど、丁度いいところにアンパンの給食があったので、ずいぶん助けられました。流石に40キロ地点では5キロのラップが28分台に落ちましたが、これまでの大会での慰労に比べればかなり良い方。太陽が出てきて、気温がドンドン上がっていくのがわかりましたが、そのまま「楽勝」「楽勝」と呪文のように唱えながら、脚を前に進めました。結局、記録は3時間45分台でガッツポーズでゴール。





 この大会、ちょっと地味ですが、運営はしっかりしていますし、走やすさはNo1を競うと思います。首都圏からも十分日帰り圏内ですし、来年もここで記録を狙いたいと思います。
コメント (2)
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