その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ 「ブダペストの至宝 (Treasures from Budapest)」展

2010-10-27 23:19:51 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 ロンドンには金曜日夜遅くまで開館している美術館がいくつもありますが、ピカデリーサーカスから西に歩いて5分ぐらいにあるロイヤル・アカデミー・オブ・アーツは、なんと金曜日は10時まで開館しています。

 先週の金曜日、終業後に開催中の特別展「ブダペストの至宝: レオナルドからシーレ ヨーロッパ絵画の傑作展 (Treasures from Budapest: European Masterpieces from Leonardo to Schiele)」と題したブダペストが誇る ブダペスト西洋美術館、ハンガリー・ナショナル・ギャラリーからの作品を展示した展覧会に行ってきました。夜8時を過ぎての美術館はライトアップされて綺麗なものです。



 展示は15世紀から現代にかけての、ハンガリーの画家たちの作品やイタリア、スペイン、フランドルといった、いわゆる時代時代を風靡した西洋美術の名品のコレクションが展示されており、極めて充実したものでした。時代順に並べてあるので、西洋美術の流れを概観できるともいえます。

(Egon Schiele, 'Two Women Embracing', 1915)


 個人的にはゴヤの大胆で迫力ある人物画 、ブリューゲルの繊細で細かい描写、ルーベンスの陰影豊かな絵が好みでした。

(Francisco José de Goya y Lucientes, 'Water-carrier', c.1808-12)


 さすがに20時を過ぎるような時間ですと、館内はひっそりとしており、絵に鑑賞者が一人ついているかいないかぐらいなので、マイペースでみることができます。30歳台ぐらいの女性が多く、一人でゆっくりと鑑賞している人が多いです。200を超える展示数なので、一枚にそれほど時間をかけずとも一時間半は平気で過ぎてしまいます。

閉館間際の10時前に会場をあとにしましたが、金曜日の夜をとても充実して過ごすことができ、満足感一杯でした。

 (本特別展は2010年12月12日まで開催)

 ※ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツのHP

 2010年10月22日訪問
コメント (2)
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