その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

桐朋学園芸術短期大学自主上演実習公演『フローズン・ビーチ』 @せんがわ劇場

2024-07-15 08:21:57 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)

ご縁あって桐朋学園芸術短期大学の認定専攻科(2年間の短期大学を卒業した後のプログラム)の演劇専攻の56期学生さんによる自主上演実習の公演を観劇。

「フローズン・ビーチ」がどんな話しかも全く知らないままに席に着いたが、南国のビーチリゾートで起こるコメディタッチのサスペンスと言えるような物語。笑いもあるのだが、殺人(未遂)、人間関係の愛憎・嫉妬、心理的かけひきが含まれていて、難しいというか、とっつきにくい物語であった。2時間半の作品を1時間10分のカットバージョンでの上演ということもあってか、登場人物の心理的立場も少々分かりにくいところもあった。

一方で、4名の学生役者さんのエネルギー一杯の熱演には、大いに引き込まれた。山田さんの双子姉妹の演じ分けや、千津役の上田さんの3場夫々での変化ぶりも楽しめた。未知の作品だった故に、何に注目していけばいいのかはわからずじまいだったけど、小劇場のライブ感あふれる若手によるお芝居は見ていて元気貰える。この4名の皆さん、これからどういう演劇人生、役者人生を送っていくのだろうか。頑張ってほしい。

会場は出演者のお友達や同じ専攻の学生さんと思しき若い人が7割ほど。

 

2024年7月12日

せんがわ劇場×桐朋学園芸術短期大学自主上演実習公演

『フローズン・ビーチ』 

作・ケラリーノ・サンドロヴィッチ/演出・ペーター・ゲスナー

キャスト:上田実祐那(千津)、今野まい(咲恵)、磯馴萌々子(市子)、山田みづは(萌、愛)

 

 


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