道草、より道、まち歩き。

思いつくまま 気の向くまま、街をぶらぶら歩いています。
ブログの内容もゆるくて、道草、より道ばかり。

TERMINATOR SALVATION

2009年07月03日 23時32分51秒 | 映画
Salvation新たな三部作の第一作ということで、ラストシーンもこれまでのターミネーターシリーズと似通った終わり方となっていて、すでにT-5の制作も予定されているというから、これまた楽しみである。

いきなり冒頭はシリーズとは関係ないと思われる刑務所のシーンから始まるが、死刑囚と面会する女性の持ち物にはサイバーダイン社の文字が。これがこれからの物語に重要な役割をもってくるとは。
シリーズを重ねる度にCGの技術も増していて、このT4で登場するターミネーターは本当に恐い。あんなのに足を掴まれたらもう命を覚悟せねばならないだろう。でもジョン・コナーはやっつけちゃうんだなこれが。

今回登場したサム・ワーシントン演ずるマーカス・ライト。予告編でも分かる通り人間の心をもったサイボーグといったところだが、これが凄くいい感じだ。でもこのマーカスと、ジョン・コナーのお父さんになるまだ若きカイル・リースと、行動を共にする口がきけないスターという少女。この三人の関係はまんま「北斗の拳」なんだ。
監督のMcGが日本通ということが影響しているのかな? と勝手に想像している。

T1、T2のシーンを上手くオマージュされており、ヘンな笑いも入れずにリアリティを追求している作品で、ロボットにしてもロサンゼルスの廃墟にしてもスカイネットの本拠地も、本物のように感じられ大変驚かされる。加えてシュワルツェネッガーカリフォルニア州知事が出演しているのは見逃せない。
半年前にローランド・キッキンガーという面白い名前の俳優が、次のターミネーターとされたが実際は体だけで、顔はシュワルツェネッガーに差し替えての登場ということで、名前もほとんど聞かれなくなってなんだか可哀想。

見終わってホッとして数時間、なんだかまた見たくなってきた。

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公共工事の明と暗

2009年07月03日 01時54分39秒 | うんちく・小ネタ
清潔の話しで思い出した。

私が19歳の頃。1年働いた職場を辞め夜間の専門学校に通い始めた。学費を稼ぐために割のいいアルバイトはなんだろう? と求人誌をめくると、建設作業員の日当が7,000円。

面接翌日からすぐに現場に行くことになり、まだ若く体力もあったとはいえ、何もかも始めてなのにいきなり専門学校の新築工事の斫り工(はつりこう~入力できないorz)というコンクリートを電動工具で削る仕事をさせられたり、競馬場横の下水道工事の鉄筋工をしたり、でも1年で学費以上の収入があり、電話をひいて中古の車を買う事もできた。

当時は地下鉄東豊線の工事が最盛期で、夏のある日、急遽東豊すすきの駅の工事を手伝う事になった。
工事ではたまに転落事故があって、地下なのに? と思い掘削中の現場に行くと、覆鋼板の下は底まで何十メートルもある巨大な空間だった。確かに足場から落ちると命を落とすと思われる現場だ。

雇われていた会社ではこの数日前に鋼材の下敷きで一人が亡くなり、別な現場ではH鋼に親指を挟み切断した人もいたりで、社長としてはかなり辛い時期だったろう。

道路に空けられた入口を入り、階段を下りて行くと上下水道やガス管などの古い管が縦横無尽にぶら下がっており、仕事は古い下水の土管を新しい管に切り替えるために一度途中で水(汚水)をとめてバイパスを造り、溜まった汚水をポンプで下流に流すという。
作業には私と社長とゼネコンの現場責任者と、私より2つ位歳上で前日に入ったばかりのXさん。

まずは流れ込んでくる汚水を止めるため、古い土管に穴を開けて、速攻で固まるコンクリートをこねて堰止める。といっても水など近くにある場所ではないため、コンクリートと汚水を手でこねて、パテを作るというなんとも凄い事をやり始めた。匂いこそ感じられなかったものの、当時近くにあった病院からは赤い色の汚水も流れて来たりで、ゴム手袋を履いていることもあり汚いという感覚は麻痺した。使命感のようなものもあったのだろうか。

ポンプのスイッチはそこから遠くにあったので、私が配電盤まで行き電源を入れる合図を待つ事に。
現場はブルドーザーが掘削作業をしており大変な騒音の中、声は聞こえないので社長の合図でブレーカーを上げると何やら大変な様子に。作業場所に戻ると、ポンプにホースがちゃんと繋がっていなかったようで、3人ともポンプから漏れた汚水を頭からかぶってしまいパニック状態。

もちろん私は難を逃れたので、心配しながらも他人事だったが、次の日現場に行くとXさんの姿がない。
社長に聞くと「ああ・・・もう来ないってよ」とのこと。
二日目で汚水をかぶっちゃショックが大きかったのも無理ないか・・・なんてやっぱり他人事だった。

今では綺麗な地下鉄の駅だけれど、この駅に行く度にこの事を思い出す。

コメント (2)
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