またもや高齢者ドライバーの事故が続いて起きた。
神戸のバスの運転手に関してはまだ64だから高齢者の定義には入らないか。
一方の東京・池袋で起きた87歳の高齢者ドライバーが起こした交通死亡事故。母娘二人が犠牲になった。
アクセルが戻らなくなったと話していたらしいが、目撃者によるとブレーキランプは点灯していなかったらしく、アクセルを踏みっぱなしでブレーキは踏んでいなかったのだろうと思わずにいられない。エアバッグも作動しているし機器の故障は考えにくいし、その前から容疑者(の表記はなくエライ人に忖度した? なんて意見もあるようだ)は足が不自由になって来ていたという情報もある。
そんな足であれだけのスピードを出せるほどアクセルをベタ踏みできるのか? という疑問もあるが、たった150mほどの距離で速度は100キロ以上にも達し、ぶつかった衝撃でゴミ収集車を横倒しにするほどの衝撃があったのには恐ろしいし、母娘もとても避ける事はできなかったのだろう。
あえて容疑者というが、経歴はかなりのもので旧通産省からクボタの副会長(天下りですか)を務めたというのだから、お金には困っていなかっただろうから、タクシーとかにしていれば良かったのに。少し前には車の運転を止めようか考えていたとかで一歩決断が遅かった。
こういう事故が起きる度につくづく思うのは自動車メーカーは何をやってんのよ! って事だ。
高齢者のドライバー(とは限らないらしいが)がペダル操作で起こす事故が増えてどのくらい経つのか。店舗に突っ込んだり最悪なのは今回のような歩行者に突っ込む事故でどれだけの人命が奪われたのか。
前方の障害物を感知してスピードを制御したり、自動ブレーキの開発は進んできて、スバルは2030年には「死亡交通事故をゼロに」という目標を掲げた。
マツダも安全性に関する研究開発を強化しているというが、マツダの場合はあくまで車に乗っているドライバーの安全というように見えるし、日産もホンダも同様に思う、そしてトヨタも歩行者を守るという意識が欠けていると思う。
通常車を動かす時でも加速する時でもジワーッとゆっくりアクセルを踏むのが当然だと思っているから、ドライブに入っていようがバックだろうが発進して建物に突っ込むなんて有り得ないはずなのに。踏み間違えでアクセルをベタ踏みしてしまうことをどうして抑制できないのか?
少し前は高齢のドライバーって昔のマニュアルをずっと運転して来て、オートマチックになったためにブレーキとアクセルを間違うのか? とも考えたが昔の軽自動車のようにアクセルとブレーキのペダルが近いというなら分かるが、今の新しい車で踏み間違えるというのはどうしても運動能力に欠陥があるのかと思ってしまう。
このままでは高齢者ドライバーを見たら皆が避けて歩く事になりかねないし、もし事故を起こしてしまったら家族もとても辛い思いをするだろう。
アクセルのベタ踏みと急激に速度が上がる事を止めるのは、今の技術なら簡単じゃないかと素人だが考えてしまう。多分前方の障害物を察知するより楽じゃないかと思うのだけれど。
トヨタは今後も生き残るのはスポーツカーだなんて事を言ってないで、歩行者の安全をどうするか真剣に考えろ。そんな事だから若者の車離れが進むんだ。
世界でトップクラスの自動車メーカーなのだからその義務はあると思う。
そろそろ消費者も本当に安全な車を求めるべきではないだろうか。