道草、より道、まち歩き。

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バイキンが子どもを強くする

2009年07月01日 23時48分32秒 | 本と雑誌
Baikinga以前に「私、もう吊革はつかまない」という潔癖性の人のための本を読んだが、こちらはバイキンだろうがウンチだろうがコワくない!って本です。

藤田紘一郎著、バイキンが子どもを強くする―キレイずきおかあさんへの100の警告
この藤田さんは寄生虫学の先生で、「笑うカイチュウ」という本をいつか読んで見ようと思っていたが、たまたまこちらの本を先に見つけて読んでしまった。

新型インフルエンザ出現前から、手洗いを推奨していたが、うちの息子達は親には口答えはするのに、手洗いだけはほとんど言われなくても帰宅したら自ら手を洗っている。
しかし自分の子どもの頃を考えると、よっぽど汚くない限りそんなに神経質に手洗いをしていた覚えは無い。

そんなに手にはバイキンがうようよしているのだろうか? と「私、もう吊革はつかまない」という本を読む前から考えていたけれど、この本を読むとその心配があっさり解けてしまった。
元々ヒトの皮膚の表面にはバイキンから皮膚を守る常在菌というものが存在しているのに、抗菌剤や消毒用アルコールによりそうした菌まで殺してしまう。

手洗いは10秒流水で洗えばほとんどの菌は落ちるという。我が家には薬用石鹸とか消毒用アルコールなどはないので、せいぜい石けんだけれど、よっぽど汚れていない限り石けんすら必要ないそうだ。
なんだか今更ながら目からウロコという感じです。

驚くのは花粉症と寄生虫の関係。ある年代の日本人の寄生虫保有率が減ったときから、急激に花粉症にかかる割合が増えたという。
昔は虫下しなんて薬もあったが(今もあるのか?)、未だに子ども達はギョウ虫検査をさせられ、体から寄生虫を追い出そうと躍起だ。
体に寄生虫がいるのは正直嫌だけれど、必要以上の清潔は免疫を低下させて病気になりやすい体を作っているようだ。
薬もできるだけ頼らないのが良いだろうが、ここにもコマーシャリズムというべきか、製薬会社が薬どんどん出し、コマーシャルを流す事で、薬を飲む事に抵抗を無くさせている。

破傷風なんて恐い病気もあっただろうが、自分の子どもの頃、いつも走り回って汗と埃にまみれて怪我しても傷口を舐めて終わり、ってそんなに清潔じゃなかった気もするが、大した病気もせずに成長できたことを思うと、ほどほどの清潔さで充分なんだなって感じる。

コメント (5)
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