温暖化防止の対策として省エネが叫ばれているけれど、多くの人が自分の電気使用量など気にもしていないのでは?と思える。人と話しをしていると、ある人は月に電気代が3万円~という事も聞いた事があり、うちと家族構成はそう変わらないのに、なぜそんなに?と驚いた事がある。どうやったらそんなに使えるのか不思議だったりする。ま、それより金持ちだな~(--;と真っ先に思ったが。
京都議定書で設定された温室効果ガスの削減目標として、1990年に比べて少なくとも5%削減する事を定めた。ということで6%削減しよう!という事になったのだろう。しかし議定書批准から10年経ったが、0.1%でも減らすどころか増加の一途だ。
1990年からマイナス6%というと1985年あたりだろうか? それからでも新しい商品が次々開発、発売された。85年のファミコンに始まるプレステなどのゲーム機。MD、DVD、ブルーレイなどオーディオ製品。カーナビ、パソコンは一般的になり、デジタルオーディオは発売数年で何十種類と発売された。極めつけが携帯電話か。同じ85年に民営化したNTTができて、電話やファクスが電機メーカーから発売されるようになり、その10年後には誰もが携帯電話を持てるようになってしまった。家電では温水便座や食器洗浄機の普及が急速に伸びた。
これだけ電気を使用するモノが氾濫して、それが登場する以前の水準にエネルギーを戻せるものだろうか。経済発展をしながら温室効果ガスを削減できるとは到底思えない。欧州が削減できたのには東欧諸国が民主化したということも大きいというし、自動販売機、車だらけの日本とは全然環境に対する意識も違うし、風力発電も割合から言えば少ないが化石燃料の使用を減らそうとしていることをみても、日本にそれだけの覚悟があるかはとても疑問だ。
タスポによる自販機離れを機にたばこ・清涼飲料水の自販機廃止、自動車はリッター10km/L以下の車の製造・販売禁止、電気使用量に対して環境税を課す。大型店の営業は10時から6時(昔はそうだったんだなぁ)。午前2時すぎの街灯・看板・ネオンの類は消灯。な~んてどうだろう。思いつきだけれど、本気で二酸化炭素の排出を抑制しようとするなら思い切った事をしないと、ぜ~ったい1990年のマイナス6%なんて無理!ちまちまレジ袋をマイバッグにしたり、マイ箸を持ったり、クールビズと言って新しい服を買い、冷蔵庫を詰め込み過ぎないよう注意したってダメダメ。
でも『地球にやさしい省エネ家電♪ 暮らしにひと工夫で地球の未来が変わる』なんて言われても、賢い消費者は見抜いているんじゃないかな。