咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

大震災に便乗し・・・・どろぼう横行

2011-03-24 22:53:22 | 日記
 23日の新聞の片隅に「気仙沼の信用金庫で4000万円窃盗」の記事が出ていた。

 「東北関東大震災」では、被災者の皆さんが食べ物や飲み物、そのほかの生活物資が行き渡らない中で辛抱しながら不自由な生活を強いられ、なお耐えておられる姿に世界各国から驚きと称賛の声が上がっている・・・・見ていると涙が出てくる。

 日本は、教育が行き届いており、譲り合いの精神が浸透しているから、武士道精神が生きているからなどと、未曾有の大災害を受けながらも立派な国民性が出ているとの声が、諸外国から沢山寄せられているらしい。

 そのような中で、被災者を悲しませるような“やから”がこの震災のどさくさにまぎれ、少なからずいることに日本国民の一人として腹立たしさを感ぜざるを得ない。

 救助やボランティアを装った“やから”による犯罪との見方もある。

 宮城県気仙沼信用金庫松岩支店では、地震と津波により玄関の扉の鍵も壊れ、金庫の扉は電子ロックされているが、浸水の影響で故障していたとのこと。

 3連休の合間に誰かが故意に入室し、その金庫から現金4000万円を盗んでいたことが、22日判明したとの記事である。

 そのほか、宮城県警によると11日の震災以降、出店荒らし39件、空き巣26件、ATM荒らし2件など今回の災害に便乗した窃盗が多数発生していると報道


 一千年に一度かと言われている「東北関東大震災」、国を挙げての復興と行方不明者捜索、救助・救援活動が行われており、福島第1原発では、東電、自衛隊、消防、警察などの命を張った危険な作業も連日行われている。

 一方、全国各地の国民、企業、団体、地方自治体などが、被災地と被災者にありとあらゆる支援の輪を広げ、我が国が一丸となって最も過酷な状況の打開と復興への行動をとっており、多くの国民が被災地の復帰を願っている。

 そのような、矢先におよそ日本国民とも思えないような卑劣な行動をとるひと固まりの“やから”がいると言うことはとても残念である。

 このように人々の不幸に付け込んだ犯罪を起こすような“やから”に対しては、国も警察も厳しく取り締まり通常の刑以上の厳罰に処すべきである・・・・極刑ものである。


 ところで、福島第1原発において、命がけの放水作業などを行った東京消防庁のハイパーレスキュー隊員に対して、「長時間の放水を実施しなければ処分する」と発言していた海江田万里経済産業省の言動に物議を醸している。

 この問題発言に対しては、任務を終えて東京に帰った隊員の労をねぎらって、石原慎太郎都知事は涙を流しながら過酷な任務に対して敬意を払っており、その石原都知事が菅直人首相に怒鳴り込んだとのこと・・・・・この話には多くの国民が溜飲を下げたと思う。

 池波小説において著者は、いろいろな角度からみた日本人たるものの所以(ゆえん)と機微(きび)について随所に記されているが、次の文も当方がよく引用している一遍である。

 「いえ、いかに文明開化の世がやって来ようというときでも、人のこころなぞというものは愛憎のおもいから一歩もぬけ出すことができるものじゃございません。
 愛憎のおもいというものがわいてこぬ人は、もう人間じゃない。そう考えますね。よろこびも憎しみも、そして悲しみも、みんな上の空というやつ。こういう人間は、どうも私どもにはぴったりとまいりません・・・・」

 正に石原都知事は、日本人たる機微がよく分かり、平素から行動の随所に表れている。残念ながら、いかんせん今の民主党政権にある先生方には、日本人の日本人たる所以も機微も薄れていらっしゃるからか、今回の緊急事態においてもトップである首相のチグハグナ言動と行動が出てくるのだろう・・・・・。

 一方、野党第一党の総裁も同じであるけど・・・・・。

 地震泥棒の“やから”にもこの日本人としての機微も何もないことは明白である。


 ところで、東京都知事選は、東北関東大震災の復興の最中に予定通り行われるようであるが、日本人の機微の分かる候補者が現知事以外に見当たらず、首都東京から日本を変えようとする方がいないことは残念である。

 ご高齢の現都知事に出馬願えねばならないことも不幸なことであり、4年後には後継者がキチンと生まれていることを願いたい・・・・・。

 このようなことを申す当方も古い人間でしょうか・・・・・ねぇ。(夫)


[追 記1]
 「22日午前10時ごろ、宮城県気仙沼市松崎片浜の「気仙沼信用金庫」松岩支店の職員が「金庫から金が盗まれている」と気仙沼署に届けた。同署員が調べたところ、金庫から約4千万円が盗まれていた。同署が震災に乗じた窃盗事件として捜査している。

 同署によると、松岩支店は東日本大震災による津波で建物が損壊。金庫がある部屋の鉄製ドアの電子ロックが壊れていた。防犯カメラも作動していなかったが、ガードマンなどは立たせていなかったという。

 19日午前に職員が金庫内に金があることを確認したのが最後で、この職員は「カギはかかっていると思っていた。壊れていることには気づかなかった」と話しているという。

 22日午前9時半ごろ、施設内の片付けに訪れた職員が、金庫内から金がなくなっていることに気付いた。同署は3連休中に盗まれたとみている。盗まれたのは紙幣のみで、硬貨は残されていた。

 現場はJR松岩駅から約100メートルの住宅街だった地域。気仙沼市は22日昼までに490人の死亡が確認され、多くの建物が倒壊している」
(出典:Yahoo!ニュース 抜粋)


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