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咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

暗躍する士(さむらい)・・・

2025-07-15 20:35:45 | レビュー

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 13日(日)放送された大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」、いよいよ老中・田沼意次(渡辺謙)を失脚させようと本性をあらわにした黒幕・・・。
 その黒幕の配下の武士(矢野聖人) が、この回でも久々に暗躍するから、目が離せないドラマ展開となっていた。
 一橋治済(生田斗真)が、江戸城内で偶然見かけた旗本の佐野政言(矢本悠馬)。
 この時、治済はあることを思いつく・・・。

 それは何かと云うと、政言の父・政豊(吉見一豊) が田沼家にて苦言を呈したことについて、城内で政言が若年寄の意知(宮沢氷魚)に平謝りをしている場面を目撃したことで、政言を利用しようと思ったものである。

 意知は10代将軍徳川家治(眞島秀和) の鷹狩のお供に政言を推挙、当人は張り切って殿の目に留まるよう矢を放ち見事に獲物を射ていた。
 と、ところが、政言の射た矢と獲物が回収されなかった。
 意知が政言や配下の者と一緒に林のなかで探すも見つからない。

 この時既に、黒幕の配下の武士が、政言の矢と獲物を隠していたらしい。
 後日、この武士は佐野家を訪れ、御覧の通り鷹狩の貴殿の獲物を持参し意知が隠していたところを目撃し探し当て持参したと話す・・・。
 その後も佐野家を訪れ、田沼意次・意知親子が佐野家をないがしろにしていることを告げる・・・。
 江戸城内で政言が意知に刃傷に及ぶよういろいろと焚きつけていた。

 これまでのドラマ展開の中で改めて思い起こすと、この暗躍する黒幕配下の武士は、ある時は町人姿で登場することも。
 意次の友でもあった平賀源内(安田顕)が、人を殺めるよう仕向ける際にも登場していた武士であった。
 蝦夷地開発の話を意次に盛んに話していた源内を葬るための工作だった。
 黒幕にとって、蝦夷地を自由にされることには敵対心があるのか。

 この回のドラマ展開のエンディング、江戸城内で若年寄の意知に旗本の佐野政言が刃傷に及んだところで・・・。
 次回、意知の死を知らされた花魁・誰袖(福原 遥)の悲劇、天国から地獄に落ちたような感覚、蔦重が仇討ち本を創刊することを思いつくとか。
 見逃せないシーンが多いらしい。
 次週は参議院選挙のため、放送中止とのこと。
 2週間後が待たれる。(夫)


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NHKBS時代劇「大岡越前」

2025-06-18 20:55:55 | レビュー

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 去る8日(日)午後6時45分からスタートした同名時代劇。
 且つてテレビ時代劇全盛期の頃、TBS系列で放送されていたものである。
 大岡越前とは、加藤剛さんそのもののような雰囲気で何シリーズも制作されていた。
 名奉行の裁きに納得させられながら見入っていたことを想い出す。
 
 その時代劇全盛期の頃から、徐々に時代劇人気の低迷下の波に飲み込まれるように当時のシリーズも終焉を迎えた。
 その後、NHKが東映や松竹の太秦撮影所などとタイアップしながら、時代劇の灯を消さないようにと頑張って、「雲霧仁左衛門」とか、「大岡越前」などを制作するようになった。

 この「大岡越前」については、あの当時のテーマソングをそのまま引き継いで制作されるものだから、視聴者にとっては格別の思いも垣間見られる。
 古き良き時代の番組が、新たな俳優陣を招き、そこに時代劇を支え続けて来た職人技のスタッフ陣も健在で蘇るから嬉しくなる。
 とても、いいことである!!

 再スタート時の大岡越前の役柄は、東山紀之さんがハマっていたがジャニーズ問題の一件を機に役者業を引退されたことで、前シリーズから高橋克典さんが主人公を引き継がれている。
 
 今ではすっかり大岡越前の役柄も板につき、爽快に演じているから時代劇ファンの当方も思わず嬉しくなる。
 放送当日は大河ドラマの放送に引き続くもので、多々用事もあって録画して後日ゆっくりと見ている。

 高齢者、取り分け後期高齢者の身になると、やはり時代劇は昔の子供時代を思い起こすもので、未だに密かに心躍りながら見てしまう自分がいる。
 子供時代の昭和30年代、映画の時代劇を大いに堪能していたものである。
 今でも、時代劇を見ると走馬灯の如く子供時代に見た時代劇を懐かしむものだから、やはり歳をとったものと思っている。
 
 まだ、まだ若いつもりでいる自分が、カラ元気で生きているものと思いつつ。
 
 次週の「大岡越前」を楽しみに妻の介護に精を出しておきたいと思っている。(夫)


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唐丸が歌麿だったとは・・・

2025-05-14 21:38:00 | レビュー

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 毎週面白く拝見しているNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」、先日の展開には思わずのめり込んでしまった。
 先週、とある浮世絵を見た蔦重(横浜流星)、その筆の筆致から居なくなってしまった唐丸(渡邉斗翔)ではないかと疑念が沸いた、恐らく間違いないと。

 そして、探しあぐねて北川豊章(加藤虎ノ介)の長屋を訪ねると蔦重は、捨吉(染谷将太)と称す男に出会う。
 すると、それこそ昔の唐丸ではないかと思い、尋ねると違うとの返答だった。

 後日、唐丸に違いないと確信した蔦重は、ある策を思いつき改めて長屋へ向かった。
 以前、唐丸が模写した浮世絵を入り口に忍ばせると、それを見た捨吉が放った言葉に・・・。
 これで間違いないと思った蔦重は、部屋に入って談判する。
 
 徐々に真実を話しはじめる捨吉、人別帳にもない出自であること。
 蔦重と出会うまでの少年時代、壮絶な生き様を体験していたこと、そのため、生きている価値がなく早く死にたいと願望しながら今日に至っているとのこと。
 
 とても、涙なしでは聞けないような話である。
 
 何としても、立ち直らせてまっとうな生き方をさせたいと思った蔦重は、駿河屋のおやじさん夫婦に捨吉(唐丸)を何とかしたいと、胸の内を打ち明ける。
 すると、今は居なくなって行方不明の蔦重の弟の人別を使うことを思いついた女将のふじ(飯島直子)、それを反対する市右衛門(高橋克実)の意向を押し切ってしまった。
 これで、捨吉は人別帳に蔦重の弟として載ることとなる。
 その後、雅号を歌麿と称して、蔦重と共に浮世絵の世界で名を轟かせることとなる。
 
 歌麿の真実の出自は、ドラマの如くではないであろうけど、花魁・瀬川や平賀源内の居なくなった当該ドラマに勢いつけるためにも、歌麿登場の下りは視聴者をくぎ付けするものであった。
 素晴らしい展開である。

 当方、唐丸は東洲斎写楽として登場し、再び蔦重のもとを去って行くものと思っていた。
 ところが、このような展開になろうとは、想定外であり、想定外の面白さでもあったと思った。
 次週以降が・・・益々、楽しみである。(夫)



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どこまでも執拗に・・・

2025-05-06 21:29:21 | レビュー

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 毎週楽しみに見ている大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。
 先日は、久しぶりにヒールを演じている地本問屋を仕切る鶴屋喜右衛門(風間俊介)らが登場。
 蔦重(横浜流星)が吉原で開業している耕書堂、知恵と度胸で多くの書籍を世に出し人気を博すようにもなっていた。
 ある時、往来物という書物を出版することを思いつき、江戸市中では捌くことができないことから、地方に販路を開拓する手立てを思いつく。
 吉原に通う地方の金持ちの商売人、忘八たちの紹介で如何なる往来物なら売れるものか、その商売人の意見を聞きとっていた。
 これにより、当の本人たちを本の出版の介添えに祭り上げる。
 新たに出来上がった往来物。
 各地の商売人たちにとって自分が本の制作に関わったということで、ある意味自慢話にもなり、大量に買い占めて地方で各々が配付するとか、売りさばくようになった。

 これにより蔦重は江戸市中で地本問屋組合に加入できないながら、思わず地方に販路拡大という逆転の発想が功を奏すようになり繁盛することにもなった。
 
 と、その前に地本問屋を仕切る鶴屋喜右衛門は、版木を掘る腕利きの職人たちに蔦重と取引すれば、地本問屋仲間から仕事は出ないと蔦重の邪魔を行っていた。
 ところが、昔から蔦重を付き合いのある腕利きの職人は、蔦重から年に二十両貰うことができるから、一年暮らすには十分であると鶴屋喜右衛門らに話す。

 また、地本問屋仲間は、蔦重の動向を密かに調査しながら、次に何を考えているのかを探りながら、出版業から足を洗うまで妨害工作をし続けるようである。
 
 一方、蔦重が往来物に手を出そうとしていると知り、地本問屋の仲間で市中にあらゆる往来物を出すなど蔦重の邪魔を始めていた。 
 ところが、蔦重は百も承知の上だからこそ、地方に活路を見出そうと考えていたのである。
 
 いずれにしても、鶴屋喜右衛門はこれでもか、これでもかと云わんばかりに執拗に地本問屋仲間に妨害するよう工作していた。
 腹立たしいと思いながら見ているが、もっともヒールが登場することで、主役の蔦重が苦境を乗り越えて輝くのであるから、ヒールは必要不可欠なものであろう。
 風間俊介さんの憎たらしい演技、これあってこその蔦重かな・・・。

 また、次週以降には、次々と歴史に名が残る絵師たち、戯作者たちが新たに登場するから、これはこれで見ごたえもあると云うもの。
 唐丸(渡邉斗翔)の成長後の人物も登場するようになるのかな・・・。
 先日のドラマの中で、蔦重がしきりに唐丸の話をしていたもので。
 
 まぁ、今後の展開を楽しみに待っていたい。(夫)

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平賀源内の最期に・・・

2025-04-22 15:50:05 | レビュー

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 20日(日)、放送のあった大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。
 今回の話は、思いもよらない展開にとても驚いた。
 歴史上ではどうだったのだろうか、その点もチェックしてみた。
 
 先週放送分では、十代将軍徳川家治(眞島秀和)の後継者である家基(奥智哉)が鷹狩りの最中に突然倒れる。
 田沼意次(渡辺謙)の命で調査していた平賀源内(安田顕)は、手袋に仕組まれた毒によるものと推察。
 その手袋には意次が関わっており、早々に手袋を手に入れて毒の有無などを調べようとするが、同じく手袋のからくりに気づいた老中首座・松平武元(石坂浩二)がいち早く手袋を回収していた。
 
 武元に招かれた意次は、心穏やかではなかった。 
 ところが、ものの考え方では対立する武元は、忠義の心の厚い意次が毒物に関わってはいないと明言し、毒を仕込んだ下郎は他に居るから将軍家治に事の成り行きを報告すると云い放っていた。
 
 その後、夜半に武元も毒殺され、手袋は行方知れずになった。
 
 一方、源内は意次に毒の仕組まれたこと、その真実を探る旨命を下すよう願い出るも、意次はこの一件は終わったと源内を諭す・・・。
 得心のいかない源内は、意次と言い争うことになった。
 
 その頃、蔦重は源内に戯作を書き上げてもらうよう願い出る。
 すると、源内は今回の毒殺の一件を物語風にしたため始める。
 源内が暮らしている屋敷は、エレキテル騒動を機に長屋から引っ越したいわくつきの屋敷である。
 
 今回の毒物事件の黒幕と思しき輩が、源内を殺人者に仕立て上げる動きがあった。
 幻覚を呼び起こす煙草をわたされた源内は、錯乱状態に陥り、正気になると血のりのついた刀を握っていた。
 眼前には、知り合いの大工の死体が転がっていた。
 
 人を斬ったとして奉行所に捕縛された源内。
 その後、物語が展開する中で獄中死という結末には、視聴者のほとんどの方が驚いたものと思われる。
 ネット上で「源内ロス」が拡散していたらしい。
 
 蔦重にとっては、尊敬する学者でもあり戯作者でもあるなど、多くの顔を持っている人物だから、突然の訃報には腰の抜けるほどの驚きであったと思われる。
 えっ、ここで安田顕さんが渾身の振る舞いで演じていた源内の退場とは・・・。
 
 幻覚症状の錯乱した源内を演じきった安田顕さん、凄い演技と感心しながら見入ってしまっていた。
 素晴らしい演技であった、さすがだね!!
 
 歴史上の事実としても、源内は人を斬ったことで自首し、その後獄中死に至ったらしい。
 まさか、人生の最期がこのようなことになったとは・・・。
 今回のドラマで平賀源内の生涯について、はじめて知ることばかりで驚きと共に新たな知見を得ることができて嬉しくなった。
 
 それにしても安田顕さん、素晴らしい演技で源内を生き生きと蘇らすなど拍手喝采であろう。
 残念ながら、ドラマを支えてきた花魁・瀬川(小芝風花)の退場、源内の退場はいささか寂しくもなるけど・・・。
 仕方ないね。
 
 ところで、昨日はGG同好会主催の大会が開催され、多くの愛好者が桜の残るコースでプレーを満喫。
 当方、相変わらずホールインワンがでなくて四苦八苦。
 本日は鹿島グラウンド・ゴルフ場にて開催のGG大会に参加するけど、ホールインワンが出てくれないか、何としても挑みたい。(夫)





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ネット上でにぎわう女郎屋女将・りつの台詞

2025-03-21 20:52:25 | レビュー

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 『ひんむきゃ、みんな、人なんて同じなのにさ。これは違う、あっちは別って、垣根作って回ってさ。ご苦労な話だよ』

 先日の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」における女郎屋女将・りつ(安達祐実)が、役者が吉原に出入りし騒動になった一件について、蔦重(横浜流星)に役者の置かれた身分を語った時の台詞である。

 士農工商の身分制度が存在する当時、役者はそのどこにも所属されず、四民の外、つまり世間様の外と位置付けられていたとのこと。
 そのため、そのような者が吉原に出入りすると畳までが汚れると若木屋主人の与八(本宮泰風)に歌舞伎役者の市川門之助(濱尾ノリタカ)と同行していた馬面太夫こと富本豊志太夫/午之助(寛一郎)の二人が、水をかけられ大門の外に投げ出されたとの一件があったらしい。

 かつて、吉原で暮らす人々についても、「吉原もん」と蔑む地本問屋の差別が表面化していたところであるけど。

 そのようなことに思いをはせた女郎屋(大黒屋)女将・りつが、蔦重らに発したこれ以上ない的確な言葉が「ひんむきゃ、みんな、人なんて同じなのにさ・・・」であった。
 
 これを受けて  SNS上でも大いに盛り上がっていたらしい。
 そして、この差別的な話題は、今の世の中にも通じることであり、素晴らしい台詞と大いに盛り上がったらしい。
 
 今回、確かに脇を固める役柄を演じる安達祐実さんを介して、云わしめた的確な台詞まわしだと思う。
 
 今年の大河ドラマは、これまでにない舞台設定となっており、蔦重の生きざまと吉原の表裏が描かれている。
 異色の舞台設定でもある。
 そのためか、子供たちには見せられないとの親御さんもいるとか。
 
 もっとも、歴史的には事実の物語でもあり、武士たちが華々しく活躍した一方、このような現実も横たわっていたことを認識すべきと思われるけど。
 昭和31年まで続いていた公娼制度は、江戸時代に端を発した遊郭制度の話であり、遊郭・吉原の生きざまが戦後まで息づいていたということであろう。

 まぁ、それはとも角、蔦重が江戸のメディア王にまで上り詰める物語。
 これからも様々なことが起きて、物語もクライマックスへと展開するであろうけど、それはまだ先のことと思う。

 それまでの激アツな蔦重の生き様を拝見したいものである。(夫)

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おさらばえ・・・

2025-03-11 21:03:35 | レビュー

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 毎週見入っている大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。
 二人の主役とも云えるくらいの一人、花魁瀬川(小芝風花)が鳥山検校(市原隼人)に身請けされたことで、本主役の蔦重(横浜流星)はやや気落ちしている。
 そうも落ち込んでいられない蔦重は、愛しの瀬川を盛大に送り出した後でも吉原が盛り上がるよう考えをめぐらす。
 そして、最後の花魁姿の瀬川を冒頭に組んだ錦絵の発行を思いつく。
 ただ、地本問屋から見放されている現在、妙手を考えるため平賀源内(安田顕)の知恵を拝借。
 上様献上本との策を思いつき、田沼意次(渡辺謙)を通して上様に献上することとなる。
 
 そのようにして出来上がった『青楼美人合姿鏡』を瀬川へのはなむけとして蔦重が手渡すと、それを眺めた瀬川の目に涙が浮かんでくる。
 二人の想い出の大切な品の一遍にもなっている。

 そして、いよいよ瀬川が吉原の大門を堂々と潜り抜けるための、最後の艶やかな花魁道中が繰り広げられ、一昨夜のクライマックスともなっていた。
 正にもう一人の主役とも云える瀬川の最後の花魁道中。

 ちなみに瀬川(花ノ井)を演じきった小芝風花さん、お色気タップリの花魁を初回から演じており、ここまで見事に演じきったことに感激している。
 以前からこの女優さんの演技を見ているけど、まさかこのような花魁を演じることが出来るとは思いもよらなかった。

 それだけ、素晴らしい演技に毎回魅了されていた。
 また、花魁道中という所作、動作を寸分の狂いもなく演じており、これにもビックリだった。
 身体の芯が一本通っており、高下駄を八の字に動作する中、ブレが全くないのに驚きである。
 かなり練習もされたのであろう。
 実に美しい動きだった、何度見ても・・・。
 
 彼女による花魁道中が見納めになるのかと、蔦重どころではない視聴者の方までもが惜しいなと思ってしまった。
 Good!!
 
 そして、いよいよ吉原の大門をくぐる際に蔦重に向けて・・・。
 「おさらばへ」。
 感動のシーンの一遍でもある。
 
 大門に向って二人が交差する美しいシーン。
 視聴者も、蔦重も忘れられないことであろう。

 と、云うことで、もう一人の主役とも云える小芝風花さん退場なのだろうか。
 いえいえ、その3年後には鳥山検校は、高利貸しの一件で幕府に財産を没収され無一文になるとの史実。
 果たして、脚本の森下佳子さんが如何なる味付けにするのか興味津々である。

 一方、地本問屋の鶴屋喜右衛門(風間俊介)の蔦重ら吉原忘八たちへの巻き返しは如何様に描かれるのか。
 腹立たしくも見入っている。

 次回以降のドラマ展開に楽しみが沸いてくる。(夫)

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      (NHK公式HP抜粋)

映画「十一人の賊軍」(2024)

2025-03-07 20:55:10 | レビュー

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 「1868年に起こった戊辰戦争のさなかで、新政府軍と対立する奥羽越列藩同盟に渋々加入していた新発田藩の新政府軍への寝返りの史実をもとに、11人の罪人が藩の命令により砦を守る壮絶な戦いに身を投じる姿を描く」(ウィキペディア(Wikipedia)抜粋)

 この映画の話題がネット上に上っていた時、ちょっと観たいなと思っていた。
 すると、昨日のこと、ネットフリックスの映画配信を眺めていると当該映画が配信されており早速観ることが出来た。
 主演は山田孝之さんと仲野太賀さん、なお、監督は白石和彌さん。
 思わず喜び、さすがに嬉しくなった。
 ナイス!!
 
 概略は分かっていたが、歴史上の話が題材になっていたのかと、恩白くなって最後までじっくりと見入ってしまった。
 十人の罪人たちは様々な罪を犯した連中で、死罪は免れない者たちだった。
 殺人、賭博、火付けなどの罪人。
 東映が配給の映画だった。
 主演の二人、殺人を犯した男・政(山田孝之)と新発田藩の足軽・鷲尾兵士郎(仲野太賀)、置かれた立場は違うけど、役者として演じる役柄をとことん突き詰めて実録ドラマ的に立ち回っており、それぞれのシーンごとに目を凝らして見てしまった。
 引き付けられるものがあると云うこと。
 
 新発田藩の砦を官軍から守り通した暁には、これまでの罪をすべて流して無罪放免するとの約束であった。
 一人でも抜け駆けすれば、無罪放免にはならないとのことだった。
 砦を守る罪人と武士。
 物語の中盤あたりで新発田藩上層部の真意が判明。
 この砦を守り抜けば無罪放免は真っ赤な嘘、そこで罪人たちが仲間内の武士に歯向かう壮絶なシーンも展開。
 
 リアリティを追求するから思わず目を背けるシーンもあるが、引き込まれるシーンが圧倒的に多いから目を離せない。
 
 集団抗争時代劇・・・さすが東映だよね!!

 ところで、新発田藩の城代家老・溝口内匠を演じている阿部サダヲさん、他藩のように領地が戦火に合わないよう策を弄し、これ以上ない非情な決断をするなど、見ごたえのある演技に腹立たしくも魅了されながら観てしまった。
 さすが役者だね!!

 また、印象に残った役者さんがいる。 
 罪人の一人・爺っつぁんを演じた本山力さん、元長州の剣術家との設定。
 さすが、殺陣が凄いね(東映剣会及び一般社団法人武士道剣会所属)。
 あの黒澤明監督作品「七人の侍」の剣術使い・久蔵を演じた宮口精二を彷彿させるものだった。

 時代劇が減退している昨今、かなり面白い作品に出合うことができた。
 Good!!(夫)

     (映画com抜粋)

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映画「ブラザー・ミッション ライド・アロング2」(2016)

2025-02-21 21:14:00 | レビュー

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 昨日午後、雪のためグラウンド・ゴルフが出来ない。
 そこで、ネットフリックスで映画をチェック。
 肩の凝らないコメディアクションに遭遇。
 コメディ俳優ケビン・ハート主演の標記の映画を観賞。
 人気ラッパーのアイス・キューブとの絶妙なコンビ、「ライド・アロング 相棒見習い」の続編だった。
 前作はレンタルDVDで既に見ていた作品。
 
 警察学校を卒業しアトランタ警察に入署したベン(ケビン・ハート)、婚約者の兄・ジェームズ(アイス・キューブ)の働いている警察署である。
 ある麻薬事件にからむ潜入捜査に向かったジェームズと相棒、警察学校卒業間際の巡査の身の上であるベンもその捜査に同行したいと懇願するも、後方待機を命じられていた。
 ジェームズと相棒が麻薬ディーラーのトロイらと接触中、その様子をモニターで見ていたベンは、トロイがジェームズに銃を突き付けたことで助けに行かねばと現場に車で乗り付けて大騒動になってしまう。
 ジェームズの相棒は、ベンの放った流れ弾で負傷する騒動にも発展。
 ジェームズは何とかトロイを逮捕したことで、その男がマイアミの巨大犯罪組織に繋がっていることが判明。

 捜査のためジェームズはマイアミに向かうが、クビ寸前になっているベンは名誉挽回へとマイアミ行きを懇願する。

 マイアミの巨大犯罪組織の黒幕を追って、マイアミ警察の女性刑事(オリビア・マン)の協力も得ながら、3人は再びベンが巻き起こす騒動の中黒幕(ベンジャミン・ブラット)を追うこととなった。
 
 その黒幕の正体を知っているハッカーの男(ケン・チョン)も絡み、4人で犯罪組織に迫っていく・・・。
 ドタバタあり、アクションあり、ラブストーリーあり、笑いありの続編となっていた。
 まずまず、楽しめた。(夫)

[追 記]~解説~
 人気ラッパーのアイス・キューブ&コメディ俳優ケビン・ハート共演によるアクションコメディ「ライド・アロング 相棒見習い」の続編。アトランタ警察の刑事ジェームズは、麻薬ディーラーのトロイを摘発するべく潜入捜査に乗り出す。一方、警察学校を卒業してアトランタ警察で働き始めたベンは、婚約者の兄であるジェームズに自分も捜査に参加したいと懇願するが、後方待機を命じられる。ベンの勘違いから銃撃戦になりながらも、ジェームズはどうにかトロイを逮捕することに成功。しかしベンはクビ寸前に追い込まれてしまう。
 そんな中、トロイがマイアミの巨大犯罪組織に繋がっていることを知ったジェームズは、真の黒幕を捕らえるためマイアミへ向かうが、名誉挽回を狙うベンも付いてくることになり……。共演に「X-MEN:アポカリプス」のオリビア・マン、「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」のジョン・レグイザモ、「マトリックス」シリーズのローレンス・フィッシュバーン。前作に続き「TAXI NY」のティム・ストーリーが監督。


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実に興味深く見入って・・・

2025-02-18 20:38:30 | レビュー

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 毎週見ているNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。
 江戸の町民文化と吉原の全てが物語の舞台となっている。
 時代劇を描くと、武士社会が中心の物語がいつもは展開するけど、武士社会の話は脇役的な存在で描かれている今回のドラマ、斬新さもあって興味津々で毎回じっくりと見入っている。
 
 不幸な出自、名もなき一介の町人・蔦屋重三郎、通り名は“蔦重”の半生が描かれる物語。
 その男、江戸のメディア王にまで上り詰めるとの痛快な話とか。
 江戸っ子で気が強いが涙もろい、思い立ったが吉日と東奔西走の行動派。
 たまには、おっちょこちょいなところもあるべらぼうな人生。
 
 その主人公・蔦重、身体を張って痛快に演じている横浜流星さん。
 これまで知見もない役者さんだったけど、素晴らしい役者さんと思いつつ毎回見入っている。
 
 出る杭は打たれるとの格言通り、蔦重は吉原の不幸な身の上の女郎のため、吉原のため身体を張ってある目的達成のため日夜駆けずり回っているが打たれ通しである。
 自らの才能を見出しつつ、吉原のため“地本問屋の仲間に加えてもらいたい”との一心で日夜奮闘している。

 先日の話では、今の倍売れる吉原細見を作ることで、地本問屋の仲間に加えてもらう約束を取り付け、老舗地本問屋・西村屋(西村まさ彦)の妨害工作ももろともしないで、苦心の末遂に画期的な吉原細見を制作・・・。
 やっと、地本問屋の仲間に認められようとしていた。

 すると、次回の展開は再び試練が待ち受ける物語が展開する予感。
 『偽版の罪で捕まった鱗形屋(片岡愛之助)が放免された』らしい。
 鱗形屋の巻き返しと、蔦重への倍返しがありそうな・・・?

 益々、目が離せなくなっている当該ドラマ、実に面白い・・・。(夫)

[追 記]~第7話あらすじ~
 鱗形屋(片岡愛之助)が偽版の罪で捕まった。この機を逃すまいと、蔦重は今の倍売れる吉原細見を作ることを条件に、地本問屋の仲間に加えてもらう約束を取り付ける。それを快く思わない老舗地本問屋。西村屋(西村まさ彦)は、浅草の本屋・小泉忠五郎(芹澤興人)と別の細見を作り、蔦重の参入を阻もうとする。
 細見お披露目直前まで編さんを繰り返した蔦重。そこに花の井が現れ、ある話を持ち掛ける。(NHK公式HP抜粋)



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映画「バック・イン・アクション」(2025)

2025-02-07 22:32:40 | レビュー

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 心配していた積雪と凍結も問題のない状況にホッとしている。
 昨朝も早くからバタバタして、無事に妻をデイサービス先に送り届けた。
 その後、2、3の電話を掛けていた。
 毎週金曜日にグラウンド・ゴルフの練習や同好会の大会を行う東出雲グラウンド・ゴルフ場、その近辺在住のIさん宅、積雪が10㌢以上あって雪かきしていたとのこと。
 
 本日もグラウンド・ゴルフはとてもできない状態とのことだった。
 我が家の周りには、積雪がないもので思わずビックリ。
 南側がよく降ったらしい!!
 
 ところが、昼前のこと、窓から外を見るといかにも積もりそうな小さ目のボタン雪が降りはじめ、たちまち銀世界になってきた。
 夕方には止むらしいけど、妻を迎えに行くときは若干の積雪があるかも・・・。
 仕方ないこと!!

 先日ネットフリックスで鑑賞の映画「バック・イン・アクション」(2025)が面白い。
 コメディアクションの部類に属すとのこと。
 確かにコメディ的な要素も多かったが、アクションも中々のもので楽しめる。
 二人の元CIAの諜報員、かつてどちらも凄腕のスパイとしてならしていた。

 ところが、訓練の合間に付き合い始めた二人。
 子供が出来てしまって、二人して姿を隠して暮らしてきた15年間だった。
 エミリー(キャメロン・ディアス)とマット(ジェイミー・フォックス)!!
 
 今では、女の子と男の子の二人の子供を育てている。
 ところが、二人が引退前のこと、悪の手に落ちる寸前に世界を揺るがすコンピュータソフトのキーを守って航空機内で悪党と格闘。
 
 ところが、格闘の最中に操縦士に弾丸が命中し飛行機が墜落寸前。
 パラシュートは一つ。
 その一つを使って、運よくエミリーとマットは脱出。
 雪のある山肌に飛行機は激突。
 悪党と二人は墜落死したものとCIAや悪党たちは思い込んでいた。
 
 そして、姿を消して15年・・・。
 ところが、ひょんなことから二人の消息が判明し、そのキーを巡ってCIAや悪党たちがエミリーとマットの家族を追いはじめる。
 
 ここから、物語は一気に動き始める。
 エミリーの母親役で懐かしい女優さんも登場・・・グレン・クローズ。
 
 CIAに裏切り者もいるなど、また子供たちが思わず活躍するからコメディアクションとして楽しめた。(笑)
 114分もあっという間に・・・。(夫)


          (映画com抜粋

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面白くなってきた

2025-01-28 21:16:00 | レビュー

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 この正月からスタートの大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」、一昨夜放送の『雛(ひな)形若菜』の甘い罠(わな)、いよいよいいところで、思わぬ落とし穴にはまってしまった蔦重(横浜流星)、一体これからどのような歩み方をするのか。
 一筋縄ではいかない連中ばかりがまかり通っている吉原界隈、正に魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界である。

 忘八の寄り合い、人にあらずを旨とする吉原を取り仕切る個性豊かな面々。
 育ての親・駿河屋市右衛門(高橋克実)を筆頭に扇屋宇右衛門(山路和弘)、松葉屋半左衛門(正名僕蔵)、大文字屋市兵衛(伊藤淳史)、りつ(安達祐実)などの多くの顔ぶれが蠢いている。

 その寄り合いで蔦重に花魁の錦絵を作成するよう厳命、費用は花魁たちの入銀で・・・と。
 思案の挙句、平賀源内(安田 顕)から資金調達の方策の手がかりを得た蔦重、いよいよ呉服屋を取り込んで・・・と思いついた矢先、西村屋(西村まさ彦)がやって来て共にやろうとなった。
 呉服屋の入銀で錦絵の制作を順調に進める。
 
 錦絵が完成するまでに思いもよらないことが起きる。
 礒田湖龍斎(鉄拳)が書き上げた原画を預かっていたが、ふとしたことから濡らす羽目に。
 ところが、この原画を下に写しをものの見事に書き上げたのは、ほかならぬ孤児の唐丸(渡邉斗翔)だった。
 ビックリ仰天の蔦重・・・。
 この子が歌麿か、写楽か・・・と、ネット上で話題に。

 一方、錦絵作者の湖龍斎を演じる鉄拳の素顔が・・・。
 これまた、ネット上で話題になっていた。
 そのような出来事を挟みながら完成した錦絵、やはりそれ相応の出来栄えだった。
 いよいよ、お披露目となり版元となるはずの蔦重(耕書堂)だったが、そこに鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)と鶴屋喜右衛門(風間俊介)が現れ、出版界の掟で新参者は版元に慣れないと厳しい口調で言い放った。

 おいおい、甘い蜜に群がる蟻の群れ・・・か。
 悪役のお二方登場なのか。
 このドラマを見ている多くの視聴者、腹立たしい思いだったかも。
 こちらも、思わず蔦重にのめり込んで見入ったもので。
 その時代も、今の時代も代わり映えのしない人間の世界が垣間見られる。

 次回以降がさらに面白い展開になりそうな予感で終わった。
 一方、城中では、後の老中・松平定信(田安賢丸・寺田 心 )と田沼意次(渡辺謙)の確執も芽生え始めており興味津々。

 期待感も膨らむ、いいね!!(夫)



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映画「アドヴィタム」

2025-01-22 20:16:00 | レビュー

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 フランスとベルギー合作の標記の映画、98分間と手ごろな長さのものだった。
 サスペンスアクション映画の部類。
 ちなみに「アドヴィタム」とは、映画上の翻訳では「命ある限り」とのこと。
 映画を見終えるとその翻訳名が分かってくる。

 高層ビルの壁際の点検中、一人が不可抗力なのか一気に下方へ落ちていき何とかストップ。
 それは元特殊部隊GIGN(国家憲兵隊治安介入部隊)の隊員だった男・フランク。
 ある任務に失敗しGIGNをクビになり、今は身重の妻とつつましく暮らしている。
 
 ある日、突如覆面の男たちが自宅に乱入し、妻と二人抵抗するも妻が人質に獲られフランクも捕まってしまった。
 フランクがあの失敗した事件の真相を解明すべき証拠品を保管している鍵、その証拠品が狙いの男たちと分かる。
 当該証拠品と妻の交換を条件に乱入した男たちは立ち去って行く。
 
 ここから物語は過去へと遡る。
 フランクが失敗した任務とは、乱入してきた男たちは何者なのか。
 物語が過去に遡ることで徐々に分かってくる。
 
 また、妻も元特殊部隊GIGN(国家憲兵隊治安介入部隊)の隊員であった。
 そのため、身重ながら抵抗する冒頭のアクションに・・・おや、と思わせられる。
 
 過去の物語から現代へと戻ったところで、主人公のフランクが妻を取り返すためにあの正体不明の男たちに挑む反撃がはじまる。
 その際に同じくあの事件で負傷しGIGNを辞任している元隊員の協力の下、妻奪還のバイオレンスシーンが展開・・・。
 
 と、その前に正体不明の男たちの首領格の男は、さる男を殺害しその銃にフランクの指紋をつけることで、フランクは殺人犯としてフランス警察から追われる身でもあった。
 対警察の追跡を交わしながら、妻を取り返すために壮絶なアクションシーンが次々と展開する。

 最後まで・・・どうなる、どうなる。
 なじみのない俳優陣、そのために返ってサスペンスアクションとしての面白さが倍増するようであった。
 と、そのように思いつつエンディングまで見入ってしまった。

 当方には、面白い作品と思ったものである。(夫)
 

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」はじまった

2025-01-08 22:25:00 | レビュー

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 2025大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」もいいね。
 千年前の時代絵巻の物語から一転、今回は江戸時代半ばの100万都市江戸吉原を舞台にした物語が展開。
 出演者もとても多くて、どの俳優さんがどのような役柄とひと言では言い表せない面白さが第1回から展開していた。
 
 物語の始まりは、“火事と喧嘩は江戸の華”とまで言われた江戸の大火からスタート。
 江戸三大大火の一つ明和の大火とのこと。
 実際に火事用のセットを燃やし、そこにCGを被せながらこの大火の中で、江戸の人々が逃げ惑うシーン。
 その火事は遊郭の吉原を焼き尽くし、そこに主人公の蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)が、吉原の女郎や子供を助けるシーンからスタート。 
 明和の大火の様子が上手く描かれていたと思われる。
 冒頭からうならせるシーンがスタート。

 それから1年半後、本格的に物語が動き始める。
 茶屋で働きながら、貸本業を営んでいる蔦重が日々忙しくしている。
 子供の頃、幼馴染の花魁(おいらん)・花の井(小芝風花)と共に朝顔(愛希れいか)に可愛がってもらっていた。
 その朝顔は病に倒れ、食べるもののろくに与えられず亡くなってしまった。
 
 亡くなった何人もの女郎たちは、埋葬前に身ぐるみ剝がされて何も身に付けないで埋められるシーン。
 そこに涙ながら蔦重がやって来て、朝顔に衣類を被せ昔お世話になったことを回顧する悲しいシーン。
 
 それぞれの店のため懸命に働きながら、病などになると食べ物もろくに与えられない不条理に耐えかねた蔦重が一念発起する。
 どうしたら、吉原にお客が戻り繁盛するようになるのか。
 
 引手茶屋・駿河屋の主人市右衛門(高橋克実)をはじめ女郎屋の主人・松葉屋
半左衛門(正名僕蔵)らの大勢いる寄合所に訴え出る蔦重、だが全員から一笑に付される。
 それでも訴えると、義父の駿河屋市右衛門の怒りを買って、階段から蹴落とされるがそれでも何とか手立てを考えつこうと奔走する。

 最後は時の老中・田沼意次(渡辺謙)に拝謁することを得る中で、意次からお思いもよらない知恵を授かる。
 もっとも、この時代一庶民が老中に拝謁できるわけもないが、今回の物語上では悪名高い意次の人間的な温かみのある人物像を描くのであろう。
 そのための意次と蔦重の対面を持ってきたかも・・・。
 
 もっとも、最近の新たな知見では、意次は中々の人物であったとの評価が上がり見直されつつあるらしい。
 それを増幅するため、渡辺謙さんの抜擢なのかな・・・。

 蔦重は何度も苦渋を飲みながらも、持って生まれた度胸とやさしさ、人間味豊かな性格で大きく成長する様子が徐々に描かれるものと思っている。
 毎週、毎週のこの時間帯が楽しみになって来る。
 
 何しろ。吉原のバックヤードまで描かれる今回の大河ドラマ、それだけでも面白そうであると思っている。
 Good!!(夫)


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雲霧仁左衛門ファイナル

2024-12-29 15:38:38 | レビュー

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 年明けの5日(日)NHKBSにおいて、午後7時から「雲霧仁左衛門ファイナル」がはじまるとのこと。
 昨日の土スタに主役の雲霧仁左衛門を演じる中井貴一さんがゲストで出演。
 同名ドラマの裏話や共演者からのコメントも・・・。
 それぞれ、楽しく見入ることが出来た。
 池波正太郎原作の雲霧仁左衛門が、NHKBSで京都松竹撮影所とタイアップし制作されたのが2013年だったらしい。
 原作も前編・後編となっており、2つのシリーズで終了となったが、本格的時代劇復活となって同番組も人気を博したとのこと。
 
 中井貴一さんらがここで時代劇の灯を消すわけにはいかない、本格的時代劇を続けるためにも是非シリーズ化できないだろうか、とスタッフ一同と協議。
 その結果、故池波正太郎先生の親族の方の許可を得て、原案ということでシリーズが始まったらしい。
 
 10年以上も続いた本格的時代劇「雲霧仁左衛門」も一旦完結と云うことで今回ファイナルというサブタイトルで制作されたようである。

 雲霧仁左衛門VS火付盗賊改・安部式部の構図がとてもいい。
 安部式部を演じる國村隼さんも毎回、毎回楽しみであるとか。
 敵対関係にありながら、仁左衛門が元武士でありその生き様にやや共感する部分もあって、捕縛しなければならないが・・・。
 
 まさに池波小説そのものの神髄でもある。

 一方、新春5日(日)午後8時から総合で新たな大河ドラマがはじまる。
 江戸を舞台に描かれる「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」もちょっと魅かれそうな物語のようである。
 ここには、火付盗賊改・長谷川平蔵が出て来るらしい。
 池波小説の人気シリーズの「鬼平犯科帳」の主人公でもあるが、大河ドラマに出て来る長谷川平蔵はどのように描かれるであろうか。
 
 脇役としての登場であるが、興味津々でもある。

閑話休題
 ところで、昨日の2024年最後のG1レース「ホープフルS」では、イチオシの6番クロワデュノールが素晴らしい強い勝ち方を見せてくれた。
 来年のクラシック三冠レースにも大きな希望が垣間見られた。
 それほどの逸材のようでもあった、あのコントレイルと同じ道を歩んでおり、大いに楽しみなPOGで応援する競走馬である。
 
 レース結果は、3着にブービー人気の11番ファウストラーゼンが向正面から動き、最後まで渋太く粘り込んでおり・・・。
 当方、馬券にはならなかった。

 それでもクロワデュノールの今後の活躍が楽しみになるから嬉しくなった。(夫)
 

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