掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

地ビールフェスタin広島2009

2009-09-08 21:57:54 | ビール
先日の日曜日(9月6日)広島市中区大手町の「鯉城会館」5Fで地ビールフェスタin広島2009」が開催され夫婦で参加して参りました。このイベントは昨年初めて行われ、好評に付き今年で2度目の開催に成りました。
昨年、第一回目に引き続き今年も中区新天地のビールバー「ゴールデン・ガーデン」さんでチケットを購入致しました。
今年は昨年に比べさらに大好評で、開場12:00のところ我々は10分くらい後に入場したのですが、すでに会場は多くの人で溢れ、当日券を求めて並ばれていたお客様も、チケット購入後スタッフがお客様の様子を見ながら入場してもらう・といった状態で、本当に多くの方がいらっしゃり今年も大好評でした。
このイベントは、日本の地ビールのブルワリーが数多く参加して行われます。
参加ブルワリーは次の通りです。
【岡山県】
吉備土手下麦酒・作州津山ビール・独歩ビール〈昨年飲めなかった吉備土手下麦酒の縁(えにし)。本ブログがリンクしている温泉トトロさんがサーバーの前に・・・・)
【島根県】
出雲路ビール・松江地ビールビアへるん
【鳥取県】
大山Gビール
【広島県】
呉ビール
【茨城県】
常陸野ネストビール     
【千葉県】
ハーヴェストムーン
【神奈川県】
サンクトガーレン
【山梨県】
冨士桜ビール
〈今年も気に成っていた冨士桜ビールラオホ(燻製ビール。
【富山県】
城端麦酒
【愛知県】
盛田金しゃちビール
【三重県】
伊勢角屋麦酒
【大阪府】
箕面ビール
【愛媛県】
梅錦ビール
【福岡県】
ブルーマスター・門司港地ビール工房
【宮城県】
宮崎ひでじビール
各ブリュワリー2種類のビールをエントリされておりましたので、参加ブルワリー19社×2種類の38アイテムのビールを楽しむ事が出来ました。会場では、今回のイベントの中心人物「ゴールデンガーデン」の福本さんにもお会いする事が出来ました。
ビールは、エールタイプ・ヴァイスタイプの上面発酵のものが結構有り、とても個性豊かなものが多く楽しませて頂きました。
「ゴールデンガーデン」さんで、有る時には必ず頼む山梨「冨士桜ビール燻製ビール」も個性の光るビールですし、愛知「名古屋味噌ラガー」といった原料の一部に赤味噌をしようした、確りしたラガービールなど、ユニークなビールも多々在りました。



シュナイダー・オクトーバーフェストビール

2009-09-07 21:20:05 | ビール
朝晩は幾分か涼しく成ってきたものの、日中はまだまだ暑さが厳しくビールが美味しい今日この頃です。
先日の日曜日、広島市の「鯉城会館」でビールフェスタinひろしま2009」が行われ、私も参加致し日本の素敵なクラフトビールを沢山飲んでまいりました。詳しくはまた次回のブログにてご紹介致します。
そんな中、先日お取り引き頂いている大阪の商社さんから、今年第一弾と成る恒例シュナイダー社のオクトーバーフェスト時期に合わせて造られた限定ビール「シュナイダー・エーデルワイス」が入荷致しました。
500ml瓶入り=価格650円シュナイダー社は、レーゲンスブルグから、ドナウ川を約20キロ上がった所・小さな旧市街城壁に囲まれた街ケールハイムにレストランとビアガーデンが併設された醸造所が在ります。

当店で今期、この他に入荷を予定しているオクトーバーフェストビールは次の通りです。
ヴェルテンブルガー・アノ1050(下面発酵メルツェン)
エルディンガー・オクトーバーフェストビール(上面発酵ヴァイス)
シュパーテン・オクトーバーフェストビール(下面発酵メルツェンン)

オクトーバーフェスタは「バイエルン州」の州都「ミューへン」で行われる世界最大のビール祭りです。
その時に飲まれるオクトーバーフェスト用のビールは、メルツェンと呼ばれるタイプのビールです。
以前、まだ冷やす技術がなかった頃、ビールの醸造は秋から冬に限られていました。当時は醸造の為、冬に川や湖からこ氷を運んで、磐をくりぬいた地下室に貯えていました。その氷も3月頃には尽きてしまう為、そのシーズンの最後に仕込むビールをメルツェンビア(メルツェンはドイツ語で3月の事)と呼ばれるように成りました。
ミューへンでは、当時これを夏中大切に地下室に貯えておき、次の仕込が始まる前に、オクトーバーフェストの時に飲みました。ですからオクトーバーフェストのビールは伝統的にメルツェンビアなのです。麦芽比率も高く、アルコールも弱冠高く、味わいはモルトの風味も豊かで確り飲み応えのあるビールです。
本商品の「シュナイダー社」は、ヴァイスビール専門の名門醸造所です。よって本商品は、伝統的な下面発酵メルツェンタイプではなく、上面発酵のヴァイスビール(原料に小麦を50%以上使用した酵母入り)なのです。しかし麦芽比率を高くした確りめの味で、メルツェンを意識したヴァイスビールに造られていますのでメルツェンの厚みの有る確りした味わいと、ヴァイスビールの酸味の有る爽やかな切れ味が見事にマッチしたまさにいいとこどりといった感じです。(正確にビールの分類をするとヴァイスタイプのジャーマンエールという事になるのでしょうか・・・・)
しかもこのビールは、今夏に逞しく生育し収穫したての無農薬・オーガニック(ラベル向かって右やや下の丸いオーガニックマークが付いています)のホップ・大麦・小麦モルトのみを使用し、さらに品質に磨きをかけたビールなのです。
毎年、とてもに人気の限定商品です。楽しみにしていた皆様・まだ飲んだことのない皆様、是非早めにお問い合わせ下さい。



天寶一・冷やおろし?

2009-09-05 11:55:58 | 日本酒
本日は、広島県福山市神辺の蔵元「天寶一 五百万石純米 秋上り冷詰」冷やおろしのご紹介ですが、その前に少々・・・・・。
この次期、多くの蔵元さんから「冷やおろし」と呼ばれるお酒が出荷されます。
基本的に「冷やおろし」は、春に醸されたお酒を、一端熱殺菌(火入れ)をし夏を越し程よく熟成をさせ、その後通常は、出荷前にもう一度火当てをするのですが、それをせず最初の1回の火入れの常態で秋頃に出荷されるお酒です。(年々出荷の日程が早く成っているのは、熟成期間が短くなり苦慮する事では有りますが・・・)いわば、蔵元から言えば冷やおろしのお酒としては「現在、自社のお酒は理想的な熟成状態に成っていますよ・・・」というより「今のところ夏を越してこんな感じの熟成具合に成っています」という感じでしょうか・・・。
そういった事からも、当然の事ながら「冷やおろし」の商品については、蔵元によって熟成の具合にばらつきが有ります。要因としては、各社火入れのタイミング・保存熟成させる環境(温度態など)や酒質などなど・・・によって、かなり硬めの味わいのものから、程よく味わいが出始めたような酒まで熟成具合が異なります。
蔵元によっては「弊社のお酒は、十分な熟成期間が欲しいので・・・・」と冷やおろしの商品をお出しにならない蔵元様も当然多々いらっしゃいます。(冷やおろしを出さない要因は必ずしもそれだけでは有りませんが・・・)中には面白いところで「冷やおろし二夏越し」などという2年近くの熟成期間を経た商品なども有ります(近々入荷予定)
夏にも当ブログで書いた通り、お酒自体に「この季節だからこのお酒・・・」などというのは余り意味がないと私自身は思っています。
個人的な見解を述べさせて頂くと、基本的に「いつの季節にも美味しく飲める」というのが理想でだと思っていて、春先だから・夏だから・秋だから・冬だからこんな酒・・・などというのもは、蔵元の営業戦略の一つとして有る話ですが、といって当店の立場からすると必ずしも「秋だから・・」といって追っかけていって「冷やおろしばかり、力を入れる」という訳ではありません。
ただその時にしか出ないスペックで有ったり、今後熟成の楽しみなものに関しては仕入れますし、紹介も致します。ですから私の中では、余り「冷やおろし」というお酒の観念はなく、ましてや好いとか悪いとかという訳ではなく、普通に20BY(平成20年度醸造酒)の商品という事でしかありません。

そういった訳で大変遅くなったのですが、本題のお酒紹介です。(だれぞの落語のように思いっきり枕が長く成ってしまいました。)今回これだけ「冷やおろし」の話をしたからには、この企画の商品(私には普通の20BY・・・・・ひつこいのお酒のご紹介です。
「天寶一 五百万石純米 秋上り冷詰」原料米:五百万石(福井県産) 精米歩合:60% 日本酒度:+11.0 酸度:1.8 使用酵母:9号 アルコール度:15.8
1800ml=価格2,625円
720ml=1,313円


今回の、この商品以外に「天寶一」さんでは原料米に五百万石を使用している種類はなく、やはり他の商品と比べても独特の個性を持っています。
今の熟成状態はまだ硬めで、常温で飲むとシャープで軽快さは有るものの味の奥行きや膨らみといった立体感に少し欠ける様な気がしました。しかし一度55度位お燗にすると、あららら・・・・・多少の若さはいがめないものの、常温の時とは全く印象が違い、味に奥行きが出て、渋・苦味は突出しておらず、柔らかな旨味とほんのりと米の甘味を感じます。65度位に温度を上げると柔らかな印象は影を潜め、旨味と酸味も程よくキリットした印象に変わります。燗冷ましも、とてもとても旨味が出て来て後キレの酸もよく、個人的にこの状態が一番バランス良く感じました。今の状態では燗酒の方が圧倒的に味の伸び幅が有りボロ勝です。当然熟成と伴に味わいは徐々に乗ってくる事と思われます。
先にご紹介した商品では有りませんが、二年越しの冷やおろしに成るとどうなる事かと期待を持たせます。出来る事なら、紅葉のラベルで秋仕様ラベルにせず、通常ラベルで出荷してい頂ければ、熟成の状況を見計らってどうどうと店頭に並べる事も出来るのですが・・・・・それが春だろうが冬であろうが(でもどうどうと並べちゃうかも・・・
酒販店として、今の状態で秋限定として売り切ってしまうのはいかがなものかと・・・・。蔵元も現段階で商品完売のようですし



純米燗・秋の宴

2009-09-03 16:40:07 | 告知
昨年に引き続き、今年も広島リーガロイヤルホテルにて9月27日(月曜日・祝日)日本酒イベント純米燗・秋の宴」が開催されます。
このイベントは、リーガロイヤルホテル広島のお料理を食べながら、参加25蔵のお燗酒を楽しむ会に成っています。
開催時間は17:00~19:00です。(欲を言うともう少し長い方がよいのですが・・・・)
参加の蔵元は次の通りです。

錦屋 (金の井酒造) 宮城県栗原市
萩の鶴 (萩野酒造) 宮城県栗原市
ひこ孫 (神亀酒造) 埼玉県蒲田市
蓬莱 (大矢孝酒造) 神奈川県愛甲郡
隆 (川西屋酒造店) 神奈川県足柄上
成政 (成政酒造) 富山県南砺市
天遊林 (タカハシ酒造) 三重県四日市
るみ子の酒 (森喜酒造場) 三重県上野市
琵琶の長寿 (池本酒造) 滋賀県高島市
秋鹿 (秋鹿酒造) 大阪府豊能郡
京の華 (向井酒造) 京都府与謝郡
竹泉 (田冶米) 兵庫県朝来市
奥播磨 (下村酒造) 兵庫県姫路市
諏訪泉 (諏訪泉酒造) 鳥取県八頭郡
冨玲 (梅津酒造) 鳥取県東伯郡
國睴 (國睴酒造) 島根県松江市
+旭日 (旭日酒蔵) 島根県出雲市
賀茂鶴 (賀茂鶴酒造) 広島県東広島市
天寶一 (天寶一) 広島県福山市
龍勢 (藤井酒造) 広島県竹原市
竹鶴 (竹鶴酒造) 広島県竹原市
白鴻 (盛川酒造) 広島県呉市
一代 弥山 (中国醸造) 広島県廿日市市
悦 凱陣 (丸尾本店) 香川県仲多度郡
旭菊 (旭菊酒造) 福岡県久留米市
他2蔵を予定

【チケット予約・お問い合わせ先】
参加は完全予約です。必ずチケットをお求め下さい。
TEL(082)288-5743(直通) 
リーガロイヤルホテル広島(宴会予約ラウンジ)
受付時間10:00~19:00
直接電話での予約も出来ますが。
こちらをクリックしてネット予約も出来ますのでご利用下さい。
会費はお一人様¥9,500
口座番号
広島銀行本店 普通2146228
三井住友銀行広島支店 普通1222162

皆様、秋の味覚純米燗酒を味わいに是非足を運んでみて下さい。
さあ日本酒好きの方々、蔵元さんにも広島の心意気を見せてやりましょう



龍勢・冷やおろし入荷

2009-09-02 11:15:17 | 日本酒
日中は、まだ残暑が厳しいものの朝晩はとても涼しくなり秋の気配を感じるように成って来ました。
そんな中、お隣の町竹原市の藤井酒造の「龍勢・純米冷やおろし」が先日発売になり入荷致しました。
先日のブログでは同社の秋の蔵出し」という商品をご紹介致しましたが、それに続く第2弾という事に成ります。
「冷やおろし」は、毎年この時期恒例の商品ではありますが、今年はいつもの原料米「八反錦100%使用」のものと「備前雄町100%使用」のものと2種類でしたが、それに加へて「山田錦100%使用」で醸されたお酒も加わりこの度は、3種類という事になりました。その中で、どのアイテムをセレクトようかと思いましたが、結局3アイテム全て仕入れることに致しました。
この3種類は全て中取り上槽された原酒を瓶火当し、ての後熟成を掛けるという製法で造くられています。

「龍勢 純米冷やおろし・備前雄町」原料米:備前雄町 精米歩合:60% 酸度:1.9 日本酒度:+5.0 アルコール度:18度台 使用酵母:協会6号
雄町らしい、ふくよかで奥深い味わいの一端が垣間見える味わいです。まだまだこれから旨味を増して来るので熟成がとても楽しみです。
1,800ml=価格3,360円 720ml=1,680円 

「龍勢 純米冷やおろし・山田錦」原料米:山田錦 精米歩合:60% 酸度:1.9 日本酒度:+5.0 アルコール度:17度台 使用酵母:協会6号
アタックは柔らかな綺麗で軽快な感じですが、底の味は結構確りとしています。まとまった感じはありますが、フィニッシュまだ若い青さが残ります。
1,800ml=価格3,200円 720ml=1,600円

「龍勢 純米冷やおろし・八反錦」原料米:八反錦 精米歩合:60% 酸度:1.9 日本酒度:+4.0 アルコール度:18度台 使用酵母:協会6号
キリット引き締まった、シャープな味わいで酸味もきっちり感じます。熟成と伴に味の幅が出くればもっと立体感を感じるお酒になると思われます。

この機会にどうか龍勢の「冷やおろし」お試し下さい。