掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

辨天娘23BY入荷

2012-01-20 17:31:53 | 商品紹介
鳥取県八頭郡若桜町の蔵元「太田酒造」さんから、今年度醸された(新酒)お酒3アイテムが、先日入荷致しました。
こちらの太田酒造さんには酒造期に、ここ数年間毎年泊まりがけで蔵仕事をさせ頂いております。
しかしながら今年は日程が合わず蔵の仕事が出来ず非常に残念に思っておりますが、どうにか時間を見つけお伺いしようと思っておりますが・・・・・・・。
話が逸れてしまいましたが、本題に戻り今回入荷の商品をご紹介致します。

辨天娘 槽汲み
荒走り純米生原酒 (玉栄)
原料米:玉栄 精米歩合:70% 日本酒度+15.0
太田酒造では、お酒を搾る際にヤブタではなく「槽」(ふね)で搾られます。槽とは酒袋に醪を汲み入れて、その酒袋を順々に積んで行き、上から万力の親分のような物で搾って行きます。
こちらの荒走りは、醪が入った酒袋はを積み圧力を掛ける前に醪自体の重さにより、お酒が搾られ布製の酒袋の目を通って、少し醪を含んだ白濁した「薄にごり」のお酒が出て来るものが荒走りに成ります。要するに最初に垂れ落ちてくるクリアーなお酒という事に成ります。
その布の目を潜り抜けた小さな醪(滓)で白濁したお酒を、濾過や滓引きをすることなく、薄にごり状態で瓶詰したのがこのお酒に成ります。
奇麗な酒質ながら、米の旨味のニュワンスを十分に感じる事が出来ます。フレッシュでシャープな酸と渋が後半の味わいに目立ちますが、この味わいが全体を引き締めている印象です。熟成と共に更に調和を見せてくれる事と思います。
価格1800ml=¥3,450 
価格720ml=¥1,725


辨天娘 槽汲み
中汲み純米生原酒 (鳥姫)
原料米:鳥姫 精米歩合:70% 日本酒度:+14.0
先ほどの荒走りは白濁したお酒ですが、その後、酒袋の目を掻い潜って出て来た小さな醪が流れ出ている内に、布の目が醪で詰まって来て小さくなり、その結果醪はせき止められ袋に残り、透明なお酒だけが流れ出て来ます。それが中垂れと言う事に成ります。余談ですがその後、強制的に圧力を掛けて搾る部分が責め(せめ)といわれます。
この中垂れのお酒は、鳥取県が開発した酒造好適米「鳥姫」で醸されたお酒です。鳥姫とは父に玉栄(山栄絵+白菊)母に神の舞(五百万石+美山錦)を掛け合わせて開発されたものです。
アタックは滑らかで柔らかい米の優しい味わいを感じます。中盤以降は青っぽい渋と酸を感じ、二口目以降はさらに渋・苦・酸味が強調される印象です。もう少しお酒が落ち着くとさらに旨味が増しバランスの良い味わいに成ると思います。とはいえ、フレッシュで生き生きした生命感のある爽やかさも持ち合わせています。
価格1800ml=¥3,450
価格720ml=¥1,725

今年より、荒走り・中垂れ共にラベルが変更に成りました。

辨天娘 
純米にごり生酒 (五百万石)
原料米:五百万石 精米歩合:70% 日本酒度:+13.0
このお酒は皆さんお馴染みのある「にご酒」です。ただ熱殺菌をしていない生酒に成ります。とはいえ瓶内で活発に発酵させガスを閉じ込める爆発必死の活性タイプでは有りません。
確りと発酵させた後割水をして、瓶詰めされたタイプのにごり酒に成ります。
滓の旨味もありますが、甘味のあるタイプではなく確りと発酵させドライに仕上げれれた、シャープなにごり酒です。酸味も小気味よく利いていて、引き締まった鋭角的な味わいです。若さもまだまだ感じられますが。米の旨味をダイレクトに感じられるお酒です。
価格1800ml=¥2,650
価格720ml=¥1,325



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