昔は、リサイクルセンター建設で住民投票の動きがありました。

2017年03月11日 | 2期目の実績
平成24年8月臨時会(仮称)「秋水園リサイクルセンター」を12億円で建設することについて市民の賛否を問う住民投票条例

昔は、リサイクルセンター建設で住民投票の動きがありました。

ごみ焼却炉建設では、場所の選定や計画段階からしっかりとした住民参加が望まれます。

<以下、東村山市HPより抜粋>

次に、所沢市の第九連合との御質疑にお答えします。
  第九連合の方々とは、年に1度、御要望等をお聞きする住民説明会を開催しております。リサイクルセンターの計画がスタートする前は、長い期間迷惑を受けたことで、その御意見はかなり激しく、秋水園に対する苦情とその対応策について言われてまいりました。秋水園の焼却炉及び瓶・缶の作業施設を地下に設置することや、臭気、騒音を解決するための具体的な案を示すことなどでございます。特に男性の方は、以前は働いていたため日中の状況がわからなかったが、退職して昼間の状況を知ることとなり、御意見はかなり強硬なものもございました。
  しかし、リサイクルセンター整備基本計画検討会を東村山市民の方々と実施する時期に合わせ、第九連合に対しても計画の概要を説明し、ようやく長年の問題が解決される可能性が出てきたと喜んでいただいておりますことから、御質疑にありますように、当市におきまして仮に住民投票が行われ、その結果が建設を否定する内容で決定された場合は、大きな反発が予想されるとともに、その後の対応が危惧されております。
  次に、平成17年度以降の市民の方々との御議論や、平成22年度以降の調査特別委員会などで多くの御議論をいただき、その後、平成23年4月の統一地方選挙で現在の議会の体制となり、常任委員会である環境建設委員会を中心に、引き続き議論がされてきたところでありますが、平成23年9月補正予算において、発注仕様書作成委託について御可決いただき、建設に向けた作業に着手いたしました。
  この中で、発注に対し議会としての御意見をどこまで聞けるかとの御質疑があり、平成23年12月中旬まで可能とのお答えをしてまいりましたが、委員会の中で特に議論された事項は、瓶・缶・ペットボトルの3品目の処理についての外部委託の可能性でした。
  市は、これらの外部委託について、直営より価格的に優位とは言えないと試算しましたが、ペットボトルについては市内に委託可能な事業者が存在し、また、できる限り秋水園への車両の搬入台数を減少させるべきとの議論がありました。予算特別委員会において、そのような議論を受けて、ペットボトルの外部委託による施設の縮小や処理ラインの見直しなどについて審査し、発注仕様書修正内容として反映してきたものであります。
  このように、議会及び委員会におきまして、多くの機会で御説明申し上げ、御議論いただくとともに、予算についても御可決いただいていることから、御質疑にあります予算編成権としての問題はないと考えております。
  次に、議会の御意見をどのように発注仕様書に反映したかについてお答えいたします。
  発注仕様書作成以降に反映したものは、本年度におきまして、ペットボトルを外部委託することを方針として決めたことから、ペットボトルの処理ラインを削除するとともに、これに関連した面積を縮小いたしました。その後の環境建設委員会で、お一人の委員から私案としてラインの統合の案が出され、反映の可能性について検討し、最終案に取り込むこととしました。
  これにより、さきの御質疑でお答えしたとおり、瓶・缶の混合収集へとつながり、搬入車両台数の減少へとつながっております。これは、平成23年6月に出され3月議会で採択された23請願第10号、「秋水園リサイクルセンター整備計画」について、さらなる費用の圧縮と秋水園への搬入(収集)車両数の縮減施策を求める請願の実現が可能となったと考えております。
○経営政策部長(諸田壽一郎君) 二者択一で正確な民意を受けとめることができるのかという御質疑でございますが、二者択一での反対の御意見の中には、建設事業そのものに反対、あるいは施設規模を見直すべきなど、多様な意味が含まれるであろうことを考えると、反対の持つ意味が不明確であり、今後に向けての正確な民意として受けとめることには困難があると考えております。
○選挙管理委員会事務局長(田澤正彦君) 投票運動において行為が自由であるかとの御質疑ですが、本条例に基づく住民投票は、投票運動においては公職選挙法の適用は受けないため、罰則の適用はありません。
  次に、選挙運動での利用へのおそれですが、第16条にて「住民投票に関する運動は、自由とする。」とありますが、住民投票の運動と称して国政選挙の事前運動が行われるようなことがあれば、公職選挙法に抵触することとなります。
○市長(渡部尚君) 伊藤議員から、改めてリサイクルセンター建設、その必要性、妥当性についての市長の見解ということでございます。
  まず冒頭、本件直接請求について寄せられた5,775筆に及ぶ署名者の皆さんには、敬意を表するところであります。また、平成17年度より議会及び市民の皆さんと、足かけ8年にわたりまして、私としては相当丁寧に議論を積み重ねてまいりまして、本年3月定例会において予算も御可決いただき、いよいよ執行という段階になって直接請求をいただいたことは、まことに残念であり、結果的には市民の皆様への説明努力が不足していたのかなと反省をいたしているところでございます。
  提案説明でも申し上げましたとおり、直接請求そのものにつきましては、これを尊重することが望ましいと考えておるところでありますし、住民投票につきましても必要性や有効性を認めるところでございます。しかしながら、本事業につきましては、現在、秋水園内で行っております瓶・缶・ペットボトルのリサイクル処理及び不燃物処理の抱える騒音、臭気、作業環境などの長年抱える課題を解決し、当市における廃棄物処理を今後も安定的、継続的に行うことを目的に実施するものでございます。
  先ほど申しましたように、この間、約8年にわたりまして、議会、市民とともに検討を重ねてまいりました。これまでの検討経過から、先ほど来、所管部長が申し上げていますように、現在抱えるこれらの課題を解決し、安定的、継続的に廃棄物処理を行っていくには、リサイクルセンター建設により解決する以外に代替案はないものと、私どもとしては判断いたしております。
  本件事業については、市民の皆様の理解を深めるために、これまでもタウンミーティングを初めとして、機会あるごとに理解を求めてまいりました。あわせて、議会にお諮りし、議会の決定を踏まえて進めてきたものであります。また、昨年の市長選挙においても、リサイクルセンターの整備をマニフェストの一つとして掲げて選挙を行ってまいりました。
  これらのことを踏まえ、本事業については、広範囲の市民の方々の御理解を受けているものと考えておりますと同時に、コストについても先ほど部長がお示ししたように、近年建設された多摩地区におけるリサイクルセンターのイニシャルコストから見ても、約半分以下という状況で、適正なものと認識いたしておりますし、現実的に外部委託できる先が確保できない状況の中で、架空のランニングコストの計算をするというのは、そもそも間違いを生むもとだと考えておりまして、私どもとしてはこれまで同様、リサイクルセンター建設を粛々と進めていくことが、市民生活にとって非常に必要不可欠だと決意をいたしております。
○22番(伊藤真一議員) 1点だけ、再質疑させていただきます。
  資源循環部長にお聞きしますけれども、先ほどの御答弁の中で、瓶・缶の混合収集という言葉がしばしば出てきておりました。今まで同僚議員と意見交換する中で、瓶と缶を個別に収集するやり方もあるのではないか、そうすればさらにリサイクルセンターを縮小できるのにという考え方を示された方もいらっしゃるんですが、その点につきまして、その考え方と混合収集についてどのような見解を持たれるのか、確認させていただきたいと思います。
○資源循環部長(西川文政君) ごみの行政回収の中で最も大きな課題としましては、空のコンテナの配置といいますか、設置といいますか、それが一番大きな課題と考えておりました。従来から再三、御説明させていただいておりますが、月曜日の収集地域におきましては、空のコンテナを金曜日に配布し、金・土・日・月という3泊4日で道路に置かれる状況にあります。
  御存じのように、市内の道路は決して、主幅を含めていい環境にはございませんことから、従来からも非常に危険な状況にあると判断しております。そういう意味では、リサイクルセンターを建設するに当たっては、何としても空のコンテナを廃止できる方法を検討していきたいというのが大きなテーマと考えておりました。この結果、先ほど言いましたように、瓶と缶を混合収集し、かつパッカー車で収集することができるということがわかった以上は、逆に空のコンテナ配布を廃止して、袋収集に切りかえていきたいと考えております。
  この中で、袋を使用せずにバケツ等を利用したらどうだという御意見もあるのは承知しております。ただ、バケツ等につきましても、現在の空のコンテナでも、風雨が強い日につきましては、車道へかなり飛ばされている状況が起きております。そういう意味では、個人の方が仮にバケツ等を利用して出した場合には、そのバケツを収集と同時に回収していただかないと、コンテナ以上に道路上に散乱することが危惧されることから、今現在は袋収集をしていきたいと考えております。
○議長(熊木敏己議員) ほかに質疑ございませんか。13番、福田かづこ議員。
○13番(福田かづこ議員) 私は日本共産党を代表して、議案第26号について質疑いたします。
  本条例は、秋水園リサイクルセンター建設の予算を議決した議会の結論と市長の予算執行に対し、住民が納得できないと、地方自治法第74条の定めにのっとり、市民に賛否を問うことを求め、提出されたものであります。有効署名の厳しいハードルをクリアした署名が、法定数をはるかに超える5,775筆提出されました。取り組まれた市民の皆さんの並々ならぬ決意を感じるところであります。


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