「日比プラン(骨髄ドナー登録推進プラン)」がマニフェスト大賞 政策提言優秀賞に

2017年10月06日 | お知らせ
2017年10月05日 故・日比健太郎名古屋市議会議員と民進党全国青年委員会の「日比プラン(骨髄ドナー登録推進プラン)」がマニフェスト大賞 政策提言優秀賞に選ばれました。

東村山市議会9月定例会でも、骨髄移植ドナー支援制度策定に関する陳情が採択されました。

<以下、東村山市HPより抜粋>

29陳情第10号 骨髄移植ドナー支援制度策定に関する陳情
29年8月29日 厚生委員会
29年9月27日 採択

〇骨髄移植ドナー支援制度策定に関する陳情

陳情事項
 1.東村山市において、骨髄移植ドナー支援制度を策定していただきたいこと。

陳情趣旨
 白血病など重篤な血液疾患に完治も期待できる骨髄移植をはじめとする造血幹細胞移植医療は、健常なドナーからの善意による造血幹細胞の提供が前提となっており、提供に至るまでには、コーディネート、最終同意書の取り交わし、自己血採血、平均3泊4日の入院、全身麻酔による骨髄採取(末梢血幹細胞の提供の場合には4日位前からの造血ホルモン剤投与と3~4時間拘束されての採取)など、ドナーの肉体的、精神的、物理的負担は極めて大きいものがあります。

 ドナーのボランタリー行為に対する交通費、入院中の医療費のドナーの負担は免除され、万が一の健康障害発生については、日本骨髄バンクによる損害補償保険で担保されていますが休業補償は行われていません。骨髄バンクドナー登録者は47万人余りとなり、患者さんとのHLA適合率は95%に及んでいますが、提供率は60%前後であり、提供率向上の努力が望まれます。

 ドナー候補者が適合患者に提供しにくい原因として、仕事の都合、健康上の問題、家族の反対など公私にいたる種々の理由が推量されますが、提供可能年齢帯のドナー候補者の場合(20~55歳)については、就業者の割合が高く、本人の休業補償も含めた奨励金と事業所への奨励金交付を行うことにより、本人、事業所へのインセンティブになるものと思料されます。

 骨髄バンクを支援する東京の会は、平成26年9月に、東京都議会に対して「ドナー支援制度の策定」を求めて請願を行いました。議会の全会一致での決議を受けて、東京都は平成27年度より「医療保健政策区市町村包括補助事業」のメニューの中に「骨髄移植支援事業」を追加し、実施主体を区市町村とし、骨髄移植ドナーに対する休業補償等を制度化した自治体に対して、半額を助成することとなりました。

 東京都が制度化したことを受けて、平成29年4月現在、区部においては豊島区、渋谷区、世田谷区、品川区、杉並区、墨田区、台東区、中野区、江戸川区、新宿区、目黒区、大田区、荒川区、市部におきましては、町田市、三鷹市、小金井市、小平市、府中市、調布市、青梅市、西東京市と合わせて21自治体、従来から独自事業として制度化していた稲城市、28年度、新たに独自事業として制度を策定した武蔵野市と合わせて23自治体となりました。

 平成29年4月時点での私たちの調査によりますと、平成28年4月以降、策定した自治体のなかの9自治体で33名の骨髄移植ドナーがこの制度の適用を受けました。この数は、東京都での骨髄移植ドナーの約20%に当たります。さらには、今年度途中からの実施を予定している自治体もあり、現在検討が進められているところですが、今年度中には区市49自治体の半数を超える見通しとなりました。

 しかし、ドナー支援制度の実施主体が区市町村となっているため既施行自治体と未施行自治体居住の骨髄提供者の間に制度の適用を巡る格差が生じており、新たな矛盾点となっております。未施行自治体が都の包括補助事業の適用を受けるためには、当該区市町村において東京都の制度化に対応する「骨髄移植支援事業」の制度化が必要であります。



<以下、民進党HPより抜粋>
2017年10月05日
故日比名古屋市議と若手議員が、マニフェスト大賞優秀賞を受賞

 政策本位の政治をめざす政治家を表彰する日本最大の政策コンテスト「第12回マニフェスト大賞」の発表が5日にあり、応募総数2597件の中から、故・日比健太郎名古屋市議会議員と民進党全国青年委員会の「日比プラン(骨髄ドナー登録推進プラン)」が政策提言優秀賞に選ばれました。(動画は、生前の日比健太郎名古屋市議が遺したメッセージ)

 日比プランは、民進党の若手地方議員組織である民進党全国青年委員会が急性白血病で亡くなった日比健太郎名古屋市議会議員の政策提言を基に作成した政策で、ヒビケン(日比健太郎の愛称)の遺志を受け継ぎ、全国各地で骨髄ドナー登録推進のための活動を行っています。
 なお、グランプリは優秀賞の中から選出され、11月2日(木)に発表されます。
 日比プランの概要は次の通りです。

【名称】
 日比プラン(骨髄ドナー登録推進プラン)

【目的】
 助かる命を救うため、全ての白血病患者が骨髄移植を受けられる社会を作る

【概要】
 2016年5月、名古屋市会議員の日比健太郎さんは急性白血病と診断され、闘病生活を送ることになりました。日比さんは当選3回の35歳、学童問題の専門家で政策通。ヒビケンの愛称で仲間たちから慕われ、私生活では第一子誕生を控え、仕事も家庭もこれからというの矢先の出来事でした。

 ヒビケンは白血病の有効な治療法である骨髄移植を受けるべく白血球の型が適合するドナーを探し、4名の適合者がみつかりました。しかし、いずれも移植に至らず、11月3日に急性白血病で35歳の若さで亡くなりました。

 適合者が4人もいるのになぜ移植ができず、助かる命が救えなかったのか・・・
 実はこの問題はヒビケンに限ったことではありません。骨髄移植を願う白血病患者の96.4%は白血球の型が適合するドナーが見つかります。しかし、移植手術に至る患者は54.4%です。その主な要因に挙げられるのが、「ドナーが骨髄移植に関する作業を行うための都合をつけられない」ことです。

 ドナー候補に選ばれると、検査や骨髄液採取のための通院や入院が必要になります。とくに骨髄液の採取には一般的に3泊4日の入院が必要で、仕事を持つドナーにとっては大きな負担となり、仕事の影響でドナー提供を断念する事態が数多く発生しています。
 この事態を解決すべく、ヒビケンは生前、「がん患者となった経験を議員の仕事に生かし、多くの苦しむ人々のために取り組みたい」と抗がん剤治療の副作用で苦しみながらも、白血病治療や骨髄ドナー登録に関する問題提起を行い、改善のための政策提言を行いました。提言の概要は次の通りです。

患者と適合者のミスマッチ解消のための助成制度導入

若者を中心とした新規骨髄移植ドナー登録を増やすための普及啓発活動

献血センターでのドナー登録を促すため、都道府県議会から働きかけをする

臍帯血の安定的保有量の確保

患者に寄り添う家族への経済的負担軽減

 ヒビケンは志半ばで亡くなりましたが、民進党の若手地方議員組織である民進党全国青年委員会はヒビケンの政策提言を基に「骨髄ドナー登録推進プラン」(通称・日比プラン)を作成、ヒビケンの遺志を受け継ぎ、次のような活動を行っています。

各地方議会で骨髄ドナー登録に関する意見書成立させ、国に提出する

各地方議会で骨髄ドナー登録に関する決議を成立させる

各地方議会で骨髄ドナー登録に関する質問をする

党本部でのドナー登録会実施や党イベントにおいて骨髄ドナー登録窓口を設置する

骨髄移植に関する政策作りのための民進党公開セミナーを開催する

来年の全国青年大会で骨髄ドナー地区普及説明員になるための講習会を実施する

党職員がドナー休暇を取得できるように職員規則を改訂する

国会議員、地方議員などの党関係者の骨髄ドナー登録を推進する。

民進党青年局