昭和20年4月16日。
もうすぐ、終戦、という頃。
開墾地から火が出て、村ごと全焼という、大火。
沢渡周辺、何村かが、全部焼けた、という。
沢渡温泉、三喜屋旅館のおやじさんに、一夜、お酒をごちそうになりながら、伺う。
それでなくても、戦争中のもののない頃、さぞかし、復興は、難儀しただろう。
それまでは、芸者さんも華やかに踊り、今をときめく、四万温泉よりも、栄えていたそうだ。
おやじさんが、小学校の2、3年生のころ。
それから、草津へ働きにでて、おかみさんと知り合う。
村一番の喧嘩もしたというけれど、言葉のはしばしに、ほれた女房という感じが、うかがわれる。
が、昨年、10月に、不幸にも、先立たれたそうだ。
仏さんに、お線香を、あげさせていただく。
ところで、写真は、多分、明治のころじゃないかな。
同じ沢渡温泉の龍明館さんのHPから、拝借した。
中央で湯煙がでているのが、今の共同浴場かな。
ずいぶんと、たくさんのお店、宿が、繁盛していたようだ。
写真には、ローマ字も書いてあったりして、草津温泉の影響なのか。
そういえば、異人のお医者さんが住んでいた、とおやじさん。
戦争前の外国人は、めずらしいというのか、近寄るのがちょっと、こわかったのかもしれない、そんな風情で、思い出を、話してくださった。
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