まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

樹齢2600年

2007年04月20日 | 神社
仕事の打ち合わせで、伊豆の大仁へ行く。

豆庵という豆腐づくしの料理屋さんで、昼食。

散歩がてら、近くの広瀬神社へ。

お参りをすませて、近くのご老人に、ご立派な神社ですね、と声をかける。

たいがい、この流れになると、土地の方々の内部スイッチがはいる。

82歳になる、その方に、二本の楠について、教えていただく。

狩野川台風(昭和の34年といったかな)のときに、真っ二つになってしまった由。

それ以前は、真中に、大きな洞があって、子供のころは、かくれんぼをして、遊んだものだ、と。

そりゃ、70年以上前の話ですね。

なにせ、樹齢2500年、と立て札にはあり、いや、子供の頃は、2600年だったんだけどな、とも。

今は二本になった大楠の真中に、若い楠を植えるんだけど、育たない、といいながら、今日は、ちょうど、シルバー人材の方々で、再度のチャレンジらしい。

近くの、宗光寺の楠だから、今度は大丈夫だろう、と言っていた。

あと、2600年もたてば、また、洞の中で、かくれんぼですね、と冗談とも本気ともつかないことを、ご老人たちと話す。

この楠、先っぽが嵐で折れた、大きな枝があって、そこに水が溜まるようになっていたらしい。

で、田植えの前、苗をしたから放り投げて、その水のなかへ、田植えをしたんだって。

ずいぶんと高いところにあったので、なかなか、入らなかったらしい。

で、そのなかでの成長ぶりで、その歳の豊凶をうらなったという。

いまでいえば、選挙の当落予測どこのさわぎじゃなかったんだろうからね。

ひょっとしたら、娘が売られるか、生まれてくる子を間引くか、なんていうくらいの迫力があったんだろうから。

この広瀬神社、三宅島の富賀神社⇒下田・白浜の伊古奈比命(いこなひめのみこと)神社⇒当地⇒三島大社と言う経路で、移動したらしい。

御祭神は三島溝杭姫命(みしまみぞくいひめのみこと)、三島大社の御祭神、事代主命(ことしろぬしのみとこ)のお妃だそうで、神武天皇の皇后の、五十鈴媛(いすずひめ)のおかあさんなんだって。

たしか、この事代主命さんて、出雲の大国主命の息子さんだったと思うな。

駿河の地って、出雲族の方々と、ご縁が深い、とどなたかが、おっしゃっていたっけ。

いずれにしても、戸田の御浜崎の諸口神社といい、伊豆と言う地は古い古いお話の宝庫だ。


コメント
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