まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

ハンニバル・ライジング

2007年04月17日 | Weblog
アメリカ人の顔の興味深いこと。

あけっぴろげでいて、無垢には程遠く、

容易に内心を読み取れる顔。


ハンニバル・レクターが、カナダから南下して、ニューヨークはいいな、と思いつつ、アメリカ人を眺めたときの感想。

うまい表現だな、とアメリカ人には悪いけど、感心した。

ナチスと旧ソ連の赤軍との戦いの東部戦線。

そのドサクサの中で、ハンニバルは、最愛の妹を、飢えた敗残兵に、食らわれてしまう。

これが、すべてのはじまり。

ハンニバル・ライジング、つまり、ハンニバルの誕生。

トーマス・ハリスの原作の文庫本、上下二冊を読む。

6月には、映画が封切られるらしいけど。



「羊たちの沈黙」、「ハンニバル」、「レッド・ドラゴン」というサイコ・ミステリーの主人公、ハンニバル・レクター教授。

人肉を食らう、というようなことが、センセーショナルに扱われているんだけど、その実、リリカルなんですね。

その底流に、崩壊させられた家族と無残な死を遂げた妹への思いが、流れている。

ハンニバルが人肉を食らうのは、スノッブというのか、社会的な地位・名誉とはうらはらに、品性下劣みたいな人なんで。



ネットやメディアに巣食う、自分のことは棚に上げて、見たいな人は、危ないな。

厳しくとがめる他人の失敗、笑って見過ごす自分の失敗、ってメンタリティー、多いからね。


コメント
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