端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

紙縒り

2012-07-07 | 思うこと

昨日 郵便局に寄ったら 入り口に七夕飾りが 飾ってありました。 短冊の幼い文字をたどっていたら 近くの保育園から プレゼントの 七夕飾りでした。

私が立ち止まって 熱心に 見ていたのには わけがあるのです。

最初に見たのは 短冊をとめてある部分でした。 昔は 紙縒りでとめていましたが 今時は ホッチキスか? と思っていたからです。

やっぱり紙縒りでした。 でもでも 文具屋さんの あの糊で固めた 頑丈な紙縒りでした。 紙縒りのほうが頑丈で 短冊が負けそうに 控えめに 揺れていました。

時代はさかのぼって 私が始めて就職した 昭和32年 就職した職場 一番末端が私の机でした。 初めての 大人の世界で 仕事は 書き損じの和の罫紙を鋏で切り 紙縒りを作ることでした。  文書は 二枚の複写で 間にカーボン紙を敷き 上にセロハン紙をあて鉄筆で 手書きでした。

そして閉じるのは 紙縒りでした。  一か月分の書類を編纂し 証拠書類としてのまとめのときは その紙縒りも 鋏で切られ 処分していましたが 其の紙縒りの出来で 誰の手で作られた紙縒りが すぐ分かりました。   

今 紙縒りを作りたくても  あのころのような 強くて薄い和紙を見ることもありません。

今日は 七夕ですが 雷は鳴り 時折激しい雨 おまけに竜巻注意報も出ています。

早く あの夏の星空を見たいものです。

コメント
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