端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

でんでん虫

2006-06-29 | 自然
雨の合間に 庭で でんでん虫を見つけました。
ゆっくりと ゆっくりと体をくねらせて 雨に濡れた つわぶきの
葉の上を這っています。

でんでん虫にとって この雨は 嬉しい雨でしょう。
ふと 「でんでん虫の悲しみ」と言う絵本の話 思い出しました。

背中の殻に一杯 悲しみがあると思った でんでん虫が 友達に
「僕の背中には 一杯悲しみがあるのだよ」と話すと 友達も
「僕もだよ」 といい 又別の友達に 話すと
「僕もだよ」 と答えた。

そこで でんでん虫は 皆んなそうなんだと 納得して それからは
背中の悲しみのことは 言わなくなった というお話

人間も それぞれ背中一杯に 悲しみを背負っているような 気が
します。
他人様に 話せるような悲しみ や 悩みは まだ 本当の
悲しみでも悩みでも ないような気がします。

歳を重ねて 悲しみや 悩みの数だけ 人間背中が 丸くなって
いく のでしょうか。


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事 件

2006-06-28 | Weblog
女子大学生が 誘拐され 身代金三億円が要求されたが
無事 開放された 事件を テレビが伝えている。
本当に よかった。
こんな事件 必ず起きると私は 予測していた。

テレビが 面白がって セレブの生活を番組で 放送しているからである。
テレビ局も テレビ局なら 出ているセレブと言われる方々も 
注意が足りないと 思っていた。
貧乏人の 僻みかもしれないが 高価な外車が 何台もあったり
ブランド品や 調度品 ペットや熱帯魚など ため息のでる
ようなものばかり 見せ付けている。

スーパーで 買い物する時 何度も手にとって あきらめる
我々の生活とは 雲泥の差である。

今 所得格差が言われる中 仕事もなく 苦しむ多くの庶民が あの
テレビの番組を見たら 中には 不埒な考えをする者もいるだろうことは
すぐに 思えた。
テレビ ラジオ 新聞 それにネットと 情報がすぐ伝わる 世の中
学のない おばさんでも 常識で 予測できた。

子供の頃 まだ 戦後で食糧事情の悪い頃 おやつを 外で食べるのを
母は きつく戒めていた。 
皆んな お腹がすいている 分けてあげるのなら いいが 
その気がないときは 家の中でたべるように 言っていた。

時代が 変わった。 一晩で庶民が 大金持ちになれる チャンスも
ある。
器もそれなりに なることが 必要な気がする。
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カルピス

2006-06-27 | Weblog
梅雨明け宣言 のないこの頃 たまに晴れると 蒸し暑く
体も慣れていないので とても暑い。
まだ 七月にもなっていないのに クーラーをつけるのは
気が引けるし テストなどと 言い訳しつつ 遠慮しつつ
涼んでいる。

小学生の頃 勿論我が家に冷蔵庫などなかった。
敗戦の痛手の残る 昭和25年頃の話。
皆 食べるのに 一生懸命で 大方皆貧乏だった頃。

友達の中に 転勤族の 保険の支店長の子供が 転入してきた。
子供のことなら 早速学校の帰りに 遊びに寄った。

その友達の家には 毎日氷屋が配達に来ていた。
あの 上に氷を入れて 冷やす冷蔵庫があつた。
赤い銅版の 箱はピカ ピカ光っていた。
ああこれが 冷蔵庫かとそのとき 知った。
そして 我が家の 貧乏な生活も 子供ながら感じた
日となつた。

グラスに 氷のかけらを入れて カルピスをご馳走になった。
生まれて 始めて カルピスを飲んだ 日でもあった。
その友達とは ずっと一緒だったが 高校を卒業すると 親の転勤で
東京に行き 結婚したと聞いていたが 先日 風の便りで
訃報を耳にした。

暑い夏の日の カルピスの味を ふと思い出した。
写真は 苦瓜の花です。
いかめしい 実とは違って 可愛い可憐な花が咲きます。
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変 身

2006-06-26 | Weblog
先日 昔ご近所だった方と たまたまお会いした。
傍に 佇む娘さん 見事に 変身して 子供の頃と違って
花も恥らう 美人の娘さんになっていた。

向こうは 私を覚えているが 娘さんだけと 私が街角で
あっても 分かることはないだろう。

我が家の アスパラガス 春から初夏の初めまで おいしい
新芽を食べたが か細いのや 取りり忘れは そのまま成長し
写真のごとく 変身した。
今でも 根元には 遅れて 芽を出すのもいる。
なんとも 細い葉で 蝶々も虫もとまれないのでは と思うほど。
それでも 一人前に 花らしきものを付ける

地下茎で 増えていくので それでいいのだろう。
この 変身した アスパラガス 時々切って 花の引き立て
役に 使っている。
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古 布

2006-06-24 | 趣味
バックが一つ 出来上がりました。

横44cm 縦28cm 底10cmの摘みマチです。
少し 大きめで 古い布をつないで 作ったので
なんともいえない 満足感があります。

一枚 一枚の布が 語りかけてくるのです。
それぞれの布は どこのどなたの元にあったのでしょう。
 
戦前の 布団の布ですから 木綿で 天然の藍の色です。
大事に 仕舞ってあり あまり使っていない布は 本当の藍の
色が きれいです。 ジャパンブルー言いわれる 色です。

何回も 水を潜った色あせた 布は それなりに味のある 色の
布に なっています。
それぞれ 使っていた人の 悲しみや喜びを この布たちは
知っているのです。
大事に 使われていたこの布たち しみや虫食いの跡は 
シンプルな アップリケで隠しました。

型染めの布も使っていますが 型を作る職人の 腕とセンスが
感じられますし 絣は細やかな仕事に 感心します。

でも 私の使う布は 庶民の使っていた 布ばかりです。
裕福な家の布団の布は 絵羽模様の鶴亀や松竹梅の 見事な
図柄 です。
嫁入り道具の一つだった 布団は 親の思いのこもったもの
ばかりです。

そんな 布たちと 遊ぶとき 私の至福のときです。
次は どんな バックを作りましょう。
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親 心

2006-06-23 | Weblog
夏野菜の苗を 街の種苗店に 買いに行ったついでに 小玉西瓜
の苗を 二本買ってきました。
穴熊さんの 可愛がりようは 特別で 雨除けや 敷き藁 芯止め
と 周りの 農家の専門家にご指導を 頂きつつ 育てて
いますが 今朝見たら 大 小 十個くらい実が付いています。

無事に 食卓に 上ることが出来るのでしょうか
私は 毎朝 見回りですが それにしても 雨除けがあり 藁の敷いて
あるところに 実をつければいいものを すねて 端の方で
実を付けています。

穴熊さんの 親心が 届いていないようです。
今朝も 又親の気持ちと 子供の気持ちの食い違いの 悲惨な事件を
テレビが伝えていました。本当に やりきれない気持ちです。
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ボタン

2006-06-21 | 趣味
衣類を廃棄 する時 ボタンは必ずとって いる。
別に 理由はないが 以前からそうしている。
私なんぞが 買う既製服は 値段が値段だけに ボタンも
安い プラスチックだったりするが ブランド物のブラウスや
ワイシャツは ボタンにまで しっかりブランドの名前が
付いている。

今のように 人工でボタンを作る以前は もっぱら美しい
貝殻で出来ていて アンティークのボタンなど 本で見ていると
惚れぼれ してしまいます。

古布で バックなど作っていると 止めるボタンを 考えるのも
楽しみの一つです。
木工細工を趣味の方が 作る欅の美しい木目を生かした ちょっと
大きめのボタンや 桜の小枝を筒切りにして 穴を二つ開けた
ボタンなど 手作りには手作りが 良く相ます。

ポシェットなど の蓋を止めるときのボタンに ワインのコルクの
栓を使ってみたら とてもいい感じで ちょっと気に入っています。
それにしても 南の島国の 黒蝶貝のボタン 本物を見てみたいと
いつも 思っています。
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ジーパン

2006-06-20 | Weblog
夕方 スーパーマーケットに 買い物に行きました。
レジで チェッカーをしてもらいながら レジ袋に 商品を
つめている 先客を見たら 若い女性が 破れたジーパンを
はいている。
後姿の ひざの曲がる(く)の字のところである。
一瞬 何であんなところが 破れるのだろう?と 疑問に
なったが 振り向いたとたん 前の膝のところと 太ももの
あたりも 横一文字に破れている。
そこで 気がついた。
破れは おしゃれの為だったのだ。

いつも ミシンで 繕い物をする私にとって あー横を解いて
あて布をして ジグザグにミシンをかけて 繕いたい 衝動に
駆られた。
若い ピンヒ―ルのお姉さんが 敗れたジーパンは似合わない
と思った。
仕事にまみれた 労働をしている人だと 似合うだろうけど
偽者の 労働者には 似合わない気がした。
ジーンズを履けない おばさんの 僻みか。
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父の日

2006-06-19 | Weblog
昨日は 父の日でした。
母の日より 地味な気がしますが デパートなどは プレゼント
の買い物客で賑わったようです。

父の話で 思い出すのは 水上勉さんと窪島誠一郎さん父子の本です。
子供である 窪島さんは 幼い頃からなんとなく 親が生みの親では
ないことを感じ 自分で自分の生みの親探しをします。
色々 苦労の末たどり着いた 親はあの有名な 水上勉さんでした。
再会の機会が もたれ 晴れて親子と確認されたのです。
当時 朝日新聞に大きく載っていました。

そこで 水上勉さんつまり 父親探しや自分の思いを つづった本
(父への手紙 筑摩書房)が出版されました。
それまでの父への 思いや 自分の 今の生活を
本当に 手紙で届けられたのです。
偶然にも 当時 割と近くに住んでおられたようです。

それを受けて 親としての思いを 水上勉さんは
(骨肉の絆 筑摩書房)を書いておられます。
やむに やまれぬ事情で 可愛いわが子を 他人に託さなければ
ならなかった 親の事情 戦後の混乱 理屈なしの親のわが子を
思う気持ち が書いてあります。
その後 窪島さんは(母の日記 平凡社)で母も探し当てて 
おられます

そして 水上勉さんが亡くなり 改めて 亡きお父様への思い
を書いた本(雁と雁の子 平凡社)を書いておられます。
育ててくれた 親への感謝を持ちつつ 本当の親への思い
を 深めていきます。
そこには 人間の 血縁の切れない 絆を感じます。
あとがきに 父への恋文のようなもの と書いておられますが
男の子 と父親と 太い紐で結ばれて いるようです。
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古布のバック

2006-06-18 | 趣味
梅雨と 分かっていても 本当にこの雨 いやになります。
そんな時 気分を変えて 縫い物に勢を出したり 本を読んだり
しますが 好きなバック作りは 夢中になってしまいます。

布を出して 眺めたり 触ったり たたんだり あれと合わせたり
これと合わせたり 本当に 楽しんでいます。
出来上がると 又 眺めて楽しんでいます。

自分の センスのなさや 技量のなさを 改めて感じますが
いいのです。趣味で楽しんでいるのですから。
出来上がると 又次に何を作るか 炊事も上の空で 考えています。

布と糸と針で 遊んでいます。

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