先日 NHKの衛星放送で 懐かしい映画「カサブランカ」
を放送していました。
青春真ん中の 娘が恋愛映画のとりこになるのに時間は
必要ではありませんでした。
文句のつけようのない イングリッドバーグマン
渋い声の ハンフリーボガード 戦争を背景に 人間の運命が変えられていく
その切ない筋書きに 何度胸をときめかせたことか。
あの頃の映画 戦争を背景に 素晴らしいものが多かったような 気がします。
スクリーンは白黒 椅子は木製 入口の看板は 職人さんがポスターを見ながら
ペンキで書いていました。
共同浴場の脱衣室には 沢山のポスターが張られていました。
あの頃 見た映画は 今見ても感動します。
イングリッドバーグマンのすばらしさを 熱く語る私に 友人が
切手になった バーグマンをプレゼントしてくれました。
私の 宝物です。
私より10歳若い飛んでる友達 熟年になってシングルになり
介護や 後見人 などを引き受け毎日飛んで仕事をしています。
ふらりと我が家をたずね おしゃべりをたっぷりして ストレスを
解消しているようです。
昨日は 布巾二枚の完成品を 見せに来てくれました。
沢山の ふきんを 完成させていますが 一人暮らしに そんなにたくさん
ふきん 何するのと聞けば 夢は自分の着る洋服を 全体刺し子をしてみたい
と 思いを語ります。
待ち時間の 多い仕事 あんな緻密な仕事 私にはとてもできません。
暖かな 穏やかな日です。
季節の変わり目だからでしょうか お見送りが続いています。
80歳を待たずに逝かれた方 100歳を過ぎて 逝かれた方と色々です。
この時期 コロナの流行でたくさんの人が密になることを 避け
お見送りも 様変わりしているようです。
葬儀社も 神経を使っているのでしょう。
いずれ 自分の番も来るのかと 不安がよぎります。
終活をせねばと 思いつつも 行動が伴いません。
あちこち かたずけていたら 立派なかまぼこ板が 引き出しの隅から
出てきました。
柾目のかまぼこ板です。
ゆっくりした時間が出来たら この板に絵でもかいてみようと 字も絵も
下手なのに 思っていました。
広げてみて 何かに使えそうだとあきらめきれません。
だから かたずきません。
わが町に 集落ごとに存在した高齢者クラブ そう老人クラブです。
そのクラブも いつのころからか衰退し 今は片手で数えるくらいです。
元気に あちこちの広場に集まって 球技をしているのは見かけますが
団体を作って 縛られるのはいやということでしょうか。
私の集落では 役員に手を上げ お世話くださる方がいて
高齢者クラブ健在です。
例年 秋には高齢者クラブで作品を作りに 集まっておしゃべりしつつ
針を動かしています。
簡単な バックですがそこがいいところです。
高齢者といっても 幅広い年齢 いろんな人生 と千差万別です。
そうです 皆で作ることがいいのです。
行く先はみんな一緒 です。
雲一つない青空 少し冷たい風 ぽかぽかの日向 小春日和とは
こんな日でしょうか。
人間の体の仕組みは 不思議なものです。
里芋を 料理するとき 手がかゆくなる人がいますが
私は体質的に かゆくなりません。 若いころから 我が家の里芋の処理は
私でした。
秋も深まり 美味しい里芋も 出回り始めました。
わせの白芽は珍しさで食卓に 登場しますが なんといっても味は赤芽だと私は
思います。
ご近所から 頂いた里芋 どんなにして食べようかと思案していましたが
昨日 新物の落花生をむき すり鉢であたり 美味しいみそだれに 絡めました。
美味しい 秋の一品でした。
朝 目が覚めると口の中が からからに乾燥していることが ありました。
今までにないことです。
高齢者症状かと思っていましたが 自分が大口を開けて寝ているのだと
気づきました。
空気の乾燥 高齢者にはよくないのだと 思っていたら
コロナも加湿がいいとか 物好きな私 安い加湿器買いました。
優しい音を立て 七色に変化し 水に入れたアロマのオイルが 香ります。
色々潤してほしいものばかりですが これでこの冬
空気だけは 潤いそうです。
庭の秋明菊の白が ピンクが咲き終えるのを 見て今風に揺れています。
秋の風に 逆らうことなく 揺れる姿は老いの迫る私に そのままでいいよと
教えてくれています。
いえいえ元気にしているのですが なんだかむなしい気持ちが
かぶさっているのです。
医院にお薬をいただきに行ったり 歯医者さんに行ったり 高齢者の手芸教室に
参加したり 忙しくしているのですが ……。
少しづつ 元に戻しましょう。
残り布を 整理していたら 酒袋の端布が出てきました。
あれこれ つないでポシェットにしました。
山口百恵さんの 引退コンサートが 武道館で開催されたのが
1980年10月5日だったとか。
そのコンサートを 昨日NHKで 放映していました。
熱烈なファンではありませんが それ以後の 百恵さんの生き方には
共感するものがあります。
芸能界を 引退すると宣言したからには きっぱりけじめをつけ マスコミから
消えていました。
元芸能界に身を置き 他人にわからない苦労も 沢山あっただろうと 察します。
彼女も 指折り数えてみると 還暦を過ぎています。
あれから 40年時が流れたことになります。
お前は 何をしたのかと 問われても頭を下げるしかありません。
一級河川を一跨ぎすると 隣町ですが 大きなスーパーがあります。
田舎のスーパーにしては 今時のしゃれた食品も そろえてあり
私も気に入っています。
そこは 豆腐製造もしていて 出来立ての好みの硬さの豆腐が買えるのです。
我家をたずねてくる飛んでる姉ちゃんに スーパーの前を通ったら おから
買って来てと頼んでいたら 忘れていなかったようで 昨日「はい おから」と
差し出しました。
安いので 秤にも乗せず 袋に目分量で入れ これで20円です。
今日 人参 油揚げ シイタケ にら えのき を入れ炒りににしました。
年寄りの 夕餉のおかずです。
縫物友達の 加代子さん素敵なワンピースが出来上がり 見せてとねだる私に
見せに来てくれました。
絹の手触りは 素敵です。 ポイントの赤い山サンゴがきいています。
果物も 夏の終わりから初冬に旬のものに 変わりつつあります。
近頃 リンゴも改良され昔のリンゴより より美味しいものに 出会います。
リンゴジャムやお菓子には 昔ながらの紅玉だと思っていますが
なかなか出会うことがありません。
先日 生協に出ていたので 注文して小ぶりの長野産のものが届きました。
市販のジャムもいいですが やっぱり手造りの甘さ控えめのものが 好きです。
クックパッドに 色よく仕上がる 作り方が載っていました。
試してみようと思います。
今日から 暦は10月 不順な季節 厚い布団 薄い布団 毛布と 頭を悩ませつつ
くるまっています。
