端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

十 薬

2007-05-31 | Weblog
今年も どくだみの花が咲き始めました。
私は 可愛い花だと 思っていますが 我が家の穴熊さんは 
嫌いで 昨年 敵のように 採ってしまいました。

そんな中 どうにか 一本見つけました。

私が子供の頃は 敗戦の混乱期で 栄養状態も悪く 夏は良く
腫れ物が出来ていました。

そんな時 母は このどくだみの葉を数枚重ねて 南瓜の葉で包み 
竈の 熱灰の中で 蒸し焼きにして 患部に貼ってくれていました。

不思議と よく効いていました。
どくだみは 十薬ともいい その名のとおり 十の薬功があるとか
ただ 匂いだけは 馴染めません。
この時期 空き地のどくだみを 摘んで陰干しして お茶にして
飲んでいる 友人が居ますが 冷やして飲むと 癖も無いようです。

このどくだみの花 手製のバックの アップリケに良く使っています。



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とうもろこし

2007-05-29 | Weblog
とうもろこし スィートコーンの収獲が 最盛期を迎えています。
元々 牛の飼料としていたものを 改良して 人間用にしたものです。
柔らかく 甘く 生で食するのも出ています。
この スィートコーン 一本に実を一つしか付けさせず 大事に
育てられるのです。

私は 子供の頃食べた あのもちもちした とうもろこしのほうが
好きです。

鮮度を一番とする このスィートコーンの収獲 農家の方は三時四時
ごろから 頭にヘッドライトをつけ 手伝いの方を頼み 収獲します。

夜が明けて 子供たちが 登校する頃 自宅に帰り 皆揃って 
朝ご飯です。手伝いの一人は 朝飯作りの係りです。
朝飯の後は 選別や 箱詰めで 時間が勝負です。

農協では 全国に運ぶトラックが 待っています。鮮度が一番なのです。
先日 女の井戸端会議で 笑ってしまいました。
ツアーで札幌に行き 焼きとうもろこしを食べたら 屋台の後ろに
宮崎の とうもろこしのダンボールがごろごろ あったとのこと。

我が家の とうもろこしではなかったか 確かめてくれば良かったと
大笑い。
出荷されるのは 立派な規格品ばかりですが 寸足らずや 
実の揃っていないものは 地場産品売り場で 一袋○○円の安値
です。 初物を 昨日ゆでました。
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夏 椿

2007-05-28 | Weblog
夏の花 夏椿が咲き始めました。
小さな 白い花は 単衣の絽の着物を 連想させます。
可愛い花ですが その名前も 夏椿 又の名を沙羅の花と ひびきの
良い呼び名です。

つぼみが膨らんで 咲くのを心待ちしていると いつの間にか咲いて
一日で 落ちてしまいます。

我が家の夏椿は まだ若木ですが 沢山の花が咲くのを 
楽しみにしています。

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包装紙

2007-05-27 | Weblog
先日 お菓子が届きました。
県北 延岡市の「とらや」さんのお菓子ですが 中身も美味しかった
のですが 包装紙が素敵です。

紫色の 和紙風の紙に 若山牧水の 短歌が 14首印刷してあり
ます。
わが県 出身の牧水の 故郷を詠ったものばかりです。

延岡は 七万石の 小さな城下町ですが 大きな二つの清流が流れ
街中の川で 鮎が獲れるのです。

城址公園には 時を告げる鐘があり 牧水が 勉学に励んだ頃から
今も 時を告げています。

「懐かしき 城山の鐘鳴り出でぬ 
         をさなかりし日 聞きしごとくに」

私にも 懐かしい一首です。
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おしゃべり

2007-05-24 | Weblog
この歳になって パソコンとがぶり四つに取り組んでいますが
いつ 負かされるかと 心配しつつ やっています。
大好きな 本や生協の注文が 出来るようになりました。

そこで注文した本が 届きました。
5月21日付けの朝日新聞(九州版)「ひと」の欄で紹介の本です。

主人公の貫太郎さん 27年前に ゴルフ中に倒れました。
脳の血管が詰まってのことです。
病名はロツクトイン症候群という。
意識は鮮明なのに 体は指一本動かすことが出来ません。

目を開けたままベッドで 動かない夫の手を奥さんの公子さんは
さすり続けます。

半年後 奥さんが アイウエオを ゆっくり発して 貫太郎さんが意
とする言葉のときは 「目玉を上え揚げる」の奥さんの命令で 会話が
片言ながら 通じ合えるように なり 奥さんは 第一声の「マイニチ
トウモ アリカトウ」の言葉に 泣かれたそうです。
 
長い 苦しい介護の中で「クルシイ」「コロシテクレ」の言葉を
公子さんは 自分の口から 貫太郎さんの言葉を言わなければ
ならなかったのです。

思春期の子供さん三人 夫の父の認知症と 色々な困難の中 今は
公子さんは 自分の口で 一人芝居のように 貫太郎さんとの
おしゃべを 楽しんでおられるのです。

今は旅行にも行き 二人でワインも楽しみ 「こんなに長生きなんて
詐欺だわ」 と笑う公子さん。
なにもかも 受け入れた 夫婦の生活 泣き笑いをしつつ
読みました。

本物の ご夫婦を 教えていただいた 本です。
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冷汁

2007-05-23 | Weblog
新しい 知事の誕生と共に 宮崎の地場産品が全国に 知られるように
なりました。
地鶏 マンゴウ の次は 冷汁ではないかと 私は思っています。

毎年 種がこぼれて 自生する畑の大葉。夏に重宝する 野菜ですが
今年も 沢山芽を出しています。
そこで 今年初めての 我が家の「冷汁」です。

ご飯に 汁をかけて食べるなんて 品の無い食べ方ですが 美味しい
のです。
宮崎に ピッタリの食べ物だと思います。
子供のころ 目が覚めて 母がすり鉢を当たっている音がすると 
夏は 冷汁 冬は呉汁と決まっていました。
あの頃は 本ものの冷汁で 麦飯でした。

夏 食欲の無い時期 美味しく食べられる冷汁は 我が家でも
何回も 食卓に上ります。


 
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2007-05-21 | Weblog
近頃の スーパーのお菓子売り場は 色々なお菓子でいっぱいです。
戦争が 終わってすぐの頃は 甘いものなどありませんでした。
母の使いで ご近所にいくと ざらめ砂糖を一さじ ちり紙に包んで
頂いたものです。
帰り道 顔を突っ込むようにして なめていました。

会合や出かけた先で 咳止め用にのど飴など バックに入れていますが
いつも 物静かなお友達に「ニッケイ玉」を薦めたら バリバリと
噛み砕いて 食べてしまいました。

歯はわりと丈夫な私ですが 飴玉だけは かまずに最後まで 
なめています。

飴玉を噛み砕いて食べるか 最後までなめているか たいした事では
ありませんが どうも 自分が苦手なことを 軽々としてしまう人は
目を見張ります。


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2007-05-20 | 食べ物
毎日が 日曜日のような生活をしていますが 日曜日はやっぱり
日曜日です。
「のど自慢」をいつものように見て 急に梅の収獲をしました。
二人で 小一時間 花を楽しんだ 庭の梅ノ木の実の収獲です。

大きな実を付ける木と 中くらいの実を付ける木とありますが
今年は 大きい実を付ける木が沢山の実を付けていました。
計ってみたら 9㎏ありました。

種を取って 砂糖漬けにしたり 梅干にしたりの自家用です。
この時期 ラッキョウも収獲して 甘酢につけますが 畑に沢山
植えたので うんざりしていますが 貰っていただくお友達を
一人は 確保しました。

今時 泥付きのラッキョウを差し上げても あまり喜んで
もらえません。
一粒 一粒 ひげ根と皮をむくのが面倒だからでしょうか。

エシャロットのように 生を薄くスライスして 酢味噌で食べる
のもいいものですが 夏に食欲の無いとき 甘酢につけたものを
食べるのは いいものです。
我が家は 沢山漬けて いつも食卓に乗せています。
それにしても この時期 衣替えや 梅干漬け ラッキョウ漬けと
主婦は 気をもむことの 多い季節です。

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田 芹

2007-05-19 | Weblog
四月の始めに植えた 我が家の田圃も 一ヶ月半を過ぎ 株もだいぶ
増えて います。
水を たたえた田圃には 五月の青空が映りゆれています。
五月の風は 稲を揺らし 水を揺らして 通り過ぎます。

もうすぐ 稲の水の供給を止めて 干す中干しをします。
稲をいじめて 強くするのです。
そんな中 我が家の田圃の周りの畦の 田芹を摘んできました。
子供の頃 遊びを兼ねて 田芹を摘みによく行っていました。

のびるや芹 嫁菜 蓬などを麦畑の 畦で摘むのは 女の子の遊び
でも ありました。
摘んで 帰ると 夕食におひたしや 白和え 団子などに変身して
並んでいました。

子供の頃から 食べられる野草の区別は 自然と体で覚えて
いたようです。
新聞記事に にらと水仙を間違えて 中毒になった記事など見ると
考えられません。

この芹 茹でてあくを抜き すり胡麻 醤油 酢 削りかつを で
あえたり 白和えにしたり 卵とじにしたり して食べます。

栽培された 市販の芹はスマートですが 野の芹は 横に這っています。
この芹 食べるとき 子供の頃家族揃って囲んだ食卓を思いだす
私の 懐かしい食べ物です。



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下 駄

2007-05-17 | Weblog
久振りに 下駄箱の掃除をしました。
二人暮らしの 下駄箱の中は 寂しいものです。

子供の頃 物を買ってもらうのは 正月を迎えるためでした。
新しい寝巻き 下着 下駄 ゴムマリ 羽子板と 本当に嬉しい正月
でした。

母は年の瀬に お世話になった親しい方に 下駄を見立てて 届けて
一年の区切りにしていました。
行きつけの下駄屋は 沢山の下駄が並び 柾目の桐の下駄は
見るだけで 安い 板目の松の下駄を買っていました。

鼻緒が切れると 母が挿げ替えてくれ 歯が擦り切れて 
ペッタンコになるまで 履いていました。
歩く癖の悪い私の下駄の歯は いつも斜めにすれていました。

台所の入り口には 家族の普段履きの下駄が並びますが 男物の
大きい下駄は 履きやすく 庭に出るときなどは良く履いて
叱られていました。

今は 「下駄はお断り」のところが多く 我が家の周りで 履く
くらいです。
下駄で 育った私の不器用な足は 親指と人差し指の間が 
しっかり空いていて下駄で育ったことを 証明しています。
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