暑い 毎日が続いています。
断捨離をしなくてはと 毎日思うばかりでお宝もないのに物を捨てることもできません。
そんな中 洗面所の棚をかたずけていたら出てきました。
シッカロールです。
缶入りのもの 紙容器のもの そしてプラスチックの直接肌につけるもの 50年前の私の時代の子育てには欠かせないものでした。
夏の夕方 風呂から上がると 逃げ回る子供を抑えて 体中に真っ白いシッカロールをはたいていました。
何とも言えない赤ちゃんの 匂いでした。
母に 子育てを手伝ってもらい 仕事を続けるつもりだった私ですが長男が誕生を迎える前に 母は47才の若さで 旅立ちました。
もし もし 今でも元気だったら 100才になるはずです。
それを思うと ありえない話だと ようやく気持ちに区切りをつけています。
シッカロールにまみれていた子供も 今はいいおっさんです。
親を見送り 子供を育てて 亭主にそりを合わせ 歳を重ね よぼよぼになり 土にかえっていく 人生。
シッカロールの缶の蓋をそーと開けると 五感とともに50年前の自分に返っていました。
今日 風呂から上がったら 首筋につけてみよう。