端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

おくりびと

2010-02-28 | Weblog
ご近所の方が 逝去され 昨日はお通夜 今日が告別式でした。

お元気で働き者の 奥さんでしたが 昨年の暮から体調を崩され 病院に入院中でした。
何年か前まで 集落では 自宅葬が普通でした。
訃報を聞くとすぐ ご近所の女衆が 米一升を布袋に入れ 駆けつけます。

まずは 飯を炊くことから始まり 男衆が葬儀の段取りや 役場の届け お寺さんへの連絡
等 が始まります。
喪主の家の家族は 台所には 一切立ち入らない風習でした。

飯が炊きあがり 仏様の枕元に供えられます。

お通夜のお客の接待や 賄い そして次の日の 最後の別れのお膳の献立や 喪明けの
料理の相談がされます。

大抵の野菜は そろいますし 不足のものは 買い物に行きます。
当日の 朝から料理の準備に 包丁片手に集まった女衆は 一番年輩の 
おばさんの指図で イモ洗いや野菜洗いと 作業が始まります。

何十人分の 料理の味付けや盛りつけの 要領を若い嫁は 必死で覚えるのです。
皿に盛り付け 膳配も 田舎の集落独特のものを 教えてもらうのです。

そんな中で必死で 覚えたものです。
気を許しあう集落の付き合いですが しきたりにそむくことは 許されません。

その代わり 野菜を切りつつ 火加減を見つつ故人をしのびます。
すべてが終わり 手伝いの者が 座敷に上がり喪主の接待を受け お膳に箸をつけ
る頃には 日も暮れかかっていました。
今はもう 聞くこともない 村八分 残りの二分は 火事と葬式といわれるように
普段のお付き合いがなくても 火事と葬式は 普段どおりのお付き合いをする
そんな昔ながらの 暖かいおみおくりが 行われていました。

命には 限りのあること 死は普通であること そんな当たり前のことを この田舎に住んで 私は学んだ気がします。

今は 家からお葬式を出すことはありません。
農協が 葬祭事業に 手を出しすべて 葬祭場です。

お通夜のお茶の接待を手伝うくらいで 思い出話もなく 頭をうなだれ お経をありがたく
聞いているだけです。

最後の お別れだというのに なんだか寂しい限りです。
昨日からの 雨も上がり すっかり晴れ 暖かすぎる 今日のお別れでした。
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悩 み

2010-02-27 | Weblog
我が家で購読の新聞 毎週土曜日には 別紙に人生相談が掲載されます。
大きな 声では 言えませんが なぜか私 大好きなのです。
他人様の悩みを好きだなんて 不謹慎極まりないことですが なぜか楽しんでいます。

回答者がこれ又ユニークなお方ばかりで なるほど分かる分かると納得しつつ 読んでいくと どんでん返しの 回答だったりするのです。

今朝は 年頃の娘の心配をする母親の相談に あの上野千鶴子さんが 一刀両断
胸のすくような回答でした。

こんな人生相談 持ちかけたときは 時 既に遅し 結果で相談する人が多いようです。
私くらいの年齢になると 物事なるようにしかならない と思えるようになりました。
時が解決するのです。



年を重ね 体力も気力も 財力も乏しくなり それでも元気を出して ああいい人生だった
と感謝しつつ 目を閉じられたら良いなあー と雨に濡れて落ちている椿を
あかず眺めています。
少し早い 木の芽起しの雨でしょうか 暖かい小雨です。



以前にも作った この巾着 又又 同じ布を一メーター買ってきて 8個作りました。
50cmで四個出来ます。
頭の中は 次に何を作ろうか と別のことを考えつつ ミシンを動かしています。
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五 輪

2010-02-25 | Weblog
冬季オリンピックが開催中ですが 雪を見ることもないところに住んでいても
雪の上や氷の上の あの熱戦に魅せられています。

運動神経があるのか と聞かれそうな私ですが あの選手達の 真剣なまなざしを
テレビで見るたびに 感動しています。

瞬発力 持続力 努力 度胸 それに駆け引きの判断 とどれが欠けても 世界の舞台には
立てないでしょう。

カーリングのチームのあの真剣なまなざし 試合が終われば にこやかな若い女性達です。
私まで さわやかさをもらっています。

残り少なくなった オリンピック まだまだ楽しみが 沢山です。
フレ フレ 日本。
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ミモザ

2010-02-23 | Weblog
今日は 暖かです。
朝からストーブも 出番なし 熱い飲み物より 冷たいものが欲しくなります。
其の暖かさに惹かれて いつものスーパーへ買い物に出かけました。

年度末を迎えるこの時期 あちこちで幹線道路は工事中で 通行を待たされます。 
わが国の行政の貧しさかー と一人でつぶやいて 通ります。

この時期 いつもの道も 春近しで あちこちのお宅の庭の真っ白いこぶしの花や 黄色のミモザが 花盛りです。
思わず 見とれてしまいます。



そして 見つけました。
焼酎の量り売りの お店 これ以上のエコはありません。

飲助の 亭主を持っていると 思わず一升徳利を提げて 駆け込みたくなる看板です。
昔の 酒店は貫禄がありました。
沢山の菰樽の 清酒や一升瓶が積まれ 夕方は仕事帰りの酒好きが 薄暗い土間に腰掛けて
枡酒をひっかけていました。

徳利を片手に 酒買いに 行かされていました。
何時の頃から 小売業が消えていったのか 酒屋 魚屋 履物屋 漬物屋 お米屋と
専業で それぞれの商品を 商っていました。
今は スーパーや 量販店で一度に済んでしまいます。
便利な分 なんだか味気ない気もします。


スーパーの 出口で焼酎を売っていました。
我が家の必需品です。
今は 焼酎も紙パックです。
四角四面の 穴熊さんは 焼酎は一升瓶と譲りませんでしたが 近頃は 紙パックでも
栓を開けています。

私の嫌味な言葉に 「焼酎を飲めなくなったら おしまいよ」と どこかで聞いたような
台詞を言っています。
爺と婆の暮らし 今日のゴルフの スコアの悪さを除けば平穏無事な 一日でした。
 
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惣 菜

2010-02-21 | Weblog
日差しは 暖かいのに 冷たい風です。
それでも 外に出ると 春の気配を探しています。

庭の つわぶきも綿毛を沢山つけて 控えめにやわらかな 葉を出し始めました。
 
少し摘んで 油揚げだけ入れて 煮ました。
もう少し我慢すると たらの芽 ぜんまい 蕨 田せりと春の味がそろいます。

爺と婆の食卓は こんな惣菜が 何よりのご馳走です。
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さくら

2010-02-20 | Weblog
ここ二三日 お天気は 快晴ですが 寒いこと寒いこと 少しの風と 冷たい空気です。
春が近いと 思っている分 余計に寒く感じるのでしょうか。

毎年 早咲きの桜が見られる場所があるのですが 今年はまだかなあーと 思っていたら
昨日 穴熊さんが 咲いているらしいとの情報を 私に教えてくれました。
早速 今朝見に行ってきました。
軽トラックで 10分ほどの近くです。


やっぱり 桜はいいですね。
見ていて ふと 寅さんの妹のさくらさんを思い出してしまいました。



ファスナーを買いに行って 目に止まった布 1メーター買って 10個の巾着が
出来ました。
先日の 和柄の巾着 だれそれに差し上げて 喜ばれたので 病み付きになり 裏布
に 不要の布を使って かたずけにもいいのです。
私には 似合わない 優しいプリントの花柄です。
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金 柑

2010-02-18 | 食べ物
畑の隅の 金柑が 何度もの寒さや 霜を受けて 綺麗に色をつけ始めました。
今が旬の 金柑です。

金柑の砂糖煮が大好きの 穴熊さんが 煮てくれと 催促しますが 収穫するのが面倒で
生返事をしていましたら 昨日夕方 自分で収穫していました。
早速 煮ました。

お弁当を幾つも作っていた頃は おかずの隅に 必ず2個入れていたのを思い出しました。

今年は 実が小さいうちに 摘果したので 少し 大きい実だと 穴熊さんが自画自賛
していますが 私には 例年通りの 実の大きさに思えるのですが それはいえません。

この金柑を 食べ終わる頃には 桜の開花を聞くことに なるといいのですが……

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駄菓子

2010-02-17 | 食べ物
この歳になって 上品ぶっても 育ちは隠せません。
スーパーの レジの傍の このお菓子 ついつい籠に入れてしまいました。

私が子供の頃は 沢山の行商が回ってきていました。
富山の入れ薬屋さん 刃物研ぎ こうもり傘の修理屋 それに下駄屋さん
リヤカーに沢山の 鼻緒をぶら下げ 雨下駄の磨り減った歯を 挿げ替えていました。

我が家の下駄の鼻緒は 母が街の馴染みの履物屋から 鼻緒だけ買ってきて 器用に
挿げ替えていました。
が 高下駄の歯だけは頼んでいた 記憶があります。


写真の駄菓子 まさに名前のとおり下駄の歯の形をしています。
黒砂糖を使った お菓子ですから南九州のお菓子だと思います。
しっとりして 濃いお茶にあいます。
ネーミングが 方言で「げたんは]というのも 愛嬌です。

近頃 高下駄を 見たくても 目にすることもありません。
若い方にそれなんですか?と 聞かれそうです。
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DNA

2010-02-16 | Weblog
先日 新聞の 一面に小学校5年生の少女の プロ棋士誕生 藤沢里奈さんと 大きく出ていました。
マージャン 花札 将棋 と少しのルールは分かりますが 囲碁だけは 
手を出しそびれている私ですが なんと其の少女は あの藤沢秀行さん のお孫さんとのこと。

あの破天荒な人生を おくられ 鬼才と呼ばれたおじいさん お父さんさんそして お孫さんも プロ棋士とは 人間の 遺伝子を見せつけられた 思いです。

白と黒の 石へ並べ 相手が 打つであろう 幾つもの先を読んでするゲームですが
明日のおかずを 考えるのに四苦八苦の私には 囲碁は難しすぎます。 

将棋や囲碁の プロの勝負の世界に 若い女性が 次々に誕生していますが 女性に向く
世界なのかなあ とも思っています。

私など 段々と 年を重ねて 体力もですが 頭の中も危ういものです。
先祖を振り返っても あまり良い遺伝子は入ってないようですから 余計に心配しています。

夕食の後 父と母は 薄い安物の将棋盤を 出して 毎晩夫婦で対戦していました。
傍で覗き込む 子供の私たちは 母の応援団でした。

碁盤も 石もあるのに 使っていない我が家 帰省の孫との 五ならべに 出番があるだけです。
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同窓会

2010-02-14 | 家族
2月の第二日曜日は 穴熊さんたち中学時代の 同窓会です。

お昼に出て行って ご帰還は多分 夜中でしょう。
昨日は ゴルフをして 今日は飲み方で 明日は又ゴルフの 三日間の 同窓会です。

今朝 朝食の時 ○○は又 あの歌を 唄うのかと 言いつつ 俺も歌を覚えておけばよかった
と悔やんでいました。
私の知る限り 穴熊さんのカラオケは 三曲くらいだと推測しています。

歌や踊りが大好きの 私の家系ですが 石部金吉の 固い家系の穴熊さんは もっぱら
飲むだけで 人の話の聞き役のようです。

それにしても 75才が35人も集まるそうですが にぎやかな同窓会になるでしょう。
あの年になって 昔に返り ガキの頃の話で盛り上がり 誰と誰は 仲が良かったとか
振られたとか 後期高齢者になって もめています。

元気で おてんばな女の子だった女性は 今でも 仲良しの男性を 呼び捨てだと 笑っていました。

二次会の 場所もチャンと予約済みだとか。
ふるさとに住み 人生の先の見えた 穴熊さんたち 幸せな人たちです。

本当の 本当の義理チョコです。
勿論 私から穴熊さんへの 義理チョコです。
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