端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

小 秋

2010-08-31 | Weblog
猛暑が続いていますが 八月の暦も今日でおしまいです。
色々なことの多かった 私の夏でした。

少しづつですが 回復しつつある 左手をなぜながら あの病院で顔見知りになった
方々を思い出しています。

四人部屋は 手の患者と足の患者が二人づつでした。
足が 健在な私は もっぱら売店や コインの洗濯場の使い走りをして 左手の使えない私はタオルを絞りを頼んだり ペットボトルやファスナーの開け締めを頼んでいました。

私の隣のベットに足で 入院の奥さん 左足をギブスで固定して 車椅子でしたが 部屋の住人になって しばらくは 食堂へも行く気がなく ベッドの傍で三度の食事をしていました。

私は 勝手に想像して ママさんバレーか何かでアキレス腱を切っての 入院かと
思っていましたが 色々の事情のある方の多い病院 おしゃべりの私でも 心得て
そんなことは 一切お聞きすることも ありませんでした。

あたしの 退院が決まって 喜んでいる私に 其の奥さん ポツリと 
「私左足がだめになったの 装具をつけるのよ」と 一言。

言葉がありませんでした。
それから 私の退院まで お互い足の話も 手の話もせず 笑いあっていました。

私の左手が 少しずつ少しずつ 使えるようになり ふとあの病院で 顔見知りになった
方々 お住まいもお名前も知らない方たちでしたが どんな日常に戻っておられるか
ふと 思い出して居ます。
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ババ抜き

2010-08-29 | Weblog
お友達の 孫のター君は 4才です。

いつもは 福岡に住んでいますが 時々 爺婆の所へ 帰ってきます。
其のたびに 辛子明太子をお土産に 我が家にも 顔を見せてくれます。

夏の お盆に我が家を訪ねてくれたときは 片手にデジカメを下げていました。
今 夢中なのがデジカメだとか 早速 我が家のカブトムシが 被写体になりました。

本当は カブトムシが怖くて触れないのに 必死でカメラを構えています。
それが おかしくて 皆で大笑い。

空き箱に カブトムシを数匹 入れ しっかり〆た蓋に ひらがなで覚えた 名前を
しっかり 書きました。

終わって ババ抜きをしようと トランプを出したら 乗り気です。
ター君は ママと一緒で ゲーム開始です。

ババを握った私は ター君に引かせようと アチコチ並べ替えて とうとう引いてしまいました。
とたんに ター君 大粒の涙を出して 泣き出しました。
ママが 慰めてもだめ 頭を上げません。
三回 回って次の人が ババを引いて ター君ニコニコです。

四歳くらいに なると勝ったり 負けたりの 意味が理解できるのだと わが子の
子育てを 思い出していました。

今度お正月に 訪ねてくれたら 又 ババ抜きに挑戦しようと 楽しみにしています。
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だれやめ

2010-08-28 | Weblog
一日の〆の晩酌を 私の地方では <だれやめ>といいます。
 
毎日 <だれやめ> を欠かさない 人がいると 夕食の献立は 居酒屋のつまみみたいなものが多くなりますが この時期 枝豆 生の落花生の茹でたもの 冷やっこ など 安くてカロリーを抑えたもに 頭を悩まします。

カレーや お寿司 炊き込みご飯 などの献立をしても 結局 別におかずを用意することに なるのがジレンマです。

近頃 よく利用するのが 生協に注文する 真鯛のカマです。
薄く塩をして焼き 平兵衛酢を絞ってかけます。

毎晩 二時間かかって ビールに始まって 焼酎で仕上げです。 
自分で仕上がり具合を確認して ごはんになります。

我が家の 穴熊さんの 一日の〆です。
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親 心

2010-08-27 | Weblog
先日 いつも拝見している とんぼさんのブログで「背守り」のことを 拝見しました。
あの 小さな子供の着物 まだ背縫いのない 赤ちゃんの着物の背中にある あの
飾り縫いのことです。
魔よけの印だと 知っては居ましたが 私の知識は浅いものでした。

今朝 亡き母が 初めての私の長男の為に 余命半年の体で 用意してくれた
宮参りの着物を出してみました。

ありました。
背中に 五色の縫い糸で 背中にたらしてあります。

昔は 乳児の生存率も悪く 何とか元気に育っていて欲しいとの 親の気持ちが
この背守りに 込められたのでしょう。

悪霊に取り付かれたときや 井戸に落ちたとき 神様がこの糸を握って
助けてくださるのだとか。

安い生地の宮参り着物ですが この着物を縫いながら 母はどんな気持ち
だったのだろうかと 朝から鼻がつーんとしています。

自分の命が終わろうとして 初めての孫が命を受け継いでいることを 感じていたに
違いないと 思い返しています。

私も そろそろ身辺の整理をせねばと 考えていますが この宮参り着物も
新しい 物語を抱えてしまいました。

この宮参り着物で 神社に参拝した息子 何度も目に見えない神様に助けて
いただいたのかも 知れません。

それにしても 改めて 日本人の心 の素晴らしさを感じています。
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入 浴

2010-08-26 | Weblog
二人暮らしの 我が家 穴熊さんは毎日隣町の 温泉に通っています。
温泉で 知り合った 常連の 裸の付き合いは 「裸の会」となり ゴルフや飲み会をしています。

そんな我が家 自宅の風呂に入るのは私だけ。 
屋根の上に 水を温める太陽ヒーターが 取り付けてあるので 夏の間は熱湯を供給
してくれます。
それでも 私くらいの年齢のものは 入浴の順番を厳しくしつけられたので
オテントウ様の あるうちに風呂に入るなんて 考えられないことでした。
まして 嫁は皆が使った後の 少ない ぬるい湯に体を沈めて 涙していました。

今は 誰でも 時間の都合の良いものから 次々に風呂を使いますが それだけでも
幸せな 世の中です。

暖かい お湯の中で 左手を自分でリハビリしつつ 蝉の声を聞きつつ 入浴しています。 
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保冷剤

2010-08-25 | Weblog
世の中 自分が体験してみないと 本当のことは わからない それを実感しています。
今回の 左手首の骨折で 沢山のことを勉強中です。
パソコンの 「お気に入り」も ずらりと骨折に関するものや 医学に関するものに
なりました。

骨折に腫れは つきもののようで 手の甲は元になりましたが 指がわずかに腫れています。
ほんのわずかの腫れなのに指の 屈伸には大きな 障害です。
そこで 使っているのが 保冷剤です。

冷凍庫に保存してあったものを タオルにくるみ 指先を時間を見つけては冷やしています。

こんなに 役に立つとは 思いませんでした。
氷嚢に氷を入れて 使っていましたが 保冷剤は 溶ければ又冷凍庫に入れ
三個を交代で 使っています。

昨日も 買い物に出かけたスーパーの 出口で 左手のギブスを三角巾で吊っている
ご婦人を 見かけ お節介な私 思わず声を掛けそうに なりました。
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再 診

2010-08-23 | Weblog
今日は 左手の骨折でお世話になった 本妻の病院での再診の日でした。
朝から タクシーやバスを乗り継いで 一日かかりました。
レントゲンを撮り 骨大工の先生は「いいですねー」と一言。

自分でも 手術から2ヶ月経過にしては 満足していますが 手のひらの 回転が
まだ出来ません。
昨日も 餃子を作り始めましたが 皮を左手に乗せることが出来ませんでした。
まな板に 皮を並べて あんを乗せ 口を絞るのはどうにか 出来たのですが 
リハビリにはなりませんでした。

今日の 先生の言葉で しっかりリハビリをするように 助言を頂きましたので
これからは 自分の責任なのでしょう。

帰りのバスの 乗り継ぎの間 一寸と一服。
ハイカラな ソフトクリームを注文したら キャラメルのトッピングです。
それより 食べ終わった容器 しっかりした器で さじもハイカラなもの 
使い捨てにするには 勿体無いような ものでした。


帰りの バスを待っていたら 珍しいバス。
JRAのバスです。
お馬さんが乗っているのかなぁー と見ていたら 思いだしました 宮崎にはJRAの育成牧場
あるのです。
成長した 馬の輸送だったのでしょうか。 とにかく大きいトラックでした。
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振 袖

2010-08-21 | Weblog
とも子さんが 一枚の振袖を見せに 我が家にやってきました。
お友達の お母様が嫁入りの時に着たもので 何か役に立ててと 頂いたとのこと。


一昔前 私の世代の 嫁入り衣装です。
黒地に おめでたい柄で埋められ 比翼仕立てです。
日本髪に角隠しの 細身の花嫁さんの 姿が目に浮かびます。
新郎も新婦も お仲人さんも 招待客も 皆着物だった時代のものです。



花嫁さんといえば 日本髪に角隠し 紋付の黒地の振袖が 主流でした。
今は 日本髪の花嫁さん 見ることもありません。
我が家で支度をして 両親にお礼を述べ 仲人さんに手を引かれ 婿殿の家まで
行き 婚礼でした。

嫁ぎ先で いやなことがあっても 今のよう簡単には帰れませんでした。
三日 三晩の宴席が終われば 次の日から 働き手の一人になって 嫁の仕事も
こなしていました。


この着物 東京で働いている 娘さんが 秋には故郷で 花嫁衣裳によみがえらせ 
日本髪に角隠しを 計画中とのこと 昔ながらの 花嫁さんが拝見出来そうで 
楽しみです。 
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花おくら

2010-08-20 | Weblog
今朝 早くいただいた <花おくら>です。
この 花を食べるなんて 誰が考えたのでしょう。
食いしん坊の 私でも しばし見とれてしまいます。

大人の 手の平くらいの大きさで まさに貴婦人のようです。
花びらを刻んで かつを節を少し入れ 酢醤油で食べるのが 私流です。

夕方まで 大皿に水を張り 浮かべて 花を楽しみます。
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頂き物

2010-08-18 | Weblog
高齢者二人の生活ですが それなりのお付き合いが田舎にはあります。

頂き物が 菜園の野菜だったり お裾わけだったりしますが ありがたく頂いて
います。

しかし 思わぬ方から 心当たりもないのに 熨斗つきでの頂き物が 届いたときは
はて? と思い巡らしてしまいますし お返しは 何にしようかと 心配になります。



今日 「桃太郎ぶどう」が届きました。
三年前に 届いてから毎年 届くぶどうです。
皮が薄く 皮のまま食べるぶどうです。 これだけは 心置きなく 口にしている私です。

なぜか
我が家の 独身生活の息子に 私が強要して 届けさせているのです。
何の お返しの心配もなく トホホな左手をかばいつつ ぶどうを口にしています。
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