気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

3泊4日の沖縄旅行 その2

2018-03-01 14:27:16 | 旅行

 

   満開の今帰仁城(なきじんじょう)の寒緋桜

 

 2月19日 3日目

 レンタカーで名護方面へ

 

勝連城跡(かつれんじょうあと)

 東アジア中心に海外交易をおこなっていた亜麻阿利氏の居城。復元された部分が多い。

沖縄最古の城(グスク)

丘の上に建ち、天空の城のイメージ。

  

沖縄には、写真の8つと、首里城の9つの世界遺産がある。

上に登ると眼下に海が広がり、爽快な気分になる。

 

 

許田の道の駅。お昼はここで沖縄そばとタコライス。

 

 次に向かったのは八重岳桜の森公園。

今が満開らしいが、カーナビにの言うとおりに山道を走ってもたどり着かない。

途中で会った郵便局のバイクの人が、何でこの車が?と不審そうにこちらを見ていた。

           

           (この後どんどん狭い道に入る)

諦めて今帰仁への道に出ようとするも、道はどんどん細くなり、未舗装に。そして片側が崖のジャングルに突入。

どうなるかと思っていたらやっと舗装道路に出た。

「このカーナビは抜け道優先か!」と夫がぼやいていた。

 

今帰仁城(なきじんじょう)   世界遺産 

 

14世紀の北山王時代の城。沖縄島の北部を支配していたが、15世紀に滅ぼされた。

17世紀に薩摩軍の侵攻により城は炎上。

その後は拝所として島民の精神的よりどころとなったそうだ。

城壁は当時のものが多い。

 桜が満開。

 

 沖縄美ら海水族館

 夫はあまり興味無さそうで、コースから外してもいいと思っていたようだが、

私は沖縄に来たら必ずジンベイザメとイルカを見たい!! せかすようにしてたどり着いた。

本館

ジンベイザメ

イルカショー。 他で見るより、ジャンプの高さが高い!! 青い海を背景に気持ちの良い事!!

 

夕飯は 古民家でアグー豚のしゃぶしゃぶ。

満席。予約して正解だった。

  

 

 

2月20日 4日目

 

中城城跡(なかぐすくじょうあと)

 14世紀に完成した城。

城壁は琉球石灰岩の切り石で積まれ、美しい曲線で構成されている。

 ボランティアの方に説明をお願いした。 

急な山道を行くので、途中までこんなワゴンに乗せてくれる。助かります!

 

ボランティアの方は85才のおじいちゃん。

本土の人は沖縄の歴史を知らないと少し怒っている。

そして、この城の素晴らしい歴史を誇りに思い、説明に力が入る。

この方の説明がなかったら、私達にはただの石垣の連なりに見えたと思う。

 

この石段、左右高さが違うが、2人で天秤棒を担いだ時に、後ろの人だけに体重がかからないように工夫されたもの。

皆様想像を逞しくして、使用法を考えてくださいね。

 

銃眼。城壁には穴があけられ、ここから鉄砲を放った。

私達は種子島に鉄砲が伝来したのが始まりと習ったが、沖縄にはそれより100年以上前に鉄砲が伝来していたそうだ。

命中することはなく、敵を驚かすぐらいの役目しかなかったらしい。

      裏門・ペリー探検隊がエジプト式と評した精巧なアーチ

1853年ペリー探検隊が来島し、この城のすばらしさを讃えた。

「要塞の資材は石灰岩であり、その石造建築は賞賛すべきものであった。石は非常に注意深くつなぎ合わされている」

あいかた積み(亀甲乱れ積み)

布積み(豆腐積み)

切り欠き、はめ込むことでより強固な石垣となった。

上部は修復しているが、当時の城壁がそのままの姿で残っている。

沖縄には300以上の城があるが、その中で一番美しいともいわれている。

 

 ここは山の頂上。では城壁に使われたおびただしい量の石を どこから運んだと思いますか?

答えは、この山全体が石なので、山を切り刻んで城を作ったそうだ。

第2次世界大戦の時、ここに日本軍が立てこもったが、地下壕を掘ることが出来ず(石なので)すぐに撤退した。

そのおかげでアメリカ軍の攻撃が止み、城壁が破壊されず残り、貴重な文化遺産となった。

 

 おじいさん、だんだん調子が出てきて、子供の頃の話を聞かせてくれた。

紙が無かったので、勉強は砂浜の上や、大きな葉っぱに釘で字を書いて勉強した事。

また沖縄方言を使うことが禁じられていたので、使うと「方言札」と言う屈辱的な札を首から下げねばならなかった事。

沖縄の歴史的資料は第2次世界大戦で焼けてしまったと言うが、それ以前に日本政府が沖縄の歴史は不必要と

文献などを焼いてしまったという話。

中城城も資料があればより正確に復元できるのにと残念そうでもあった。

この方がボランティアガイドをしているのは、中城城のすばらしさを伝えると同時に、

本土に服従しなければならなかった負の歴史も観光客に伝えたかったようだ。

 

  

識名園の方に聞いたお店で沖縄そば。

「ぜんざいあります」と書いてあったので頼んだら、かき氷が出てきた。豆も小豆ではなくうずら豆だった。

ぜんざいとはかき氷を指すらしい。皆さん知ってましたか?

 

識名園

18世紀の終わりごろつくられた、琉球王家最大の別邸。

国王一家の保養や、外国からの来客などの接待に利用された。

          

         正門

 

                             

 

 

第2次世界大戦で破壊され、20年の月日をかけて現在の姿を取り戻した。

 

旧海軍司令部壕

 ひめゆりの塔に行くはずが、2人とも疲れてしまい、近くの旧海軍司令部壕に行く事にした。

ここは第2次世界大戦末期に日本海軍の司令部壕が置かれ激しい戦場となり、

20年6月13日に幹部6名が壕内で最期を遂げた。

赤い部分300mが現在公開されている。

 

作戦室。右は幕僚室。

自決の時の手りゅう弾の後が生生しい。

  

復元された司令官室。  この豪は「くわ」や「つるはし」などの人力で掘られた。とてつもない労力です。

                      

全国から千羽鶴が送られていた。

司令官・大田少将が海軍次官に宛てた沖縄県民の献身的作戦協力ついて訴えた電文が残っている。

 

沖縄県民かく戦えり

 次の電文を海軍次官にお知らせくださるよう取り計らって下さい。

沖縄県民に実情に関しては 県知事より報告されるべきですが、県にはすでに通信する力はなく・・・・

中略

 陸海軍が沖縄にやってきて以来、県民は最初から最後まで勤労奉仕や物資の節約を強いられ、

ご奉公をするのだと言う一念を胸に抱きながら、ついに報われることもなくこの戦闘の最後を迎えてしまいました。

 沖縄の実情は言葉で形容のしようもありません。一本の木、一本の草さえすべてが焼けてしまい、食べ物も

6月一杯を支えるだけとの事です。

 沖縄県民はこのように戦いました。

県民に対して後世特別のご配慮をくださいますように。(現代文に翻訳)

中略の部分には悲惨な具体例が書かれている。

最後の 「県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」 の言葉がズシリと響きます。

戦後国からの配慮があったのでしょうか。

修学旅行生も来ていたが、この生々しさが残る壕で、何かを感じて欲しいと思った。

何かを感じる感性を持って欲しいと切に思った。

 

沖縄の植物と花

 

 

 

 

お土産は

 

琉球王家御用達だった新垣菓子店のちんすこうや、くんぺん、かすてら、など。

首里城のそばにある店だが、家内工業で少量しか作らない。

予約が必ず必要で、12時ごろに店に行ったら、ちんすこう売り切れのお知らせが貼ってあった。

 

 帰りの飛行機は羽田到着が23時。

飛行場で夫が23時で家に帰れるのかな?と言い出した。

え~っ!!私もうっかりして、帰りを気にしていなかった。

あまりに大きなミスで2人で笑ってしまった。

 

何とか帰れるのがわかったが、飛行機が遅れればアウト!!

まさにそのアウトでした~!!

遠回りして何とか帰宅。 その後は風邪でダウン。

やっと回復しそうですが、外出できないので長いブログとなってしまいました。

スミマセン。

 

 

 

 

コメント (18)    この記事についてブログを書く
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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
癒されました。 (bonji)
2018-03-01 23:14:51
雨に降られた沖縄旅行でしたが、
美ら海水族館ジンベイザメを始め沢山の魚に
癒されました、
あの大きな水槽の前に座りいつまで眺めていても
飽きない、
1日座っていても飽きないかなと思ったくらいです。


           bonji
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おはようございます。 (lily)
2018-03-02 06:27:25
新年会の節は大変お世話になり有難うございました。
お陰で楽しい旅行になりました。

ご夫妻で沖縄旅行堪能されたようですね。
私も3度ほど沖縄へ旅行していますが何時も満足して帰っています。

銀河さんも風邪だとのこと今回の風邪はインフルエンザでなくても長引いていますよね。
お互い早く回復出来るといいですね。
返信する
Unknown (yasukon)
2018-03-03 11:27:26
おはようございます。

懐かしいところがいっぱい出てきました。
アップしていただいて嬉しいです。
あすこも ここも 行ったわ~~って懐かしさいっぱいです。
お天気もよさそうで良かったですね。

その後 お風邪はいかがですか?
ご自愛くださいね。
返信する
bonjiさん (☆銀河☆)
2018-03-03 12:09:32
 あの大きな水槽の前にずっといたい!
本当にそんな気持ちになります。
ゆったりと別世界を見る感じです。
水槽の横の喫茶店で魚を見ながらのお茶も良かった。

また沖縄に行った時は絶対に行きます。
返信する
lilyさん (☆銀河☆)
2018-03-03 12:13:44
 横浜は晴天で、本当に楽しかったですね。また是非東京に来てください。

沖縄、楽しいですね。
私も行けば行くほど好きになりました。
また来年、是非行きたいものです。

熱はそれほどでなかったのですが、
喉が痛くて食欲もなくなり、こたえました。
長引きますね。お互い回復を頑張りましょう。
返信する
yasukonさん (☆銀河☆)
2018-03-03 12:23:12
 yasukonさんもお城巡りされたのですね。
本土の城とはまた違い、海を背景に壮大なロマンを感じます。
お天気は毎日快晴!!
4回行ったのですが、2回目は3日間雨の降り通し。
やはり沖縄は快晴が良いです。

風邪は治ったのですが、今度は肋間神経痛が出てしまい、まだ活動控えめです。
風邪の苦しさが身に沁みました。
返信する
風邪お大事に! (だんだん)
2018-03-04 14:17:07
今年の風邪菌は、本当にしつこいです。
早く回復されますように(経験者は語る・・)

一気に見せていただきました。すぐにコメントしたけど何故か表記されなかったです。
書いたのを憶えているけど、疲れたから簡略にしますね(^^;
世界遺産は9つ。ほとんどが城なんですね。
最古は勝連城址で、水運びに工夫した石段に惹かれました。
八重山諸島の一部しか知らず、写真で想像するしかないのが残念。
ソバは気に入りましたか、ツアーでは美味しいと思いませんでした。
やはり個人で調べて行くのが、最良ですね。

返信する
お大事に (tona)
2018-03-04 19:22:10
お風邪は如何ですか。
今年は寒かったので若い方たちも随分風邪にやられらたようですね。しっかり治るまで無理しないでください。

もういち早く桜をご覧になってきたのですね。寒緋桜ですね。待ち遠しいです。
ジンベイザメ素敵!イルカもこんなに高いの見たことありません。
海の色がきれいですね。
左右の段差が異なる石段の工夫凄いですね。

石組も本島と似ているようですが、また特徴があるのでしょうね。
素敵な世界遺産をたくさん見せていただきありがとうございます。
返信する
だんだんさん (☆銀河☆)
2018-03-05 00:37:12
 最後は肋間神経痛で〆でした(笑)
もうほとんど治りましたが、花粉症が始まった!!
またあの季節が始まったのかと思うと少し気が重いです。

そうなんです。9つのうち5つが城です。
ちなみに本土の城で世界遺産は姫路城のみだそうです。
沖縄はサンゴ礁が隆起してできた島なので、石はサンゴ礁が固まった、琉球石灰岩です。何回も行っているのに今回初めて知りました。

沖縄そばはモソモソしていて好きではなかったのですが、美味しい所に当たると本当に美味しいと思いました(当たり前ですが)
返信する
tonaさん (☆銀河☆)
2018-03-05 00:51:53
 ありがとうございます。
ずっと家にいたので損した気分ですが、
急に活動過多にならないように気を付けます。

色の濃い寒緋桜が綺麗でした。
この今帰仁城は日本で一番早く桜が楽しめる場所として有名らしいです。

石組は、ほとんど本土と変わらないですが、隙間なく密に積む技術が進んでおり、美しいです。
大きい石の間に細かい石を詰め込む野面積みが、安土城などを作った穴太衆の積み方と違うとは思いましたが、
石垣の高度な技術には驚かされました。
左右の段差のある階段、初めて見ました。
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