気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

秋の 日曜日

2015-10-27 00:33:42 | その他

 

久々に 愛車登場

 

 

 秋の風がさわさわと心地よさげな日曜日、

久しぶりにサイクリングに行きたくなった。

 

 この愛車、20インチ、折り畳み式だけれど5段変速のスポーツタイプ。

さあ出かけようと思ったら、空気が抜けてボコボコだった。

 この自転車を買ったサイクルショップに持っていき、お手入れを依頼。

自転車屋さん、見た途端に 「アーッ!!」 と悲鳴

 

 空気が抜けたままにしていたので、地面に接していた部分のタイヤがへこみ、そのままゴムが固まっていた!!

更にチェーンがサビて、一部固まり、動かなくなっていた

そう言えば、自転車カバーが破れ、そのまま半年間雨ざらしだったわ。

自転車は、雨ざらしが最悪、更に乗らないと、すぐに錆びてしまうとの事。

ママチャリばかり使い、こちらをほったらかしにしてました。大いに反省。

これからは使わない時はキチンとカバーをかけ大事に使います

 

この自転車屋さん、経営者は変われど、ずっと同じ場所で店を開き、わが家は38年のお付き合い。

もうここで10台以上買っている。

自転車の安全点検はとても大切なので、何かあるとすぐにここに持っていく。

この店がある限り安心して自転車に乗る事ができる。

自転車はアフターケアの良い所で買うのが一番ですね。

 

 軽快に動くように直してもらい、出発。

 

多摩川べりを軽快に

 

河川敷の広場は、家族連れが沢山。

バーベキューをしたり、親子で遊んだり・・・・・のどかですね

小さなテントや、バーベキューセット。テーブルやイス・・・・いろんなものを持ち込んで遊ぶのが

イマドキなんですね~。

 

 

ずっと走ると林に入る。

ここで、ドングリを拾い、どんぐりトトロを作ろうと思ったのだけれど、

どんぐりは見つからずで、林を楽しむだけ。

 ブログ仲間のshigekoさんがアップしていて、とても可愛いのです。

 

 その後自転車で市内をウロウロ、買い物をして帰宅。

短時間のサイクリングだったけれど、多摩川べりを走るのが何とも言えず快感。

自転車も直してもらったので、また晴天の日に出かけましょう

 

 

  秋の読書 

 

                            

               私は、お布団の中で随筆を2、3編読んで眠るのが大好き

               特に、田辺聖子さんと、沢村貞子さんの随筆が好き。

               お二人の随筆は、自分が年を重ねるとともに、いっそう胸に響く言葉があり、

               毎晩言葉の宝物を頂くようで、豊かな気持ちになって眠りにつくことができる。

 

久しぶりに本棚から取り出してみた。

田辺聖子『乗り換えの多い旅』  の中の1編、「乗り換えの多い旅」

         人生の電車はたいへん、乗り換えの多い旅なのかもしれない。

 

    抜粋  「乗り換え~。乗り換え~。体力下降、気力減退線にお乗換え願いまぁす」

         その連呼を耳に止めて、人はハッと我に返る。そうか、ここで乗り換えしなくちゃならぬのだ。

         いつまでもこの線でいいと思っていたのは誤りであった。

         ここから別の支線(それがあるいは本線、幹線かもしれぬ)に乗り換えて生きなくてはならないのだ。

         人は慌てて荷物をまとめ、発車間際の電車から飛び降りるのである。

         そうやって、乗り換え乗り換えして乗り継ぎしつつ、終点までやっていくのが人間の一生かもしれない。

 

    若さ、美貌、才気、財産、地位、名声、そして辛いのは別離。 乗換駅は沢山ある。

    乗り遅れ、乗り間違いに気づかない人は行き先の見当もつかずじだんだ踏んでいることになので、

    「乗り換え~」の声が軽やかに聞こえたら、ハッと我に返り、乗り換えて生きる事が大事と、聖子さんは言う。

 

    この乗換の多い旅という1遍を何度読んだことか・・・・・読むたびになるほど、なるほどと納得し、

    自分の「乗り換えの多い旅」 へ挑戦する気持ちが湧きあがってくる。

    聖子さんの随筆は力が湧いてくる。

 

沢村貞子『私の脇役人生』 この方は、自分の人生のほかに、様々な人の人生に共感し、ご自分の糧にしていらっしゃる。

    沢村貞子の本を読んでいるはずなのに、読者は登場してくる人物に深く共感してしまう。

    丁寧にご自分と、周囲をの人達を見つめて暮らしていらっしゃったのが良くわかる。

    「おカツさんのこと」 という1遍から、おカツさんの詩を抜粋

     (おカツさんは沢村貞子の本の読者。)

 

  「ある日のふれあい」

      ある日私は近所の酒屋に

      買い物に出かけた

      そこには食料品もあるので私はよく行く

      その日もあれこれ選んでいると

      後ろから

      オバアチャンこれをなめてくんなと言って

      アメのふくろをくれた人があった

      二袋だった

      五十五、六の労働者風の男の人

      私はびっくりしてその男の人を見た

      入り口でコップ酒を飲んでいたその人は

      心配しなさんな俺にも故郷に

      オバアチャン位のお袋がいるんだよ

      安心してなめてくんな

      私はその人の顔に

      若くして戦死した息子の面影を見た

      たった一人残された老いた母を

      案じてか時々他人様をかりて

      私に優しくしてくれる

      この人はあまり豊かではなさそう

      二袋のアメで

      好きなコップ酒一杯はのめたろうに

      私はジーンとむねがせまった

      もう一度お礼をと

      探したが姿はなかった

      もう会えることもなかろう

      あたたかい人の情けにふれた私は

      心のこもったあめ二袋を

      しっかりだいて

      つく杖も軽く家路を急いだ

      冬の空はよく晴れて

      すがすがしいある日の出逢い

    

ジーンとしてしまいます。

何と豊かな言葉を持つ市井の人達がいたのでしょう。

こんな人たちに慕われる沢村さんの魅力が、つまった本です。

 

 

 実はこの本を探して本棚をあさったのですが、上の2冊に引っかかりました。

         

                                  

                   う~ん!!  皆さんが読んでいるので、私ももう一度読もうと思ったのですが、

                   取り組む勇気が出ない!!

コメント (14)
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