土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

2020年「立春」と (サザンカ・ミツマタ・万両・千両・ギョリュウバイ)

2020-02-03 14:11:34 | Japan
  二月とは言え、いまだに「三温・四寒」で、徐々には寒くなっていますが、例年になく暖かい日が続いたり、
 夜は冷えたりで体調の管理が大変です。 風邪などを召されませんように健康にはご留意ください。 
 さて、
  令和初の正月も早々に往き過ぎて、今日3日は「節分」、明日が「立春」です。
 古人は 「春立ち日より 年月は射るがごとく・・・」と曰く、
 それは「光陰矢の如し」と詠んでいます。
 
 また、光陰と言えば次の有名な漢詩があります。
 朱熹の「偶成」です。
      
 少年易老学難成    少年老い易く学成り難し   
 一寸光陰不可軽    一寸の光陰軽んず可からず  
 未覚池塘春草夢    未だ覚めず池塘春草の夢   
 階前梧葉已秋声    階前の梧葉已に秋声 
    
 口語訳
 若者はアッという間に年をとってしまい、学問はなかなか成就しがたい。
 だから、少しの時間でも軽々しく過ごしてはいけない。
 池の堤の若草の上でまどろんだ春の日の夢がまだ覚めないうちに、
 階段の前の青桐(あおぎり)の葉に、もう秋風の音が聞かれるように、
 月日は速やかに過ぎ去ってしまうものである。

 さて
 昨年の3回の台風で県内の庭園や公園も市井の施設同様に甚大な被害に会い立入禁止処置がとられました。
 去る21日(火)、4ケ月ぶりに川村記念美術館の庭園の大半部分が開放されました。
 その他、「歴博暮らしの植物苑」や「都市緑化植物園」は昨年末には約半分が開放され
 徐々に開放区域が拡大されています。(未だに立入り禁止処置(標識)はあります)
 
 いずれの庭園や植物園の散策路脇にあった大きな木々はかなり倒されて伐採されて
 片付けられています。いま、春に向けて全面開放がなされようとされてます。


 それでは
 「川村記念美術館庭園」

 木漏れ日が差し込む冬の静寂な庭園風景です。
 美しい庭園です。正面のサイロ風の建物が美術館です。


 自然散策路の両側の木々は倒木し整理されてスッキリしました。


 前図の反対方向からの写真でスッキリしました。ここは秋にはイロハモミジで美しく紅葉します。


 右側の杉林は大半が倒木し整理されました。ここは梅雨には沢山のアジサイがきれいです。


 ハクモクレンの芽が吹き始めました。


 右側がアジサイ通りで左側に枝垂桜が咲きます。


 オオガハス池、左側は大桜。


 中央広場。カメラマンはどこから撮っているのでしょうか。


 同上広場。左側にブロンズの大きな彫刻が立っています。


 商業施設および出口へ



 「歴博くらしの植物苑」
 
 正門。サザンカ展が1月26日まで開催されていました。前日の1月25日に訪ねました。


 休憩処。軒先にあるのはサザンカです。もう見頃は終わっていました。


 園内でもらった「サザンカ」と「カンツバキ」等の分類表。
 一般的に前者は一重~二重で後者は八重です。また「ツバキ」は一重~千種です。


 鉢花として鑑賞されてる「サザンカ」。


 同上。漢名では山茶花ではなく茶梅です。ツバキは山茶です。茶の仲間です。


 同上。シンプルな美しさです。


 赤い実をつける「ナンテン」は縁起物です。それは「難」を「転」じるに由来します。
 もう赤い実がついていません。多分、鳥の餌になったと思います。


 同上「マンリョウ=万両」、後述の千両より実の数が多いので名づけらたと言います。
 万両、千両、百両、十両と一両とあります。赤い実の多少で区分けされていると思います。


 「ヤツデ」:変わった白い花をつけています。八つ手ですが花びらは9枚ありました。


 「馬酔木」:葉に有毒成分があり牛馬が食べると呼吸困難になり酔ったような状態になります。
 だから動物は近寄りません。害虫の駆除にも使われます。
 アセビと読み、短歌や俳句の同人誌はアシビです。


 「ミツマタ」:枝が三本ずつに分かれます。製紙材料になります。


 ♪ 垣根の垣根の曲がり角・・・♪  サザンカです。


 「タチバナ」:平安京の内裏紫宸殿(ししんでん)前庭の右近にあるその「タチバナ」です。左近は桜。
 苦みと酸味が強く食用には不向きです。神事用です。



 「都市緑化植物園」

 1月の見どころマップ。


 メタセコイヤも落葉し冬の佇まいです。


 このエリアはかなりの倒木がみられ整理されました。


 五葉松:常緑高木ですが庭園用に丈低く仕立てられています。


 多行松:タギョウショウ:アカマツの園芸品種の一つで低木に仕立てられています。


 ヒイラギ=柊:節分の日にイワシの頭とともに飾り厄除けや魔除けに使われます。
 次図のヒイラギナンテン同様に葉が尖っています。


 ヒイラギナンテン:前図ヒイラギ同様に魔除け(鬼門除け)に使われます。


 アオキ:常緑樹。斑入りは白と黄色の2種類あります。


 縁起物の赤い実の植物たち。万両から一両まであります。


 マンリョウ=万両


 センリョウ=千両


 前述のナンテン



「花の美術館」=「山陽メディアグラワーミュージアム」
 
 ギョリュウバイ:耐寒性があり、その鉢花は冬に出回ります。


 ジャノメエリカ:南アフリカ原産の常緑低木。枝先につぼ形の紅色の花を3個ずつ下向きに付けます。


 ローズマリー:ハーブの一種で冬に淡い空色の可憐な花を付けます。


 隣接する稲毛の浜からみる「富士山」


 以上、元気便りを兼ねまして。 
 
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