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アジアと小松

アジアの人々との友好関係を築くために、日本の戦争責任と小松基地の問題について発信します。
小松基地問題研究会

大飯原発封鎖弾圧第2回公判

2013年01月11日 | 原発
大飯原発封鎖弾圧第2回公判(2013年1月10日午後1時10分~)

 福井地裁は相変わらず物々しい警備体制が敷かれていた(傍聴席では「福井県警の警備車両が3~4台配備されている」とひそひそ声が伝わってきた)。正門からぐるりとまわって、裏側の地下室入り口に到着し、持ち物検査が行われ、携帯の電源を切るようにとの指示があったが、それは無視して金属探知ゲートを通過した。こういう「指示」は強制力はないので、無視すればいいのだ。

 全国から駆けつけてきた傍聴者たちが久しぶりの逢瀬で挨拶を交わしていた。前回ランニングシャツになったおじさんも元気な姿を見せていた。傍聴席に入り、しばらくすると裁判官が入ってきたが、傍聴者は誰一人立ち上がりもせず、もちろん敬礼もしない。被告Kさんが入廷し、拍手で迎えられた。

 この時、気づいたのだが、Kさんの前に立派な机があるではないか。Kさんはおもむろに風呂敷包みを解き、書類を机上に並べ、着席した。前回は2人の傍聴人を退廷させた裁判長の取り計らいとしては、まあまあ柔軟な姿勢を感じさせた。とはいえ、今日も、「傍聴席から発言があれば即刻退廷させる」という裁判長の恫喝から始まった。

 今日の裁判は検察側が押収(任意提出)したDVDなどの映像を証拠として認定するために5人(警察官A、B、C、D、E)の証人尋問から始まった。

 最初は警察官Aが証言台に立ち、Xさん宅の家宅捜索で、ネットにアップされた動画の元データ(パソコン、ハードデスク、SDカード)をいかにして押収したのかを証言した。

 警察官Bは警備員が撮影したスマートホンの画像の収得(任意提出)状況、警察官Cは監視カメラの映像の収得(任意提出)状況、警察官DはUチューブ動画の解析状況を証言した。警察官Cは6・30事件後にこの事件捜査のために増援させられていた。反対尋問で、Kさんから「警備の失敗を尻ぬぐいするために増援されたのか」と聞かれ、傍聴席から笑い声があがった。

 休憩を挟んで、最後の警察官EがXさん宅から押収したパソコンやハードデスク、SDカードの解析について証言した。Eは大学で情報工学を学び、警察に就職し、これまでに300台のパソコン、700台の携帯の解析を行ってきた人物で、Xさん宅から押収したSDカードからネットにアップされた動画の元データを復元した経緯を証言した。

 5人の証言で、映像が証拠として認定され、法廷で上映されることになった。しかし、「Xさん宅から押収した映像には被害者が映っている」という理由で、傍聴者が見ることができる大型スクリーンではなく、裁判官、検察官、被告・弁護団の前にあるモニターで上映することになった。

 しかし、音声はそのまま流されたので、6月30日の大飯原発正面ゲートの状況は手に取るように伝わってきた。「明日大飯原発が再稼働されるのできてほしい」「命を守るために再稼働を止めねばならない」「警備員は止めるのに協力してほしい」と、切々と訴えることばが胸を打った。

 次に、監視カメラの映像が大型スクリーンに映し出された。突然、数台の車両が正門前に横付けされ、再稼働のための関係車両の出入りが阻止された。この映像を見て、数千、数万の人が立ちあがれば、原発を止めることができるのではないかと思った。

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