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小松基地問題研究会

20180717 外来種シタベニハゴロモ発見(7・28追加)

2018年07月17日 | 自然
20180717 外来種シタベニハゴロモ発見

2週間ほど前から、周辺で見慣れない昆虫(写真)が目につき、気になって、インターネット上で調べたがわからなかった。
写真を石川県ふれあい昆虫館に送って問い合わせると、

写真の昆虫ですが、「シタベニハゴロモ」と呼ばれる外来種です。インドや中国、韓国に分布している虫なのですが、2009年に初めて石川県小松市で発見されました。現在は、福井県、小松市、加賀市、白山市などで分布域を拡大しています。
ちなみに、どちらで見られたのでしょうか? (➡金沢市内)

さすがプロ集団だ。さらにインターネットで調べると、石川県ふれあい昆虫館のメンバーによる「石川県におけるシタベニハゴロモの生態」という論文(2013年)の紹介があった。

さらに調べていくと、シタベニハゴロモの卵塊の写真があり、もしかしたらと思って、周辺を調べなおすと、
同じようなものが壁に張り付いており、この写真を石川県昆虫館に送ると、まさに卵塊であることが分かった。



7月28日、シタベニハゴロモの成虫を発見した。
  

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石川県におけるシタベニハゴロモの生態

著者 石川県ふれあい昆虫館のメンバー5人連記)
出版者 日本昆虫学会
雑誌 昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日 vol.16, no.1, pp.3-14, 2013-01-05

 シタベニハゴロモの野外における生態を調査した。本種は年1化で、卵越冬する。幼虫は5月下旬から8月初旬にかけて出現する。成虫は7月下旬から11月下旬まで認められ、寿命は3-4ヵ月と推定された。幼虫はおもに新梢部の枝や葉軸から吸汁するので枝先に多く、成虫は樹幹部に集団を形成する傾向が認められた。交尾および産卵行動は9月後半から11月まで認められ、夕方から夜間に行われた。卵は被覆物質で被われた卵塊としてシンジュの枝や幹の雨が直接当たらない下面に産み付けられた。幼虫・成虫を通しての寄主植物としてシンジュとセンダンが確認された。また、エゴノキとアカメガシワでは、成虫においてのみ樹幹部からの吸汁が認められた。

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