この前、カヌーイストの野田さんのメモリアルブックを買った。久しぶりに野田さんの文章を読み、もう一度いろいろと読みたくなった。以前買った単行本は今でも手元に置いてあるが、文庫本で買ったものはどこかへ行ってしまった。そんな中、一番野田さんが力を入れて書いたであろう「魚眼漫遊大雑記」の単行本をネットで注文した。古本で価格はなんと30円。送料を入れても300円だ。なんだか申し訳ない。
「魚眼漫遊大雑記」が一番力が入っていると思ったのは、野田さんがいよいよ作家を職業としようとしている時期に書いているからだ。その少し前までは旅行案内を書くサラリーマンだったが、日本の川を北から南までカヌーで漕ぎ、それをPR雑誌に連載した文章が「日本の川を旅する」と題した本になり、スポーツノンフィクション賞を受賞した。で、ここから本格的にカヌーイストとして作家として活躍を始めるのだが、その前に世界中を旅行していた時の体験を一冊にまとめたのが、「魚眼漫遊大雑記」なのである。
野田さんもあとがきで「読み返してみると走って逃げだしたくなるほど恥ずかし所や、愛読しているイギリスの作家ジョージ・ミケシュの文に似た所があって、これも恥ずかしいが、敢えてそのままにしておいた」と書いている。後のあっさりと男っぽい文章を書いた野田さんには珍しいサービス精神あふれる文章なのである。
野田さんの本はほぼすべて読んでいるが、何度読んでも愛犬ガクと野田さんの姿は、生き生きと目の前に現れてくれる。メモリアルブックの中に、そんなひとりと1匹の写真があったので、それを描いてみることにした。
ガクの毛並みをどう描くか、結構難問を前にして、楽しみながら描いているアベさんなのである。
「魚眼漫遊大雑記」が一番力が入っていると思ったのは、野田さんがいよいよ作家を職業としようとしている時期に書いているからだ。その少し前までは旅行案内を書くサラリーマンだったが、日本の川を北から南までカヌーで漕ぎ、それをPR雑誌に連載した文章が「日本の川を旅する」と題した本になり、スポーツノンフィクション賞を受賞した。で、ここから本格的にカヌーイストとして作家として活躍を始めるのだが、その前に世界中を旅行していた時の体験を一冊にまとめたのが、「魚眼漫遊大雑記」なのである。
野田さんもあとがきで「読み返してみると走って逃げだしたくなるほど恥ずかし所や、愛読しているイギリスの作家ジョージ・ミケシュの文に似た所があって、これも恥ずかしいが、敢えてそのままにしておいた」と書いている。後のあっさりと男っぽい文章を書いた野田さんには珍しいサービス精神あふれる文章なのである。
野田さんの本はほぼすべて読んでいるが、何度読んでも愛犬ガクと野田さんの姿は、生き生きと目の前に現れてくれる。メモリアルブックの中に、そんなひとりと1匹の写真があったので、それを描いてみることにした。
ガクの毛並みをどう描くか、結構難問を前にして、楽しみながら描いているアベさんなのである。