おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

秋を走る

2020-11-09 13:02:51 | 福島

 朝起きたら、背中の左半分、肩甲骨のあたりがズキズキする。きっと寝違えたに違いない。めちゃくちゃ痛いわけではないが、体を動かすのがなんとなく億劫になる。せっかくの休日なのに、いまいち盛り上がらない。

 が、経験から、このままグダグダ過ごしてしまうと、夕方になってせっかくの休日を無駄に過ごしたという情けない気分になるのがわかっているので、少しくらい無理してもとりあえずランニングに出ることにした。本当に調子が悪ければ途中でリタイアすればいいだけの話だ。

 大体、ウダウダと休日を過ごしていいことはない。考えなくてもいいことまで考え、どうでもいいことを思い出したりして、イーッとなったりする。余裕のある生活は、案外ストレスの元になる。災害にあって大変な思いをすれば、暖かい味噌汁を飲んだとか、シャワーを浴びたというだけで、幸福な気分になるのは、目の前の大変なことが小さな悩みを吹き飛ばしてしまうからである。

 今日はいつも走っている阿武隈川の土手ではなく、三春ダムのあるさくら湖周辺を走ってくることにする。そろそろ紅葉が見頃になっているに違いない。

 途中、高屋敷神社に立ち寄り、石段の下からお参りをする。と、ふと足元でゴソゴソと動く影がある。驚いて身を固くすると、そこには神社が飼っている烏骨鶏が数羽、放し飼いにされていた。

 三春ダムに着く頃には、背中の痛みも気にならなくなり、もう少し走れそうな気になる。やっぱり出て来て正解なのだ。というようなことは大体見当がついていたが。

 というわけで、さくら湖を横切るようにかかる春田大橋を渡って、湖を半周して帰るコースを取ることにした。調子が良ければ対岸の三春の滝桜まで走るが、葉っぱが落ちた桜の大木より、湖の上を通るコースの方が気持ち良さそうだ。

 道路には大量の枯葉が堆積し、走っていてもクッションとなって足の負担は少ない。その代わり、気をつけないとズルッと滑ってしまう。

 リンゴ畑では、リンゴがたわわに実っていた。走っていて、喉が渇いたり腹が減って来て低血糖になりそうな時にリンゴを見かけると、ひとつでいいから、落ちているやつでいいから分けてもらいたくなる。が、今のところ実際に願い出たことはない。

 アップダウンのきつい20キロの道のりを、写真を撮りながら移動したので、家に帰り着いた時には2時間45分が経過していた。久しぶりに足が棒になった。

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