春が来たかと思うべな

　昨日に引続き、というか、昨日以上に穏やかな晴天だ。毎日こんな天気だったらどんなに気持ちいいだろう。いっそ、このまま春に突入してくれれば、ドジョッコだのフナッコだの、アベさんだの、テンションが上がるんだけどな。

　窓の多いカフェは、陽が射すとたちまち室温が上昇し、暖房がなくても20度近くまで上がる。直射日光を浴びた窓は曇ることがないので、外の様子がよくわかる。野鳥たちも、気温が上がると嬉しいのか、普段より活発に動き回る。

　家でじっとしているのがもったいないので、昨日同様カフェの準備をする前にジョギングに出た。まだ路面が凍結している箇所があるので、ときどきへっぴり腰で歩かざるを得ないが、雑木林からは鳥たちの鳴き声が聞こえ、雪に埋まった畑は、太陽光線を反射してキラキラと輝く。

　地元の人でも、今年は何年振りかの雪の当たり年だと言う。雪が降ると後輪駆動の僕の車では運転が難しくなる。雪山に行ってみたいが、山までたどり着くことができない。今日のような小春日和が続けば、山までの道路も快適に走れるだろう。

　ジョギングの途中、知り合いのジイさんたちに会う。「足元が悪いのにがんばりますね」と声をかけると、「お互いにね」と返事が返ってきた。