おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

危険なお年頃

2024-10-04 11:20:36 | 日記
 ちょっと前のニュースで、ある研究の成果で40代半ばと60代半ばで急激に老化が進むことがわかった、という記事が紹介されていた。ナショナルジオグラフィックを見ていたら、少し前の記事で「老化は44歳と60歳で急に進むと判明、何がどう変わる?」という解説があった。

 昔から、30代後半から40代前半にかけて悩みや不安を抱える「中年の危機」、50代後半から60代前半にかけて「壮年後期の危機」というものがあることが、研究で明らかになっているという。詳しいことは、体内で作られる物質の変化だとか、免疫に関わることだとかあるようだが、老化にはそもそも個人差があるから、あくまでも平均値ということになる。

 ただ、こういう研究成果を待たなくても、多くの日本人は経験的にこの年代に危機が訪れることを漠然と知っている。それが「厄年」という風習だ。おそらく昔から日本人が経験的に、40代、60代が何かと面倒なことが起こることを感じていたに違いない。

 僕は「厄年」についてまるっきり気にしていないので、いつが「厄年」なのかもしらない。そこでウィキペディアを見ると、男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳、61歳と紹介されている。10代20代は老化と関係ないと考えれば、40歳前後、60歳前後は男女ともに危険なお年頃ということになるのである。

 そもそも何の根拠もない迷信と言われることが多い「厄年」だが、老化が急激に進む年齢だということになれば、ちゃんとした根拠になりそうだ。「厄年」の起源は、平安時代の陰陽道にあるとも言われているそうだが、確かな証拠はない。ただある神道の学者さんは「経験則的にこの時期に人生の節目になるとされている年」と言っているそうなので、これが一番確かな理由ではないかとも思う。

 その証拠に、「厄年」的な考え方というのは、イギリス、スペインといったキリスト教国、エジプト、トルコなどのイスラム教国にも、それぞれ似たような風習があるという。世界中の人間が40代60代で急に老けこんでいるとしたら、それはそれで楽しい気がするのは僕だけだろうか。
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